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  • ´24山桜染めワークショップ(1)/椿の枝葉を燃やし灰を採り、灰汁(アク)を得る【友愛の森里山再生ARTプロジェクト2024<4>】

    山桜の染めには、媒染材として椿の灰汁が最適です。ただ、その椿から灰汁を採る作業は結構ハードなのです。わかりやすく言うと、椿の枝葉1トントラック1台分ほどを燃やして得られる灰はバケツ2~3杯分ほど。その燃やした熾火が燃え尽きてしまうまでには2日~3日かかります。その間、3時間おきぐらいの間隔でかき混ぜ続け、酸素を供給して燃え尽きるのを待ちます。夜もそれを続けます。それをお湯に溶かして上澄みをすくい取り、初めて灰汁が得られるのです。椿の枝葉は手に入りにくい。私どもは20年前に移植した100本ほどの椿を大切に守り続けてきて、その横枝をいただきます。これは森の景観を作り、森を育てていく作業とも重なっています。今回、20年前に得た灰の「焼き返し」を行ないました。古くなって湿気がきたり、酸化が進んだりした灰を焚き火と...´24山桜染めワークショップ(1)/椿の枝葉を燃やし灰を採り、灰汁(アク)を得る【友愛の森里山再生ARTプロジェクト2024<4>】

  • 18年ぶり、尾八重「湯之像(湯之片)神楽」開催のお知らせ 【神楽を描くアートプロジェクト「神楽を伝える村へ」<35>/2024MIYAZAKI神楽紀行】

    ご案内は、「尾八重神社」のフェィスブックからの転載です。「湯之像(湯之片)神楽」は、尾八重神楽の源流と伝えられる神楽で、今年の大祭は18年ぶりの開催となります。私(高見)は前回拝観し、ここに究極の山地神楽がある、これで見納めか、生きているうちにもう一度観る機会はないのだろうか・・・と惜しんだものです。それが今回(3月9日)大祭として実施されるということで、喜び、感激を新たにしているところです。写真は当時(2008年)の筆者撮影分。神楽は尾八重神楽の祝人さんたちがつとめます。古式の儀礼も催行されるようです。私はぜひ行き、全身全霊を込めて描きます(張り切りすぎてずっこけないように用心)。まずはお知らせです。☆上記神楽取材のため3月9日に予定していた「山桜染め」のワークショップは、10日に順延し、まとめて行いま...18年ぶり、尾八重「湯之像(湯之片)神楽」開催のお知らせ【神楽を描くアートプロジェクト「神楽を伝える村へ」<35>/2024MIYAZAKI神楽紀行】

  • 海潮の音を聴きながら ――画中遊心の夢――/日南市北郷・潮嶽神楽にて【神楽を描くアートプロジェクト「神楽を伝える村へ」<35>/2024MIYAZAKI神楽紀行】

    明け方に見る夢は、熟睡と覚醒の間を行き来しているからかもしれないが、現実感のある場面と過去の体験も空想の領域をも超越した非現実の空間が交錯していて愉快である。今朝がたに見た夢も、そのようなふわふわと宙空を漂うような、あるいは海潮の流れのままにどこまでも漂い流れてゆくような、浮遊感に満ちたものだった。海の見える高台の草地に座って、ただ沖を行く大型の船や、眼下にみえる入り江の小さな漁港などを見ている老翁がいた。翁の傍らには閉じられた一冊の本があった。そこへ、大きなキャンバスと油絵の道具を持った一群の若者たちが現れて、スケッチを始めた。彼らは思い思いに空や海や漁村、そこを歩く人々や猫のいる港の風景などを描き始めるのだが、そのグループには数人のリーダー格の人物たちがいて、――セザンヌならば、風景を線ではなく面で捉...海潮の音を聴きながら――画中遊心の夢――/日南市北郷・潮嶽神楽にて【神楽を描くアートプロジェクト「神楽を伝える村へ」<35>/2024MIYAZAKI神楽紀行】

