これもギロック《叙情小曲集》の中の曲。《叙情小曲集》は調の順番に並んでいますが、この曲はフラット1個の長調なので、終わりから2番目です。ギロックは、少ない音で情景を描き出す天才初見で弾けるシンプルな造りなのに、遠い日の甘い思い出に心を向けている感じが伝わってくる。遠くて甘い。甘いけど遠い。「切ない」ということとは違う。きっと今も幸せなんだろうな。そんなことまで想像できてしまう遠い日の思い出(ギロック〈なつかしいヴァレンタイン〉)
またギロックの《叙情小曲集》に戻ります。こないだ発表会で弾いた曲の、ひとこと解説シリーズ?!はちどりがホバリングしながら、花の蜜を吸うあっちの花、こっちの花と飛び回る。忙しげに、楽しそうに。《叙情小曲集》には「本歌取り」といっていい曲が多く入っていますが、この曲の「本歌」は、リムスキー=コルサコフの《熊蜂の飛行》かな。もとの曲があるから、イメージが広がる。うまいなあくまんばちどり?!(ギロック〈はちどり〉)
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