ポートフォリオの話これは、長い小説の一部です。『黄色いさくらんぼ』で描いたエピソードを更に、を深く、深く、追及している話の一つです。で、よくわからないなあと、お考えの方は、抜かしてください。*******************百合子は、美大出ではないので、美術家同士で、お茶のみをしたり、お酒を呑んだりしない。で、美術用語で、知らない語彙がたくさんある。その一つにポートフォリオというのがある。簡単に言ってしまうと版画集だ。パリでは、ヨーロッパじゅうの有名版画家13人を集めて、黒い箱入りの美麗な版画集をおつくりになった。日本だと、高価な日本画は、桐の箱に入っている。で、箱書きとういうのが重要だ。だけど、どうも、パリでは桐というものは使われておらず、したがって、樹木の木目などを隠す為に、黒い紙【ただし、皮革風...ミミが、渡米前に日本で働いていた会社って、結構、マガジンハウス社あたりだったりして????