知り合いの町内会長が、「スクール・サポート隊」のボランティア集めに苦労している。子供がいる家庭では、仕事を理由に話に乗って貰えないし、高齢者には、気候の良い季節は、引き受けてもらえるが、冬場の寒い時期は尻込みされる。そこで、一計を案じ、中年層を町内会行事に参加させ、協力を取り付けようと小グループの親睦会を開いたが、思うように人が集まらなかったと嘆いた。元教師だった町会長は、子供がいる家庭の人が、月に一度で良いから、スクール・サポート隊に参加して、ボランティアの苦労を体験して欲しいと言った。仕事を理由に、我が子を他人まかせにする考え方は、子供のいない夫婦や独身者には、決して受け入れられない。「安全は自らの手で」が基本と心得たい。★防犯に決め手なし(後編)
東京・登戸で、小学生17人と、大人2人の合計19人が男に包丁襲われ、2人死亡した「通り魔殺人事件」は、いつどこで起きるかもしれず、痛ましい。防犯の専門家から色々な意見が出されているが、犯人が死亡したので、動機の解明が難しく、決め手を欠くことになる。集団登校やサポート隊、或いは、スクールバスの乗降場所の変更等、今まで以上に人や設備を充実させても、完全な対策を講じることは不可能に近い。孫が通う学校では、登下校の送迎は親の責任になっている。日本では、行政や地域社会に頼り切っていないかを問い直す必要性を感じている。★防犯に決め手なし(前編)
6月1日からカップ麺や飲料水、ハーゲンダッツ、海苔等のほか、一部の交通機関や映画代等々、約5~6%の値上がりになる。主な原因は、人件費と物流費に加え、原材料の高騰とされるが、今年に入ってすでに値上がり済みの物や今後、値上がりが予定されているものもある。私は、カップ麺を食べないし、飲料水やハーゲンダッツも痛痒を感じないが、大量消費している若者層の支出が増えるのは明白だ。米中貿易戦争が長期化すれば、便乗を含めて、さらに値上がりするものが出てくるに違いない。10月の消費税の2%がどうなるかと騒いでいるが、国民生活はすでに値上がり攻勢に晒されて、音を上げている。★増税前の値上げに音上げ
最近、高齢ドライバーの運転事故が取り沙汰されるが、「○○走り」と称されるように、年齢に関係なく、全国各地でルールを逸脱した運転が横行している。外国並みに違反厳罰主義を徹底しない行政の姿勢が、社会秩序を乱す風潮に拍車をかける。外国人観光客が、日本を居心地よく感じる背景に、ルールに対する甘い認識が通用する点があげられる。お手本を示すべき日本人が、平気でルールを破れば、咎められた外国人は、「日本人もやっている」と口にするのも当たり前だ。馬鹿の一つ覚えみたいに「お・も・て・な・し」と言う前に、ルールを守る基本を忘れたくないものだ。★日豪文化の違い:孫が見た交通マナー体験入学するF小学校まで、2㎞以上離れているので、通学ルート確認を兼ねて、孫と一緒に歩いてみたら、危険なことが浮き彫りになった。まず、狭い歩道を自転車が走り...★「おもてなし」よりルールを守れ!
