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観光研究者のまち歩きフォト日記 https://kaz-r-brand.hateblo.jp/

まちを歩き、観察する観光・地域ブランド研究者の写真&旅ブログです。シンガポール在住経験あり。

シンガポールをはじめ、国内外各地のまち歩きと写真撮影を続けています。 地域が活性化し元気になること、そのお手伝いをすること、それが私のミッションです。

KAZ2895
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太子町
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2015/11/30

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  • 新春のご挨拶

    明けましておめでとうございます。 後ればせながら2024年新春のご挨拶となります。 年明け早々の大地震や航空機火災など、年初から大変な年となりましたね。 被害に遭われた皆様には心よりお見舞い申し上げます。 当方は年末から風邪が悪化して、ほとんど寝正月でした。 昨日から何とか起き出して、家族と映画"ゴジラ-1"を観てきました。 久しぶりのゴジラは、元旦早々の地震などと重なって考えさせられる映画でしたね。 昨年はコロナ禍の収束とともに、久しぶりに大学で講義したり、鹿児島の温泉に浸かったり、紅葉の白神山地を歩いたりなど、それなりに忙しい毎日でした。 一方でブログの更新は滞ってしまい、反省しきりです。…

  • 新年のご挨拶

    明けましておめでとうございます。 遅ればせながらの令和5年のご挨拶となりました。 昨年は、永らく勤めた会社員生活を卒業し、新たな生活へと踏み出しました。 現在は、資格を活かしたフリーランスでの仕事を始めるとともに、ライフワークである地域観光研究や小農生活を楽しみながら毎日を送っています。 今年は滞りがちのブログも、何とか間隔をあけずに続けていきたいと思っていますので、何卒よろしくお願いいたします。 今年も元気に頑張りましょう(^_^)

  • “アンネのバラ“を見てきました

    高井戸中学校(東京・杉並区)で一般公開されていた"アンネのバラ"を見て来ました。 かなりの昔、高井戸中学校の生徒が"アンネの日記"の感想文をアンネ・フランクの父に送ったところ、そのお礼としてこのバラの苗木が寄贈されたそう。 その後、生徒が丹精して増やし、今では校舎に沿って200本ほどが植えられています。 春と秋に一般公開されていますが、私が訪れたのは10月10日。 秋バラには少し時期が早かったのか、まだ蕾が多かったです。 でも、咲いている花はとても綺麗でした。 このバラは蕾から開花後へと色が変わるらしく、咲いていた花はとても綺麗なオレンジ色でした。 "アンネのバラ"は、ベルギーの園芸家が作出し…

  • 新春のご挨拶

    明けましておめでとうございます。 2022年の元旦は、東京の自宅で迎えました。 昨年もコロナ禍に振り回された一年でしたね。 それも最近になって少しは落ち着いた状況となりましたが、変異株の出現など、まだまだ安心は出来ないようです。 昨年はコロナ禍の影響で旅行もままならず、ブログの更新も滞りがちとなってしまいました。 ただ、昨年末に京都に出かける機会があり、その帰りに奈良・桜井市にある大神神社(おおみわ・じんじゃ)に参拝してきました。 大神神社は二十二社(中七社)の一つで、三輪山を御神体とする古社ですね。 ちょうど三輪山登拝が再開されていたので、奥津磐座(おきつ・いわくら)(標高467.1m)まで…

  • 田舎に帰省しました(兵庫県・太子町)

    久しぶりの投稿となります。 あれほど酷かったコロナ禍が急速に収まってきて、緊急事態宣言も解除されたので、先日、兵庫県の実家に帰ってきました。 帰ってみると、建物などそれほど傷んだところもなくて一安心しました。 写真は、畑の栗の実を採ったもの。 大半は地面に落ちてしまっていたので、あまり美味しくないかもしれません。 ちょうど採れ頃に帰省出来ればいいのですが、それもなかなか難しいですしね。 悩ましいところです。 柿はこんな感じでした。 昔は富有柿など沢山の柿の木があったのですが、そのほとんどが老木となってしまいました。 リタイアしたら、田舎に住み込んで果樹やら野菜作りをしてみたいとも思いますが・・…

  • 食べ終えたパイナップル(台湾産)のヘタを植えてみました

    コロナ禍が続いて、なかなか旅が再開できませんね。 家にいる時間が長くなったこともあって、狭い庭先に草花を植えたり、植木鉢で果樹や花木を育て始めました。 先日は、たまたま購入した台湾産パイナップルの穂先を小さな植木鉢に植えてみました。 こんな感じですね。 まず、食べ終えたパイナップルのヘタの部分の葉を下から数枚取り除いたあと、3〜4日、風通しの良い場所で乾かしました。 次に、乾いた穂先を、水苔を敷き詰めた小さな植木鉢に植えてみました。 これで、根が出てくれば植え付け成功です。 上手くいくかどうかは、まあ運でしょうかね。 今はサボテンみたいですが、植え付けてしばらくすると観葉植物としても楽しめそう…

  • "京王れーるランド"に出かけました

    久しぶりの投稿です。 新型コロナ禍で旅もままならず、ブログの記事もなかなか更新できませんでした。 よく晴れた今日の日曜日、電車に乗って"京王れーるランド"に出かけてきました。 最寄駅は京王線の多摩動物公園駅で、同駅に直結して立地しています。 ここは、お子様向け施設として知られていますが、鉄道保存施設・博物館でもあり、久しぶりに古い電車(車両)を見たくて訪れました。 施設の入り口はこんな感じです。 京王線の多摩動物公園駅と一体化した施設ですね。 目の前には都立の多摩動物公園があります(現在はコロナ禍で休業中)。 運転シュミレーターや鉄道ジオラマ、ミニ電車などは子供たちで一杯でした。 ここの車両展…

  • 御茶ノ水のデザイン・マンホール(東京・千代田区)

    前回のブログの続きです。 神田明神にお参りしたあとは、御茶ノ水駅前から駿河台方面へと歩きました。 明大通りの歩道で、たまたま遭遇したのが次のデザイン・マンホールです。 手塚治虫の"鉄腕アトム"に登場する"お茶の水博士"ですね。 ここは御茶ノ水なので"お茶の水博士"のデザインなのでしょうか。 もう少し先に進むと、今度は"アトム"が描かれたデザイン・マンホールがありました。 場所は、ちょうど明治大学の前あたり。 その昔、御茶ノ水周辺で勤めていた頃には、このような洒落たデザイン・マンホールはなかったですね。 千代田区も、なかなか粋なことをやるものです。 さらに、もう少し先にはアトムの妹の"ウランちゃ…

  • 神田明神にお参りしました(東京・千代田区)

    仕事帰り、江戸総鎮守である神田明神(神田神社)にお参りしてきました。 毎年恒例の初詣ですが、今年は、新型コロナの影響もあり、少し間を置いて一月も下旬のお参りとなりました。 訪れた時間帯のせいか、はたまた新型コロナ禍のせいか、参拝者は思った以上に少なめでした。 この神社の"勝守"も頂いてきました。 余り験を担ぐ方ではないですが、ここの"勝守"には、結構ご利益があるように感じていて、毎年頂くことを恒例としています。 まあ、信じる者は救われるということでしょうか。 境内に神田明神が描かれたデザイン・マンホールが展示されてありました。 昨年末に東急ハンズで購入したマンホール・カレンダー(全国各地のデザ…

  • 愛宕神社に初詣(東京・港区)

    新型コロナ禍のなか、再び緊急事態宣言が発出されましたね。 この三連休は自宅で本を読んだり、TVでラグビーなどのスポーツ観戦をしています。 先週の金曜日、勤務先のすぐ近くにある愛宕神社(東京都港区)にお参りしてきました。 ここは港区(東京都)にある愛宕山(標高25.7m)の頂上に鎮座して、防火・防災、開運等にご利益のある神社として知られています。 京都にある愛宕神社が総本社ですね。 新型コロナ禍も広い意味で災害と言えるので、早く収束するようお祈りしてきました。 愛宕山(標高25.7m)は23区内で最も高い自然の山です。 愛宕神社に参詣する(=山に登る)には幾つかのルート(道)があるのですが、やは…

  • 箱根駅伝と大学ラグビー、そして“まちづくり"

    正月三が日も、あっという間に終わってしまいました。 今日が仕事はじめという人も多いのでは、と思います。 新型コロナ禍で、今年の三が日はどこにも出かけませんでした。 ただ、恒例の箱根駅伝と大学ラグビーは大ファンで、毎年TV観戦を楽しみにしています。 今年は贔屓チームの一つ明大が、箱根駅伝ではシード落ち、ラグビーでは天理大学に完敗と全く残念な結果となってしまいました。 最近は大学のブランド力アップを目的に、いろんな大学が学生スポーツの競技力強化へと取り組んでいますね。 TV中継をはじめ、メディアも大々的に取り上げてくれますから、その宣伝効果には非常に大きいものがあるのでしょう。 競技力の強化には、…

  • 大阪ミナミの風景

    (前回からの続きです) 住吉大社にお参りした後は、南海電車に乗って難波へと戻りました。 戎橋筋で出会ったのが、商店街のマスコットキャラクター"えびたん"です。 新型コロナ対策なのか、マスクをしていましたね。 このマスコット、色も鮮やかで、なかなかに可愛かったです。 久しぶりに法善寺横丁の水掛不動にもお参りしました。 その後、道頓堀へと出ましたが、コロナ禍のせいか、はたまた訪れた時間帯のせいか、思った以上に人出が少なかったです。 昨年に閉店した"づぼらや"(フグ料理店)をはじめ、休業中の店舗も多く、以前の賑わいが嘘のように無くなっていました。 それでも、せっかく道頓堀まで来たので、たこ焼きを食べ…

  • 住吉大社【二十二社詣で】(大阪市住吉区)