  • 「楮<こうぞ>」のオブジェで森の入り口の看板と照明器具が出来上がった【友愛の森里山再生ARTプロジェクト2024<3>】

    *昨日の記事の続き。*本文は作業中。 「楮<こうぞ>」のオブジェで森の入り口の看板と照明器具が出来上がった【友愛の森里山再生ARTプロジェクト2024<3>】

  • 森を整備し「楮<こうぞ>」を採集してオブジェを造り、森の入り口に展示した【友愛の森里山再生ARTプロジェクト2024<2>】

    「友愛の森里山再生ARTプロジェクト」の活動を再開。私どもがこの地へ越してきた22年前から少しずつ進めてきた仕事の再開である。最初の2年間は、私が一人で森に入り、大木を伐り倒し、山道を作って運び出す作業をした。由布院で起こった「町づくり」と呼ばれた運動に参加し、「由布院空想の森美術館」を設立して「町全体がミュージアム」と見立てたアートプロジェクトを実行し、さらに全国各地を廻った「わたくし美術館」と「地域アート」の活動などは空想の森美術館閉館という痛恨事とともに消滅した。けれども移転してきたこの森は、私に再起へのステージを用意してくれていたのである。一人で森に入り仕事をしていると、雑念は消え、傷ついた精神は癒されて、再び歩き始める気力が湧いて来たのである。3年目から鈴木遼太郎君が来た。森の仕事を継続し、小さ...森を整備し「楮<こうぞ>」を採集してオブジェを造り、森の入り口に展示した【友愛の森里山再生ARTプロジェクト2024<2>】

  • 山嶽風雪/胸中の神楽①【神楽を描くアートプロジェクト「神楽を伝える村へ」<34>/2024MIYAZAKI神楽紀行】

    【雪舞/山嶽風雪】源平の昔・・・九州脊梁山地の深部まで野を越え山を越えて平家の落人たちを追って来た源氏の追討史たちも、――この奥に棲み処はあるまい・・・と追跡を終えて引き返したという地点がある。ところが、さらにその山の向こうに古式の習俗を残す村があるのだ。冬になれば厳しい風雪に閉ざされてしまう村に神楽が伝わっている。山中の神社での神事の後神楽宿に下った一行が一夜をかけて舞い継ぐ神楽には悠遠の時を刻んだ史実が秘され、村人の生活が投影された神と人との交歓の場となって銀白の夜が更けてゆく。山嶽風雪/胸中の神楽①【神楽を描くアートプロジェクト「神楽を伝える村へ」<34>/2024MIYAZAKI神楽紀行】

  • 山神の恵みの色/山桜で染めるワークショップ【友愛の森里山再生ARTプロジェクト2024<2>】

    [2024山桜染めワークショップのご案内]*画像は編集中です。早春、蕾を一杯にふくらませた「山桜」の枝を採取して染める「山桜染め」は「山神の恵みの色」と呼ばれます。桜は、花が開く直前のわずかな期間だけ、染料として利用できるのです。古代、日向神話を彩った木花咲邪媛(コノハナノサクヤヒメ)は、春を寿ぐ花の精といわれますが、山桜こそ、その花にふさわしい。山の神からいただいた桜の枝と蕾は、さわやかな桜色をまとった絹布を生んでくれるのです。友愛の森里山再生ARTプロジェクトの森にはもともとこの地に自生していたり、この20年の間に植栽されたりした山桜があり、春が訪れるたびに見事に開花し、私たちの眼を楽しませてくれています。これらの桜の木々は、台風被害により倒れたり傷ついたりしたものもあります。里山の再生は、それらの植...山神の恵みの色/山桜で染めるワークショップ【友愛の森里山再生ARTプロジェクト2024<2>】

  • 森を整備し「楮<こうぞ>」を採集してオブジェを造る&春一番の山菜を食べる【友愛の森里山再生ARTプロジェクト2024<1>】

    二年連続してこの森を襲った台風と、その後のコロナ過の3年間、中断していた「友愛の森里山再生ARTプロジェクト」を再開します。現在、カワトモ君と私・高見の二人で森に入り、作業を始めていますが、この企画から、参加者の募集を始めます。森はかなり荒れており、猪たちの荒らした(彼らにとっては生活の跡)が見られ、ますが、少し手をいれれば、豊かであたたかな里山の森が回復するのです。この森へ通いはじめて3年目となるカワトモ君は、逞しい少年となり、大木を伐り、運び出す作業なども楽々とこなしています。プロジェクト再開第一回目の企画として【森を整備し「楮<こうぞ>」を採集してオブジェを造る&春一番の山菜を食べる】を実施します。森の散歩道を再整備する過程で採集した楮でオブジェを造ります。これは籠状の球体で看板を設置したり、灯りを...森を整備し「楮<こうぞ>」を採集してオブジェを造る&春一番の山菜を食べる【友愛の森里山再生ARTプロジェクト2024<1>】