子供が孫を連れて実家へ帰省する光景は見慣れているが、我が家の裏の家は逆のようで、時折り、孫を訪ねて来るジジババの嬉しそうな声が響く。一年に一度すら会う機会が無い我が家にとって、毎月のように、他県ナンバーを付けたキャンピング・カーが停まっているのを羨ましく感じる。連日のうだるような暑さに見舞われているが、庭先にビニール・プールをセットして水遊びに興じる孫を眺めるジジババの笑顔は幸せいっぱいだ。政府が進めようとしている「公助から自助」の時期が来るまで、幼子たちの幸せな時間が少しでも長続きするようにと願う。★体験入学で孫が得たものは?孫の体験入学も、今日24日の運動会をもって終了する。昨夜の雨で雨天順延を覚悟していたが、「予定通り、実施する」旨の連絡を貰い、孫のはしゃぐ声が狭い家一杯に響いた。ジジババは......>...★束の間の幸せ
先般、金融庁が、「人生100年時代」における長い老後を暮らすための「資産寿命」の指針案をまとめた。人生100年時代になると、国民生活を公的補助でカバーできず、個人の資産を取り崩して生きていくしかないとしており、無関心では済まされない内容だ。ちなみに、年金収入だけの高齢夫婦(夫65歳&妻60歳以上)では、月平均約5万円の赤字を自分の蓄えから取り崩しながら20~30年生きていくので、最低でも1,300~2,000万円が必要になると試算している。指針では、人生を①現役期、②定年退職前後、③高齢期に三区分し、各段階での資産寿命の延ばし方を示唆している。現役期は、つみたてNISAや、個人型の確定拠出年金を利用した資産形成、定年退職前後は、退職金の把握と活用方法、高齢期は、資産の計画的な取り崩しを考える必要があるとしている...★内閣高支持率の影で(後編)
安倍内閣の支持率は、メディアによって数字にバラツキがあっても、支持率が40数%、不支持率30数%で、支持率が上回っている。不祥事続きで、具体的な成果が無いのに、支持率が高い現象が起きる原因は何なのだろうか?支持する理由で一番多いのが「ほかの内閣よりよさそう」となると、野党に魅力が無く、国民が安定を求めていることに尽きる。ちなみに、消費税を二度先送りしたが、国民にとって、増税よりも延期は歓迎される。万が一、再々延期しても、野党は増税反対なので、責任論が出ても対立軸にならず、選挙の結果も見えている。嘘が続くと、現実を肯定する心理が働き、その嘘が自分に都合が良ければ、信じたくなるのが人情だ。こうして、安定を求め、消極的支持が続くことになる。しかし、安倍政権では、財政再建を放棄し代案として、「公助から自助へ」との方針を...★内閣高支持率の影で(前編)
窮地に追い込まれた丸山議員が、遂に辞任?と思ったら、2か月間の診断書を提出して雲隠れした。あの傍若無人な言動と姑息な仮病との落差に唖然とするが、正体を露呈したともいえよう。我が家の朝の会話は、「私だったら、医者は診断書を書いてくれないだろうな」、「昔は、虎の門病院と相場が決まってたけど、今はどこの病院が受け入れるんだろ?」だった。政治家としての発言以前に、成人した人間として、社会常識を逸脱したご乱行に眉を顰める人は多い。しかし、日本全体を敵に回し、孤立無援であることがロシアにも伝わるので、特異な思想の持ち主で片付けられ、国益を損なうことにはならないと思いたい。★雲隠れにし丸山の月
夫婦や親子間でもめ事があると、憂鬱な気分になるが、喧嘩しようにも相手がいない人もいる。介護をする人が居なかったり、自宅で介護して貰えず、行き場を失った老人が、便宜的なお泊りケアを利用して、長期間居座り、施設不足が深刻化している。一方では、100年長寿社会の生き方を「公助から自助へ」と指導する動きにある。70歳定年制や年金支給開始年齢の引き上げなどは全て関連する。かなり前から、国際社会は、日本の高齢者対策を注目していたが、体系的な制度が構築されないままで、行政府の無策としか言いようがない。★子供心の機微19日の朝、孫は、いつもより早く起きて来た。出発が遅れた父親を小松空港へ迎えに行く日だった。到着ロビーに父親の姿を見つけると、飛び跳ねて手を振り、再開の喜びを全身で表現して......>続きを読む★長寿社会の現状