    住吉大社を訪れました。 ここは「二十二社」のうち「中七社」に含まれる神社ですね。 「二十二社」とは神社の社格のひとつで、天変地異などの重大事が起きたとき国家(朝廷)が神前に供物(幣帛・へいはく)を捧げた社格の高い神社をさしています。 この社格は、1039年(平安時代後期)に後朱雀天皇により制定されたもの。 22の神社は、さらに「上七社」「中七社」「下八社」に区分されています。 住吉大社は、全国に2,300社ある住吉神社の総本社で、摂津国一の宮としても知られています。 創建の時期ははっきりしませんが、ご祭神が記紀神話に登場することから相当の歴史があることに間違いはありません。 初詣では例年200…

  • 新春のご挨拶

    皆さん、明けましておめでとうございます。 元旦は東京の自宅で迎えました。 昨年は、新型コロナに振り回された一年でしたね。 このブログも、旅や外出が制限されたこともあって記事の更新が滞りがちとなってしまいました。 今年は一日も早くコロナ禍が収まって、自由な旅が出来るようになりたいものです。 まだ出かけたことがない国や訪れたい地域が沢山残っています。 一方で、残された人生の時間を考えると、じっとはしていられない心境になりますね。 まあ、この正月は観念して自宅で過ごさざるを得ませんが。 ステイホームの正月は、箱根駅伝と大学ラグビーのTV観戦を楽しみにしています。 いずれも近年は伝統校が復活して強くな…

  • 羽田空港に出かけました(マスク姿のガルーダ機)

    天気の良い日曜日、所用があり羽田空港まで出かけました。 羽田空港には、かつて10年間ほど勤務したことがあります。 それ以降もシンガポール赴任時に一時帰国などでよく利用していました。 久しぶりに訪れてみると、国際線ターミナルは新型コロナ禍で人影もまばら、がらんとして寂しい印象でした。 国際線は、まだほとんどの便がキャンセルという状況でしたね。 展望台へと上がってみると、そこだけは離発着機の写真撮影をする人たちで、以前と変わらない賑わいでした。 国際線ターミナルとは言いながらANAとJALの飛行機ばかりでしたが、一機だけ海外の航空機が止まっていました。 インドネシアのガルーダ航空ですね。 よく見る…

  • マンホールカレンダーを購入しました

    久しぶりの投稿です。 今年は新型コロナに振り回された一年となりました。 思うように旅行や外出などが出来ず、このブログの更新も滞りがちとなってしまいました。 師走に入り、今年もあとわずか。 せめて、少しでも気分を変えたいと購入したのが、次の卓上カレンダーです。 「2021 マンホールカレンダー」ですね。 全国のご当地自慢のマンホールが53も載っている"週めくりカレンダー"です。 そのなかの幾つかを紹介してみましょう。 2月第4週は、草津町(群馬県)のデザイン・マンホールです。 可愛い女の子は観光大使の「ゆもみちゃん」とか。 円のなかの"サ"は9つあって"くさつ"を表しています。 "下"は下水道用…

  • 祝・甲子園初勝利【帯広農業高校】

    現在「2020年甲子園高校野球交流試合」が開催されています。 これは、新型コロナ禍でセンバツ高校野球が中止となったことから、すでに選出されていた全国32校が交流試合として1試合づつ対戦するというもの。 個人的(勝手)に応援している帯広農業高校が、昨日の試合で強豪校の健大高崎高校(群馬県)に4対1で勝ちました。 これは本当に嬉しかったですね。 帯広農業高校(北海道)は、春のセンバツは21世紀枠での選出でした。 試合前には、失礼ながら実力差があるのではと思っていましたが、見事にその心配を覆してくれました。 私は日本のなかでも十勝・帯広の風土が大好きで、年に一度は必ずいってよいくらいに訪れています。…

  • 井の頭公園でボート遊びなど

    ようやく長梅雨が明けたと思いきや、今度は酷い暑さが続いています。 新型コロナ禍も収束するどころか、感染者(陽性者)が高止まりのままですね。 この夏には旅が再開できるだろうと思い、まずは ”長崎旅行” を計画していましたが、あえなくキャンセルの憂き目にあいました。 まったく、たまらんです。 田舎(兵庫県)への帰省も、なかなか果たせず、当分は近場の街歩きで我慢するより仕方ないですね。 ということで、先日は電車に乗って緑豊かな“井の頭公園“へと出かけてみました。 “井の頭公園“ (正確には ”井の頭恩賜公園” )は、武蔵野市と三鷹市にまたがる約43万㎡の広大な都立公園です(大正6年開園、最寄り駅は吉…

  • 近場でランチ(ピザ)

    気がつけば7月。 今年もはや半分が終わってしまいましたね。 新型コロナ禍で、これまで旅らしい旅も出来ず仕舞い。 梅雨空とも相まって、なかなか気分が晴れない毎日です。 贔屓の阪神タイガースも絶不調で、最下位ですしね。 と言って毎日をグダグダ過ごすのも何なので、昨日の土曜日は気分転換を兼ねてピザを食べてきました。 場所は、京王井の頭線・浜田山駅(東京・杉並区)の近くにある"kocca bocca"。 写真は、注文した2枚のピザです。 これは"漁師風"とかで、見栄えはなかなか華やか。 味もコクがあって、美味しかったです。 こちらは定番の"マルゲリータ"。 トマト味にチーズが効いて、これまた美味かった…

  • 神田川で泳ぐ鴨の親子

    はや6月ですね。 新型コロナウイルスの緊急事態宣言は解除されましたが、まだ何となく落ち着かない毎日を送っています。 今年はコロナ騒動のせいか、3月あたりからの記憶が余り残っていません。 でもアジサイの花が目につくようになった最近では、徐々に元の日常生活が戻ってきているようにも感じますね。 写真は、今日、神田川沿い(東京・杉並区)を散歩しているときに撮ったもの。 鴨の親子が泳いでいました。 子鴨が必死に親鳥を追いかけながら泳ぐ姿を見ていると、癒されました。 久しく旅に出ていませんが、近場の散歩で何とか我慢している毎日です。 7月は長崎行きを計画していて、何とか行けると嬉しいのですが・・・。 旅行…

  • まもなく旅が再開出来そう

    久しぶりのブログ更新です。 明日あたり首都圏の緊急事態宣言が解除となりそうですね。 新型コロナ騒ぎも漸く終息しそうで、ほっとしています。 今年の前半は、全く旅に出かけることもなく過ぎてしまいました。 4月、5月の記憶は、ほとんど曖昧なまま。 気がつけば、季節だけが移り変わっています。 本業の仕事は決算などで、それなりに忙しくて虎ノ門にあるオフィスにはほぼ毎日通っています。 明日あたりから、朝の通勤電車が混み始めるのではと、すこし憂鬱な気分ですね。 4、5月は電車もがら空きで、オフィスも人影が疎ら。 普段よりも、むしろ快適にさえ感じる毎日でした。 写真は、休みによく訪れる近所の区立公園を撮ったも…

  • 大型連休は STAY HOME しています

    久しぶりの投稿となりました。 新型コロナウイルス感染症が瞬く間に拡がって、世界中が大変な状況になってしまいましたね。 年度の変わり目とも重なって、仕事(本業)はそれなりに忙しく、何ともたまらない毎日を送っています。 今日の祝日は、とても良い天気だったので、自宅近くの八幡神社にお参りに出かけました。 写真は境内にあった"鯉幟"(こいのぼり🎏)を撮ったものです。 澄んだ青空に泳ぐ"鯉幟"を見て、もうこんな季節なんだと改めて感じました。 今年はコロナ騒ぎで、春の季節が記憶から飛んでしまっています。 このコロナ騒動が一刻も早く収束に向かい、また旅に出られる日が来ると良いのですが・・・。 旅行・観光ラン…

  • トラのもん(虎ノ門ヒルズ)

    三連休明けの東京でしたが、朝の通勤電車は案外と空いていました。 たまたまなのかもしれませんが、新型肺炎の影響で時差通勤やリモートワークする人が増えていることもあるでしょうね。 年度末が近く、仕事も混んできているので、何とか早く終息してくれると良いのですが。 写真は、虎ノ門ヒルズで撮った「トラのもん」です。 虎ノ門ヒルズのキャラクターで、未来から来たネコ型ビジネスロボットとか。 藤子プロと森ビルの共同制作で「ドラえもん」とよく似ています。 違いは、体が白地に黒の縞模様なのと、耳と尻尾があることとか。 なかなかに可愛いので、たまに見るのを楽しみにしています。 旅行・観光ランキング

  • 伏見稲荷大社【二十二社詣で】(京都市)

    伏見稲荷大社を訪れました。 ここは「二十二社」(上七社)に含まれる神社です。 「二十二社」とは、神社の社格のひとつで、天変地異などの重大事がおこったときに国家(朝廷)が奉幣使を立てた社格の高い神社をさしています。 この社格は、1039年(平安時代後期)に御朱雀天皇により制定されたもの。 22の神社はさらに「上七社」「中七社」「下八社」に区分されています。 伏見稲荷大社は「上七社」なので、「二十二社」のなかでも最上級の社格を有した神社であることが分かります。 全国各地にある稲荷神社(お稲荷さん)は、すべて伏見稲荷大社の分社です。 日本では八幡神社が一番多いと言われますが、小さな祠まで数えれば稲荷…

  • 名店「かつ平」の「とんかつ」(東京・築地)

    このところ旅に出ない日が続いています。 寒い冬が苦手なことや、花粉症、それに今年は新型肺炎とかで、なかなか出かける気分になれません。 それに年度末が近づいて、仕事もだんだんと混んでくるようになりました。 個人的には、1年で一番つまらない時期かもしれませんね。 そこで、急に美味しい「とんかつ」が食べたくなり出かけたのが、築地(東京・中央区)の名店「かつ平」です。 写真は注文したロースかつを撮ったもの。 粗目の衣はサクサクで、中に包まれている肉は柔らかくジューシー。 かなりの大きさで、キャベツも沢山。 ホントに美味かったです。 それに、ここのご主人は、とても気さくな感じでホスピタリティーがあってい…

  • 早朝の虎ノ門ヒルズ界隈(東京・港区)

