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スペイン語のトリビア コスタリカ、メキシコ、ペルーのエピソード パプア・ニューギニア、シンガポー

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2014/11/13

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  • 白鯨「Moby Dick」の一等航海士スターバック(Starbuck)

    ハーマン・メルヴィルの名作「白鯨」(MobyDick)を読み始めた。エイハブ船長率いるピークオッド号の冷静沈着な一等航海士の名前がスターバック(Starbuck)である。あのスターバックス(Starbucks)の名前の由来になっていることは結構有名な話である。一等航海士スターバックの画像を検索してみたが、ヒットしない。岩波文庫版「白鯨」(上)(八木敏雄訳)301ページにはRockwellKentによる挿絵がある。挿絵の著作権登録は1930年で、その後、1958年に更新されている。この挿絵はピッツバーグ州立美術館の許可を得て使わせてもらっていると、訳書の目次の前ページに英文で書かれている。著作権について調べてみたが、死後70年間は保護されるとのこと。小説の方はメルヴィルの死去は1891年なので、勝手に引用し...白鯨「MobyDick」の一等航海士スターバック(Starbuck)

  • 「月と六ペンス」のトリビア(3)女子名 Blanche

    「月と六ペンス」にBlancheという名の女性が登場する。岩波文庫版(行方昭夫訳、2005年)では「ブランチ」と表記されている。原文で読む場合は、どう発音しようと読者の勝手だが、日本語訳ではカタカナで表記しなければならない。Blancheはローマで住み込みの家庭教師をしていて、その後、パリに移っている。国籍は明示されていないが、フランス人かフランス系イタリア人だと思われる。それならば、Blancheはフランス語の女子名で、「ブランシュ」と発音される。blancheと小文字で始めると、「白い」という意味の形容詞blanc「ブラン」の女性形になる。blancに定冠詞leをつけると、LeBlanc「ルブラン」という姓ができあがる。ちなみに、Blancheのイタリア語形はBianca「ビアンカ」である。作者のモー...「月と六ペンス」のトリビア(3)女子名Blanche

  • 「月と六ペンス」のトリビア(2)

    フランスの画家、ポール・ゴーギャンをモデルとしてサマセット・モームが書いたベストセラー小説は「月と六ペンス」というタイトルがつけられたが、それについて岩波文庫「月と六ペンス」の解説には次のように書かれている。「月」は夢や理想を、「六ペンス」は現実を表す。(中略)「月と六ペンス」では主人公は美の理想を追求し続け、そのために、世俗的な喜び、富、名声などを完全に無視し、投げ出す。(以下省略)確かにそのとおりだが、イギリスでは、結婚式へと向かう花嫁の左靴の中に6ペンスを入れておくことで「経済的にも精神的にも満たされ、豊かで幸せな人生をもたらす」と考えられていて、現在もその習慣が続いていることから、「六ペンス」は豊かで幸せな結婚生活を表しているとも考えられる。ところで、「月と六ペンス」の中での夫婦またはそれに準じる...「月と六ペンス」のトリビア(2)

  • 「月と六ペンス」のトリビア

    今回はスパニッシュとは関係のない話である。1919年にサマセット・モームの小説「月と六ペンス」が刊行され、世界的な人気を博した。日本語にも翻訳されている。まずはタイトルの一部の「六ペンス」についての考察である。6ペンスというと、現代の感覚では何とも中途半端な額である。イギリスの通貨はポンドだが、1971年に1ポンド=100ペンスに改定され、現在に至っている。現在のイギリスのペンス硬貨は1ペニー、2ペンス、5ペンス、10ペンス、20ペンス、50ペンスの6種で、当然ながら6ペンス硬貨はない。1971年以前は12ペンス=1シリング、20シリング=1ポンド、つまり240ペンス=1ポンドという、複雑な体系であった。ペンス硬貨には1ペニー、2ペンス(「タペンス」と発音される。ミュージカル『マイ・フェア・レディー』でイ...「月と六ペンス」のトリビア

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