国内に5万5千店以上あるコンビニ。チェーン店だから、基本似た造り。だけれど、商売ゆえ店舗ごとに周辺エリアの特性を鑑みた品揃えやレイアウトがあっておもしろい。いまどきライターを随分並べていて、その一方で墨汁。それに、駄菓子。入谷の鬼子母神からそう遠くないとあるコンビニの棚。昔からあった駄菓子屋は店主の高齢化や少子化などで惜しまれつつなくなったけれど、駄菓子が文化として根付く下町でフランチャイズオーナーになった「かつてのこども」も小銭を握りしめて溜まった一人。コンビニの一隅にせめてもの火を灯す。かたや喫煙者の減った時世ながらスモーカーの割合が高い業種もあり、彼ら彼女らのニーズに合わせてライター、軍手の品数が豊富だ。「恐れいりやした」に入谷を掛けて、その入谷の名所「鬼子母神」と連ねた地口。と、地口は古い言い回し...おそれいりやのコンビニエンス