連日のように殺伐としたニュースが報じられるなか、久しぶりに心温まる話題に救われた。財布を落とした沖縄の高校生に、名乗らずに6万円の大金を貸した人がいた。見ず知らずの若者に大金を貸した医師と、お礼に手作りの品を添えて返した高校生の心根に感動を覚えた。医療機器の高度化に伴い、「医は算術なり」とのパロディまで生まれた。ところがどっこい、「医は仁術なり」は、しっかり息づいていた。恩人を探し当てた手段(ネット)にIT時代らしさと感じるが、時代は変わろうと、日本人の優しい心は変わらないと信じたい。★医は仁術
超高齢社会の宿命とはいえ、私は「70歳雇用継続・70歳年金支給開始」に反対だ。働く意欲があることを前提としても、「人は何のために生きるのか?」との基本哲学が相いれない。私は、60歳定年制の当時、54歳で退職したが、求められて、再雇用の形で58歳まで働いた。友人は、「辞めろと言われるまで勤めたら」と言ったが、私は、旅行や趣味を満喫する方を選んだ。以来、18年経ち、もう自分の人生を十分、楽しく過ごしたので悔いはない。自分の価値観に基づいた目標を設定し、実現する努力を重ねることで、豊かな人生になると思っている。★ちぐはぐ政策(後編):生きがい
安倍総理の命を受けて、政府は「70歳まで雇用継続を企業に義務付ける」案を検討中だが、矛盾だらけの愚策としか言いようがない。長寿化や人手不足が背景にあることは理解できるが、義務付けは、企業経営の自由度を奪う上、労働の自由権も奪いかねない。年金支給開始年齢の引き上げもセットならまだしも、これを切り離して検討する姿勢が解せない。ちなみに、年金支給開始年齢は、アメリカとドイツは67歳、イギリスは68歳に対し、日本は65歳で、段階的に移行中で、完全に切り替わる時期は、男性で2025年、女性は2030年だ。70歳雇用継続と年金支給開始時期をセットで検討しないと、国民の自由度まで奪われかねない。★ちぐはぐ政策(前編):自由度
3年前、オバマ大統領は、広島原爆ドームの前に立った。今年、トランプ大統領は、両国国技館に立つ。安倍・トランプ両首脳は、よほど相性が良いのか、今回も異例の「おもてなし」外交になる気配だ。国技館で貴賓席を使えば、過去のノウハウを活用できるが、桟敷席に陣取り、表彰式でトロフィを渡すとなると、警備の様相が全く異なってくる。私ごとき小市民が口を出す話ではないが、関係者の事前準備は想像以上に大変な様子だ。プーチンや習近平等、その他の国の首脳の目にどう映るのか、はたまた、大盤振る舞いの成果は何なのかと、詮無いことに気をもんでいる★安倍外交の神髄
抜歯した後の処置を「インプラントにするか入れ歯か」で悩んだ結果、部分入れ歯を選んだ。先週の金曜日、出来上がった入れ歯を装着して貰ったら、咀嚼運動に支障がないので、慣れれば大丈夫と思ったが、何かと不便で違和感を拭えない。今までインプラントを愛用してきたが、「8020」の目標を失ったので、老い先短い身に数十万円かける意味がないと割り切ったことを後悔している。長年にわたる不摂生のつけが回って来たものなので、自業自得だが、手入れを含めて、煩わしい。余命が、あと10年以上あるならインプラントにしただろうと、自分勝手に寿命を決めた愚かさを反省したが、時すでに遅く、妻には、「どんなに貧乏しても歯の治療に金を惜しむな」と告げた。★入れ歯の悲哀
