蛇捕り師・蛙捕り師・その他
祖父は近所ではちょっと知られた、ハミの生の血を吸い込む名人だった。畑でハミ(まむし)を見つけると、殺して皮をむいて、血を吸っていたそうだ。その事を、母はよく話していたが、自分の同級生にも現場を見た人がいて話のタネになっていたみたいだ。祖父が血を吸った後は、家に持って帰り、父が串刺しにして干して、骨を粉にして飲んでいた。貴重な栄養源か健康源ではあったが、よその村からハミを捕りにきていた人はいなかった。(と思う)・・「昭和の消えた仕事図鑑」澤宮優原書房2016年発行蛇捕り師昭和初期、まだ結核が不治の病であった時は、蛇の生薬は貴重な薬剤で、薬屋に行けば、漢方薬としてマムシの干したものをガラス箱に入れて売っていた。マムシは焼酎につけて、鱗、皮を剥いで、天日に干して乾かす。それを粉砕して薬にする。強壮剤以外にも、肋...蛇捕り師・蛙捕り師・その他
2023/10/31 14:22