    昨日の東京は、とても良い天気でした。 写真は、朝の通勤途中に "虎ノ門ヒルズ" 界隈を撮ったものです。 この周辺は、いま大規模再開発工事の真っ最中ですが、だいぶん形が出来上がってきました。 写真の真ん中にある高層ビルが、2014年に開業済みの ”虎ノ門ヒルズ” です。 地上52階建てですね。 オフィスやホテルなどのほか、レジデンスもある複合用途ビルです。 写真の左手には、竣工したばかりの ”虎ノ門ヒルズ・ビジネスタワー” が少しだけ写っています。 こちらは地上36階建てとか。 全面開業は間もなくで、今は一部の店舗が営業しています。 右手の奥にある工事中の建物は、 ”虎ノ門ヒルズ・レジデンシャル…

  • ジャポネで食べたスパゲッティ(東京・有楽町)

    先日、所用があり有楽町まで出かけました。 ちょうど夕飯どきだったので、以前から噂に聞いていた「ジャポネ」で食事をしてきました。 場所は"銀座インズ3"の1階で、JR有楽町駅から歩いて数分のところにあります。 店内はカウンターのみ。 席数は15ほどですかね。 超人気店で行列間違いなしと聞いていましたが、時間が早かったせいかスンナリと座れました。 写真は、注文したスパゲッティ(パスタと言わないのがいいですね)のバジリコです。 「レギュラー(並)」を頼んだのですが、ご覧のような大盛クラスが出てきました。 塩味で、具材も結構入っていて美味しかったです。 バジリコのお代は600円でした。 ちなみに「ジャ…

  • 八坂神社【二十二社詣で】(京都市)

    八坂神社を訪れました。 ここは「二十二社」(下八社)に含まれています。 「二十二社」とは、神社の社格のひとつで、天変地異などの重大事がおこったときに国家(朝廷)が奉幣使を立てた社格の高い神社を指します。 この社格は、1039年(平安時代後期)に御朱雀天皇により制定されたもの。 言わば強力なパワースポットの集まりですね。 このブログでも「二十二社」のうち、これまで3社(大和神社、石上神宮、春日大社)についてレポートしてきました。 「祇園さん」として親しまれる八坂神社は、四条通りの東の突き当りに鎮座する古社(656年創建伝)です。 山鉾巡業で知られる「祇園祭」は、八坂神社の祭礼ですね。 祇園周辺は…

  • 三十三間堂(京都市)

    京都の三十三間堂に出かけました。 2018年に国宝に指定された千手観音立像(1,001体)などを拝観してきました。 ここに来るのは本当に久しぶりです。 三十三間堂の正式名称は「蓮華王院法堂」で、天台宗妙法院の仏堂ですね。 その名前は、本堂(国宝)の大きさが三十三間四面であることに由来しています。 長さ120m、奥行き22m、高さ16mで、世界的にもこれほど規模の大きい木造建築は珍しいそう。 また、33という数字も観音菩薩の変化身が33身あることに因んだものだとか。 入母屋造、本瓦葺きの本堂は、1266年(鎌倉期)に完成したもの。 京都市内では2番目に古い建物です。 内部には、本尊の千手観音座像…

  • 東大寺南大門&二月堂など(奈良市)

    前回のブログ記事では、東大寺の金堂(大仏殿)と戒壇堂について書きました。 今回は、同じく東大寺で見逃せない南大門と二月堂などについてレポートしたいと思います。 写真は、南大門(国宝)を撮ったものです。 現在の建物は、1199年(鎌倉時代)に再建されたもの。 建築様式は天竺様(大仏様とも)で、貫と呼ばれる水平材を多く使っています。 この利点は、貫が柱を貫通していることから構造が強固に保たれることにあるそう。 門の左右には、有名な金剛力士立像(運慶・快慶などの作)が安置されています。 久しぶりに見た南大門は、自分が記憶していた以上に大きく感じられました。 この存在感は、圧倒的ですね。 金剛力士立像…

  • 東大寺大仏殿&戒壇堂(奈良市)

    奈良と言えば、誰もが東大寺の大仏を思い起こしますね。 修学旅行などで一度は訪れたことのある人も多いと思います。 この点で東大寺は、わが国で最も有名な寺院かもしれません。 創建は8世紀後半と伝えられ、聖武天皇が国力を尽くして開基したもの。 南都七大寺のひとつで、華厳宗の大本山。 本尊は廬舎那仏(大仏)です。 写真は金堂(大仏殿)を撮ったもの。 大仏殿の周辺は、団体の旅行客がとても多く、落ち着いて写真が撮れません。 ようやく探したのが、この位置からの撮影でした。 池の水面に映える大仏殿は堂々としていて、さすがに素晴らしかったです。 もう一枚は、芝生で休む鹿と大仏殿を撮ったもの。 奈良公園と言えば、…

  • 猿沢池と興福寺(奈良市)

    奈良には古都らしい優れた風景が沢山あります。 なかでも、個人的に気に入っているのが、猿沢池から望む興福寺五重塔の景観です。 写真で見ると、こんな感じですね。 再建された中金堂の屋根も少しだけ見えます。 冬枯れで光と緑が少ないせいか、やや寂しい風景に見えますが、高台に建つ五重塔が池の水面に映る様子は眺めていて飽きません。 この猿沢池は、興福寺の行事である放生会(捕らえた生き物を解き放つ儀式)のために、749年(天平21年)に造られた人工池だとか。 水が流出入する川がないにもかかわらず、常に一定の水位が保たれているという、少し不思議な池でもあります。 興福寺は、南都六宗のひとつである法相宗の大本山…

  • 春日大社【二十二社詣で】(奈良市)

    春日大社を訪れました。 ここは「二十二社」(上七社)のひとつです。 「二十二社」とは、神社の社格のひとつで、天変地異などの重大事がおこったときに国家(朝廷)が奉幣使を立てた社格の高い神社を指します。 この社格は、1039年(平安時代後期)に御朱雀天皇により制定されたもの。 今でいえば、強力なパワースポットの集まりですね。 近鉄奈良駅から奈良公園のなかを歩くこと、およそ20分。 御蓋山(三笠山とも)の麓に鎮座する春日大社が見えてきました。 写真は、丹塗りも美しい中門です。 春日大社の創建は768年。 全国に一千社と言われる春日神社の総本社でもあります。 一昨年(2018年)には、創建1,250年…

  • ならまち藤岡家住宅(奈良市)

    「ならまち格子の家」を見学して外にでると、ほぼ真向かいに立派な町家がありました。 案内板が出ていたので読んでみると、そこは「藤岡家住宅」でした。 この町家は、昭和43年(1968年)に国の重要文化財に指定された貴重な建物。 見るからに重厚な造りで、江戸時代中期の18世紀後半に建てられたものだそう。 築200年をはるかに超えていて、奈良市で最も古い町家のひとつだとか。 切妻造り・桟瓦葺きで、一部二階建ての構造。 突き上げ戸やばったり床几(揚げ見世)、蔀(しとみ)などを見ると、かつて商家だったことが分かります。 案内板によれば、江戸期には薬種業を営んでいたほか、その後、鉄漿(おはぐろ)、鬢付油、ロ…

  • ならまち格子の家(奈良市)

    「ならまち(奈良町)」にある「格子の家」を訪れました。 その昔、転勤で大阪にいた頃、奈良にはよく出かけていました。 当時の「ならまち」は、今ほどは知られていなかったですね。 沢山の観光客が訪れるようになったのも、最近になってからではと思います。 「格子の家」は、歴史的な町並みが広がる「ならまち」エリアの南側、元興寺などから少し離れたところにありました。 ここは、かつては普通にあった「奈良町家」をモデルに再現(新築)された施設です。 間口が狭く、奥行きは深いことに加えて、表(みせの間)に格子をはめ込んでいることが特徴ですね。 町家のなかは「みせの間」「中の間」「奥の間」「通り庭」「二階」などに分…

  • 宗教都市・天理市その2(奈良県)

    天理教本部の周辺には、独特の雰囲気を感じさせる巨大な建物が立ち並んでいます。 写真は、天理大学の建物を撮ったもの。 入母屋の屋根が連坦する大きな建物に赤い窓枠が施された意匠は、とても特徴的です。 橋脚の先に見える瓦屋根の建物は、天理教本部ですね。 この景観は、一度見たら忘れられないようなインパクトがありました。 次は、天理大学参考館を正面から撮ったもの。 参考館は、天理大学に付属する博物館です。 本部の周辺には、同じような構造やデザインの建物が沢山建っていました。 どれも規模が大きく、他所にはないような独特の雰囲気があって圧倒されるよう。 なかなかに凄いです。 天理駅前には、こんな洒落た建造物…

  • 宗教都市・天理市(奈良県)

    奈良県天理市にある石上神宮(「二十二社」 のひとつ)を訪ねての帰り、天理教の本部などを見学してきました。 ここ天理市(人口6万5千人)は、わが国最大の宗教都市として知られています。 街の中心部には天理教関連の施設が立ち並んでいて、独特の雰囲気があります。 写真は、広大な敷地に建つ天理教本部を撮ったものです。 東西南北に礼拝場の建物があって、その真ん中(ぢば)には神殿があり、信者が四方の礼拝場から礼拝できるようになっています。 この礼拝場の入り口では、天理教の法被を着た人たちが迎えてくれました。 見学してもいいか尋ねたところ、誰でも(信者以外でも)入って大丈夫とのこと。 しかも見学は、毎日24時…

  • 石上神宮【二十二社詣で】(奈良・天理市)

    石上神宮(いそのかみ・じんぐう)を訪れました。 ここは「二十二社」(中七社)のひとつです。 「二十二社」とは、神社の社格のひとつで、天変地異などの重大事がおこったときに国家(朝廷)が奉幣使を立てた社格の高い神社を指します。 現代流に言えば、強力なパワースポットですね。 石上神宮の最寄り駅は、JRと近鉄が乗り入れる天理駅です。 そこから天理本通(商店街)をまっすぐに歩くことおよそ30分。 山の辺の道近くに石上神宮が見えてきました。 写真は楼門(重要文化財)を撮ったもの。 布留山の麓にあるお社は、木々に囲まれて鬱蒼とした雰囲気です。 近づくにつれて鶏の鳴き声が騒がしく聞こえてきました。 ここでは神…