JTBが、4月から旅行の相談料を徴収し始めたことに賛否があるようだが、相談から10日以内に申し込めば、旅行代金の一部に充当され、実質負担はない。各旅行会社とも旅行業務取扱料金表で有料としており、コストを考えれば、当然だろう。さて、先日、JRの窓口で、旅行代金を安く上げる切符の種類や買い方を相談する年配の女性を見かけた。数人の行列が出来たので、駅員が「調べるのに時間がかかるので、あとにして貰っていいですか?」と応対すると、「何度も来れない」と悪びれなかった。パソコン端末が一台しかない小さな駅の「みどりの窓口」で、長時間、相談されると、待つ者の身になれ!と、腹立たしかった。「おもてなし」が流行語になって以降、接客業での過剰サービスの印象が拭えない。日本人は、無料サービスがコスト高になることを理解すべきだと感じる。★サービスとコスト
彼は、足腰の痛みが一向に快方に向かわないので、「今年の金沢マラソンは、諦めた」と力なく言った。彼は、体に不都合があっても、トレーニングを欠かさず、鍛えて治す哲学の持ち主で、昨年も体調不良で迷っていた私に、「抽選結果を見てから決めればよい」と助言するほど、前向きの人物だ。そんな彼が、早々に断念したのに驚いたが、医師にも原因が分からないようなので不気味だ。後期高齢者になったのだから、無理をするなと言うと、「そうだな」と相槌を打つが、求道者のように我が道を行く一徹さが災いしている気がする。振り返れば、去年の金沢マラソンで、彼は「5時間内完走」、私は「7時間内完走」を目標にトレーニングし、ウサギと亀のように私は完走し、彼は棄権した。高齢ランナーは、過去の栄光を忘れ、自分が納得できる範囲の見極めが大切だと思うのだが、、、...★プラチナ・トリオの近況(後編)
プラチナ・トリオとは、共通項が多い3人組(年齢・会社・イニシアル・ランニング・ジム)の名称だ。私が勝手に命名したものだが、結構、気に入っている。トリオと言っても、特に行動を共にしたり、飲み会を開くこともない。同じジムに通っていても、顔を合わせる機会が多いわけでもなく、会っても近況を打診する程度で、ストレスを感じない程よい関係だ。しかし、それぞれのライフ・ステージを中心にしつつ、接点がある関係を大切にしたいと思っている。昨日の午後、そんなトリオの一人とジムのロッカーで顔を合わせたら、意外な言葉を聞かされた。★プラチナ・トリオの近況(前編)
要介護の主な原因が、脳機能や運動機能の低下によると分かれば、何も難しいことをする必要はない。脳機能の維持には、趣味が有効と言われるので、カラオケやマージャン、囲碁・将棋等の娯楽や料理作りやパズル解き等、好きな物を選べ良い。また、運動機能の保持には、歩くことが基本で、スピードは問わない。エレベーターやエスカレーターを使わず、階段を上ったり、乗り物を控えれば、健康維持のための運動量を、十分、確保できる。そして、暴飲暴食をつつしみ、バランスのとれた食生活と十分な睡眠をとるように心掛けたい。ジム通いや高価なサプリに頼らなくても、日常生活の過ごし方を工夫すれば、不健康期間を短縮し、幸せな人生を全うできると信じて実践している。★人生100年時代の課題(3/3):目指すはピンコロ
人口に占める要介護認定率は、70~74歳で6.1%、75~79歳で12.9%、80~84歳で28.1%だが、平均寿命を超えるあたりから、急激に高くなり、85~89歳では50.4%、90歳以上で76.9%となっている。不健康長寿ではなく、健康寿命を延ばすためには、要介護・要支援の原因を知る必要がある。厚労省調査によると、介護が必要になる主な原因の第1位は認知症で18.0%を占め、2位の脳卒中16.6%を合わせると、約35%が脳機能に起因している。一方、高齢による衰弱は13.3%、骨折・転倒12.1%、関節疾患10.2%、心疾患4.6%となっている。注目すべきは、2001年では6位だった認知症が、2004年に4位、2007年に2位となり、2016年にトップになった点で、今後さらに深刻度を増すことだ。★人生100年時代の課題(2/3):要介護認定率
