何かに憧れてベンチャー企業でがむしゃらに働き、自分だけじゃなく組織としての成長や失敗をたくさん見てきた。独立していくつもの仕事を掛け持ちし、最終的には銀行からお金を借りて事業を立ち上げたりもした。その結果わかったのは、僕には「成し遂げたいこと」や「実現したい世界」なんて無いってことだった。 「大した成功もしてないのに、何をわかった気になってるんだ」と自分でも思う。何か他に夢中になれるものがあるはず、って希望は捨てきれない。それでも、東京で働き始めて10年、自分なりに色々試してみた結果としての総括はしておいてもいいだろうし、少なくとも今の僕は、言い訳できないほどには迷走しきったと思う。 今回の転…