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富山マネジメント・アカデミー https://blog.goo.ne.jp/toyama0811

富山新聞文化センターで2015年4月から開講します。教科書、参考書、講師陣の紹介、講座内容の紹介をいたし

富山マネジメント・アカデミー
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2015/03/09

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  • 不透明な時代の夜明け

    2025.4.1はたして、どのリーダーも、2025年から2026年3月末までの時期に、なんの不安もなく、前途を楽観できるだろか。その証拠に、世界のどこからも。エイプリール・フールの許された嘘が発信されなかった。それは、偽の情報が毎日、世界のどこかで発信されているからだ。真偽の見分けが日常化すると、4月1日のふざけすら、うるさいという声にまける。では、どのような情報が最も正確で、信頼にたるのか?それは、他者のマニュアルを真似すれば済むというリーダーでは、メンバーは心もとない。リーダーは、自らの見識で、誰にも公開しない、シグナルの発信もとを押さえておかないといけない。印象データでは、偶然がはいりこむ。やはり、数値、数量のデータが勘どころとなる。経済の歴史家としては、税関の通関統計は正確性、速報性、世界均一性の...不透明な時代の夜明け

  • 米トランプ政権の地球俯瞰の戦略

    まず、トランプ政権の最大の敵は、中国共産党・習近平にある。理由は、習近平による地球を俯瞰する中華世界革命の種火を根絶させるためである。トランプ政権は、地球を俯瞰し、地球温暖化を是認し、北半球の寒冷地の氷結が緩み、北極圏を中心とする経済的な土地利用、資源開発の効果に期待している。日本では、地球温暖化の効果により、北海道が米穀の主な産地に進化したように、「北極圏に近い土地」が産業に適した経済価値をもつことになる。そのトレンドに、もしも、ロシアと中国とが一体化し、北半球の高い緯度の冠を支配するなら、22世紀のアメリカは、地政学的に第二流の国家に追い込まれる。そこで、トランプ政権は、ロシアをアメリカの陣営に組み込み、アラスカ開発に日本の投資を巻き込む、アイスランドの領有、さらには、中国共産党の軍事の矛先を台湾にく...米トランプ政権の地球俯瞰の戦略

  • 米トランプ政権の地球俯瞰の戦略

    まず、トランプ政権の最大の敵は、中国共産党・習近平にある。理由は、習近平による地球を俯瞰する中華世界革命の種火を根絶させるためである。トランプ政権は、地球を俯瞰し、地球温暖化を是認し、北半球の寒冷地の氷結が緩み、北極圏を中心とする経済的な土地利用、資源開発の効果に期待している。日本では、地球温暖化の効果により、北海道が米穀の主な産地に進化したように、「北極圏に近い土地」が産業に適した経済価値をもつことになる。そのトレンドに、もしも、ロシアと中国とが一体化し、北半球の高い緯度の冠を支配するなら、22世紀のアメリカは、地政学的に第二流の国家に追い込まれる。そこで、トランプ政権は、ロシアをアメリカの陣営に組み込み、アラスカ開発に日本の投資を巻き込む、アイスランドの領有、さらには、中国共産党の軍事の矛先を台湾にく...米トランプ政権の地球俯瞰の戦略

  • 宇都宮清吉「中国古代中世史研究」創文社を再読する

    ある後発の学者が、宇都宮先生が提唱された「邑制国家論」を酷評されている。それによれば、「法制度」としての国家は、王権の継承が「法として」「制度として」確固としているという政治法制の次元で厳格に理解するべきだという。実は、「国家論」という学問対象は、人文社会科学における難問題である。現代の人文社会科学は、「ヒト」の深層の心理を思考の基底におくから、人類社会一般の共通語を先見的に定義する国家論は、エンゲルス、マルクス、レーニンのコミュニスト系譜の国家論は、いったんカッコにくくられ、文化人類学という網掛けをしたうえで、その言語文化圏のなかで、「国家」が具象的な対象への意識としてみることが求められる。宇都宮先生が、先駆であるのは、「邑」という象形文字をキーワードとして、古代中国大陸における国家形成のプロセスを考え...宇都宮清吉「中国古代中世史研究」創文社を再読する

  • DXに関しては、日本人が中国人から蔑視されている

    この写真は、ある中国人の女性のユーチューバーが撮影した、雲南省の昆明市の市街地にある露天市場の風景である。主に映っているのは、土生姜である。それは、珍しいものでhないが、代金の清算に、QRコードが利用されていることに注目するべきだ。最古の伝統ある中国農民の露天市で、世界最新のGRコードが普通にしようされ、政府が売り上げ、利益、課税、あるいは減税、補助金など、衛生管理にとどまらない形で、すでに「通貨のデジタル化」が辺境の大都市で日常的にデジタル決済されていることだ。中国経済のは、中層、下層の普通の人びとの暮らしには、貧困にたえながら、農業社会の生活の食味の多様性を備えている。もちろん、日本でいうマイナンバーカードにあたるデジタル公民証は、完全普及しており、DXに関しては、日本人が中国人から蔑視されている厳し...DXに関しては、日本人が中国人から蔑視されている

  • 習近平、実質統治から形式の元首化へ

    習近平が、もうすぐ失脚するという観測が、SNSで一部の論客からささやかれている。大事なことは、中国共産党の党紀にふくまれる大きなトレンドである。つまり、中国共産党は、毛沢東とか、周恩来とか、リーダーの個人的なカリスマ性で統治する「人治主義」の政治と、法規を精密に制度化し、国家主席とふくめ「法治主義」の政治との二つの方向軸のなかで、波動している。時に、「人治主義」が台頭し、時に、「法治主義」が台頭する。党総書記の独裁制も、「法治」による制度化か、たまたまの幹部間の申し合わせ、内々の取り決めなのか、課題により決定権と決定過程が、独断か、合議か、委嘱か、複雑に分かれる。ごく最近は、経済、金融、財政については、国務院総理に委嘱する毛沢東時代の慣行に回帰している。そして、習近平を「聖人」としてあがめ、彼の形式統治に...習近平、実質統治から形式の元首化へ

  • 思想の課題としての「日本神道」の難しさ

    富山市立図書館に「山田孝雄文庫」がある。文学博士山田孝雄(よしお)は、日本語の文法学的な研究で重要な学的業績をあげられ、昭和10年代には、日本的精神、とりわけ日本の神道思想史にアカデミックな業績を残されている。ただし、そのような立場から、貴族院議員の任じられたことから、敗戦後、公職追放の処分をうけている。写真は、著書「神道思想史」の表紙、戦時中の粗悪な紙のため、補修してあるが、本文はまだ読める。国会図書館には、点字本もあり、インターネット利用で閲覧できる。さて、日本神道は、外国、つまりチャイナの儒学の影響を引き算すると、純粋の「大和言葉」による「神道」の文献からの道筋は、とても「薄い」と指摘されている。山田孝雄博士は、漢学、シノロジーに詳しく、漢文を深く読みこなされているので、その指摘は虚偽ではない。問題...思想の課題としての「日本神道」の難しさ

  • 「個人的知識」とは、主観的な知識、各人各様とは違う

    マイケル・ポラニーは、マルクス主義から離脱し、かつ著名な物理化学者でありながら、「唯物思想」を脱却した哲学者である。もう半世紀以上も昔の著作であるが、個人としての思索が、心理学主義に取り込まれて、各人各様の孤立分散に雲散る知識社会への解体に警戒心をもちながら、新たな人類が共用でできる知識体系の再構築をめざす試みを秘めている。長尾史郎さんの訳は、部分的に書き写し、精密に再検討したが、素晴らしい。それでも、英文原著と対照してみると、原作の理解は深まる。いきなり、下俗な話になるが、マスメディアも、新しいメディアも、大衆化という時代要請に溺れ、主観的な知識を語る自由に溺れている。マイケル・ポラニーは、自分の使う言葉の精選を基礎に、自分から考える個人のコトバの知識化の道筋を厳密に定義する。日本人100人に1人、その...「個人的知識」とは、主観的な知識、各人各様とは違う

  • 心理学主義による個の孤立化、分散化の害

    中国共産主義のもとで、階級、階層などの家産による属性から、人民を分断した階級社会論は挫折した。個人は、階級や階層の属性から分類されてきた。1980年ころからは、都市と農村という経済地理の属性のもと、さらに性別の分類のもと、中国共産主義の思想価値を証明する「生産力主義」のもと、安価な知識労働と農民工という市場競争に個々人んが晒されてきた。そのため、個々人の尊厳を取り戻すために、心理学からの個性の理解をもとめる無言の抵抗が、中国共産主義を奉る支配階級に向けられている。それに対し、日本では、規律化された工場型の生産労働のウエイトが低下し、多様な人々の自己実現の要求を充たす欲望充足が市場をけん引しているため、心理学主義による多様性が、社会通念として体制化されてきた。その波は、政治世界においても、中央集権型の官僚主...心理学主義による個の孤立化、分散化の害

  • 2060年の地域人口を考え、2060年の日本国の国勢を考えよう。

    そのそも、日本国では、4000万から6000万が、第1次産業、農業生産を基幹とする産業社会として安定均衡していた。明治時代から、しだいに工業化が進み、第3次産業が主体になり、現在は、第3次プラスの産業が収益が循環するけん引力となる社会へと移行してきた。その結果、首都圏への集中がおこり、さらに、首都圏の外延化のなかで、第1次産業を主とする収益の循環構造を支える基幹家族群と、その他の中、下の核家族群との分解がおこる。したがって、住民票をベースにして、人口を論するならば、他府県と県境を接する人口減だけがクローズアップされる。もし、基幹家族群と中下層に核家族群とに分けて、人口実体を階層別に区分して考えるなら、事態の意味の評価は分かれてくる。すなわち、基幹家族群でも、激しい人口減少が起きているのか、旧社会のおける小...2060年の地域人口を考え、2060年の日本国の国勢を考えよう。

  • 而今而後をどう読むのか?(再校正)

    TMA講師代表:個人研究富山新聞文化センターにおいて、富山藩の藩校、広徳館の校正版の「論語集注」を読んでいる。「泰伯篇」の第3章に、「而今而後」という言葉が出てくる。これをめぐる読解を考えてみよう。1.「今よりして後(のち)」と訓読するのが、宇野哲人『論語新釈」(講談社学術文庫)。つまり、最初の「而」の文字は、読まない、という理解である。2.「而今而後」(じこんじご)と熟語として読むのが、宮崎市定「現代語訳論語」(岩波現代文庫)。これを比較すると、まずは、宇野哲人の訓読が正解である。理由は、中国の学者が、「従今往后」(今より以後)と注釈しているからである(金良年「論語訳注」上海古籍出版社)。「従今以後」と現代中国語に訳するのが、楊伯峻「論語訳注」である。日本の学者も、中国の学者の現代中国語訳を参照するべき...而今而後をどう読むのか?(再校正)