人生100年時代というが、医者知らず・薬要らずの元気な高齢者ばかりなら、ハッピーだが、実態は、決して手放しで喜べない。「平均寿命と健康寿命の差」に関する厚労省データでは、女性の平均寿命は85.8歳、男性は78.8歳で7年の差があり、女性は男性より長命で元気と思われがちだ。しかし、不健康期間(=平均寿命-健康寿命)は、男性8.84年に対し、女性12.34年で、女性の不健康期間の方が男性より約4年長い。都道府県別に見ると、男性の平均寿命1位の長野県は、不健康期間が2位と長く、平均寿命最下位の青森県は、不健康期間が一番短い。また、女性の平均寿命1位の沖縄県は、不健康期間25位で、平均寿命最下位の栃木県は不健康期間が2番目に短い。データからは、平均寿命と健康寿命が相関関係にあると言えない実態が浮かび上がる。医療費や介護...★人生100年時代の課題(1/3):不健康期間
総務省が、「ふるさと納税制度」のルールを逸脱した4市町を税制優遇の対象外にする方針を決めたことにより、6月以降、この4市町に寄付しても、税制上の優遇を受けられなくなる。高額な返礼品で寄付を募る手法は、賛否分かれるが、弱小自治体の貴重な財源であり、今後、消滅都市が出てくる可能性がある以上、地方財政をどう救済するかを政府が本腰を入れて検討すべきだ。さて、そのような状況下で、石川県小松市が掲げた返礼サービスは、心温まるホット・ニュースだ。小松市内に暮らす親御さんの自宅に、郵便局社員等が毎月1回(年12回)訪問し、生活状況を確認して、その結果を家族へお知らせるというもの。遠く離れて暮らす子供たちが、帰省出来なくても老親の安否を知ることが出来れば、少々、高くても価値があると言えそう。金沢市が実施すれば、娘の帰郷回数が減る...★嬉しい「ふるさと納税」の返礼品
昨日、10年ぶりに小松市で開催された「お旅まつり」の「曳山曳揃え」を見物に出かけた。今年は、8基ある曳山のうち、5基に減ったが、華やかさは色あせることなく、豪華で壮観だった。この祭りの最大の見どころは、子供たちが、曳山の上で上演する「曳山子供歌舞伎」で、全員、女の子が演じるのが最大の特徴といえる。加賀藩三代藩主の前田利常が始めたもので、250年以上の歴史を持ち、武蔵秩父、近江長浜とともに、「日本三大子供歌舞伎」と称される。小松は、私が社会人の第一歩を踏み出した町で、祭りで混雑する中、元気に世話役をしているかつての同僚の顔を見つけ、懐かしさがこみ上げてきた。小松駅前は、大学や市民劇場を中心として整備されて、当時の景観が失せたが、お旅祭りは時代を経て、さらに洗練され、輝きを増したように感じた。★お旅まつり
故佐藤総理は、非核三原則(「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」)を打ち出し、沖縄返還を実現した功績が認められて、ノーベル平和賞を受賞した偉大な政治家だ。その佐藤総理が、1972年の退任会見で「新聞では自分の発言内容が曲げられるから、テレビを通じて国民に直接訴えたい」との趣旨の発言が、独り歩きし誤解をうんだ。さて、安倍総理は、岸信介元総理の孫として知られるが、岸と佐藤は実の兄弟だから、折り紙つきの政治家一族として、安倍総理への期待も大きい。それゆえ、言葉の怖さとその影響度を熟知し、慎重を期すのであろうが、耳当たりの良い抽象的な発言を何度も聞くと見下されている気がする。大政治家に求められるものは、言葉以上に実行力であり、結果だと思っている。★政治家の言葉
イギリスのEU離脱問題は、底の見えない泥沼に足を突っ込んだ印象を拭えないが、私の友人家族は、去年の5月にイギリスを離れた。混迷を招いた責任は、離脱の賛否を問うた国民投票時、北アイルランドの複雑な歴史を理解せずに一票を投じた国民にあると言えるが、在英邦人には、同情するしかない。グローバル社会の宿命とはいえ、大きな流れに個人の力で立ち向かっても叶わない。新元号や10連休に続き、オリンピックの観戦チケット等のイベント騒ぎに気を取られ、政治に無関心でいると、「茹でガエル現象」に陥り、気が付いた時には取り返しのつかない事態を招来する。平和ボケした若者たちが、日本の戦後政治の歴史を学びなおすべき時がとっくに来ている。★友あり、遠方へ昨日の夕方、外出先から帰宅し、メールをチェックしたら、友人からの一通に、世の不思議を感じた。...★政治の谷間で揺れる