  • 萱生環濠集落など(奈良・天理市)

    大和神社(二十二社のひとつ)にお参りしたあとは、近くにある萱生環濠集落(かよう・かんごうしゅうらく)を見学してきました。 環濠集落とは、外敵から身を守るため周りに濠を巡らせた集落のこと。 奈良盆地に多くみられる集落の形で、その始まりは室町時代の戦国期に遡ると言われています。 大和神社からは、緩やかな坂を上っていった先に萱生環濠集落はありました。 山の辺の道に沿った集落で、なかなかに立派な民家が立ち並んでいます。 この集落の濠は、隣接する西山古墳の周濠を利用したものだそう。 水辺があるので、何気に風情を感じられる景観でした。 山の辺の道をウォーキングしている人たちを見かけましたが、古墳や古社の多…

  • 大和神社【二十二社詣で】(奈良・天理市)

    大和神社(おおやまと・じんじゃ)を訪れました。 ここは、前回のブログで紹介した「二十二社」のひとつですね。 「二十二社」とは、神社の社格のひとつで、天変地異などの重大事が起こったときに国家(朝廷)が奉幣使を立てた社格の高い神社を指しています。 京都駅から近鉄線に乗って天理駅で下車。 JR万葉まほろば線へと乗り換えて、ひとつ先が大和神社の最寄り駅(長柄駅)となります。 長柄駅からは、散策がてらゆっくり歩いて7分ほど。 鎮守の森に囲まれた大和神社が見えてきました。 写真は、社殿を撮ったもの。 小ぶりながらも凛とした佇まいです。 ご祭神は「日本大国魂大神」(倭大国魂神)をはじめとする三柱。 「日本大…

  • 二十二社詣で&大和神社(奈良・天理市)

    時間がかかるかもしれませんが、これから「二十二社詣で」をやってみようと思っています。 きっかけは、昨年11月に出版された『二十二社 ~朝廷が定めた格式ある神社22~ 』島田裕巳(幻冬社新書)を読んで、とても面白く、かつ興味深かったこと。 「二十二社」とは、神社の社格のひとつで、天変地異などの重大事が起こったときに国家(朝廷)が奉幣使を立てた神社を指します。 「二十二社」がすべて定まったのは、1039年(平安時代後期)といわれています。 当時の朝廷が深く帰依して手厚く祀り、国家的な異変が起きた際に頼ったとされる22の神社で、いずれも社格が高い(大小神社の首班に列する)ものが選ばれています。 観光…

  • 帯広農業高校がセンバツ出場へ(十勝・帯広)

    先週、選抜高校野球2020の出場校(32校)が決まりましたね。 個人的には、帯広農業高校(北海道)の21世紀枠での選出がとても嬉しかったです。 1982年の夏以来、甲子園には38年ぶりの出場とか(春は初出場です)。 日本各地のなかで十勝・帯広の風土が好きで、年に1回は必ずといってよいくらいに訪れています。 帯広農業高校には、昨年の初夏に初めて訪れました。 同校の敷地内にあるカラマツの並木(防風林)が何とも素晴らしいと聞き、それを見学してきました。 写真は、そのカラマツの並木(全長420m)を撮ったものです。 ただし、帯広農業高校の敷地は、東京ドーム23.5個分の広さがあります。 おかげで自力で…

  • 渋谷の夜景20時ごろ(東京・渋谷区)

    この土日は自宅でゆっくりと過ごしていました。 寒さが苦手なので、真冬の1月と2月はよほどのことがない限り旅には出ないようにしています。 写真は、先週の金曜日、仕事帰りに道玄坂から撮った渋谷の夜景です。 渋谷は通勤の乗り換え駅として使っています。 毎日のように通ってはいますが、駅から外に出る事はあまりないですね。 いつも、人の多さと混雑ぶりに閉口して、さっさと乗り換えることが多いです。 この日は、道玄坂上にある書店へとたまたま出かけたので撮ってみました。 写真の真ん中の高いビルは、昨年11月に開業したばかりの"渋谷スクランブルスクェア"ですね。 地上47階、地下7階建て、高さ約230mの高層ビル…

  • 原茂ワイン(山梨・勝沼#5)

    勝沼では、原茂(はらも)ワインにも訪れました。 ブドウの一大産地である山梨県には、およそ80社のワイナリーがあります。 その数は、ダントツに日本一ですね。 ちなみに、その次に多いのは長野県と北海道で、それぞれ34社あります(平成29年3月末現在)。 山梨県のなかでは30社ほどが、ここ勝沼(甲州市)に集中して立地しています。 大手資本から小さな家族経営まで様々ですが、やはり特色があって訪ねて面白いのは地場の小さなワイナリーですね。 原茂ワインは大正14年(1924年)の創業です。 原茂という名前は屋号で、昔、原と呼ばれる地名であったことと、代々茂左衛門を襲名していたことに由来するとか。 年間生産…

  • 勝沼醸造&レストランテ「風」(山梨・勝沼#4)

    勝沼(甲州市)のフットパスを歩いている途中に、勝沼醸造を訪ねました。 ここは昭和12年(1937年)に創業された地場のワイナリーですね。 勝沼醸造の特徴は、地元の甲州産ブドウに徹底してこだわったワイン造りを続けていること。 もちろん、自前のブドウ畑も所有しています。 そのテロワール(ブドウ畑のある土地の性質等)を存分に活かした白ワイン「アルガブランカ」は、今では世界に認められるワインへと成長しています。 写真は、勝沼醸造の外観を撮ったもの。 昔ながらの白壁の蔵を備えた立派な古民家風の建物ですね。 まるで日本酒の蔵元を訪ねたような感覚になりました。 かつてはここでワインを造っていたそうですが、現…

  • 勝沼フットパス(山梨・勝沼#3)

    JR中央本線の「勝沼ぶどう郷駅」周辺は勝沼フットパスのコースとなっています。 フットパスとは、英国発祥の散策道のことですね。 森林や田園地帯、古い町並みなど地域に昔からある、ありのままの風景を楽しみながら歩く(Foot)ことができる小径(Path)のこと。 英国では、人々の生活を通して自然発生した小径を、私有地であったとしても一定のルールのもとに通行する権利を認めています。 これによって、今では地球6周分ものフットパス・コースが整備されているそう。 日本でも、いま各地でフットパスへの取り組みが進んでいます。 昨年(2019年)の9月には、兵庫県北部の豊岡市などで「全国フットパスの集い2019 …

  • 勝沼トンネルワインカーヴ(山梨・勝沼#2)

    前回に紹介した「大日影トンネル遊歩道」(現在は閉鎖中です) を歩いて抜けると、その先にあるのが「勝沼トンネルワインカーヴ」です。 写真でも分かるように、このワインカーヴは、JR中央本線の旧深沢トンネルを活用したものです。 明治36年(1903年)完成の石積みトンネルで、全長はおよそ1,100mあります。 完成からおよそ100年経った平成9年(1997年)にJR中央本線の線路付け替えに伴って廃止され、JR東日本から地元の勝沼町(現在の甲州市)へと無償譲渡されました。 勝沼町では、トンネル内の環境(温度、湿度など)がワインの保管・熟成に適していることから、平成17年(2005年)よりワインカーヴと…

  • 大日影トンネル遊歩道(山梨・勝沼)

    最近、ワインツーリズムについてリサーチする機会がありました。 たまたまブドウ(ワイン)の産地・勝沼(山梨・甲州市)について検索していたら、「大日影トンネル遊歩道」が平成28年(2016年)から閉鎖されているとのこと。 老朽化による安全面での課題があったようで、再開時期は不明とのことでした。 勝沼には、これまで何度か出かけたことがあります。 当時の写真が残っていたので、今回から勝沼のワインツーリズムについて書いてみたいと思います。 明治期に日本初の国産ワイン会社が生まれた勝沼には、現在およそ30ものワイナリーが集まっています。 ちなみに、日本初のワイナリーは「大日本山梨葡萄酒会社」(明治10年(…

  • リニューアルした「銀座線渋谷駅」(東京メトロ)

    今年(2020年)の年始(1月3日)から、銀座線渋谷駅(東京メトロ)がリニューアルされました。 これは、現在進められている渋谷駅周辺の大規模再開発プロジェクトの一環ですね。 銀座線渋谷駅の新しいホームは、こんな様子です。 緩やかに湾曲したM字型のアーチ状の屋根に、柱のない広々としたホーム、白を基調とした内装など、なかなかにお洒落な仕上がりとなっています。 コンセプトは「近未来的な駅」だとか。 確かに銀座線の小ぶりで黄色い電車とは、よく似合っていますね。 ホームと線路の配置も、これまでの乗車・降車用に分かれていた相対式(2面2線)から、線路に挟まれた島式(1面2線)へと変更されました。 これによ…

  • 大淀川河畔など(宮崎市)

    宮崎市の中心街から少し南に歩くと、大淀川と出会います。 大淀川は、鹿児島県曽於市を源として宮崎平野を流れ、日向灘へと注ぐ全長107㎞の大河です。 河口に近い宮崎市内の川面は広く、満面に湛えた水がゆったりと流れる様子は、まさに雄大です。 この河畔からの眺めが好きで、宮崎に来るたびに訪れています。 写真の左手の建物はホテル群で、部屋からの眺め(特に夕陽に映える大淀川の景色)は最高ですね。 九州では珍しいことに、近年まで宮崎市内には温泉がありませんでした。 そこで大淀川河畔にあるホテルが共同で掘削したのが「たまゆらの湯」です。 温泉の名前は、この大淀川河畔が舞台となった川端康成の小説『たまゆら』から…

  • 宮崎県庁舎(宮崎市)