  • 展示替え完了。【神楽を描くアートプロジェクト「神楽を伝える村へ」<33>/2024MIYAZAKI神楽紀行】

    今季の新作を中心に「友愛の森空想ギャラリー」の展示替えをしました。☆私・高見は昨日(2月11日)の日南市北郷・潮嶽神楽で半切サイズ10枚の収穫(別項で報告)を得て、「春神楽」の取材に入っています。平日は自宅(九州民俗仮面美術館)で絵の仕上げをしているか、カワトモ君と森の作業をしています。ギャラリーにお越しの方で、作品や神楽の現場で描くことなどについての解説や説明、アート談義などをご希望の方は電話090-5319-4167にご連絡下さい。3分ほどで参上いたします。直接、仮面美術館の方へおいで下されば、仮面コレクション、仕上げと製作途中の作品のあるアトリエなどをご覧いただくこともできます。 *写真は黒木彰子さん+右下友子さん。いただいた画像をトリミング、明暗の調整などの加工をしました。  展示替え完了。【神楽を描くアートプロジェクト「神楽を伝える村へ」<33>/2024MIYAZAKI神楽紀行】

  • 宮崎の春神楽を見よう! 【神楽を描くアートプロジェクト「神楽を伝える村へ」<32>/2024MIYAZAKI神楽紀行】]

    遠くて寒くて煙たくて眠いけれど、神々とともに過ごし神秘の世界を体感する「夜神楽」のシーズンが終わり、春神楽の季節となりました。宮崎平野から日南海岸沿いの町や村、海辺の村などに分布している「春神楽」は「作祈祷神楽」とも呼ばれ、田起こしから種まき、秋の実りと収穫の様子までを早春に演じて豊作を祈願する「予祝儀礼」と呼ばれる農耕神事です。「注連引き鬼神」「御笠鬼神」「田の神」などが出て、農事にまつわる演技をします。「嫁女面」「直舞・曲舞」などは性的な所作がからむ道化神の舞で、豊作と子孫繁栄を祈願します。「杵舞」「箕舞」は収穫の儀礼。これが終わると盛大な餅蒔きがあります。のどかな陽射しの下での神楽鑑賞は、凛とした夜神楽の魅力とはまた違った楽しみがあります。梅の花の香を楽しみながら、私は描き続けます。以下、私・高見が...宮崎の春神楽を見よう!【神楽を描くアートプロジェクト「神楽を伝える村へ」<32>/2024MIYAZAKI神楽紀行】]

  • 諸塚・南川神楽/「荒神問答」と「舞荒神」による舞い収め【「神楽を伝える村へ」<32>/2023-2024MIYAZAKI神楽紀行】

    【荒神問答】三体の荒神は、それぞれ神主と長い問答をする。荒神は、自分たちの支配する山・森・村などに無断で入り込み舞台をこしらえ賑々しい祭りを行なっていることに怒り、異議を申し立てるのである。これに対し渡来の祭祀者たる神主は太陽神・天照大神が岩戸にこもり、この世が闇に閉ざされたため再来を請う神事を行っているのだと理(ことわり)を述べる。これ以後、延々1時間に及ぶ問答があり、その過程で神楽の由縁や神仏の集合、四季五行の法則、宇宙星宿の運行と神楽の関わりなどが解き明かされて荒神は怒りを収める。そこへ村人が徳利と盃を持って登場し、和解が成立して神楽が再開されるのである。 【地主神・舞荒神が舞い収める】三宝荒神と神主との和解が成立すると最後に二体の舞荒神が出て、舞い収める。諸塚では「七荒神・八稲荷」といわれ、村ごと...諸塚・南川神楽/「荒神問答」と「舞荒神」による舞い収め【「神楽を伝える村へ」<32>/2023-2024MIYAZAKI神楽紀行】

  • 諸塚・南川神楽/「七荒神の物語」②「舞荒神」降臨【「神楽を伝える村へ」<31>/2023-2024MIYAZAKI神楽紀行】

    「舞荒神」とは集落ごとに祀られる土地の氏神。村の背後の荒神森や巨岩の脇、巨樹の根方などに鎮座する。神楽の場には集落ごと、家ごとに伝わる神面を付けて降臨する。諸塚・南川神楽/「七荒神の物語」②「舞荒神」降臨【「神楽を伝える村へ」<31>/2023-2024MIYAZAKI神楽紀行】

  • 諸塚・南川神楽/「七荒神の物語」【「神楽を伝える村へ」<31>/2023-2024MIYAZAKI神楽紀行】

    南川神楽「七荒神」のスケッチが仕上がりました。35センチ×135センチ+タイトルで約10メートルの絵巻です。まずは全体像を俯瞰し、次回から個別の開設をアップします。 諸塚・南川神楽/「七荒神の物語」【「神楽を伝える村へ」<31>/2023-2024MIYAZAKI神楽紀行】

