第2弾:蒼い時のドリームキャッチャー18話
ボクシングの試合後、控え室の直也には、あっという間の試合でした。試合の内容など覚えてはいません。ただチャンピオンになったことだけでした。直也の試合を見ていた由子と大地の心に感動を与え、それ以外にも何かを与えていたようです。保育園から一緒であった直也の「悲しみ・苦しみ・怒り・憎しみ」の動きがわかる由子にとって学校や仲間たちと一緒にいても感情を抑えていた直也は、この試合では冷静に何も感情が感じられず、ただ戦い勝ち抜くだけ。普段の直也とは思えないチャンピオンになる為にただ戦うだけ。由子には、この試合が素直なそのままの自分の姿をみせていると思えたのです。大地は控え室の直也に会うことなく外へ出ると無心で戦う直也の姿を思い出していました。野心や欲もなく自分と違う世界にいる直也がうらやましく誇らしく思えたのです。素直に...第2弾:蒼い時のドリームキャッチャー18話
2022/10/28 12:39