  • 心理学を主義とする言語学の限界

    人文科学は、科学ではない。主観の正統を競う宗教の教義の変形にすぎない。人文科学の根底は、まさしく言語の科学化にある。ところが、現代言語学の開祖であるチョムスキーの生成文法の李厘は、日本では、訳者も、解説者も、読者も、批評家も、追随者も、批判者も、すべて「心理学という新しい宗教」の主義から、脱色できていない。言語の本質は、交換の記号である。記号論理学として、科学の大道にのせなくてはならない。この原点をおさえておかないと、新しい交換の記号によりコミュニケーションを実現するデジタルのプログラミング言語、さらに生成AIといわれるコンピューターが発話者になる時代の要請にこたえることができない。また、心理学も宗教性を脱色する過程で、脳科学と結合したが、ここでも言語の科学化、つまり数理の科学化というフィールドにでてきた...心理学を主義とする言語学の限界

  • DXとテレビ、新聞メディア

    DXつまり、デジタル・トランンスフォメションと、いわゆるオールドメディアが、敵対的な競合の関係にはまったのは、広告媒体として、大企業がオールドメディアに不信をいだき、視聴の状態がリアルタイムで、実数で証明できるSNS媒体の効果を認めたからである。テレビの視聴率、新聞の発行部数数が、広告主から完全な信頼を得ていないからである。次に、航空会社や新幹線など、SNSで予約するシステムが、すでに社内システムとなっている場合、事業体そのものがSNSのなかに組み込まれているからである。さらに、テレビ番組もSNSで、視聴者の嗜好性をくみ取り番組企画に組み入れ、さらに、再放送をSNSで流すことで、TV番組に見直しの便宜を提供している。大相撲を夜間に、取り組みを動画でみれるNHKの仕組みは、よく利用している。このように考える...DXとテレビ、新聞メディア

  • 富山県における私立大学の新設リスク

    大学は、新設された年度は、ご祝儀相場というか初年度は、入学希望者が集まる。そして、第二年度は、最低合格点の最低偏差値が受験界で推計値が公開され、かつ、初年度の入学者が、SNSで新設大学の内情を発信しはじめるから、ますます初年度の入学者よりレベルがさがる。少子化のお陰で、毎年、毎年、ワンランク上の大学しの進学が容易になる。福井県立大学の恐竜学部は、最初は18歳の嗜好にマッチするが、実際の就活がはじまると、「人手不足」の補充に苦しむ三流以下の企業の餌食となる。それが、新設大学、学部の宿命である。富山県における私立大学の新設リスク

  • 2060年の富山県の人口数に劇的な衝撃

    ここでは、詳しく紹介しないが、2060年の富山県の総人口委が激減すると、2024年の現在から統計推論することは、その予測事態にもリスクがある。過剰な危機意識を扇動し、県立高校の総枠の削減とイメージをかぶせる衝撃爆弾の危険性がある。写真にYKKのファスナーを借りたが、人口減と県民総生産との相関係数に分析が全く抜けている。現在、YKKのファスナーの完成品は、ほとんど国内市場むけに国内では生産されていない。ファスナーの製造機械を黒部市で生産している。その機械は、海外に輸出されるが、買い方は、YKKの寺社の海外法人企業である。この点は特殊だが、海外法人から機械代金相当額は、輸出代金として富山県に還流し、富山兼の県民総生産額に反映されてくる。同じことは、不二越の油圧式ロボットでも説明できる。すなわち、生産労働人口が...2060年の富山県の人口数に劇的な衝撃

  • 2060年の富山県の人口数に劇的な衝撃

    ここでは、詳しく紹介しないが、2060年の富山県の総人口委が激減すると、2024年の現在から統計推論することは、その予測事態にもリスクがある。過剰な危機意識を扇動し、県立高校の総枠の削減とイメージをかぶせる衝撃爆弾の危険性がある。写真にYKKのファスナーを借りたが、人口減と県民総生産との相関係数に分析が全く抜けている。現在、YKKのファスナーの完成品は、ほとんど国内市場むけに国内では生産されていない。ファスナーの製造機械を黒部市で生産している。その機械は、海外に輸出されるが、買い方は、YKKの寺社の海外法人企業である。この点は特殊だが、海外法人から機械代金相当額は、輸出代金として富山県に還流し、富山兼の県民総生産額に反映されてくる。同じことは、不二越の油圧式ロボットでも説明できる。すなわち、生産労働人口が...2060年の富山県の人口数に劇的な衝撃

  • 台湾は、中華民国

    台湾は、中華民国という国号をもつ。大陸の中国共産党の軍隊が、台湾を包囲し、占領しようとするのは、1949年の内戦、解放戦争の延長である。中国共産党の党の軍隊が、台湾を占領するなら、私党の軍政府が樹立されることになる。台湾の中華民国政府から、中国共産党軍の軍政に「平和的に移行する」道筋を否定し、暴力的に政権を奪うことを意味している。1949年の解放戦争には、土地制度改革、地主制度の廃止という、曲がりなりにも人民主権の正義の戦争という大義名分があったが、中華民国(台湾)を消滅させる正義は、どこに求めるのか。台湾の内部に、中国共産党の台湾統治を願望する民衆世論がない限り、人民解放戦争という論理は使えない。台湾は、中華民国

  • ロシアは、国際通貨基金の加盟国である

    国際通貨基金(IMF)自体はロシアに対して直接的な制裁を課していませんが、ロシアは他の国際的な制裁措置の影響を受けています。特に、ロシアのウクライナ侵攻に対する反応として、西側諸国はロシアに対して広範な経済制裁を実施しています。これらの制裁には、ロシアの主要銀行の資産凍結、国際決済ネットワークSWIFTからの排除、ハイテク関連の輸出停止などが含まれます。これにより、ロシアの経済活動や国際金融取引に大きな影響が出ています。>ロシアは、国際通貨基金の加盟国である

  • 飽和の限界が読み取れる大学進学率

    まだ新しい大学を新設する動きがあるが、大学は、新設から順に廃校に追い込まれ、滅びていく。それと、大学院大学として機能している大学と、短大を基本とする学部のみの大学とでは、存在意義が違う。なお、有名校ほど中国人留学生の枠を固定しており、中堅校に流れていく。底辺大学は、今後、十年内に撤退、廃校に迫られる。飽和の限界が読み取れる大学進学率

  • 金印、委を倭と読む根拠はない。

    倭人を卑しむために、わざわざ倭の文字から人偏を削除したのだという。そもそも「漢」という王朝名が入ることが異例である。封泥の専門家は、「漢」という主体は、わざわざ入れた官印は、これ以外にないそうだ。「奴国王印」とあるのが、普通の形式である。「漢委」というのは、「漢王朝が委ねた」という意味である。どうか、考え直して欲しいものだ。紐を通す蛇紐は、「詩経」に由来する。このことも誰も、きちんと説明していない。金印、委を倭と読む根拠はない。

  • 人口減少は、自然現象:人為的に変えられるのか?

    経済学の学説では、経済成長している国家や地方では、他の国や地方からの移民がおこり、それがまた経済成長の上昇トレンドをもたらすという。アダム・スミスが、北米をその典型事例としたのが18世紀。そこから、アメリカの軌道は外れていない。先住民と移民の関係で、白人が先住民の人口増をしのぐが、今後は、先住民となった白人が、新たな移民にリーダーシップを奪われるような形になっている。中国では、太古から移民のエネルギーが経済成長の動力であり、結果として、漢語を使う生活文化圏を拡大してきた。この二つの大きな移民エネルギーをもつ巨大国家に挟まれ、日本はどのような人口増加をともなう経済成長の姿を描くのか、それは国家的な問題である。と、同時に、もしも地域経済というユニットがあるとすれば、人口減少がトレンドとなった地域経済の再興は、...人口減少は、自然現象:人為的に変えられるのか?

  • 漢倭奴国王か、漢委奴国王か。

    これは、封泥印といって、文書に押印する印ではなく、文書を封緘する凾に掛けた紐の結び目に、粘土で封緘し、そこに押印するので、印の文字が、封緘の泥のうえに浮かびでるものである。封泥は割れやすいため、文書に押す印よりも偽造が難しい。問題は、この金印の発布主体は、後漢王朝である。そして、この印の封泥を照合する出先官庁は、朝鮮半島におかれた楽浪郡の郡守である。後漢王朝は、新たに再興された劉氏王朝であるため、周辺国家への外交関係の証としての書簡外交のために、封泥印を新たに発給する必要があった。ところが、日本列島は、100あまりの小さな王国が群立しており、統一する中央集権の王朝が存在しなかった。そこで、漢王朝の日本列島の情報収集の機関として、博多湾の志賀島に、100分の1にあたる奴国王に委任統治権を与え、日本列島の情報...漢倭奴国王か、漢委奴国王か。

  • いまさら聞けない孔子の話

    孔子のコトバは、「論語」に収められたのが全てではない。例えば、孝経にも、礼記にも、孔子のコトバがある。長く、偽の本だと言われた「孔叢子」にも、大事なコトバが記録されている。また、「韓詩外伝」にもある。「論語」は、この写真のように、孔子学派に伝承された記録の一部である。ただ、他の本には、どういう経緯で後世に伝承されたのか、その経緯が不明である。そして、「論語」には、同時代の他の学派の記録から、傍証をえることができる。「晏子春秋」がその典型である。いまさら聞けない孔子の話

  • 聖徳太子チームと「十七条憲法」

    「和を以て貴しとなす」という言葉があるから、「十七条憲法」は、孔子の思想で固められているように錯覚するが、実は、中国仏教と融合した「管子」の思想パラダイムに基づいている。特に、神道が自然崇拝的な原始から脱却し、倫理の神道に高められるには、「管子」という思想装置が大きな役割を果たしている。聖徳太子チームと「十七条憲法」

  • ウクライナ、この戦争のゴール

    地図のうえで、どこまで領土を回復できるか、という平面図の次元での勝利にこだわるなら、敗北する。ロシアが最も嫌悪する国家そのものの進化である。まず、経済的には、通貨をユーロとする。つまり、EUに加盟することである。第二に、ロシアによる再びの侵略にそなえ、NATOに基地を提供し、NATOに加盟するとである。ロシアの衛星国から脱して、国家の性質を進化させることである。ウクライナ、この戦争のゴール