    街歩きのブログで県庁舎を取り上げるのは珍しいかもしれません。 その昔、転勤で鹿児島で仕事をしていたときに宮崎県も担当エリアだったので、この県庁舎にはよく訪れていました。 そのため、個人的にはかなり懐かしい建物となります。 次が、県庁舎の本館を撮った写真です。 地上3階、地下1階の堂々たるネオ・ゴシック様式の建物。 完成したのは昭和7年(1932年)で、設計者は置塩章ですね。 現役(実際に使われている)の県庁舎としては、わが国で4番目に古いものらしい。 ちなみに、最も古いのは大阪府庁舎(1926年)で、神奈川県庁舎(1928年)、愛媛県庁舎(1929年)と続きます。 余談となりますが、有名な北海…

  • 宮崎神宮(宮崎市)

    あっという間に三連休も終わりましたね。 この休みは大学ラグビーの決勝と、トップリーグの開幕戦をTV観戦していました。 古くからのラグビーファンですが、昨年のワールドカップから一層興味が湧き、これまで以上に熱心に観ています。 今週から新年の仕事が本格化ですね。 今年は暖冬で過ごしやすいですが、体調には気を付けながら何とか頑張りたいと思います。 さて、今回も宮崎の旅の続きです。 神話の国・宮崎に行くと、よく訪れるのが宮崎神宮です。 主祭神は神武天皇。 日本の初代天皇ですね。 宮崎神宮の創建時期は不明で、かなり古くからあるお社らしい。 ただ神武天皇をお祀りする古社ながら、江戸期までは地方の一古社にし…

  • とんど焼き(兵庫県太子町)

    三連休は自宅でゆっくりと過ごしています。 この一週間は、賀詞交歓会や挨拶回りなどで珍しく飛び回っていました。 おかげで週末にはかなりの草臥れよう。 年始早々から体力のなさ(衰え)を実感することとなりました。 今年は街歩きの旅を中心に、とにかく沢山歩くことで体力を維持(出来れば増進)したいと思っています。 前置きはこれくらいにして、故郷(兵庫県太子町)の知人から、この連休中に"とんど焼き"をやるよ、との連絡がありました。 "とんど焼き"は、正月に飾った松飾りや破魔矢、お守りなどを正月の終わる小正月(1月15日)に焼いて、歳神様をお送りするという年中行事(火祭り)です。 場所によっては"どんど焼き…

  • 飫肥の商人町など(宮崎・日南市)

    飫肥(おび)の町並みは、武家町として国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)に選定されています。 この町の見どころは城跡と武家町にありますが、一方で商人町の面影もわずかながら残されています。 場所は城跡からやや下がったところにあり、現在は道路拡幅などによってかつての様子も変わってしまったそう。 次の写真は、商人通りの一角にある商家資料館を撮ったもの。 もとは妹尾金物店で、飫肥城下の商家町の代表的建築物ですね。 建物は明治3年(1870年)の築。 木造・白漆喰壁の土蔵造りで樹齢200年以上の飫肥杉を使っています。 見るからに豪壮な造りで、なかなか見応えがありました。 続いては、現在の商人通り…

  • 飫肥・小村寿太郎生家など(宮崎・日南市)

    今回も宮崎・日南市にある飫肥(おび)の旅の続きです。 近代、飫肥が生んだ偉人といえば小村寿太郎(1855年~1911年)ですね。 小村寿太郎は日露戦争後の明治38年(1905)年に、ポーツマス会議日本全権としてロシア全権ウィッテと交渉し、日露講和条約(ポーツマス条約)を締結・調印したことで知られています。 小村は飫肥藩の下級武士の子として生まれました。 父親(小村寛平)は同藩の産物方で、明治維新の後、それを引き継いだ商社経営へと乗りだしましたが事業に失敗。 その借金で、小村寿太郎も大がつくほどの貧乏暮らしだったようです。 学問はよく出来たようで、飫肥藩の藩校・振徳堂で学んだあと、長崎に遊学、明…

  • 飫肥の武家屋敷・豫章館と旧伊東邸(宮崎・日南市)

    飫肥(おび)の城下町(伊東氏5万1千石)には、昔ながらの武家屋敷が残されています。 まず取り上げるのは、飫肥城跡の大手門前にある豫章館(よしょうかん)です。 次の写真は、千鳥破風の屋根を構えた玄関を撮ったもの。 見るからに堂々とした構えですね。 豫章館は、明治2年に建てられた藩主(正確には藩知事)・伊東家のお屋敷です。 この建物は薬医門と屋根付き塀に囲まれていて、飫肥城下で最も格式のある武家屋敷といわれています。 南面には、武学流(ぶがくりゅう)の作庭とされる庭園(枯山水)が広がっていました。 ちなみに武学流とは、作庭の流派のひとつで大石武学が開祖です。 訪れた印象としては、広々とした敷地に、…

  • 飫肥の武家屋敷通り(宮崎・日南市)

    城下町(伊東氏飫肥藩5万1千石)である飫肥(おび)の町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)に選定されています。 種別としては"武家町"ですね。 国から選定されたのは昭和52年(1977年)で、我が国の重伝建地区としては2番目の古株だとか。 この点からも、早くから保存活動が行われていた貴重な歴史的町並みであることが分かります。 城跡の周辺には、かつての武家屋敷が沢山残されていました。 屋敷の面する道は結構広めで、まっすぐに延びています。 雰囲気としては、閑静なお屋敷町という感じですね。 石垣や土塀、生垣、花木などがよく整備されているので、歩いていて、とても気持ちの良い空間でした。…

  • 飫肥城跡(宮崎・日南市)

    年末年始の休みも、あっという間に終わって今日は仕事始めですね。 例年に比べて少し長めの休暇でしたが、前半は掃除や片付け、後半は駅伝やラグビーのTV観戦で終わってしまいました。 休み明けの仕事は、なかなか辛いですが、今年も何とか頑張りたいと思っています。 さて、宮崎・日南市の油津を訪れたあとは、飫肥(おび)へとやって来ました。 ここは伊東氏飫肥藩5万7千石の城下町で、九州の小京都ともいわれています。 写真は、飫肥城跡に建つ大手門を撮ったもの。 樹齢100年を超す飫肥杉を使って、1978年(昭和53年)に復元されたそう。 どっしりとした櫓門で、なかなかに趣きがありました。 今回の宮崎行きでは、油津…

  • 油津の町並み#2(宮崎・日南市)

    令和2年も、はや3日目。 今日で三が日もお仕舞いですね。 昨日は、早朝からTVで箱根駅伝と、大学ラグビーの準決勝2試合を観戦しました。 来週土曜日に新国立競技場で行われる大学ラグビー決勝は、伝統の早明戦となりました。 これはオールドファンにとっては、とても楽しみな対戦ですね。 それにしても、長時間TVの前に座っていたので、かなり疲れました。 TV観戦にも体力が必要なことを、今更ながら思い知らされた一日でした。 もう歳ですかね。 さて、今回も油津(日南市)のまち歩きの続きです。 油津・堀川運河の景観は、本当に素晴らしいです。 日本の古くからの港町の良さが、今も残されていますね。 先日、山田洋次監…

  • 油津の町並み#1(宮崎・日南市)

    宮崎県南部の油津(日南市)を訪れました。 今回は、講演で訪れた宮崎市内から少し足を延ばしてみました。 油津を訪れるのは、これが初めてです。 ここ油津は、太平洋に面した天然の良港として、中世には南蛮貿易の拠点として栄えたところ。 伊東氏飫肥藩(5万7千石)の領地となった江戸期には飫肥杉(おびすぎ)の積み出し港として大いに繁栄し、今もその面影が残されています。 飫肥杉は、樹脂を多く含む良質の木材(主に造船用)として日本各地に出荷されていました。 写真は、堀川運河を撮ったもの。 この運河は、1685年に飫肥藩が特産である飫肥杉の船積み用として造りました。 幅員が27m、深さが3mあって、延長は約90…

  • 新年のご挨拶

    明けましておめでとうございます。 令和2年の元旦は自宅で迎えました。 年末年始は9連休と、少し長めの休暇を取っています。 本を読んだり、箱根駅伝や大学ラグビーをTV観戦したり、久しぶりにのんびりと過ごすつもりです。 昨年は、ブログ記事の更新頻度を上げることが課題でしたが、年央あたりから何とかペースをつかめたようです。 今年も、あちこち出かけて、観光や地域ブランドの振興などに役立つ記事を書いていきたいと思っています。 また、愛用していたカメラが寿命のため、年初に買い替えの予定です。 新しいカメラを活かすためにも、今年こそ撮影の腕を上げたいですね。 ということで、本年も当ブログをよろしくお願いしま…

  • 知恩院の三門(師走の京都#4)

    令和元年も今日一日を残すのみとなりました。 年末の正月休みに入ってからは、自宅にこもって家の掃除やら仕事部屋の片付けなどをやっています。 今年もあちこちへと出かけ、その時に集めた資料が沢山残っていたので出来るだけ処分しています。 ネット社会になってから、紙の資料はほとんど捨てても大丈夫ですね。 ただ思い切りよく捨てられるかどうかだけです。 さて、今年最後のブログ記事は師走の京都歩きの続きです。 写真は、知恩院の三門を撮ったもの。 知恩院は、浄土宗の総本山ですね。 場所は、東山の円山公園のすぐ近くにあります。 この三門は元和7年(1621年)に建立されたもの。 高さは24m、横幅が50mもある堂…

  • 古都の夜景(師走の京都#3)

    令和元年も余すところ、あと2日となりました。 歳とともに時間の流れが速く感じるようになりますね。 今日は、自宅で部屋の片づけやら掃除をしていました。 年がら年中、あちこちに出歩いているので、年末くらいは整理整頓の時間にあてないと、というところです。 さて、今回も師走の京都行きレポートの続きです。 写真は、古都・京都の夜景をいくつか撮ったもの。 まずは、京都の玄関口(京都駅)前にそびえる京都タワーです。 初めて見たときは、変な形(蝋燭の形?)の塔で古都には似合わないと思っていましたが、最近では、この塔を見ないと京都に来た感じがしなくなりました。 よく見れば(慣れれば)、なかなかの造形美と言えない…

  • インドネシア産カカオのチョコレート店 "Dari k" (師走の京都#2)

