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fuuのキレイな人たち http://blog.livedoor.jp/sasorimama/

キレイな♂の切ない涙が大好物。fuuのオリジナルBL小説サイトです。現在『甘い秘密』のその後を書いております故、少々…お待ちくださいませm(__)m

fuu
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2015/05/12

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  • Toy boy's story・67

    冬夷を諦めざるを得なかった心は、自ら決めて冬夷を手離した時の比ではない喪失感を勝海に与えた。凛と背中を伸ばし、極道である自分と対峙した普通の若者は、勝海の目には、見たこともない勇者に見えた。自分とは別人種。そのことが、勝海と冬夷の間に強靭な境界を作った。

  • Toy boy's story・66

    ブ…ブ…ブ…握り締めたスマホが震え出し、ふいに現実に戻される。きつく締められていた両腕も同じだったのか、ふと力が抜け、戒めが緩んだ。心身ともに脱力の自由が訪れ、でも振り向くことはせず、俯いたまま電話を見る。画面は―來人―液晶にタッチして緩慢な動作でスマホ

  • コメントありがとうございます

    きよ様。不良猫様。ずず様。頂戴致しましたコメントの回にて、コメ辺させて頂いておりす。ご確認下さいませm(_ _)m纏めてのご報告で大変恐縮です(´□`; 三 ;´□`)申し訳ありませんm(_ _)m毎回のご訪問、コメント、本当にありがとうございます。いつ

  • Toy boy's story・65

    ……?後ろを振り向く。いつもと変わりのない雑踏があるだけだが、何かを感じる。尾けられてる…?「んなわけねぇか」今日は來人が大学の友人の誘いで、商社の面接に東京へ行っている。帰ってくるのは21時を過ぎるから、直接《千流》に入ると行っていた。冬夷は安本会館の仕

  • Toy boy's story・64

    ※皆様、おはようございます!申し訳ありません!何故か、予約投稿の時間間違え、8時、となっておりましたΣ(゚д゚lll)大遅刻、お許し下さいませ…いつも《fuuのキレイな人たち》にお越し下さり、本当にありがとうございます。読者の皆様が今日も健やかに幸せにお過ごしになら

  • Toy boy's story・63

    「何見とん、一生懸命」シャワーから上がった來人が腰タオルで横に座ってくる。「イルカ。白い」「おお、これあれやな。島根のシロイルカ。5~6年前に出来た水族館やな」「へー」去年の夏、來人に須磨水族館に連れて行ってもらい、イルカライブを見た。夜のイルカショーは幻

  • Toy boy's story・62

    真汐に電話をしようとしたが、ふと思い止まって、今帰した松下を呼び出す。『松下です。若、どうされましたか?戻りますか?』歩きながら話しているのだろう、少し、息が弾んでいる。「いや。真汐にオトコがいると言ってたな」『ああ、はい。おります』「筋モンじゃねぇだろ

  • Toy boy's story・61

    あれから―。いきなり現れたヤクザが、露衣を探していて、來人に目をつけ、いきなり來人がヤクザに挑戦的なことを言い、更に、やってきた冬夷を見事な機転で逃がした、という経緯で、閉店後、來人から直接、掻い摘んで話を聞いたマスターと志賀篤仁以外の《千流》の常連達は

  • Toy boy's story・60

    「神戸に、行かれますか?」松下の問いに、頚を横に振った。「若。何故…」松下は意外だったようで、少し目を丸くする。「気質の男なんだろうが。その学生とやらは」「あ、はぁ。まあ、そうですが。しかし、若」「グラス持って来い」「は?」「お前も飲め」「……はい」松下

  • Toy boy's story・59

    篠原会長の葬儀から2~3日は何か、脳の一部が呆けたようになってしまい、冬夷のことも飛んでいた。1週間が経ち、久しぶりに朝から精力的に複数件の仕事を片付け、終わった頃には深夜で、自宅に戻り、1人リビングのソファに落ち着いた所へ、松下が入って来た。「若」「おう。お

  • Toy boy's story・58

    松下が《千流》に来て2週間程が経ち、暫くは、また来たら、と緊張していた気持ちも解れてきた。何をされるのか、何をしに来たのか、という危惧も、やはり勝海が姿を見せないことへの落胆も、少し、落ち着いて来て、冬夷は日常を取り戻そうとしていた。「美味かったなぁ!あの

  • Toy boy's story・57

    冬夷を見つけたが、勝海への報告は、住処を突き止めてからと、留めていた。あれから百銅会から借りている吉田に《カマってってbar》と《千流》を張らせ、確かに冬夷が客であることは確認出来たのだが、それからが進まなかった。これ以上、あのバーでのゴタゴタはまずい。マス