  • 政治部記者から転落、フリーの芸能雑レポに成り果てた姿

    イソコさん、かっての栄光の政治部記者の成れの果て。政治部記者から転落、フリーの芸能雑レポに成り果てた姿

  • 富士フィルム富山化学

    富士フイルムが、富山化学を買収してから、その後の新展開が遅く、沈黙が続いていたが、ワクチンを製造する新工場の計画が具体化され、富山の薬業に一つの大きな弾み車がついたようだ。富山の薬業は、軟膏などの外用薬、錠剤の内服薬などに限られてきたが、ワクチンの製造という注射薬の製造には長けていなかった。富山の薬業マネジメントには、新しい光が灯った。富士フィルム富山化学

  • 歴史の分岐点:どうなるのかウクライナ戦争

    ウクライナが領土を完全に回復するには、かなりの時間がかかる。クリミア半島をロシアに奪われてから計算すると、すでの10年近い歳月を要している。むしろ、ロシアのプーチンが、特別軍事作戦を開始して以後、ウクライナの軍事力量はたかまり、いよいよ最終的な奪還に向けての序章が始まったようだ。軍事的にロシア軍を領土から完全に撤退させるのか、あるいは、その前にプーチン政権が崩壊するのか、その両方が実現するのか?ともあれ、日本にとり隣国ロシアは中国軍と共同で、日本の領土侵犯の構えを示しており、ウクライナの主権回復には、国家的に支援する岸田政権の方針は誤りではない。歴史の分岐点:どうなるのかウクライナ戦争

  • 国防有事法制の研究

    憲法前文、第9条の条文に敵対する外国による領土、領海、領空侵犯に対し、国防有事の事態が発生した場合、それを現行憲法を修正して対応する議論には、論理の罠がある。どうしても、論理矛盾や、例外規定の多様性が生まれる。その道のりは、極めて長く、時間という国家資源を食い潰すことになる。現行憲法は、周辺国の行動が「合理的な期待可能性をもっている」ことを前提としている。この前提条件が侵犯された場合には、「国防有事法」という緊急法制が機能するための研究が、まずアカデミックな課題として開始されねばならない。その対象は、全ての大学に対し、「国防有事法」研究につき協力義務を課すことが求められる。当然に、反対や、様々な妨害が予想される。十分に反対と抵抗をさせながら、他方で、防衛大学校に「国防学部・大学院」を設置し、一般大学から公募し、...国防有事法制の研究

  • 中国はウクライナともロシアとも、親密な条約外交がある

    中国が第三次世界大戦への導火線に着火するか、否か、世界史の焦点は、そこに絞られてくる。間違った選択をすれば、中国も国内で大分裂の可能性がある。反対に、両国にたいする仲裁を成功させ、ロシアーウクライナ紛争、つまり、NATO×ユーロ諸国とロシアとの仲裁・緩衝国として、トルコとともに、平和外交の主導権を握れる可能性がある。アメリカ、イギリスには、中国がロシアに軍事支援に踏み込めば、長期の第三次世界大戦を覚悟を決めて準備することになる。習近平とその政治局には、第三次世界大戦を始めるか、回避するか、世界史のカギがあずけられている。中国はウクライナともロシアとも、親密な条約外交がある

  • 「礼記(らいき)」は、クソ面白くないのか?

    世のなかでは、孔子とその弟子たちの「論語」は、愛読されたことで有名な古典である。しかし、この「礼記」にも、「孔子曰く」として、孔子の思想が豊富に語られている。むしろ、「礼記」というホルダーに、孔子の言説が集約されている。「礼記」に採用されなかった孔子の言説は、「ゴミ箱」に回された。この「ゴミ箱」ホルダーで集められたのが、「論語」である。だから、孔子の思想を知るには、系統的な整理がなされているのは、「礼記」なんだ。ところが、これが真面目一点張りで面白くない。だから無視されていた。それを改めて重視したのが、あの朱子学の名前で知られる朱熹さんだ。「礼記」のなかの「大学篇」と「中庸篇」だけは、孔子の学問の入り口だから絶対にここから読め!という学派を拓いた。朱熹の功績は、そこにある。「「礼記(らいき)」は、クソ面白くないのか?

  • 香港の猪の災難:動物愛護協会に看取られる

    香港の「明報」によると、香港で猪が、重症をおって発見されたという〔写真参照〕。そこで、動物愛護協会が緊急連絡をうけ、獣医が麻酔をして、怪我の状態を調べたら、回復不能と判定され、やむなく安楽死をさせたという。この記事をよみ、香港って、やはり西側の世界の文化圏にあるのだ、と痛感した。日本では、害獣として狩猟の対象とされる。香港の猪の災難:動物愛護協会に看取られる

  • IMFの統計にまで中国共産党は不正な行為をしていた

    IMF理事会は11日、ゲオルギエワ氏が世界銀行在籍時に報告書に記す中国の評価を高くするよう職員に圧力をかけたとされる問題を調査した結果、ゲオルギエワ氏への全面的な指示を再確認した。その上で、IMFスタッフの公平性と、苦情・異議・説明責任に関する組織のルートを保護する制度上の安全措置を確実にするため、追加策を講じる可能性を検討すると表明した。IMFの統計にまで中国共産党は不正な行為をしていた

  • 孔子の大同思想

    孔子には、理想社会の夢があった。それは、彼の死後、孔子学派がまとめた思想論文を集めた「礼記」(らいき)という本にある言葉である。「大道が行われたら天下が公のものとなる」「賢人と能力ある人を選び、天下の政治を任せたら、信義を講じ和睦を修養する。そうすると、人々は、自分の親だけを親としないで、自分の子を子としないで、老人には終生を全うさせ、壮年には能力を発揮させ、幼いものには長所を伸ばさせ、一人暮らしの婦人や老父、さらに障がい者は、誰でも扶養される世の中になる。」という。そういう世の中を「大同」というと論じている。この思想は、長らく忘れられてきたが、日本の明治時代、中国の政治改革に敗れ、日本の亡命してきた思想家である康有為が、日本には、そういう理想社会をめざす孔子を信奉する人々がいること知り、中国大陸にむけ「大同思...孔子の大同思想

  • 最低賃金を財政支援で底上げ

    月に二回、土曜日に「管子」講座をしている。古典を現代に活かすと、コロナの後、経済対策には、何が正解なのか?皆さんに話題にしてもらった。中国は、人民解放軍の軍人の個人所得税を8月から全免するという。つまり、減税により、個人消費市場を更に活性化する目論見だ。自由主義経済では、制度学派の経済学を駆使し、公務員の給与を改善する方法もあるが、日本の場合、最低賃金の引き上げに国からの給付金を紐付けたら、連鎖的に賃金の上昇が起こる。つまり、個人消費の拡大には、一過性の給付金ではなく、最低賃金を財政支援で底上げしたら、賃金インフォメーションが起こる。これが、ローコストでパフォーマンスのよい良性のインフレーションになると、中村哲夫は、考えた。1000円から1200円の20%の最低賃金を財政支援で実現し下層からの賃金インフレーショ...最低賃金を財政支援で底上げ

  • 金沢大学と富山大学の法人経営統合の可能性

    富山大学の事務職員の間で、富山大学は金沢大学に統合されるという噂が根強く広がっている。というのは、名古屋大学と岐阜大学の関係において、後者が前者と上位で経営統合したからである。それに対応し、金沢大学に本省からキャリアー官僚が、理事・事務局長として赴任してきたと、理解されている。そこで、富山、金沢大学を「国立大学法人北陸大学HD」の統括経営の傘下にまとめる構想が具体化されるだろうという観測である。金沢には、やっかいな国立大学がある。それは、金沢大学である。素人筋は、金沢大学では、産学共同型の研究が進み、学生が産業界で即戦力に対応できるように教育されていると想像する。そして、その水準は、富山大学よりはるかに上にあると想定する。しかし、金沢大学は学部・学科の専攻追及の細分化された教育とは逆に、主専攻・副専攻をバランス...金沢大学と富山大学の法人経営統合の可能性

  • 渋沢栄一「論語講義」09/01

    原文は、「曽子いわく、終わりを慎み遠きを追えば、民の徳に厚きに帰す」とある。実は、この句は、漢王朝の時代から誤解されてきた。「終わりを慎み遠きを追う」とは、先祖の祭祀を盛んにすることだと誤解されてきた。孔子学派の教材である「管子」を調べると、「終わり」とは、Goleゴールのことを意味しています。「未来の目標を慎重に定め、民衆に示したら。民衆は慕い寄ってくる」という意味です。今、SDGsのGsが、それに当たります。これは、2200年間、誤って解釈されてきました。仏教も中国化して、先祖祭祀になったのも、この章の間違った解釈に原因しています。この章は、渋沢先生の解釈に従う必要はありません。渋沢栄一「論語講義」09/01

  • 渋沢栄一「論語講義」08/01

    <君子には、重厚さがいる。忠義に欠ける人を友とするなかれ。間違いを正すに、ためらいはするな。>渋沢先生は、3項目に分けて理解されているが、根本は、友人論である。適切な友人から忠告ないようでは、君子といわれる立派なリーダーになれない。渋沢栄一「論語講義」08/01

  • 渋沢栄一「論語講義」07/01

    子夏は、孝悌の行いがきちんとできれば、それだけでも、学んだと評価してもよい、と言った、渋沢栄一さんは、何事も実行が先に立つと、この子夏の言葉を誉める。なお、原文の「賢賢易色」は、賢を賢とし色に易る、と読み、「色」を好色と解釈するが、中村の研究では、顔色を変える、つまり、食事と日常の倫理により、顔つきも顔色も変わってくることを意味している。好色とすれば、渋沢さん、相当な好色家だったそうだ。賢人を賢人として敬い、食事と気持ちの張りにより顔つきを良くするのも、孝悌の一つだという。渋沢栄一「論語講義」07/01

  • 渋沢栄一「論語講義」06/01

    最初に、数字記号の意味を説明します。◆/01は、第一篇の学而を意味します。06は、学而編の第6章を意味します。この番号は、底本である渋沢栄一の「論語講義」の講談社学術文庫の章だてに会せています。論語の原文は、ここでは繰り返さないで、中村哲夫が原文の意味を要約します。<弟子はまず孝悌の行いを身に着け、多くの人に博愛の精神で行動しなさい。そして、余力があれば、読書して学びなさい、と。>渋沢栄一さんは、まず実学の実践を先に、そして学問をしなさい。空理空論の学問を諌めている。さて、この章は、孔子の知行学説をはっきり述べたもので、全てが孝悌の実践に始まるという。この孝悌を基本とする思想は。「管子」に起源している。孔子は、あの膨大な「管子」の思想命題から、未熟な青年がなすべき道として孝悌の実践を教育の柱とした。これは、パク...渋沢栄一「論語講義」06/01