    京都・祇園では前回レポートした「鍵善良房」(和菓子)のほかに、もう一軒訪れたい店がありました。 そこで立ち寄ったのが "Dari K" 祇園あきしの店です。 "Dari K" はインドネシア産カカオを使ったチョコレートの製造・販売会社。 設立は2011年ですから、創業してまだそれほど年数は経っていないですね。 この会社の一番の特徴は、これまで日本で馴染みが少なかったインドネシア産カカオを原料に使っていること。 カカオは、赤道を挟んだ高温多湿の熱帯地域(カカオベルトといわれます)で生産されています。 主な産地は、中南米、西アフリカ、東南アジアなどですね。 ただ、その気候条件は、高度30~300m…

  • 祇園の事始め、鍵善の和菓子(師走の京都#1)

    所用があって師走の京都へと出かけました。 ここ3年ほどは、毎年この時季に通うのが恒例行事となっています。 新幹線で京都駅に着いたのが午前中で、約束の時間には少し余裕がありました。 どこかで時間をつぶそうと考えていたところ、当日が師走の13日であることに気づき、向かった先が祇園でした。 写真は「事始め」で挨拶廻りに行きかう芸舞妓さんを撮ったものです。 「事始め」(ことはじめ)とは、花街や室町・西陣の旧家などで12月13日を1年の区切りとして、この日から正月を迎える準備を始めることをいいます。 祇園では芸舞妓さんが芸事のお師匠さん宅や馴染みのお茶屋さんを訪れて、この1年の感謝などを伝えます。 祇園…

  • 焼酎で一人酒(鹿児島その11)

    鹿児島といえば、桜島に温泉、それに何といっても焼酎ですね。 今回の旅では、久しぶりに焼酎で一人酒を楽しんできました。 出かけたのは、天文館の七味小路にある「家のじ」。 地元の知人から教えてもらった居酒屋で、鹿児島に行くと、ここで焼酎を呑むことが多いです。 転勤で当地に在住していた頃、焼酎の蔵元巡りをしたこともあったりで、銘柄にはそこそこ詳しくなりました。 今回久しぶりに呑んだのが「薩摩茶屋」です。 よくプレミア芋焼酎として3M(森伊蔵、魔王、村尾)が取り上げられますね。 この「薩摩茶屋」は、「村尾」の醸造元(村尾酒造)のレギュラー酒です。 ここは薩摩川内市にある小さな蔵元で、芋焼酎の「村尾」と…

  • 鹿児島中央駅(鹿児島その10)

    鹿児島中央駅は、鹿児島の陸(鉄道)の玄関口ですね。 かつて転勤で当地に住んでいた頃は、まだ「西鹿児島駅」という名前でした。 この旧駅名は、かつてのブルートレインの利用客やファンにとっては終着駅として馴染んだ、とても懐かしい名前だと思います。 駅名が変更されたのは2004年(平成16年)で、九州新幹線が鹿児島乗り入れを実現したのと同時でした。 その時に新しい駅舎や駅ビルが整備されました。 久しぶりに訪れた鹿児島中央駅周辺は、インバウンド効果もあってか結構な賑わいでした。 駅ビル(アミュプラザ鹿児島)の屋上に設置されているのは、観覧車「アミュラン」です。 直径が約60m、最大高は約91mもある観覧…

  • 日本最南端の路面電車(鹿児島その9)

    現在、町なかを路面電車が走っている都市は、全国でおよそ20ヶ所ほどあります。 そのうち九州は3都市(長崎、熊本、鹿児島)で、鹿児島の路面電車が最南端となります。 近年では、旧来の路面電車をLRT(Light Rail Transit)として活用していこうとする動きが全国で出ています。 LRTは、低床式車両(LRV)の活用や軌道・電停の改良による乗降の容易性、定時性、快適性などに優れた特徴をもつ次世代型交通システムのこと。 人と環境に優しい公共交通として再評価されていますね。 写真は、鹿児島で撮った路面電車です。 鹿児島の路面電車は、市営で4路線計13.1㎞を運行していますが、年間で延べ1千万人…

  • 照国神社(鹿児島その8)

    城山の麓には、鹿児島の総氏神様といわれる照国神社があります。 ご祭神は島津家28代当主(11代藩主)の島津斉彬公です。 斉彬公は、集成館事業などで幕末の近代化や人材育成などに大きな功績を残した名君ですね。 安政5年(1858年)に50歳の若さで急逝しましたが、文久3年(1863年)に孝明天皇から照国大明神の神号を授けられたことにより当神社が創建されました。 次の写真は、神社の入り口に立つ大鳥居を撮ったもの。 高さがおよそ20mもある大きな鳥居で、昭和4年(1929年)に建立されました。 転勤で当地に住んでいた頃は、この鳥居を毎日眺めながら勤務先へと通っていました。 大鳥居をくぐると、目に飛び込…

  • 西郷さんの銅像など(鹿児島その7)

    鹿児島市内にも見どころが多いのですが、今回取り上げるのは明治維新で功績のあった偉人たちの銅像です。 まずは西郷隆盛の銅像から。 西郷さんの銅像と言えば、上野公園(東京)にある像(高村光雲の作品)が一番有名かもしれません。 地元・鹿児島では城山の麓にある市立美術館のすぐそばにあります。 没後50年を記念して鹿児島市出身の彫刻家・安藤照が制作したもの。 完成は昭和12(1937)年です。 ちなみに作者の安藤照は、渋谷の「忠犬ハチ公」を制作したことで知られています。 7mほどある築山の上に、陸軍大将の制服姿で立つ姿は堂々としていました。 本体は、およそ6mほどあるとか。 次の写真は、西郷像を見学する…

  • 仙厳園#2(示現流・自顕流の稽古風景、猫神神社など)(鹿児島その6)

    前回に続いて、仙厳園(別名:磯庭園)の訪問記です。 仙厳園(せんがんえん)は薩摩藩・島津家の藩主別邸跡ですね。 錦江湾に浮かぶ桜島を借景とした広大な敷地には、伝統的な建造物や遺構が点在していて、鹿児島の歴史や文化、風土などに触れることができます。 今回は、久しぶりに訪れた園内で、個人的に興味深かった(面白かった)ものについて書いてみたいと思います。 まずは、示現流・自顕流の稽古風景を撮った写真から。 示現流(じげんりゅう)は、薩摩藩に伝わる古流剣術ですね。 流祖は、同藩の剣豪であった東郷重位。 名前の「示現」は、仏教経典「法華経」のなかの経文「示現神通力」から命名されたといわれています。 薩摩…

  • 仙厳園(薩摩藩主・島津氏の別邸跡)(鹿児島その5)

    仙厳園(別名:磯庭園)は、江戸初期の万治元年(1658年)に、19代島津光久公によって造営された藩主別邸です。 NHK大河ドラマ『西郷どん』(2018年)や『篤姫』(2008年)などのロケ地として使われたことでも知られていますね。 敷地面積はおよそ5㏊もあって、錦江湾に浮かぶ桜島を借景に用いるなど、全国に数ある大名庭園のなかでも類がないほどの壮大さを誇っています。 最初の写真は、正門を撮ったもの。 この正門は、29代・島津忠義の造営になるものとか。 この立派な門構えには圧倒されますね。 現在は門の前をJR日豊本線の線路が通っていますが、昔は海までそのまま行けたそう。 次の写真は、獅子乗大石灯籠…

  • 旧鹿児島紡績所技師館(異人館)&スタバ仙厳園店(鹿児島その4)

    鹿児島の磯地区には、28代藩主・島津斉彬公が主導した集成館事業にかかる近代化遺産が多く残っています。 写真は「旧鹿児島紡績所技師館」(通称:異人館)を撮ったもの。 ここは「旧鹿児島紡績所」の技術指導に来日した英国人技師の宿舎として、慶応3(1867)年に建てられました。 「旧鹿児島紡績所」は、同じく慶応3年に薩摩藩によって創設された我が国初の紡績工場です。 今は残念ながら、その跡が史跡として残るのみとなっています。 一方、現存しているこの「旧技師館」は木造2階建て、屋根は方形造り、瓦葺きの住居で、我が国の洋風木造建築における初期の代表的作例だとか。 今回訪れると、受付の男性がとても丁寧な応対(…

  • 尚古集成館と薩摩切子工場(鹿児島その3)

    桜島フェリーに乗って錦江湾と桜島の景観を楽しんだあとは、鹿児島市内の磯地区にある「尚古集成館」へとやってきました。 「尚古集成館」は、島津家の諸資料を展示する博物館です。 28代藩主・島津斉彬公が近代工業の先駆け(集成館事業)として建てた西洋式機械工場を博物館として活用しているもの。 資料館としての開館は大正12(1923)年となります。 写真の建物は、慶応元年(1865年)築で、鹿児島最古の石造建築物。 国の重要文化財でもあります。 当時、最先端の西洋式造船所だった「長崎製鉄所」を参考に築造されたものとか。 厚さ60㎝の石壁に頑強な梁が組まれた、見るからに立派な建物です。 今は瓦葺きですが、…

  • 月讀神社【桜島】(鹿児島その2)

    前回のブログで紹介した通り、鹿児島港から桜島フェリーに乗って桜島までは、およそ15分(片道の旅客料金200円)の絶景の船旅でした。 本当は桜島港から島を一周したかったのですが、時間の関係でこれは断念。 そこで、帰りのフェリーを待つ間に月讀神社(つきよみ・じんじゃ)へとお参りしました。 ここは桜島で最も大きな神社で、近年パワースポットとしても知られています。 場所は、桜島港のフェリーターミナルのすぐ近くにあります。 鳥居をくぐって長々と続く参道を上っていくと、結構な坂道で息が切れるほどでした。 次の写真は、参道を上りきったところに鎮座するお社を撮ったもの。 広く開けた場所に建つ社殿は、丹塗りが鮮…

  • 桜島フェリー(鹿児島その1)

