入院先の朝の風景
朝食後に時間がありました。景色を眺めます。あっ、ゲートブリッジが見えます。案外近いです。朝の光が射します。あの森は愛宕山です。あんなに狭くて低いです。山の向こう側に、通称「猿寺」と呼ばれている「栄閑院」に、「解体新書」を刊行した「杉田玄白」の墓が有ります。勝海舟が西郷隆盛をあの山に連れて上がって、「この100万の人民を焼け出すつもりか?」と江戸攻撃を思い留めさせました。今や高層ビルに囲まれて、庶民の家なんか見る事ができません。赤い鳥居の先は「出世の石段」です。曲垣平九郎が馬を操ってあの急な石段を上がり下りしました。彼は、命じた三代将軍家光に引き立てられて出世しました。もう400年も前の話です。手前が更地になって工事中です。また超高層ビルが建つのでしょうか?静かに今日の一日が始まります。病棟ロビーにまだ人は...入院先の朝の風景
2024/10/31 06:05