  • 朱子学の謎:理と気の二元論

    朱子学は、理学とも呼ばれるが、普通は、孔子の儒学の継承ではなく、宋王朝の時代に易学から導いた「理と気」の概念を基軸とする哲学である。そのため、孔子の儒学にたいし、異質な「新儒学」と理解されている。しかし、「理と気」の、特に「気」の概念は、孔子に先駆ける管子に始まる。朱子学では、管子との関係を一切、断絶しているが、管子の「宙合」篇にみられる「気」の概念は、孔子にはほとんどみられない。孔子の易学は、「道と器」の二元論の哲学に帰結している。つまり、朱子は孔子の「道器」論ではなく、管子の易学から「理気」論を引き出している。また、朱子は、「孟子」をもちあげて、初心者が学ぶべき四書として、大学、中庸、論語、孟子を挙げており、孟子のみ「気」の概念を展開していることから、孟子を省くことができなかったと思われる。いずれにせよ、朱...朱子学の謎:理と気の二元論

  • 安倍元総理の「底値」を評価する

    安倍元総理は、アメリカとの同盟において現実的に有効な役割を果たしてきたが、どうやらトランプ外交が終焉しそうになり、日本外交の切り札としての安倍前総理の外交カードは、大きく暴落した、さらに、桜を見る会の前夜祭の「議員個人後援会」の運営をめぐり、公設秘書が略式起訴となり、安倍氏本人が検察の事情聴取をうけることになった。政治評論としては、このまま安倍株が大暴落し、岸田、石破レベルまでダウンするかどうか、そこが12月上旬の焦点となる。安倍氏の評判の暴落の「底値」がどこにありり、その「底値」がさらに底割れするかどうか、そのあたりを見極める必要がある。結論的には、総額700万円、しかも「収賄」ではなく、「後援会」の維持費として、政治資金報告書の記載義務にかかわるので、安倍氏が公設秘書を指揮して行った行為でないことが、検察の...安倍元総理の「底値」を評価する

  • 荀子における君子と小人

    孔子が、君子と小人を論じると、小人にはなんの取り柄もないように切り捨てる。ところが、同じ儒学者でも、荀子は、君子を二分し、善人の君子と、悪人の君子とに分ける。さらに、小人も二分し、善人の小人と悪人の小人とに分ける。小人の善人は、悪人の君子よりも、はるかに社会に貢献すると説く。孔子には、宰相の経験がない。荀子には、宰相としての経験値がある。経営学とすれば、荀子の論が妥当である。我々は、小人と卑下するに終わらず、善人として小さな善を尽くすことだ。荀子における君子と小人

  • 富山県、新田県政の課題(4)公共交通

    新幹線と並行在来線の整備の時代から、加越能を俯瞰し、北陸を東西の横断的に結ぶ鉄道をX軸とすると、縦軸に当たるY軸の交通をいかに充実させるのか、それが北陸十字路の構想である。まず、東では、新幹線黒部駅を活かした連携、西では、新高岡駅を活かした鉄道の十字路化が大きな課題となる。また、単に鉄道だけでなく、バス交通の連携が大きな課題である。さらに、物流のための道路整備、渋滞ネックの解消など様々な交通経済の総合政策が期待される。また、物流のラスト・ワンマイルにつき、10年ー20年先の超高齢社会を見据えた対応が期待される。加越能を俯瞰する公共交通の充実には、石川県政とのすり合わせが、問題の解決には欠かせない。富山県、新田県政の課題(4)公共交通

  • 富山県、新田県政の課題(3)データ県政への道

    石井県政のもとでは、統計は、まず石井県政の宣伝、広報に利用され、県政の道筋を検証するデータサイエンスではなかった。さらに、統計の数字は、単純な都道府県のランクや、中学数学のレベルで行われていた。新田県政では、多変量解析を駆使し、回帰、重回帰、主要因分析など、最先端の政策科学のデーターサイエンスを目指すことになる。それには、富山大学と提携し、データーサイエンスを軸に統計の高度化を目指していくことになるだろう。富山県、新田県政の課題(3)データ県政への道

  • 富山県、新田県政の課題(2)

    ゲーム理論の使い方、組み立て方の違い石井県政では、サッカーのセンターバックの目でゲームを作る。ミスは、ゴールキーパーに回す。この最後の守備ラインからのゲーム感覚を少年時代にセンターバックを経験すると、攻撃陣に、あるいは、キーパーに、ゲーム勝敗の責任を問う意識が残る。石井県政では、知事がプレーヤーとして、ゲーム参加しすぎた。10歳代のゲーム脳は、70歳でも残る。新田県政では、ラグビーのゲーム経験、特に強くない同好会のゲーム経験者なので、勝敗よりも、まず仲間意識を高めることを最優先する意識がある。そのうえで、11人のサッカーと、15人のラグビーでは、ラグビーのほうが選手の専門性、分業が細分化されているから、経営のトップは、優れたラガーマンから学ぶことが多い。新田さんは、個々のプレーヤーを信頼して仕事するので、指示待...富山県、新田県政の課題(2)

  • 富山県、新田県政の課題(1)

    県民の県政参加の意識改革石井県政は、中央官僚への要請、請託を県知事が請け負う「請託」型の県政であった。タウン・ミーティングといっても、地域の要請を聞いて、知事が要請の優先度を自己判断する「目安箱」に過ぎない。結果として、石井県政の集票にも機能しなかったから、県民に任せてくださいという逆の哀願になった。大衆を蔑視することと、大衆に追従することとは、実は同じ円を一周するだけである。新田県政は、基本理論が経営学にある。県を一体の総合企業体になぞらえて、営業の展開により、富山の人口が自然に増えていくための経営改善の運動である。統治の対象として県民を見るのではなく、県民が一課題でも、富山県の繁栄のために公益に寄与できる人材として県政の参加する主体に成長する、新田知事が並走、伴走するイメージである。したがって、新田知事の代...富山県、新田県政の課題(1)

  • 中沖知事の時代にあったアメリカオレゴン州との提携を活かす

    富山県は、中沖知事の時代にあったアメリカのオレゴン州政府との姉妹提携が、石井知事の時代に途切れました。新田八朗候補は、選挙公報で、この姉妹提携を復活すると約束しています。富山の大学から、多くの学生の英語研修を支援、オレゴン大学の薬学部との関係を復活したいものです。中沖知事の時代にあったアメリカオレゴン州との提携を活かす

  • 中国共産党は、北朝鮮への支援を強化

    10月19日,党和国家领导人习近平、李克强、栗战书、汪洋、王沪宁、赵乐际、韩正、王岐山等在中国人民革命军事博物馆参观“铭记伟大胜利捍卫和平正义——纪念中国人民志愿军抗美援朝出国作战70周年主题展览”。人民日報の報道は、引用の通り。注目すべきは、王岐山の党内地位が危惧されていたが、第8位で国家副主席の地位を保持している。多くの中国観察者の分析とは異なり、中共の外部的な危機が、チャイナ7の内部闘争に休止符を打たせた要因である。中国共産党が外部世界が期待する方向に解体するには、世代交代を経て、2060年代を待たねばならない。軽率な判断が、大きな誤算を招く。中国共産党は、北朝鮮への支援を強化

  • 軍事研究は、戦争を実行するためより、敵対勢力を抑止するため

    日本の学術研究者は、軍事研究を戦争実行のためと短絡して理解している。そうではない。戦闘は最悪の事態であり、それを避けるには、敵国が戦争を諦めるほどの国力を増強することである。抑止力を高めるために、軍事研究はある。その抑止力の一部に、アニメ文化のように日本文化が、外国人に広く親しまれるためのソフト・パワーも含まれる。宇宙研究も、しかり。短絡的な戦争観では、自国は守れない。先に攻め込む先制攻撃では、国際世論から孤立する。外交も大事な軍事研究を含んでいる。だから、駐在武官の制度がある。日本にある中国大使館には、人民解放軍が派遣する駐在武官がいる。反対に、北京には、日本の防衛省の派遣する駐在武官もいる。軍事研究は、戦争抑止力を高めるための備えである。軍事研究は、戦争を実行するためより、敵対勢力を抑止するため

  • 菅政権ー経済団体連合会ーSDGs

    経団連が11月をめどに、菅政権の新型コロナウイルス感染拡大収束後の経済政策への反映を目指す新成長戦略を取りまとめる。企業が社会的な課題を解決することで収益をあげ、存続、発展していくことを経営の根幹に据え、持続可能性を重視するSDGsつまり「サステナブル資本主義」への転換を強く打ち出す。社会のデジタル化や気候変動対策技術などを、新たな成長分野と位置付ける。富山県も、経済界からリーダーを出し、持続可能な富山経済の検討をしたから起こしていかねばならない。菅政権ー経済団体連合会ーSDGs

  • 菅政権ー経済団体連合会ーSDGs

    経団連が11月をめどに、菅政権の新型コロナウイルス感染拡大収束後の経済政策への反映を目指す新成長戦略を取りまとめる。企業が社会的な課題を解決することで収益をあげ、存続、発展していくことを経営の根幹に据え、持続可能性を重視するSDGsつまり「サステナブル資本主義」への転換を強く打ち出す。社会のデジタル化や気候変動対策技術などを、新たな成長分野と位置付ける。富山県も、経済界からリーダーを出し、持続可能な富山経済の検討をしたから起こしていかねばならない。菅政権ー経済団体連合会ーSDGs

  • 中国共産党は、政党として最新鋭の空軍機を運用

    中国という国家は、機構のうえで、行政の宰相には軍隊の指揮権は一切ない。中国共産党の総書記が、軍と国家の軍事委員会を掌握している。私的な組織である中国共産党が、国民国家の上位に君臨している。いまや中国空軍は、ロシアからの軍事技術の供与をうけ、太平洋の西半分の制空権をえるために、台湾を武力統治する準備を怠ってはいない。中国共産党は、政党として最新鋭の空軍機を運用

  • 中国共産党は、政党として最新鋭の空軍機を運用

    中国という国家は、機構のうえで、行政の宰相には軍隊の指揮権は一切ない。中国共産党の総書記が、軍と国家の軍事委員会を掌握している。私的な組織である中国共産党が、国民国家の上位に君臨している。いまや中国空軍は、ロシアからの軍事技術の供与をうけ、太平洋の西半分の制空権をえるために、台湾を武力統治する準備を怠ってはいない。中国共産党は、政党として最新鋭の空軍機を運用

  • #尖閣諸島を含め、台湾をめぐる中国共産党軍の動静

    日本国にとって、アメリカ空軍と中国共産党軍との空中戦が、かってない深刻な状況にある。これは、アメリカの大統領が民主党の政権になっても、議会筋は一致して、中国共産党軍への警戒レベルを上げてきており、この趨勢は、これから10年くらいは続きそうである。日本は、イギリスとの通商条約の締結、インド、オーストラリアとの軍事提携がすすみ、全体としてアメリカの同盟国として台湾を自由主義の砦として守る側にある。このことは、富山県にとり国際環境の重大な変化を意味している。#尖閣諸島を含め、台湾をめぐる中国共産党軍の動静