  • Toy boy's story・56

    大笑いの後、くすぐり合いになって、そのまま段々盛り上がってセックスになった。「どうせグチャグチャだから、こんなのどお?俺、ウリやってた頃、こんなんやってた」と寝転がり、友チョコケーキを腹の上に乗せる。「手を使わずに食うの」「うっわ、エロ!ええやん、これー

  • Toy boy's story・55

    「うわ、すっげぇ人。…これ、初詣以来じゃね?」バレンタインデーを前に、いつもお世話になっている老人達や、やっさん、來人の父、それから大好きな來人にも、チョコレートを買おうと思いついて、何処で買うかな~、とスマホで検索していると、やはり、神戸大丸だな、とい

  • Toy boy's story・54

    年越しは、來人は《千流》で、カウントダウンパーティー。冬夷は《カマってってbar》のカウントダウンに行った。「何で?来たらええやん」と來人は言ったが「だってさ、いつも殆ど口も聞かずにスマホを弄っているのに、こいつ大晦日まで来たよ、なんて思われんのヤダ」と断っ

  • Toy boy's story・53

    キャバクラのキッチンボーイに聞いてから、かなりゲイモデルを見た。有料のモデルで〝イケメン〟のカテゴリーに分けられた物に出ているモデルは、どれもそこそこの上玉だ。だが、やはり面白くはない。勝海は初体験が早く、性に目覚め興味を持っていろいろ妄想したり、雑誌やA

  • Toy boy's story・52

    「さみぃー」バイトを始めた冬夷が、仕事終わりで串カツをかじりながら言う。「お前、薄着過ぎやろ。12月やぞ?何でジージャンやねん」すっかり友達同士の來人がダメだしする。來人と友達になり、來人の父親の串カツ屋によく訪れるようになった冬夷だったが、ある日「座って

  • Toy boy's story・51

    「最近はクリスマスって11月になったのか?」「は?」「ついこの間まで、そっこらじゅうオレンジでよ、カボチャだ魔女だって飛びまくってたのに、え?まだ11月だぞ?何で街中、キラキラで真っ白なんだ?」関東山一会の若頭、斎藤剛大(たけひろ)は苛々と脚を組み換えた。今日

  • Toy boy's story・50

    「出よか」《カマってってbar》で1時間ほど飲み、いい感じに酔ったくらいのところで來人が目を覗いてくる。その視線は腰にクる。「…ん、ああ…」「しよか」「ッ…」不意打ちの耳打ちで、中心が芯を持つ。「…なんで…そんな、急に」ボソボソと聞き取れないくらいの小さな声

  • コメントありがとうございます!

    不良猫様。noel様。ずず様。fuuの呆けが進行し?「コメ返しました」の記事を上げていませんでした!皆様のコメントを頂きました回にて、返信させて頂いておりますので、ご確認の方、よろしくお願い致しますm(_ _)m纏めてのご報告の無礼をお許し下さいませm(_ _

  • Toy boy's story・49

    「今日は言わんの?いつもの」上から低い声が降りてくる。この間までは平気で言えた言葉が、喉のところでつっかかって出てこない。ほんの少し、目線を上げ、だが、まだ來人と目を合わせることが出来ず、ふぅ…と息を吐き、退屈しているような素振りで頚を曲げ、コキ…と鳴ら

  • Toy boy's story・48

    「ほい、いらっしゃい。珍しいやん。夏休みやろ?海行っとんか?」トアロードを東に入ったビルの2階、常連ばかりが通うカフェ《Ocean》。特にマリンスポーツを、というわけでもないが、海が好き繋がりの客が殆どで、オーナーマスターの佐波友也(さなみともや)は、高校時代ビ

  • Toy boy's story・47

    「アイテテテ…飲みすぎた……?…來人?!」翌朝、目を覚ますと、床にボクサーパンツ一枚で寝転ぶ來人が目に飛び込んで来た。暫し、ただただ細い自分とは違い、骨ばってはいるが、逆三角の胴体にゴツゴツとした長い脚の伸びた男らしいプロポーションを眺める。―に、しても

  • Toy boy's story・46

    「あ、圭、いらっしゃい。昌司ちょっとつめて。デンジャラスチェアな」「あ、おお。…どうも」勝海を見て、首をヒョイと曲げた駒井昌司は、何の具合かガタついて座りが不安定になった為、荷物置きになっている1番奥の高椅子に重ねて幾つか置いてあった箱を、カウンターの上へ