  • 神楽の一夜が更けてゆく【「神楽を伝える村へ」<31>/2023-2024MIYAZAKI神楽紀行】

     *画像と本文記事は作業中。神楽の一夜が更けてゆく【「神楽を伝える村へ」<31>/2023-2024MIYAZAKI神楽紀行】

  • 神楽を描くアートプロジェクト「神楽を伝える村へ」<30>/2023-2024MIYAZAKI神楽紀行】冬神楽の最終章、終了。

     諸塚村南川神楽から帰って来ました。これで今季の冬神楽の取材を終えました。その間に、左足の骨折が治癒。神楽宿と駐車スペースの間の約200メートルの坂道を7回往復。それでも痛みは出ていません。やや怪しくなっていた頭部の症状も鳩尾のしこりも消えています。合計10座の神楽(徹夜を6座、昼神楽と夜中に終わった神楽が4座)を観て、元気です。南川神楽は4年ぶりの開催。久しぶりに常連の客や村人、伝承者の皆さんなどと会い、堪能しました。のちほど、その様子をアップしますが、まずは無事シーズン走破の報告です。*写真は諸塚村観光協会と高見剛(筆者の弟)の記事から転載(一部仮面をアップに加工)。 神楽を描くアートプロジェクト「神楽を伝える村へ」<30>/2023-2024MIYAZAKI神楽紀行】冬神楽の最終章、終了。

  • 明日(2月3日)、諸塚村・南川神楽へ【神楽を描くアートプロジェクト「神楽を伝える村へ」<29>/2023-2024MIYAZAKI神楽紀行】

    今季の冬神楽探訪の最終章です。雨模様ですが、出かけます。諸塚村・南川神楽は5つの集落の回り持ちで開催されます。今年は小払集落での開催。小払地区は、南川神楽が伝わった源流の地と言われており、当日(3日)の神楽宿となる地区の集会所へ向けて、地区に伝わる20体以上の神面を付けた行列が舞い入り、翌日(4日)の午前10時頃まで舞い継がれます。夜半を過ぎる頃、「舞荒神」が出て、そのあと「三宝荒神」が出て、大いに盛り上がります。神楽の伝来の形や仮面の伝承、古式の装束など見どころの多い神楽です。目下、雨の対策として御神屋周辺のテント張りなどが行われているという情報が入っています。雪や凍結の恐れはないようですが、雨具などの用意をしてお出かけ下さい。 明日(2月3日)、諸塚村・南川神楽へ【神楽を描くアートプロジェクト「神楽を伝える村へ」<29>/2023-2024MIYAZAKI神楽紀行】

  • 剣豪の一筆/宮本武蔵:枯木鳴鵙図【かさこそ森の読書時間<13>】

    吉川英治著「宮本武蔵」に、諸国行脚の途次、秩父の三峯神社に立ち寄った武蔵が、そこで奏されている「神楽」を観て、太鼓の撥さばきに啓示を得て、二刀流すなわち二天一流という他に例を見ない剣法の極意に達したという記述がある。すなわち、太鼓を打つ奏者は、両手に撥を採り、打つのだが、音は一つとなり拍子(リズム)を刻んでゆく、武士たるものも両手を使い、二刀を自在に操ることにより、その剣心が一点に集中してゆく剣技を磨けば、一刀のみを片手で遣い、他の一刀を腰に差したまま片方の手を遊ばせておくよりも合理的だと考えたのである。これについては、少年期に故郷の神社で祭り太鼓を見てその真似をしたことが祖型にあるという伝承もあるらしいが、これはいわゆる伝説の後付けであろう。いくら天才少年でも棒を振り回して喧嘩をしていた子供のころに二刀...剣豪の一筆/宮本武蔵:枯木鳴鵙図【かさこそ森の読書時間<13>】

  • 剣豪の一筆/宮本武蔵:枯木鳴鵙図【かさこそ森の読書時間<13>】

    吉川英治著「宮本武蔵」に、諸国行脚の途次、秩父の三峯神社に立ち寄った武蔵が、そこで奏されている「神楽」を観て、太鼓の撥さばきに啓示を得て、二刀流すなわち二天一流という他に例を見ない剣法の極意に達したという記述がある。すなわち、太鼓を打つ奏者は、両手に撥を採り、打つのだが、音は一つとなり拍子(リズム)を刻んでゆく、武士たるものも両手を使い、二刀を自在に操ることにより、その剣心が一点に集中してゆく剣技を磨けば、一刀のみを片手で遣い、他の一刀を腰に差したまま片方の手を遊ばせておくよりも合理的だと考えたのである。これについては、少年期に故郷の神社で祭り太鼓を見てその真似をしたことが祖型にあるという伝承もあるらしいが、これはいわゆる伝説の後付けであろう。いくら天才少年でも棒を振り回して喧嘩をしていた子供のころに二刀...剣豪の一筆/宮本武蔵:枯木鳴鵙図【かさこそ森の読書時間<13>】

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