  • 日本の未来:最後尾にも行列できない弱者へのケアー

    自由民主党が進化してきた。行列の最後尾にも並べない人を切り捨てない経済社会を、財政制度として確立することに国民政党としての自覚が生まれた。どんな野党でも、まねのできない社会保障の仕組みと、具体的な支援の施設を整えてきた。これは、富山県の県知事選挙の争点にはならないくらい、この50年、富山県は進化してきた。自由民主党は、行動する福祉政党として、公明党をしのいでいる。では、こうした福祉の元となる資金は、法人からの税と、個人からの税と、大別できるが、元気で生き生きと働くひとの力にある。では、この50年、富山県政は進化したのか?進化したのは、すべて民間企業であり、大学など高等教育機関である。ところで、民間主導といえば、営利主義だと拒否する方は、実は石川県には多い。この官尊民卑の風潮は、富山県にもある。この50年、富山で...日本の未来:最後尾にも行列できない弱者へのケアー

  • 地方自治体の起業支援策の間違い

    地方自治体は、起業塾を設置し、志願者を教育支援し、さらに融資の紹介とか、PRの支援んとか、あれこれ支援するが、実は、成功率に直すときわめて低い結果におわる。それで、僕は企業のなかの起業でないかぎり、地方自治体の起業塾には、否定的である。理由は、市場での開拓的な新サービスの営業、制作、販売などの事業のコアーと、企業主を含めた健康保険、失業保険、その他、社会保険の事務、さらには、大事な経理、金銭管理などの定型の業務という「非営利の義務作業」とが並行する負担である。これをうまく突破したのは、北陸コカ・コーラボトリングさんで、持ち株会社のもとの10社の分社を機能させ、リサイクル事業は本社業務以外の領域に自立起業する方式である。起業して煩わしいのは、企業としての固定業務で経費ばかりを食う非営利部門に苦しむことになる。これ...地方自治体の起業支援策の間違い

  • 国難と国運

    国難と国運ともに、忘れられた言葉だ。僕らが「日本の」、といった場合、国民が先に浮かび、国家が思いつかない。国家には、国家としての生命があり、まるごと国家を失ったり、いきなり国家が建国されたりする。近い事例では、大韓民国がそれである。中国も中華を復興する革命で1912年に建国されてからの国家である。軍事が国家の要にある。日本国では、1945年以降、経済復興が最優先となり、国家の安全保障をアメリカに委ねたまま、経済大国となり、経済主義が最優先されている。問題は、周辺の国家が、日本の経済優先の弱点を実力で侵しはじめたことである。これに対し、国民は年金制度、健保保険、失業保険などの国営の保険制度が、誰のものでもない国民保険資産と個人資産が日本銀行券に一元的に集約され、ついに抽象的な国民経済国家として、みんなの国家として...国難と国運

  • 石井知事、得意な分野でありえないミス

    コロナ禍にあたり、安倍内閣は、地方自治体にも臨時交付金を支出した。ところが、石井知事は、臨時交付金を県財政が受領するまでに時間がかかるので、県独自に蓄えた財政基金からコロナ対策費を支出した。そのとき、政府から後日に下付される臨時交付金を県の財政基金の穴埋めにもどせるはずだと信じていた。しかし、臨時の災害の給付金は、制度の趣旨からして県独自の蓄えである財政基金に繰り入れることは許されないことが後日、明らかになった。それで、全国知事会の役職の立場から、臨時交付金を県の財政基金に組み入れられるように、政府に「要請」すると公表しているが、全国の知事で同じミスをした知事は少ないので、知事会の会長を含め知事の総意で、政府には「要請」できない。安倍内閣は、そんな臨時交付金の制度趣旨に反することは認められない。得意の分野で、人...石井知事、得意な分野でありえないミス

  • 富山県、石井県政16年の決算

    五選、20年の石井県政を目指す勢力は、過去16年の決算を2点に集約する。1つは、北陸新幹線の県の負担額を軽減したこと、2つは、350憶超の赤字財政の構造を解消したことである。ところが、決算は、得たものと失ったものをプラス・マイナスの両面をみることが必要だ。1つは、北陸新幹線の開通で、県営の事業である富山空港の衰退を招き、金沢から敦賀まで延伸すると、石川の小松空港の利便性が向上し、北陸空港の昇格し、富山空港の存続余地はなくなる。つまり、県民資産の大減殺となった。新幹線の負担額の軽減分のプラスは、富山空港の存続条件を失う負債と相殺される。2つ目の赤字は、支出面でのカットであるが、他方で、県有資産の大幅な減少がある。それは、戦前の県営電力事業の北陸電力への移管の代償として得た北陸電力の膨大な保有株が、3000円近くか...富山県、石井県政16年の決算

  • 富山県知事選の選挙の科学

    最も単純な選挙の科学は、候補者と有権者との接点のポイント数だという。これは、田中角栄さんの持論である。これを現代的に言い換えると、「影響力のある人物」と候補者とを結ぶ線の線分の形である。一人一人は、1票しかない。だから、ある市長が支持を表明、その影響力を拡大しても、結ぶ線分の数は増えない。左の図のようであれば、自ずと拡張の限界がくる。つまり、上位下達の構造である。反対に、右の図ように、影響力のある人物から、一人の有権者への二本から、三本の認知関係の線があれば、横へ横へと広がる。これを現実の地図に落とし、緻密に組み上げる思考は、日本海ガスの供給網と相似する。写真の人物は、真ん中は、高橋はるみ参議院議員さん、左は中村、右はM氏。中村は富山マネジメントアカデミーとして、県下の15の優良企業の総務人事に連絡網がある。影...富山県知事選の選挙の科学

  • 過去に経験のない税収の崩壊:石井知事の経験則の限界

    x軸を地域互恵型の経済原理、y軸を市場経済原理、zを指令型経済原理とすると、コロナウイルス恐慌は、確実に世界市場の交易を縮小させるから、均衡点のmは、x軸とz軸とで囲まれる面に引き寄せられる。y軸とz軸とで作られる面は、市場経済が最大限に機能する時、均衡点mが接近する。そして、市場経済と税収とは正比例するので、大幅な税収の減少が想定される局面では、均衡点mはZ軸から離れる。このように、地域の互恵型経済に依存するならば税収の大幅な縮小が生じる。それをカバーするためには、国の補助金に頼るのが、あたかも正解に思える。しかしながら、国の税収が減る以上は、国の補助金の依存は限界に達する。そこで、期待されるのが、縮小する世界市場のなかで、富山と台湾との地域限定の国際市場の相互開放など、中国大陸に依存しすぎた富山経済の方向転...過去に経験のない税収の崩壊:石井知事の経験則の限界

  • 新田八朗さんに捧げる

    新田八朗さんに捧げる天下、県下に師を求める旅人たれ海には、漁撈の名人が山には、製材の名工がそして、街には販売のプロたちがこの富山を支えている。彼、彼女らの耳鳴りの声、聴いて、聞き飽きない旅人たれ新田八朗さんに捧げる

  • 政策科学の基本形:3種の経済原理の均衡

    X軸は、互恵型の経済原理である。太古の部族社会に強くみられるが、現代でも、地域の互恵の共助にみられる。日本の場合、明治以来の小学校区に強くみられる。さらに、里山の入会地という共有地の利用にもみられる。Y軸は、市場型の経済原理である。太古は、部族と部族の間の物々交換として現れる。利害が常に均衡しないから、互恵型の経済原理とは区別される。Z軸は、指令型の経済原理である。徴税、兵役、貢納などの国家による収納と、道路、橋、水路などの公共事業への公共投資により、X軸、またはY軸への一元化を避けて、点mにおける3軸の均衡点が生まれる。これは、太古の部族社会の静態から、現代の先進国から未開部族社会の地球的規模の共存を説明することができる。太古→古典的な帝国→封建領主制→資本所有制→資本の所有者の社会からの離脱という発展ととら...政策科学の基本形:3種の経済原理の均衡

  • 共同事業体「地域商社とやま」を創る

    富山県は、日本で最初の「地域商社」を企画してもより地域である。理由は、海産物、林産物、農産物、そして包装、輸送の産業がすべてがそろっているからだ。それを建築産業のように、共同事業体をつくり、特定の事業企画ごとに会計帳簿をつくり、事業単位ごとに清算する仕組みである。これは、長崎の華僑のやりかたで、ルーツは寧波にある。商社は「号」として登記し、香港では英文で登記していた。プロジェクトは、「記」と呼び、参加する「号」がいくつか集まり「記」という会計帳簿をつくる。現在、伏木ー香港をコンテナの共同利用で輸送するそうだが、運送業者さんの知識では、運ぶだけで、仕向先の相手国に、それを売りさばく「地域商社とやま」がない。だから、コンテナを往復させて、帰りの便で、香港から富山に輸出する仕組みがないので、片道の貿易となる。これでは...共同事業体「地域商社とやま」を創る

  • 日本銀行の役員の年俸の規範性について

    この写真は、アメリカの連邦準備銀行の建物日本銀行の役員の年俸は、日銀メールだと以下のように公表さあれている。総裁3,544万円副総裁2,800万円審議委員2,685万円監事1,588万円理事2,164万円これは税込みであるから、実際の所得は、かなり圧縮される。これが高いか、低いかを論じるよりも、これを基準にして、他の公務員、議員の年俸を議論したほうがよい。ただ、欧米諸国の中央銀行の役員に比べ、日銀が各段に高いという議論は聞かない。日本では、拘束時間、専門知識、責任の重さを考えると、日銀の役員の公表資料は、比較の座標軸となる。外国籍で、勤労しない生活保護が、いかに過剰な保護か分かる。また、議員報酬を低く抑える議論も、日銀総裁から生活保護までの座標のなかでおのずと決まってくる。なお、国会議員は、日銀総裁を呼びつけ、...日本銀行の役員の年俸の規範性について

  • 石井知事の英文メッセージの不具合

    TMAのメンバーからの詳しい指摘を掲載します1.富山県が提示したメッセージメッセージ内容:MakeToyamaStyleBeyondCorona,withus目的:「県民一丸となって新たな日常を創っていくステージにおける取組みのシンボル」2.問題点:意図しているメッセージが伝わらない。加えて、Corona(宝冠、高い地位)の意味があることから大きな問題を引き起こす懸念がある。英語の表現でメッセージ等を発信する場合には、NativeのProfessionalによるチェックが不可欠です。(Native、かつ、メッセージライターなど専門家である必要があります)個人的には、富山県民の一人として、このような違和感・問題点のある標語を、英語によって国内外に発信することは恥ずかしく思います。3.語義上の大きな誤りについて(1...石井知事の英文メッセージの不具合