    今回からは鹿児島の旅のレポートです。 鹿児島には、その昔、転勤で2年ほど住んだことがあります。 当時の転勤族の集まりが現地で開催されるということで、久しぶりに訪れてきました。 まずは錦江湾と桜島を眺めようと思い、乗ったのが「桜島フェリー」です。 「桜島フェリー」は、鹿児島中心部(鹿児島港)と桜島(桜島港)とを結ぶ航路で、国道224号の海上区間となっています。 フェリーは、およそ3.5㎞の距離を15分程度で結んでおり、毎日24時間運航しています。 旅客の料金は片道200円でした。 鹿児島に赴任していた当時、桜島や錦江湾が見たくなると、しばしばこのフェリーに乗って往復の短時間クルーズを楽しんでいま…

  • 茶室「林丘亭」(柏の宮公園)&冬桜など(東京・杉並区)

    先週末は、自宅で本を読んだり、片づけものをしたりで過ごしました。 外に出たのは、神田川沿いのウォーキングくらいでした。 神田川沿いには、いくつかの公園があります。 写真は、柏の宮公園(区立)にある茶室「林丘亭」を撮ったものです。 もともと若狭小浜藩酒井家(10万3千石)の江戸下屋敷内にあった茶室が、ここに移築されたものだとか。 柏の宮公園は、以前、ある銀行のグラウンドでしたが、バブル後の銀行統廃合で杉並区が購入・整備して一般に公開しています。 この茶室は、江戸初期の寛永年間(1624~1645年)に小堀遠州が造ったものと伝わっています。 内部は書院造りの立派なものだそう。 ウォーキングの際に、…

  • 針綱神社(鮎みくじ)&犬山のマンホール蓋(愛知・犬山その4)

    犬山城の登城口近くにあるのが針綱神社(はりつな・じんじゃ)です。 尾張五社のひとつで濃尾の総鎮守、犬山城の守護神でもあります。 犬山城からの帰り道、気がつくと針綱神社の境内へと入っていました。 創建は不詳だそうですが、927年の延喜式神名帳には「従一位針綱明神」とあることから、かなりの古社であることが分かります。 参拝を済ませたあと、境内で見つけたのが次の写真です。 「鮎みくじ」ですね。 どうやら木曽川の鵜飼いが行われている期間限定(6月1日~10月15日)の ”おみくじ” らしい。(犬山を訪れたのは10月10日でした) 釣り竿で、鮎の形をした ”おみくじ” を釣り上げるという趣向です。 鮎は…

  • 旧堀部家住宅(愛知・犬山その3)

    犬山の城下町に唯一残る武家風住宅があると聞き、訪ねてきました。 場所は、「名古屋往還」(犬山城下と名古屋を結ぶ街道)へと通じる外堀枡形のすぐ近くにあります。 ここは犬山藩主成瀬家の家臣だった堀部家の住宅ですね。 余談ですが、犬山藩は江戸期には藩として認められておらず、慶応4(1868)年に新政府から維新立藩として初めて認められました(尾張藩から独立)。 江戸期の犬山城主・成瀬氏は尾張藩の付家老という家格でした。 この旧堀部家住宅は、明治期に入った1883(明治16)年に12代当主が建てたものだそう。 明治維新後の建築ですが、武家屋敷の構えを踏襲して建てられた古民家です。 中に入ってみると、主屋…

  • 国宝・犬山城(愛知・犬山その2)

    久しぶりに犬山城(白帝城)に登ってきました。 この城は、1537(天文6)年に織田信康(信長の叔父)によって築城されたもの。 明治維新で城郭の大部分が取り壊され、現在は「現存天守12城」の一つである天守が残るのみとなっています。 三層四階の小ぶりな天守ですが、日本最古の様式を備えたもので、国宝に指定されている貴重なもの。 ちなみに、国宝指定の天守は全国に5城あって、犬山城のほかは姫路城、松本城、彦根城、松江城となっています。 今回訪れてみると、残念なことに改修工事の真っ最中でした。 耐震補強等とかで、2019年12月まで工事が続く予定とか。 小ぶりながらも立ち姿が美しい天守なので、写真に収める…

  • 犬山城下町・旧磯部邸など(愛知・犬山その1)

    久しぶりに犬山(愛知県)を訪れました。 その昔、名古屋に赴任していた頃「犬山城」(国宝)などを見学に何度か出かけたことがあります。 近年、犬山城下の町並み整備が進んだと聞き、久しぶりに訪ねてきました。 JR名古屋駅で名鉄電車へと乗り換えて、およそ30分ほどで名鉄犬山駅へと到着します。 ここから10分ばかりも歩くと、犬山城下のメインストリートである「本町通り」に着きました。 この「本町通り」には、古い民家や商家などが残っていて、町人町や商家町のレトロな雰囲気を味わうことが出来ます。 平成21年に電線地中化工事が完成したそうで、すっきりとした町並みとなっていました。 やはり歴史的町並みには、電柱や…

  • 中山道・追分宿(軽井沢その6)

    今回の軽井沢行きでは、追分宿も訪れました。 10月26日(土)付け日経新聞(「日経プラス1」)で、宿場町のランキングが掲載されており、追分宿(軽井沢町)が第7位で紹介されていました。 それを読んだこともあって、久しぶりに訪れた次第です。 追分宿は、中山道69次のうち江戸から数えて20番目の宿場となります。 中山道の宿場のなかで最も標高が高い(およそ千メートル)ところに位置しているそう。 追分宿の名前は、ここで北国街道(善光寺街道)と分岐したことに由来しています。 江戸期には参勤交代の大名や善光寺参詣の旅人などで大いに賑わったとか。 軽井沢町の紹介によれば、本陣1、脇本陣2、旅籠35があったと記…

  • 石の教会・内村鑑三記念堂(軽井沢その5)

    今回は、晩秋に訪れた軽井沢の旅の続きです。 久しぶりに訪れた軽井沢で、ぜひ見学したかったのが「石の教会・内村鑑三記念堂」でした。 この教会は、明治・大正期のキリスト教思想家・伝道者である内村鑑三(1861~1930年)の功績を称えるために建てられたもの。 場所は、中軽井沢の星野エリアにあるホテルブレストンコートに隣接して建っています。 実際に訪れてみると、星野エリア全体に沢山の観光客や宿泊客などが溢れていて、大変な賑わいでした。 「石の教会」の入り口まで行くと、イベントが行われているとかで中には入れません。 しばらく待っていると、教会へのアプローチ部分からの遠望ならOKとのこと。 アプローチは…

  • タマネギの植え付けなど

    先週末の帰省(兵庫県太子町)に合わせて、田舎の畑にタマネギの苗を植えてきました。 夏場に畑を耕しておいて、11月に植えるという毎年の恒例行事となっています。 タマネギは、この時期に苗を植え込むと翌年6月頃の収穫期まで放っておいても、まず大丈夫です。 たまにしか帰省できない身としては、手がかからないのが嬉しいですね。 といっても、収穫までに1~2回の肥料やりや草引きなどは必要ですが・・・。 今年は初心者におススメという「ネオアース・もみじ3号」など計150本の苗を植えてきました。 去年植えたタマネギの出来がもうひとつだったので、今年はうまく育ってくれると良いのですが。 次の写真は、今回収穫した栗…

  • 紅葉が見事な「聚遠亭」&龍野の町歩きで考えたこと(兵庫・龍野その3)

    龍野の城下町(兵庫県たつの市)で開催された ”オータムフェスティバル” に出かけたら、ちょうど紅葉が見ごろを迎えていました。 龍野城跡(霞城跡)から少し山側へと上った先にあるのが、紅葉で知られた「聚遠亭」です。 「聚遠亭」の名は、前庭からの眺望が素晴らしいことから名付けられたものとか。 もともとは龍野藩主・脇坂公の屋敷跡ですね。 写真は、その茶室を撮ったもの。 心字池に建てられた浮堂となっています。 安政年間(1854~1859年)に藩主の脇坂安宅公が京都所司代の職にあった際、その功績により孝明天皇から茶室を賜り、当地に移築したものとか。 久しぶりに訪ねると、ちょうど紅葉の盛りで、とても綺麗な…

  • 盛り上がる"寅さんサミット"と"碧川かたの朝ドラ"誘致(兵庫・龍野その2)

    久しぶりに訪れた龍野の城下町(兵庫県たつの市)では、2つの誘致活動が活発に行われていました。 一つが、「寅さんサミットを龍野に誘致する会」の活動です。 寅さんといえば、あまりにも有名な国民的映画「男はつらいよ」の主人公ですね。 そして、ここ龍野が第17作目「寅次郎 夕焼け小焼け」(1976年公開)の舞台(ロケ地)となっています。 出演者は、渥美清をはじめ太地喜和子、岡田嘉子、宇野重吉、久米明、寺尾聡など、いま考えても超がつくほどの豪華キャスト。 シリーズのなかで常に上位にランクされている名作です。 現在、年に1度、葛飾柴又(東京)で行われている「寅さんサミット」を、ロケ地である龍野に誘致しよう…

  • オータムフェスティバル in 龍野に出かけました(兵庫・龍野その1)

    先週末は兵庫県太子町の実家に帰省しました。 ちょうど龍野の城下町(兵庫県たつの市)でオータムフェスティバルが開催中で、高校時代(県立龍野高校)の友人からの誘いもあり出かけてきました。 龍野は江戸期に脇坂家5万3千石の城下町として賑わった町です。 地場の産業は淡口醤油や手延べ素麺(揖保の糸)などで、それら名産品は今も全国へと出荷されています。 特筆すべきは、今年の10月、龍野の町並みが国の ”重要伝統的建造物群保存地区”(重伝建地区)に選定されたこと。 重伝建地区としての種別は、”商家町・醸造町” として選定されています。 今も400年前の町割りをとどめ、江戸期中期から昭和初期に至る伝統的な町家…

  • 白糸の滝(軽井沢その4)

