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  • 警察庁長官、県警本部長は辞職でなく解任が至当

    歴史的な重大事件なのに遅く甘い処分2022年8月26日安倍晋三・元首相が街頭演説中に銃撃、死亡した事件で、中村警察庁長官と鬼塚・奈良県警本部長は25日、それぞれ辞意を表明しました。政治史に残る国際的な大事件なのに、最高幹部の処分は遅い、甘いに尽きます。安倍政権時代に官僚を震えあがらせた内閣人事局が強大な権限を持っているのですから、事件後、即座に解任、更迭といった重い処分で対応すべきでした。事件の検証報告書は「必要な措置をとっていれば、防げた」としているのですから、重大な責任をかれらに負わせるべきです。中村長官は国家公安委員会に辞職を申し出、26日の閣議で承認され、30日付で辞職することになりました。そんな手順を踏むのではなく、政府は事件後、即刻、両人を解任すべきでした。辞職の申し出を認めず、内閣として解任...警察庁長官、県警本部長は辞職でなく解任が至当

  • 高橋容疑者とAOKIの五輪汚職を防ぐ方法はあった

    電通式のビジネスに犯罪の原点2022年8月21日参院選が終わったら、旧統一教会と政治家の相互依存、東京五輪のスポサー契約を巡る贈収賄など、尾を引きそな問題がぞろぞろと浮上してきました。このうち五輪汚職は構図は単純で、組織委員会が監査体制を整えておけば、未然に防げたはずだったと思います。電通の元専務・高橋治之容疑者をメディアは、朝日新聞も読売新聞も「スポーツビジネスの第一人者」「絶大な影響力を持つドン」などと呼んでいます。「第一人者」という肯定的な評価と、収賄で逮捕された人物の否定的な評価がどうにもつながりません。高橋を「スポーツ利権屋の第一人者」と呼ぶのが正しい。スポーツを錬金術に仕立てる悪だくみの才能には長けていたのでしょう。この「スポーツビジネスの第一人者」と「スポーツ利権屋第一人者」が同一人物である...高橋容疑者とAOKIの五輪汚職を防ぐ方法はあった

  • 大連立を仕掛けた「大物官僚」の数々の秘話が公開

    忖度官僚が学びたい仕掛けの大きさ2022年8月15日これは、官僚が与党や官邸と対等の立場で動けた、あるいは動いた時代の物語の一つでしょう。自民、民主党の大連立などを仕掛けた影の役者の動きの全体像はあまり知られることはありませんでした。ずばり「秘録斎藤次郎」(光文社)とのタイトルで出版された近著は、官僚と政治との距離を考える上で、考えさせられるところが多い。「斎藤次郎」とは、大蔵省(現財務省)で官房長、主計局長、事務次官を務め、退官後も政界工作に動き、大連立を仕掛けた人物の一人です。官僚の枠を超えた仕掛けの大きさは、最近の忖度官僚、不祥事が続く官界にとって、官僚のあり方を反省する材料にもなります。著者は毎日新聞の元政治部長、元論説委員長だった倉重篤郎氏で、経済部にも二年間、在籍し、大蔵省を担当し、斎藤氏を取...大連立を仕掛けた「大物官僚」の数々の秘話が公開

  • 改造内閣に対する新聞のスタンスの読み比べ

    統一教会問題や国葬ではもっと本音を2022年8月11日岸田首相は第二次改造内閣を発足させました。新聞各紙は「骨格維持、再登板、派閥配慮」(朝日)、「物価高、エネルギー、政策断行内閣」(日経)などと表現しています。旧統一教会問題が表面化し、内閣支持率が急落したため、改造時期を1か月、早めました。「接点を認めた7人交代」「厳正に関係見直し」の一方で、「新閣僚6人が接点」など分かりにくい。関係の濃淡に大きな差があるためでしょうか、岸田首相は込み入った対応を迫られました。旧統一教会と政治家の問題については、「両者の間には、組織的な関係があったわけではない」とされています。「だからこの問題ばかりが騒がれるのはおかしい」という強い批判が与党や保守派の識者などから聞かれます。新聞社説は「教団との関係を清算せよ」(朝日)...改造内閣に対する新聞のスタンスの読み比べ

  • 大蔵省全盛期の吉野次官の死去が物語る官僚像

    後輩の次官を怒鳴りつけた硬骨漢2022年8月4日大蔵省(現財務省)の事務次官だった吉野良彦氏が91歳で死去しました。財務省のドン(ボス)といえば、長岡実氏(事務次官を退官後、最後は東証理事長)が有名で、吉野氏はその後を継ぐドンでした。1928年の入省、86年から二年間、事務次官を務め、「吉野悪彦(ワルヒコ)」という異名がつけられていました。最近の官僚の相次ぐ不祥事が意味する「ワル」でなく、高度の駆け引きに長けた「ワル」でした。「ワルヒコ」と呼ばれても、本人は嫌な顔をしたことはありません。大蔵省が差配する財政から、寄ってたかってカネ(予算)を引き出そうとする政治に対して、譲って花を持たせる一方、財政の背骨は守り抜く。譲歩したようでも、長期的には財政規律に寄与させる「仕掛け」「悪知恵」が中途半端ではありません...大蔵省全盛期の吉野次官の死去が物語る官僚像

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