  • 富山で高度技術産業として確立したリサイクル産業

    皆さんが、自販機で北陸コカ・コーラのアルミ缶の飲料を飲んだとします。それは、リサイクル品ではありません。食品衛生の関係で、新たにアルミの原料から生産された新製品です。次に飲み終えたアルミ缶は、廃品回収されます。それらを再生して、工業用の資材となるアルミができます。さらに、解体した建築物から、大量のアルミ枠が回収されます。高岡の銅器に必要な銅は、黒谷コーポレーションさんが、電気製品などの電線から銅を回収します。銅と錫などの合金なので、溶ける温度の差を利用し、純銅と錫に分解するわけです。今、富山には、車の古いタイヤから金属線を剥離し、合成ゴムと金属に分離し、リサイクル事業に貢献する企業もあります。以前は、産業廃棄物の雑なごみは、中国に資源ごみとして輸出していましたが、今は、中国が公害の原因として、輸入禁止したので、...富山で高度技術産業として確立したリサイクル産業

  • 保守本流から転落した石井知事

    またしても政局の流動化が始まり、旧田中派の大同団結がみられる。他方で、保守本流の再調整がみられ、菅官房長官の立ち位置では、政局は波乱含みの展開となってきた。保守本流とは、基本、国民経済学派であり、軍事費をGDP5%に抑制する原理を保持し、世界の自由主義と強調する立場である。主に国家官僚の経験者が帰属する流れだ。富山県の石井知事のように、経歴は保守本流なのに、保守本流から新田八郎さんが知事選の準備を整えた段階で、富山では元老の綿貫さんたち旧田中派の重鎮の傘下に取り込まれた。つまり、保守本流と、党人派を基盤とする権力闘争が、中央政界にはある。その構図のもと、石井個人の五選願望の私欲を引き込んだのが、中国共産党に利権パイプをもつ石澤氏である。新田さんは、非常に聡明で、富山県の地方自治の一体化にはマイナスと考えて、保守...保守本流から転落した石井知事

  • 石井知事、自らが東京に集中し、地方分散を説く矛盾

    富山県の産業を深く調べると、実は、東京など首都圏に一極化していない。原料の輸入、加工、移出、輸出の流れをみると、関東圏、中京圏、関西圏の三極構造にある。したがって、東京一極の集中を緩め、地方へ移転といっても、富山県の場合、すでに中部日本の中核地域として、3つの足をもつ構造体なので、東京から富山へというのは、狭い視野にすぎない。スギノマシンは静岡に、朝日印刷は京都に、阪神容器は関西にも生産拠点がある。製造業から東京への一極集中は、間接部門の事務所の集中であり、生産拠点は、それぞれ、関西から富山へ、中京圏から富山へ、関東圏から富山へとリスク分散されている。間接部門の東京一極集中は、三協立山と日立との連携などの事業計画のすり合わせに必要なので、経済原理から当然の流れである。それを壊すのは、日本国の経済の仕組みを知らな...石井知事、自らが東京に集中し、地方分散を説く矛盾

  • 金鉱は総務省にあるのか:石井知事の東京駐在の意味

    石井県政の評価は、高い補助金の集金力にあるという。はたして富山県の財政収入の金鉱は、永田町にあるのか?東京が、知事の主戦場なのか?しかも、出身の総務省だけが補助金の金鉱なのか?富山県の財政収入の根幹は、富山県民の総所得にあるから、他府県の知事は、県内の総生産の向上に努力をかたむける。金鉱は、あくまでも県内の諸産業にあるとみる。県財政の収入は、制度的には、国から地方へ交付する分と、重点政策を推進する補助金の交付などで受け取る。その場合、総務省から地方へ交付される金額は制度的に配分の比例係数があるので、特に富山県にだけ厚く交付できない仕組みである。他方、重点政策の補助金は、総務省だけでなく、国土交通省、経済産業省、農林水産省、厚生労働省などの多岐にまたがる。富山県の場合、石井知事の努力で総務省の補助金を引き出しても...金鉱は総務省にあるのか:石井知事の東京駐在の意味

  • 敗れた台湾国民党の混迷が呼びこむ大陸に軍事冒険主義

    蔡英文の率いる民進党に総統選挙で惨敗した台湾の国民党に、新たな」巻き返しの種は、まだ見つからない。韓氏は高尾市長を外され、大衆から罷免された。ここに、台湾の国民党は、大陸の中国共産党にとり利用価値がなくなり、大陸側は、台湾の武力統一を唯一の選択肢として選ばざるを得なくなっている。つまり、習近平の平和工作が失敗した分だけ、軍部の武装解放論が強まり、習近平も抑えが利かなくなってきた。さらに、香港でも、武力で中央突破を試みる路線に転換した。このようにみると、中国共産党の選択肢は、コロナ不況からの出口を武闘派が塞ぎ、貿易経済の自由化とは逆の軍政国家の色を濃くしてきた。コロナ不況から世界恐慌への転落は、習近平の武闘路線そのものに見いだされる。今や、台湾の国民党という緩衝装置がなくなったことの波及は、非常に深刻である。敗れた台湾国民党の混迷が呼びこむ大陸に軍事冒険主義

  • 石井知事、涙を浮かべ、二階幹事長にすり寄る姿

    この新聞報道には、驚かさせられた。習近平にすり寄る二階幹事長、日本の知事で最も中国共産党から親中派と評価されている石井知事、このような自民党本部における写真を見て、富山の自民党党員は、心の底から喜べるのか?今や、中央政治は、反米親中国の二階と、親英米嫌中国派との全面的な政治闘争となった。堅実な石井知事が、ここまで親中派として、旗色を明快にするとは予想していなかった。これで、親英米嫌中国派の新田八郎氏と、中国共産党にすり寄る石井知事との全面対決は、同時に、日本の政局の頂点の縮図を示すものとなった。富山では、衆議院の解散含みの政局と重なり、保守の本流と、旧田中派の親中派との全面対決が、早くも知事選挙の前哨戦で戦われることになった。この夏の陣は、富山県民の判断の行方が、日本の中央政局と重なり、ローカルな知事選挙の様相...石井知事、涙を浮かべ、二階幹事長にすり寄る姿

  • 中華人民共和国の民法典が完成

    中国の社会に近代的な法秩序をうちたてる試みは、貴和団の乱が終結した1901年に始まる。最初は、日本の明治法学の模写から始まり、日本人の学者が顧問として中国に行き、中国の六法の体系を整えるのに苦心してきた。それ以来、中国の民法の策定は困難な作業ばかりだった。各種の民間慣行が地方ごとに違うので、民事週刊調査を行ったり、欧米の法の研究に取り組んできた。このような法学者の努力は、皮肉なことに中国国民党、中国共産党の中央からは、緊急性のない近代化事業として、常に政治の外側におかれ先送りされてきた。ちなみに、台湾は、各種の政治動乱があるにも関わらず、日本の専門家がおこなった台湾の民事慣行調査をもとに、中華民国の民法を下敷きにしているので、台湾社会はきちんとした民事訴訟の近代法律文化が定着した。他方、大陸では、中国共産党は「...中華人民共和国の民法典が完成

  • 中国には、毎年のような洪水被害がある

    中中国には、毎年のように洪水被害がある。そこから今年の洪水被害が、国家の存亡をかけるのような食糧被害に発展するか否かは、まだ分からない。あたかも、中国が国家倒壊するような議論は、すべて外れてきた。問題は、洪水で農業被害があろうとも、そこからGDPが大幅な減少に転じることはない。中国農業は、雇用の吸収装置となるような、アメリカ農業のような産業としての吸収力はない。あるとすれば、北中国の綿作地帯と、東北の大豆生産が、世界経済にリンクするだけである。「反中国」SNSは、どのような問題でも表面的な理解しかしていないから、「反中国」の役目をしていない。さて、日本では、一部の企業が中国生産の主力工場を移してきた経緯があるが、このたびのコロナ不況を経験し、日本政府は戦略的な自国安全のために、コロナ対策費を用いて、産業ロジステ...中国には、毎年のような洪水被害がある

  • 財務省と内閣府が6月11日発表した景気予測の甘さ

    財務省と内閣府が11日発表した4〜6月期の法人企業景気予測調査は、<大企業の全産業の景況判断指数(BSI)がマイナス47.6となった。リーマン・ショック後の2009年1〜3月期(マイナス51.3)以来、11年3カ月ぶりの低水準。新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言などの影響で、企業心理が悪化した。マイナスは3四半期連続。調査時点は5月15日で、約1万社が回答した。製造業はマイナス52.3、非製造業はマイナス45.3だった。見通しは7〜9月期がマイナス6.6、10〜12月期がプラス2.3となった。>という。これは、驚くに当たらないが、企業はまだ「10〜12月期がプラス2.3」と年末には、プラスの転じると、期待可能性が先行している。調査時点は、国内のコロナウイルス対策を唯一の懸念材料とした景況感にすぎない...財務省と内閣府が6月11日発表した景気予測の甘さ

  • 大不況への踊り場:2021年、税収は大激減

    カレンダーを見ると、2020年も6月、つまりは上半期は、終わりかけている。ところが、富山に限って言えば、石井知事には「大不況」の到来という近未来への危機感がまるでない。コロナウイルス恐慌というのは、日本では、僕のような高齢者の生命が守られているという意味では、高い民度の国家であるが、結果として、国家の高齢者の社会保障負担は、依然として、重く、次世代への権限の委譲が遅れ、日本の産業社会が低次元で停滞する現象が常態化してきた。「富山新聞」によると、北陸経済は大きな不況に襲われている。2020年の後半期において、上半期のマイナスを補っても、単年度の損益計算書における利益は、大幅な赤字が予想される。YKKは、ファスナーという価格帯の低い量産品を少量、多品種を世界市場に提供しているが、すでに大幅な減益が予想されている。石...大不況への踊り場:2021年、税収は大激減

  • なぜ、新田八郎さんが富山武道館構想を再検討するのか?

    僕は、このブログでも、署名運動でも、武道館の推進派である。基本、そのことは変わらない。しかし、武道館は老朽化し、イベント観客席がないから、2019年のコロナウイルス恐慌以前の世界経済の状態なら何の問題もない。武道館など新規事業は、やるべきと思う。しかし、コロナウイルス恐慌は、経済学の想定する最悪のリスクから生まれたものである。引用したグラフは、2021年度に国際通貨基金は、経済成長率が急速に回復すると想定するが、それは心理的な期待感である。グラフをよくみると、青の線でかかれた先進国の成長率は、2000年を境にして、成長率の高い山の頂点がだんだん下降し、同時に、谷もより深くなってきているのが分かる。先進国が新興国に投資し、グローバルな成長率は、赤の線で示されているが、O%の基準線に向け下降している。さて、富山の製...なぜ、新田八郎さんが富山武道館構想を再検討するのか?