    軽井沢にある「白糸の滝」を見てきました。 「白糸の滝」は軽井沢以外にも各地にあるようで、数えると15道県18ヶ所ほどにもなるらしい。 その分布は、北海道から大分県までに広がっています。 狭い国土に急峻な山々が連なる日本では、流れる水の様子が白糸や絹糸を垂らしたように見える滝があちこちにあっても不思議ではないですね。 ここ軽井沢にある滝は、落差が3m余り、幅は70mにも及ぶそう。 上流には川がなく、浅間山の伏流水が岩盤の間から湧き出して滝となっているとか。 これを潜流瀑というらしい。 訪れてみると、大型バスで来ている団体客などで結構な賑わいでした。 ここの滝は湧水だけあって、清冽な水が流れ落ちて…

  • 「旧軽井沢銀座」あたり(軽井沢その3)

    久しぶりに旧軽井沢銀座を歩きました。 旧軽銀座は、旧軽ロータリーから旧碓氷峠方面へと向かうおよそ500mの商店街です。 次の写真は、その中程に建つ「軽井沢観光会館」を撮ったもの。 もともとは木造2階建ての洋館建築だった軽井沢郵便局(1911年築)を観光案内所に転用していましたが、1995年に旧建物のイメージを残しながら建て替えたものとか。 洋風の外観が特徴的で、今では旧軽銀座のランドマークとなっています。 このあたりは、かつて「中山道」の軽井沢宿があったところ。 その名残りは、江戸時代初期の創業という老舗旅館「つるや旅館」に見ることができます。 この旅館は、室生犀星や芥川龍之介など数多くの文人…

  • 晩秋の「ショー記念礼拝堂」あたり(軽井沢その2)

    旧軽井沢銀座を旧碓氷峠方面へと歩いていくと、商店街がはずれたあたりに「ショー記念礼拝堂」があります。 ここは、宣教師アレキサンダー・クロフト・ショーによって創設された軽井沢最古の教会として知られています。 1873(明治6)年に日本へやってきたショー師は、1885(明治18)年にたまたま訪れた軽井沢の自然や気候が気に入り、毎夏、この地を訪れるようになったそう。 そして1888(明治21)年には、当地に自らの別荘を造りました。 これにより外国人のあいだで、軽井沢の名前が広く知られるようになったといわれています。 このように「ショー記念礼拝堂」は、国際的な避暑地、別荘地としての軽井沢の原点ともいえ…

  • 旧碓氷峠見晴台(軽井沢その1)

    晩秋の軽井沢を訪れました。 写真は、旧碓氷峠見晴台からの眺望です。 碓氷峠は、江戸期の五街道のひとつ「中山道」が通過していた峠で、かつては関東と信越・北陸地方とをつなぐ重要な役割を担っていました。 現在は新道が整備されて、この見晴台がある場所は「旧碓氷峠」「旧中山道」と呼ばれています。 見晴台の標高はおよそ1,200m。 結構、高いところにありますね。 期待していた紅葉は時期がやや遅かったのか、わずかに残っている程度でした。 それでも、天気に恵まれたこともあって、浅間山や妙義連峰などの雄大な景色が一望できたので良かったです。 この見晴台は、ちょうど長野県と群馬県との県境に位置しています。 県境…

  • 青森銘菓「気になるリンゴ」など(青森その6)

    仕事柄あちこちに出かけますが、旅先での楽しみの一つに、その土地の銘菓を探すことがあります。 たまたま現地で見つけることもあれば、事前にネットなどで調べてから行くことも多いですね。 今回の青森行きでは予め調べておいた「気になるリンゴ」なる銘菓が、文字通り気になっていました。 JR青森駅の近くにある "A-FACTORY" (観光物産館)に入ってみると、目立つ場所に「気になるリンゴ」が山積みされていました。 この菓子はリンゴを丸ごと1個、パイ生地で包んで焼き上げたもの。 リンゴは芯をくり抜き、シロップに浸してあります。 リンゴ王国、青森ならではの豪快な果実菓子ですね。 実際に見るとかなりの大きさで…

  • 津軽三味線を聴きに居酒屋へ(青森その5)

    青森を訪れたら、津軽三味線の生演奏をぜひ聴きたいと思っていました。 そこで予約して出かけたのが「津軽じょっぱり漁屋酒場 青森本町店」。 居酒屋ですが、昔ながらの青森を再現した店内は、なかなか居心地が良かったです。 津軽三味線の演奏は、19時頃から始まりました。 演奏はコの字型のカウンター席の目の前だったので、じっくりと興味深く聴くことができました。 演目は津軽民謡ですね。 三味線や民謡などの解説もあったので、結構興味深く楽しめました。 この店のウリが「ここ一軒で青森県を満喫」とのことで、料理も魚介を中心にいろいろなメニューがありました。 今回は新鮮な魚介類のほか、以前から食べてみたかった「せん…

  • ねぶたを見に「ワ・ラッセ」へ(青森その4)

    青森市といえば、何といっても「ねぶた祭」ですね。 8月の初旬に6日間かけて行われる祭りで、毎年延べ200万人以上の観光客が訪れるとか。 その ”ねぶた” をひと目見ようと、JR青森駅前にある観光交流施設「ワ・ラッセ」(2011年開業)を訪れました。 次の写真が館内に展示されていた ”ねぶた” です。 想像していた以上に大きくて、色使いも鮮やか。 その迫力には驚きました。 館内には、かなりの数が展示されていて、しかも精巧に作られた ”ねぶた” を見てまわるのは、とても面白く興味深かったです。 ”ねぶた” の起源は、土着の七夕祭りや眠り流し(禊祓い)が変化したものと考えられています。 青森県内では…

  • 夕暮れ時の青森ベイブリッジなど(青森その3)

    三内丸山遺跡と県立美術館を見学したあとは、青森市の中心部へとやってきました。 JR青森駅を中心とする市街地は、その昔訪れたときとさほど変わっていない様子でした。 宿泊予定のホテルに荷物を置いたあとは、青森港に面したウォーターフロントへと出かけました。 そこで撮ったのが次の写真です。 ちょうど夕暮れ時の灯りがともり始めた頃で、とても綺麗な景観が広がっていました。 ベイブリッジは1994年に開通した道路橋で、今では青森市を象徴するランドマークとなっています。 橋脚のデザインは青森の頭文字(A)をかたどっているそう。 その下にある建物は ”A-FACTORY” という観光施設ですね。 なかなかに洒落…

  • 青森県立美術館「あおもり犬」など(青森その2)

    三内丸山遺跡から歩いてすぐのところにあるのが、青森県立美術館(2006年開館)です。 今回の旅の目的のひとつが、この美術館に展示されている「あおもり犬」を見ることでした。 いきなりですが、「あおもり犬」を撮ったのが次の写真です。 これは、青森出身の画家・彫刻家である奈良美智(なら・よしとも)の作品ですね。 この作品は、常設展示場のガラス戸越しに見るのが普通のようですが、外から迷路のような通路を辿っていくと間近に見ること(触ることも)が出来ます。 写真は、屋外トレンチに設置された高さ8.5m、横幅6.5mの作品を外部から撮ったものです。 白い大型犬で、その表情はまるで眠っているかのよう。 そして…

  • 三内丸山遺跡(青森その1)

    青森市へと出かけました。 東京からは飛行機か新幹線かで迷いましたが、久しぶりに東北新幹線を利用してみました。 いつも思うのですが、JRの在来線駅(〇〇駅)と新幹線駅(新〇〇駅)とが離れている街は、慣れない旅行者にとってやや不便さを感じますね。 今回、降り立った新青森駅も在来線の青森駅から離れているので、乗り換えが少し面倒に感じました。 新幹線の経済的メリット(活性化効果)を十分に享受するためには、在来駅と新駅との連携に知恵を絞った何らかの施策が必要になると思います。 そんなことを考えながら、新青森駅から最初に向かったのが「三内丸山遺跡」です。 「三内丸山遺跡」は、日本最大級の縄文集落跡ですね。…

  • ブックバスが虎ノ門ヒルズにやって来た

    夕暮れ時、虎ノ門ヒルズ(東京・港区)のオーバル広場の前を通りかかったら、本に関するイベントをやっていました。 広場に止まっていたのが ”ブックバス” です。 どうやら、古書の移動販売車のよう。 これは面白そうとバスのなかに入り込み、本を眺めながら暫く楽しい時間を過ごしました。 置いてあるのは絵本などが多くて、小さなお子さん連れも沢山見に来ていました。 後で調べてみると、このブックバスは、オンライン古書店の(株)バリューブックス(長野県上田市)が運営しているものらしい。 今はオンライン書店が全盛で、リアルな書店は1日1軒のペースでなくなり、全国の5分の1の自治体には本屋が1軒もない状態だとか。 …

  • 熱田神宮(名古屋その10)

    今回の名古屋旅では久しぶりに熱田神宮へと参拝しました。 前回お参りしたのは転勤で名古屋に住んでいた頃ですから、かなりの年月がたっています。 熱田神宮の創建は113年(景行天皇43年)と古く、三種の神器の一つである草薙剣(くさなぎのつるぎ)を祀る神社として知られています。 ここは、伊勢神宮に次ぐ高い格式をもつ神社ですね。 およそ6万坪(約19万㎡)ある境内地には、樹齢千年を超えるという楠をはじめ沢山の樹木が生い茂っています。 今回、久々に訪れてみると、以前よりも木々の緑が深くなったように感じられました。 鬱蒼とした森をしばらく歩くと、外玉垣御門(拝殿)が見えてきます。 境内地は生い茂る木々もあっ…

  • 四間道の屋根神様(名古屋その9)

    名古屋市西区・堀川の西側に広がる四間道(しけみち)界隈は、戦災を免れたことから昔ながらの商家や町家が残っています。 四間道の町並みを歩いていると、古い民家の屋根に祀られている屋根神様を見つけました。 写真は、中村家の住宅です。 建物に掲示されていた案内板によれば、中村家は築200年といわれる旧家で江戸時代の商家の佇まいをよく残しているとか。 屋根神様は、名古屋周辺の独特の風習で、津島神社、秋葉神社、熱田神宮の三社をお祀りしているそう。 これら三社で、疫病除け、火難除けなどのご利益を祈願しています。 かつては、三社の祭礼時に合わせて紫色の幕をはり、お神酒や野菜などを供えていたらしい。 それが廃れ…

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