「ケチ」くらべ‥(日本昔話より)
昔あるところに2人の「けちん坊」が居た。一人は太郎で隣家が次郎だ。どちらが「ケチ」かケチ比べをした。まず、次郎どんが「太郎どんお前のメシのおかずは何だ」と聞くと「俺はいつも梅干でメシを食う」と云うと「梅干しとは贅沢だなぁ~俺は醤油でメシを食ってる」と答えると「醤油メシとは贅沢だ。俺は梅干をジッと見つめて口の中が酸っぱくなりそれで三日メシを食う次に梅干を少しづつ噛んで七日間メシを食うのだ。梅干一つで10日飯を食っている」と自慢‥すると次郎どんは「俺は醤油を箸の先に付けてそれを舐めてメシを食うが俺のよだれが醤油に混ざってその分増えて醤油はいつまでも減らないのさ」とケチ比べは延々と続く・・(日本昔話より)私もどちらかと云えば「ケチ」だ。戦前生まれで戦後の物不足の中で育って来たのだから「ケチ」でないと生きて来れな...「ケチ」くらべ‥(日本昔話より)
2023/06/30 16:44