10連休が終わる5月6日、自宅周辺を30分間程、今年初の早朝ジョグを行った。最低気温が10度以上になる時期は、毎年、ほぼゴールデン・ウイークの頃合いで、昨年の早朝ジョグ開始日もGウイークの最終日だった。おりしも、大乗寺丘陵公園のつつじが見ごろを迎えたと報じられた。公園の中腹からは、市内を一望でき、日本海まで見渡せるので、外国ならツアーに組み入れる絶景スポットだ。最近、大乗寺往復(約7㎞)のランニングを控えていたが、これから暑くなる時候なので、当分、レースを見送り、スロージョグで快適な汗を流すことに努めたいと思っている。★大乗寺往復ジョグ復活!大型連休の最終日、帰省ラッシュで疲れ果てて、明日から仕事に復帰する人達には気の毒だが、先憂後楽を地で行く身には、無縁な世界と喜んでいる。4月22日の魚津での10㎞ロードレー...★早朝ジョグの頃合い
国民は、100年後の社会がどうなるか分からないで済みますが、政府には、将来を見据えた長期ビジョンを打ち出す責任があります。総理は、経済成長や防衛力強化に熱心ですが、一番重要な人口減少がもたらす国力の低下に対する危機感が希薄な気がしてなりません。総理は、「拡大再生産」を善とし、産業界も国民も支持していると考えておられますが、私は、「縮小再生産」を視野に入れて、国を挙げて議論すべき時期が到来していると思っています。平成は、戦争との決別と災害対策の時代とするなら、令和は、国民生活重視の社会構造の再構築に注力して貰いたいと思います。この国が進むべき方向は、「人口減に見合ったスリムで無駄遣いしない社会構造」への大転換と「移民政策の見直しによる多民族国家」の構築ではなかろうかと思います。★拝啓!総理(後編)
拝啓安倍総理から頂戴した10連休もの祝日を無為にしたくないので、この国の将来を描いてみました。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、100年後の日本の人口は、約5,000万人強になるそうですね。従来の少子高齢化対策では、減少ペースが鈍ることがあっても、歯止めがかからず、現在より、7,000万人減少すれば、現在の社会経済活動を維持出来なくなることは、明白です。国民の消費支出が、GDPの60%を占めているのに、その人口が半減すれば、どうなるか私にだって容易に想像できます。総理は、「経済成長さえすれば」と強調し、公共投資や製造業支援を促進しました。そして、GDPを2020年度頃に600兆円にするとおっしゃいましたが、到底、達成出来ないばかりか、深刻な労働力不足と賃金格差の拡大ばかりが目につきます。労働力不足や賃金格...★拝啓!総理(前編)
去年は次女、今年は入れ替わって長女が帰郷したが、年を追うごとに、嬉しさが薄れてくるようだ。家族が集うことが出来ない人からは、「何を贅沢な」と言われそうだが、自分のライフ・サイクルが狂うと有難迷惑に感じるのも反面真理だ。妻と娘が、台所仕事の仕方で喧嘩するのを初めてみた。それぞれに自分流の拘りがあって、譲らないのが原因で、男親には、分らない心理だ。50歳近くになれば、老親よりも新しい流儀に詳しいが、親から見れば、いつまで経っても「子供は子供」なので、意見が対立して当然だ。通常は、長女の滞在期間は2~3日前後だが、今年は6日間。妻の思いは、「子供元気で来なきゃいい」、「孫だけ置いてさっさと帰れ」と察したが、「亭主病気で留守がいい」と言われないように心掛けなきゃ!(^_-)-☆★親心+親心一昨年、孫が、二階から降りる時...★10連休で得たもの(後編)
