自然科学の視点から考える日本民俗学 橋口公一 **
再読本。私がタイトルをつけるなら「橋口先生の居酒屋放談」。土木工学、機械工学のセンセイらしく、全部で4章ある第3章は「自然科学研究者雑感」となっていて、科学技術とその応用の関係を密接化する、理学部と工学部の一体化の主張などは一読に値すると思う。その他の各章の特徴を表すとすれば、第1章は日本の風土・風俗分析で「橋口センセイの日本文化論」、第2章が「世界の中の日本を切る」、第4章は「この際なんでもぶった切り、男と女」、居酒屋で濃いめの芋焼酎を飲ませてもらい、気さくな女将と笑いながら、上機嫌の先生に直接話を聞いたら面白いんだろうな、と思う。着目すべきと考えた指摘・主張を取り上げてみる。1.古いしきたりに固執する大相撲界は近代化すべき。2.殺人や詐欺、ヤクザなどの犯罪行為をメインテーマとする小説は面白くない。3....自然科学の視点から考える日本民俗学橋口公一**
2024/08/28 08:20