ケンペル「江戸参府旅行日記」第五章比丘尼+「東海道中膝栗毛」喜多さん比丘尼に遊ばれる
ケンペル「江戸参府旅行日記」訳者・斎藤信東洋文庫昭和52年発行1691年(元禄4)第五章・街道を旅行し、街道筋で生計を立てている人々の群れ③比丘尼(東海道53次内沼津広重)比丘尼大部分は若くて頭をきれいに剃った人たちがいっぱいいるのを見かける。剃髪した人々のうちには比丘尼と呼ばれる若い女性の教団がある。これは鎌倉や京都の尼寺の支配下にあって、その庇護を受けている。熊野や近国に多いので熊野比丘尼と呼ばれている。最も美しい女性である。善良で魅力的に見えるこれらの貧しく若い女性たちは、大した苦労もせずに尼として物乞いする許可を受け、旅行者から思うままに魅惑的な容姿で、うまく布施をまきあげる術を身につけている。かなり多くの者は娼家で年季を終えてから自由の身となり、青春時代の残りを旅で過ごすのである。・・・・・・・「東海...ケンペル「江戸参府旅行日記」第五章比丘尼+「東海道中膝栗毛」喜多さん比丘尼に遊ばれる
2021/09/30 09:09