  • Toy boy's story・45

    「聞こえたし」「何が?」「落ちてみろや。」さっきの來人の呟きはとても小さな声だった。だから冬夷に聞かれ、驚いて言い訳するか怒るかと思った。だが、來人は唇に諦念を滲ませ、黙って笑っただけだ。「何、それ」思惑を大きく外され、思わず句を繋げる。「何が」「あの人

  • Toy boy's story・44

    冬夷が日本に戻っていると聞いてから、何処に居ても、ついつい目は冬夷を探す。若?と、しばしば松下に、そこから離れる意識を戻される。初夏に一度、勝海は鉄二を訪ねた。5階建ての小さなマンションの一室が鉄二と晶太の愛の城。鉄二は殿居の口利きで、市の環境保全部に潜り

  • Toy boy's story・43

    瞬く間に5ヶ月が過ぎた。「はい」わからないように渡せ、と言われている言葉の通りに冬夷は、セレ袋の上に両手を乗せ、ただ伸びをしただけ風に來人に携帯料金を渡した。「ん」冬夷の手に、來人の両手が被さり、手品のようにミッキーマウスのセレ袋が消えた。「ね、しよーよ、

  • Toy boy's story・42

    松下が何故、そんなことを知っているのかは、わざわざ聞かない。冬夷を手離す時、自分は十二分に女々しかった。いつ勝海が冬夷を呼び戻せ、と言い出すかわからないと思い、冬夷の近くに何者かを潜り込ませていたのだろう。松下なら充分考えられる行動だ。「ですが、今現在の

  • Toy boy's story・41

    「……すんません!若!」リビングのセンターテーブルに、帯のついた札束が積まれている。勝海は、床に額を擦りつけた鉄二の背中を見つめる。朝、7時に鉄二から、やけに改まった声で、お話が、と電話があった時、組を辞める腹だとは予測していた。「この通りっす…」「解った

  • Toy boy's story・40

    「ごめん…何か、知らんけど」思いがけない強い拒絶に驚いた様子の來人は、ごめんと言いながら謝っている感じはない。「……」「俺、何かそんなごっついことした?や、熱でもあるんかな、と思ってデコ触っただけやねんけど」メチャクチャに胸が乱れていた。額に手を当て、熱

  • あ、上がってた…失礼しました

    3度、fuuでございます。本日はバタバタと失礼します。たった今、39話とその後のボケた記事が上がってきたようです。しかし、いつも6時の予約投稿で、遅れることはなかったのに、今日はどうしたのでしょうか…アナログなfuuには解明不能ですが、ひとまずは安心致しました。早

  • 記事、上がってないような…

    再び失礼します。fuuでございます。39話、fuuのライブドアブログの方では予定通り、今朝6:00に公開済みとなっているのですが、村の方では『訂正とお詫び』しか上がっていません…Σ(゚д゚lll)ちょっと上げ直してみますので、少々お待ちくださいませ…重ね重ね、申し訳ござい

  • Toy boy's story・39

    「ごっつい音したで?大丈夫か?」悠貴の所から戻ってきた來人が眉を寄せる。妙な俳句のせいで、タイムスリップしかけ、落ちてゆきそうだった心がストップした。目の前にいる獲物に焦点を合わせる。「バイ?ゲイ?」「限りなくゲイ寄りのバイ」「ふーん…じゃ、しよ?」「え

  • 訂正とお詫び

    暑中お見舞い申し上げます。連日、茹だる様な暑さが続いておりますが、読者の皆様にはいかがお過ごしでしょうか…いつも『fuuのキレイな人達』のお越しいただき、ありがとうございます。fuuでございますm( _ _ )mお話を、お楽しみ頂いているところに、いきなりしゃしゃり出て

  • Toy boy story・38

    「…ああ、いい…いいッ…あ、あ、あ……」甲高い嬌声が響く。「黙れ」「あ、だって…良すぎ、ぁ…すご、ああッ」煩いので、手を伸ばし、ベッドの端に脱ぎ捨ててある男娼のボクサーパンツを丸めて、その口の中へ押し込んだ。「んん…うぅ、んんッ……」大分、静かになった。少し

  • Toy boy's story・37

    サッとタンブラーを掴むと、ググーと喉を逸らして約3分の1を飲む。―うめー…4年ぶりに飲む日本のビールはやはり旨い。アフリカンビールもなかなかだが、こうして日本のビールを飲むと全然違う。たった今の、何となく面白くない気分くらいは、このビールで容易に退く。冬夷

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