  • 「論語」雍也篇26章「井戸の中に仁がある」?

    岩波文庫の金谷治先生の翻訳はまだ良心的だ。ひどいのは、仁を人と同義だとみて、「井戸に人が落ちた」と解釈する説もある。「井」は、井戸という意味もあるが、その場合でも、最初に井戸を掘った人には仁がある、と解釈するべきである。それなら、「井戸には仁がある」という仁者を自称するものの言葉として理解できる。しかし、孔子の時代、東周の時代には、「井」は、一里四方の土地を九人の農夫で耕し、九分の一を国に公租として納める制度があったことは、管仲の文献でも確かめられる。のちに、孟子が九分割された真ん中の土地を公田として、八人の農夫が耕作する井田法を唱えたので、ここは「井」は、井戸ではなく、「井田」と解釈することができる。つまり、「ある仁者が私にむかい、井田には仁があると申しているが、それに従うことができますか?」と弟子の宰我が質...「論語」雍也篇26章「井戸の中に仁がある」?

  • 觚、觚ならずや。觚ならんや、觚ならんや。

    この言葉は、「論語」雍也篇の第25章にみられる。これを金谷治先生の訳では、<酒の礼で觚の盃を使うのは、觚すなわち寡ない酒量のためであるのに、このごろは大酒になって、觚が觚でなくなった。これでも觚であろうか。觚であろうか>、とある。何晏の注釈では、<「觚ならんや、觚ならんや。」は、觚に非ずを言うなり。以て、為政のその道を得ざれば、則ち成らずを喩えるなり>、とある。大事なのは、何晏の注にある比喩、つまり、孔子は何を祭礼の酒器にたとえたか、にある。さて、觚と孤とは、音通である。觚と言って、同じ音の孤という文字を例えることができる。有名なのは、五と武である。五は、武力闘争の隠語となる。同様に、觚は孤の隠語でもある。すなわち、「論語」の里仁篇、「徳は孤ならず。必ず隣あり。」という有名な言葉の孤と、雍也篇の觚とは、音通であ...觚、觚ならずや。觚ならんや、觚ならんや。

  • 富山知事選挙の大胆な予想

    この図は、ヨーロッパにおける極右と極左とが両極で対立しながら、中道政治を妨げているという評論に使われた図案である。さて、富山県では、最大多数は中道の無党派である。これまでの石井知事の再選の構造は、共産党候補との一騎打ちであるから、保守系プラス無党派の一部が石井知事を支持してきた。かくいう僕も、石井さんを記名してきた。さて、予想をする限りは、2020年6月の現時点ではなく、秋の県民世論の軸心がどこにあるのか、それが問題である。大胆な予想とは、中央政治に知事選が左右される無党派層の気分を先読みすることである。そこで、富山の自民党の党員は、安倍支持よりも石破支持に傾いていることを前提として考えたい。すると、石井知事は、安倍官邸との距離が近すぎる。それは、コロナウイルス対策にも強く現れている。新田陣営は、世論調査という...富山知事選挙の大胆な予想

  • 石井知事の東京一極集中の分散化は、空虚なスローガン

    情報工学の基礎知識があると、富山県の知事の課題は、中央官庁や大企業の本社を地方に移転させることには、人口減の対策としては意味がないことがすぐにわかる。図の左のホストコンピューターにあたる指令の中心は、さまざまな異業種の入れ子により、対面の信用の確認を必要とするから、一極集中する。官庁や本社機能の地方移転は、情報化社会の意思決定の仕組みと矛盾する。つまり、司令塔の東京への集中が歴史の必然である。他方、工場、研究所、実験場などのファクトリーは、いかに地方分散しても、日本の社会効率は低下せず、逆に、効率化する。石井知事のいう中央官庁の一部や、企業の本社機能の一部を富山へ誘致する路線は、経済社会学の原理に反するので、気持ちは分かるが、現実には不可能な判断である。他方、富山県は、大正時代このかた地方工場のモデル地区として...石井知事の東京一極集中の分散化は、空虚なスローガン

  • 複雑で、多元的な思考は、概念図では単純化しすぎる

    この例題では、冷房機を説明に用いるとすうと、まずコストパフォーマンスからの視点がある。次に、機械そのものの性能の問題がある。最後に、代替えの手段はないかも考える。これは、まだ多元思考ではない。まず、解決したい課題はなにか?そのニーズは、関係者のすべてが解決を期待しているのか?関係する人々の感じ方は、どこまで単純化できるのか?つまり、ヒューマンの位相からスタートしないといけない。例えば、最適の冷房の温度は、何度から感度までというような体験性が多様な角度から切り込むと正解から離れる。複雑多元な人々の体感温度には、全員に最適な値はない。そこで、温度調節は、体感温度の調節であるから服装の多様性でカバーできる。温度に限っていえば、いわゆるOfficeでは、この程度の単純化は、当たり前すぎる。しかし、空調機のメーカーは、市...複雑で、多元的な思考は、概念図では単純化しすぎる

  • 未来を望遠鏡で予測すると、中国の危機が見える

    中国の対し、一般の評論は「民主化」とか、「自由」という価値観からの観念的な価値観外交のレンズしか備えていない。しかし、中国の弱点から洗い出し、「中国の弱虫化」が、世界平和と安定に必要だとする歴史観から発言する。中国は、地球支配のために宇宙空間の軍事支配を試みている。しかし、何年かけても日本の非軍事的な宇宙工学の論文にはならない、手先感覚の技術には及ばない焦燥に苛まれている。さらに、世界貿易では、海南島と香港に代わる自由貿易港に仕立てるが、この場合、海南島から南沙諸島への縦の海路は、すでに日本の広島からベトナム海岸を結ぶ深海域において、日本の潜水艦の常駐がなされており、その対抗手段を持たない。宇宙も制覇できず、深海も軍事制覇できないので、まずは日本との関係を敵対的な対決に持ち込まないように注意しているが、今後、1...未来を望遠鏡で予測すると、中国の危機が見える

  • 解放軍から軍閥に変質した中国共産党軍

    中国共産党軍は、古い支配体制を打破する過程では「人民解放軍」であった。しかし、共産党そのもの管理社会を生み出した限りは、党が私有する軍隊の武装力で、人民の自由をはく奪するならば、それは軍閥に過ぎない。しかも、地球的な規模での軍閥であり、それが国連軍を構成するのは、原理原則に問題がある。事物は、反対物に転嫁するというが、2020年をもって、中国という軍閥国家を世界史的な次元で断罪する段階へと達した。では、中国軍閥の内部には、派閥がなく一枚岩かというと、そうではない。それでも、アメリカ民主党の反日勢力と結託して、チャイメリカンという米中超大国の秩序は、コロナウイルス恐慌の前に崩壊し、米中の第3次世界大戦に向かう瀬戸際にたっている。われわれ、日本人は、伝統的に中国大陸が異民族政権に支配されるたびに生まれる亡命中国人の...解放軍から軍閥に変質した中国共産党軍

  • 富山県政の評論:氷見線・城端線の不幸

    これは、富山の不幸であるが、旧の国鉄には、富山には管理局がなく、北陸は金沢が仕切り、富山はJR西日本の東端の辺境だった。このため、北陸本線は、富山県営のあいの風とやま鉄道という会社で運用されたが、人口過疎の氷見線と城端線とが、県政から見切られた。この見切り方が、酷い仕打ちだったので、恨みを抱く人がでてきた。ある時期まで、見切りは正解だとする理論が正解だったようにみえる。しかし、鉄道には、世界の観光市場では、特殊な愛好者があり、JR九州はこれにて成功している。JR西日本も、氷見や城端の観光資源価値を見直しつつある。その場合、城端線と氷見線とを無理につなぐ価値があるのか?観光でいえば、高岡駅での乗り換え休憩は無駄ではない。問題は、ジーゼル機関の自走車であるから、騒音がきつく、排気ガスの臭気が嫌がられる。ただ、高山線...富山県政の評論:氷見線・城端線の不幸

  • 富山県政の評論:氷見線・城端線の不幸

    これは、富山の不幸であるが、旧の国鉄には、富山には管理局がなく、北陸は金沢が仕切り、富山はJR西日本の東端の辺境だった。このため、北陸本線は、富山県営のあいの風とやま鉄道という会社で運用されたが、人口過疎の氷見線と城端線とが、県政から見切られた。この見切り方が、酷い仕打ちだったので、恨みを抱く人がでてきた。ある時期まで、見切りは正解だとする理論が正解だったようにみえる。しかし、鉄道には、世界の観光市場では、特殊な愛好者があり、JR九州はこれにて成功している。JR西日本も、氷見や城端の観光資源価値を見直しつつある。その場合、城端線と氷見線とを無理につなぐ価値があるのか?観光でいえば、高岡駅での乗り換え休憩は無駄ではない。問題は、ジーゼル機関の自走車であるから、騒音がきつく、排気ガスの臭気が嫌がられる。ただ、高山線...富山県政の評論:氷見線・城端線の不幸

  • 労働の技能・熟練・判断力を総合した知識労働

    人口論者は、常に危機感しか、煽らない。しかし、過去の豊富な労働人口は、安価な大量生産時代の遺物に廃棄物を載せてきただけで、高齢層が自然減する今後の50年は、一学年齢が男女50万づつキープすると、非常に均整のとれた国民国家となる。それでには、全員がITのツールを使いこなせるようになると、労働の技能・熟練・判断力を総合した知識労働を身につけ、社会全体のデジタルシステム化が可能となり、どの職業の分野でも、ロボット化が進み、不要な職種が増えていく。こうした変化の先にに行き着くためには、他民族の貧困層の移民労働への依存がたかまり、そこに、自国の非知識の労働者の就業機会を奪いというせめぎあいがある。その矛盾を最大化しているのが、アメリカである。中国は、伝統的に知識ある階級が、教育機会に恵まれない階級との矛盾を国内で解決する...労働の技能・熟練・判断力を総合した知識労働

  • 非常事態が生む悲喜劇

    いわゆる三密を防ぐ策が、集会の自由を妨げている。その影響をもろに受けているのが、学校教育である。それは、今後、なんとか回復できる。困ったのは、結婚式である。これも、私事である。公共に影響があるのが、政治活動である。特に政党の活動、宗教団体の布教の集会も支障が避けられない。なかでも、富山県の知事選挙には大きな影響が出ている。とはいえ、過去の慣例では、三密で候補者の調整が行われる。だから、一般党員の参加による党大会での投票の前例もないから、異常事態とはいえない。過去は、密室の調整であるから、異常な事態とはいえない。これは、知名度の低い新人の不利はカバーできる。しかも、このコロナウイルスが及ぼした日本の経済社会の大改革を求める空気は、新人候補に有利に作用する。したがって、全ては、国政に議席をもつ国会議員が、大衆迎合し...非常事態が生む悲喜劇