史上初の10連休も残り二日になったが、この間に、国民は何を得たのだろうか?退位や即位の礼は、二日間で万事がつつがなく終了した。退位のパレードや新年の例にならった一般参賀は、一部の国民が参加出来るだけで、大半の人はテレビ報道で祝うしかない。ついては、一部の事業者が、感謝・歓迎の冠をつけて消費を煽っただけで、元号が変わっても、政府は、山積する課題は何一つ、解決の糸口を見いだせないまま積み残している。押し付けられた10連休も持て余したり、迷惑している国民の方が多いのでは、休日の意義も薄らいでしまう。毎日が休日の我が家ですら、10連休の実施でトラブルに巻き込まれた。★10連休で得たもの(前編)
オープニング・セレモニーとして、音楽祭の実行委員長の引き継ぎ式が行われた。新任の池辺晋一郎さんの前任者前田利祐さんは、加賀百万石の前田家18代目の当主にあたる。前田さんは、今後、名誉会長として参画されるそうで、音楽祭は、加賀百万石の遺産を継承・発展する手立てとなる。九谷焼・加賀友禅・金箔等の伝統工芸や加賀宝生・邦楽・舞踊等の伝統芸能に加え、和菓子、茶道等が盛んな土地に洋楽が加わり、金沢の文化がさらに華麗さと輝きをを増すに違いない。どこにでもある観光都市ではなく、緑豊かな杜の都の昼下がりに、観光客が市民とともに緑陰コンサートを楽しむことが出来る町として、令和時代のレガシーとなって欲しい。★「風と緑の楽都音楽祭2019」④(完):令和のレガシー
「風と緑の楽都音楽祭」は、アンサンブル金沢(OEK)の存在なくして実現しなかった。アンサンブル金沢は、1988年、金沢に本拠を置くわが国初のプロの室内管弦楽団として誕生し、質の高い演奏が高い評価を受け、国内外で活躍している。設立にあたった音楽監督の故岩城宏之さんと宴席をともにした時、室内管弦楽団にした理由とソビエト連邦の崩壊で亡命した高名なロシア人奏者を高いギャラで集めた苦労話をお聞きした。OEKの演奏は、透き通るようなスラヴの響きがすると評されたわけと、レパートリーにスラヴの曲が多いのは、誕生秘話からも窺われる。その岩城さんの集大成として命を吹き込まれたOEKが、”楽都金沢”に新たな可能性を授けてくれたことを素直に喜んでいる。★「風と緑の楽都音楽祭2019」③:アンサンブル金沢
「風と緑の楽都音楽祭」は、金沢独自の新しいクラシック音楽祭で、基本コンセプトは、クラシック音楽を肩ひじ張らずに楽しく聴けること。そのため、世界の第一線で活躍するアーティストから地元の実力派、ジュニア・オーケストラまで、有料、無料合わせて約170もの公演を行う。特質すべきは、今年、この音楽祭の実行委員長に、日本クラシック界の第一人者池辺晋一郎が就任したことで、そのグレードの高さが窺い知れる。NHK教育テレビのN響アワーの司会を13年間務めたように、文化功労者の固いイメージがない、闊達な人柄だ。今回のオープニング・コンサートでも司会を務め、曲の背景の解説に時折り、得意の駄洒落を飛ばして、聴衆を飽きさせなかった。★「風と緑の楽都音楽祭2019」②:実行委員長
4月29日、石川県立音楽堂で開催された「風と緑の楽都音楽祭2019」のオープニング・コンサートは、満員の聴衆で埋まった。今年第3回で歴史は浅いが、前身のラ・フォル・ジュルネと一味違ったクラシック・イベントで、4月28日~5月5日の期間中、5月3~5日の本公演を挟み、金沢を主会場として各地でコンサートが開かれる。今年のテーマは、「北欧とロシアの音楽」で、グリーグ、シベリウス、チャイコフスキー、ショパンなどの楽曲を中心の編成になっている。兼六園・金沢城を中心とした街の中心部に緑陰が広がる都市は、全国でも珍しく、回数を刻む毎に、”楽都金沢”の地歩を揺るぎないものにする息吹とポテンシャルを肌で感じた。次回以降、「風と緑の音楽祭」の素晴らしさを紹介していきたい。★「風と緑の楽都音楽祭2019」①:開幕
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