  • 日本に産業革命を促した新型コロナウイルス【第一講】

    新型コロナウイルスは、第2次大戦後の日本の産業社会の全面的な革命的な変化を促している。まず、現状の日本経済は、輸出が主導するメカニズムではなく、国内消費が主導する成長のメカニズムに転じている。というのは、トヨタを始め優良企業は、輸出相手国の国内生産にシフト転換しているから、国内総生産でみれば、内需主導といえる。これまで、優良な製品づくりのために残業という時間外の労働が単位時間当たりの労働生産性を低めてきた。第二に、地球規模の資源・商品の物流が安定しているので、国際分業の仕組みが発達しすぎて、コスト第一主義のために、便器などの陶磁器の生産を中国からの輸入に依存するなど、経済産業省の失政が顕在化してきた。こうしてみると、日本経済は生産のグルーバリズム信仰に一元化し、国家としての自給力を削いできたことが分かる。だから...日本に産業革命を促した新型コロナウイルス【第一講】

  • 武漢ウイルスに一元化できない遺伝子配列

    世界の患者から検出された新型コロナウイルスの全遺伝情報(ゲノム)を解析したところ、遺伝子配列のパターンが大きく三つに分類できることを、英ケンブリッジ大などの研究チームが明らかにした。それぞれの症状や感染力が解明できれば、治療法やワクチンの開発に役立つ可能性がある。米科学アカデミー紀要に掲載された。これと同様なことは、台湾の研究者も指摘している。台湾の研究者と異なるのは、中国のウイルスを武漢型と広東・欧州型とに区分した点にある。いずれにせよ、このブログで述べてきたことであるが、一元論は間違いで、多元的に発生したのが正しいと考えられる。ただし、一元論でも、変異・変容したという理解の仕方も考えられる。今は、即断しないで、タイプに応じた治療法の多様性を考える段階だと思われる。そうなると、日本で流行している新型コロナウイ...武漢ウイルスに一元化できない遺伝子配列

  • 新型コロナウイルスと「みんなの頭脳」【心理現象】

    SNSを見ていると、もとから安部政権が嫌いな方は、そういうコトバを排泄して快感を得ようとする。中国嫌いの方は、中共病毒とか、武漢ウイルスなどと名付け、自己を元気づけている。あらゆる人々の「頭脳」に刷り込まれた「ウイルス印象」は、さまざまなコトバを排泄しはじめる。自己がウイルスに感染しないうちは、感染者を魔女や吸血鬼のように忌み嫌う。世界の心理学者には、これほどの大規模な心理現象の地球規模の実験は、計画してもできないから、いまこそ世界から情報を集めておこう。これぞ臨床心理学を基本とする世界史の研究方法である。社会病理を分析できる方は、民族の比較なり、性別の偏差なり、まさしく何万もの博士論文が書ける情報が流出している。新型コロナウイルスと「みんなの頭脳」【心理現象】

  • 感染者の人権?:不文律の共同体規制を理解したい

    アメリカに亡命しているウイグル人には、ウイグル族という民族共同体の共生という不文律がある。それを理解し、支援する別の民族に属する人は、自分が属する共同体の規制の縛りを無視する勇気がいる。今回、富山では、京都産業大学の卒業生で、富山市八尾町の女性が、感染したのち収容された富山市民病院での振る舞いが、SNSで厳しく糾弾され、まるで「魔女狩り」の様相を呈した。すると、この女性の人権を守れという「良識派」が台頭してきた。八尾の家は投石され、京都旅行に同行した両親は、不二越の社宅に逃れた。こうした状況をみて、いわゆる知識人は、魔女狩りの非を責める。しかし、人類の歴史には、種族・同族の共同体を排他的に防衛しようとする不文律の共同体の倫理がある。盲目的な排他であれ、排他する権利は、生命体の自己保存の原理をとして自然権に属する...感染者の人権?:不文律の共同体規制を理解したい

  • 緊急経済対策として国際通貨基金への拠出金の増額は、極めて正しい政策

    歴史学者でも、ケインズの創案になるIMFの役割は、全くできていない。国家を繁栄に導く道筋は、バンキング・マネーの均衡調整にある。1920年代、日本はケインズの呼びかけを理解できなかったので、日本円の国際孤立の道を選び、戦争という軍事景気を煽り、日本の歴史最大の、唯一の大敗戦を経験した。国際通貨基金IMFは、戦後の日本復興の要である。IMF傘下の世界銀行が、名神高速道路に低利・長期の融資をしてくれたから、トヨタ王国としての日本の繁栄がある。さて、そのトヨタ王国の予測では、トヨタですらキャッシュフローに面で、2兆円規模の繋ぎ資金が必要であるという「新型コロナウイルスの流行がもたらす世界大恐慌」が起こりかねないという。そのような世界恐慌を食い止めるのは、世界の銀行が協力して企業の連鎖倒産を回避しなければならない。そこ...緊急経済対策として国際通貨基金への拠出金の増額は、極めて正しい政策

  • 新型コロナウイルスが促す経済社会の健康化

    武漢では、野生動物の食肉市場が廃止された。中国の誤った食薬同源の悪習は、今後、中国では消滅することになる。さらに、医療関係者の社会的な地位や報酬は低く抑えられてきた「医生」差別に関し、中国共産党は全面修正が図られ、さらに、「医生」の多くが属していた少数政党の発言力が大きく高まり、全国政治協商会議の役割が全国人民代表大会よりも、本来あるべき優位性が再確立され、紅色革命から「緑色革命」の統一戦線へと中国社会は大きな進化の階段へと駆け上がった。それが、「緑色革命」の先駆者としての日本経済社会への敬意を引き出すことになる。さて問題は、中国のモデルとされる日本の経済社会も、人口減少のもとで経済社会の健康化をさらに強めなくてはならない。社会分業として不要な営業とそれに従事する職業の自然淘汰される進化のプロセスに踏み込んだ。...新型コロナウイルスが促す経済社会の健康化

  • 日本方式の新型コロナV対策は成功するのか?

    安倍総理から発表された緊急事態宣言とその対策は、疫病の流布と医療体制の専門家の見解を軸としたもので、経済、経営の観点からのデータサイエンスからみると、誤差が生じると思われる。経済からの分析は蓋然性はあるが、島根・鳥取・岩手が未感染である理由は、経済学的に説明できる。産業連関の最下層に属するからである。問題の中京圏の扱いは、産業連関からみて中軸なので、ここは医療サイドと経済産業サイドとの見解の相違がでてきても不思議ではない。おそらく、政府対策は、首都圏における国家危機の回避が主眼となり、政治判断として中京圏に比重を掛けた判断が避けられたものと見てよい。次に、GDPの30%規模の対策のため、膨大な赤字国債が財源として選択された。これで、財政均衡主義論が力づく廃棄され、念願の積極財政論が勝利した。これは、第2次大戦後...日本方式の新型コロナV対策は成功するのか?

  • 孫文の経済思想からみた新型コロナ対策

    台湾では、孫文を創始者とする国民党が政権を失ったが、医師であった孫文の経済学説は、意外に台湾社会に活かされている。孫文の経済学説の特色は、人間の生存条件から起算するところにある。その生存条件とは、衣食住の三要素に止まらない。それに、「行」「印」「養」の三要素を加えている。「行」とは、交通の経済学である。「印」とは、情報の市場経済学である。「養」とは、養老院というように病人や弱者への救済への公共支出である。台湾が、この新型コロナウイルスに対し、軍隊・中央銀行通貨・外交権をもつ自律国家として、適切に対処できれいるのには、曲がりなりにも、蒋介石政権のもとで、孫文の古典的な著作を学習してきた世代の共同認識があることに基盤がある。特に、孫文は「大学」「中庸」を重んじた青年教育を重視した。実は、香港人も、香港大学医学部の前...孫文の経済思想からみた新型コロナ対策

  • 新型コロナウイルスが促す経済科学の進化

    疫病に倒れた人々を見殺しにしないためには、福祉の基金である国民総生産が豊かであることを世界で最初に提言したのは、アダム・スミスである。世界史がこの提言を享けて、経済科学の理論と実践の科学としての経営学の進化が促されてきた。しかし、欧米では、貴族化した市民階級の蓄財のツールとなったので、スミスの名著「諸国民の富」の最終編にある国家の役割の部分は、学生の教科書から省かれてきた。日本では、国家学が優先的に必要なので、題名も「富国論」と訳されてきた。このような思想的な読まれ方から、経済学を解放したのが、ワルラスの価格均衡理論という数学モデルの導入である。以来、我々は最適の解という数学の思考を先端科学として受けとめてきた。1917年のロシア革命により誕生したレーニン・スターリン理論が、20世紀の後半に破綻するのも、オース...新型コロナウイルスが促す経済科学の進化

  • 観光・イベント主義は、自治体の基本行政ではない

    新型コロナウイルスの感染が下火になれば、またぞろ観光主義・イベント主義が横行する。それは、愚民の文化をあおるだけである。大事なのは、生涯学習を基本とする「徳育教化」こそ、地方自治体の経営の基本とするべき行政の自己再生の基本線である。民衆が徳育教化されると、そこから賢人や能者が生まれてくる。リーダーが世代ごとに輩出される。町内会長の成り手がない、ボランティアの人材が少ない。なのに、健康マージャンが大きな顔をする。それは、日本の教育社会が崩壊した時代に育った世代が、漢文に含まれる教養を崩壊させたからである。「観光」とは、その土地の首長の施策を慕って人材が集まるというのが、「易」経にある原義だ。富山市の森市長の地方都市における都市交通の改善を見学するために、世界から有識者が訪問してくる。これが、観光の原義である。イベ...観光・イベント主義は、自治体の基本行政ではない

  • クラスター理論の限界:疫病の専門家の数学脳の壁

    クラスター理論は、因果関係が負えなくなると、理論限界がくる。使用不可の状態になる。それで、次に最小二乗法が使われるが、パラメータがプラスからマイナスへ転ずる転換点がなかなかつかみにくい。そこで、波動の考え方が有効となる。累積の患者数は、積分からの逆算でも求められる。患者数の見かけの数値よりも、確率的に潜在感染者を割り出すと、その波動曲線をもとに微分すれば、鎮静化の時点が近似値で予測できる。ここは、医学部よりも理学部系の計算科学の世界となる。日本政府が財政資金の投入効果をあえて拙速を避けて慎重に見極めているのは、医師会が理解できる計算科学よりも、はるかに精度の高いパラメータを割り出す技術に掛けているからだ。この程度のことは、北朝鮮の政府のシンクタンクでも分かる。中国共産党でも出来る。最小の費用で最大効果を導くため...クラスター理論の限界:疫病の専門家の数学脳の壁

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