歴ログは「はてなブログ」での活動を停止します 「はてなブログ」にある「歴ログ-世界史専門ブログ」は2024年3月をもって完全に活動を停止し、noteにコンテンツを移行していきます。 また、noteでは新たな領域のコンテンツ発信を行なっていくつもりです。
おもしろい歴史のネタを書き起こすブログです。 古代/中世/近代/戦国/ヨーロッパ史/日韓関係
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垂直移動に革命をもたらしたエスカレーター エスカレーターはエレベーターと並んで、都市の人々の「垂直移動」に革命をもたらした製品です。 エスカレーターの登場によってより短時間に大人数の人々を建物の上・下の階層に移動させることができるようになり、建物の構造に大きな変化がもたらされ、都市の景観も大きく変わることになりました。 過去記事「エレベーターの歴史」も併せてどうぞ reki.hatenablog.com
夫や子を陰から支えた「徳のある」妻たち かつては女性のあるべき姿として「良妻賢母」が理想とされました。 夫の出世や大成のため、息子の健全な成長のため。自らを律し、贅沢は慎み、家の発展のために献身的に働くことが女性として最も理想的な生き方であるとされました。特に儒教の教えが強い東アジアは根強く語られてきました。ただこのような家や国への献身が評価されてきたのは、東アジアだけではありません。
ヒ素の入ったお菓子が売られ21人が死亡 1858年の「ブラッドフォードお菓子中毒事件」は、イギリスのブラッドフォードでヒ素が使われたお菓子が屋台で売られ、それを食べた20人以上が死亡、200人以上がヒ素中毒になったという、身も毛もよだつような事件です。 この事件がイギリス社会に与えた影響は大きく、後に食品の不純物混入を規制する法律が制定されるきっかけとなりました。
今期は企画本が多いです 2023年1月~3月の世界史関連新刊紹介です。 本記事はざっと流し読みをして気になる本をメモしていただくか、ブックマークして書店を訪れた際に見返すかして使っていただけるといいかと思います。今回も50冊あります。
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世界中の人を虜にする甘いドーナツの誘惑 ドーナツの消費量は世界で増加傾向にあります。 世界のドーナツ市場は2021年で157億8000万ドル(2兆3354億円)に達し、2028年にかけて年間3.4%で成長すると見込まれています。 日本では、かつてはミスタードーナツがどこでもありましたが店舗数が減り、その代わりにコンビニやスーパーで気軽に買えるようになりました。 今回はドーナツの歴史を紐解いていきます。
「文化」を軸に"WEIRD"社会の発展を描くビッグ・ヒストリー 『WEIRD「現代人」の奇妙な心理』ジョセフ・ヘンリック著(白揚社)を読みました。 ご恵投いただいてから読了するのに1ヶ月以上かかってしまったのですが、かなり面白かったです。 上下巻あり、そこそこ値段はするのですが、本書の内容は通常の本の10冊ぶん以上の貴重な知識や内容がガッツリ詰め込まれているので、むしろ得なのではと思います。 こちらの記事では、本書がメインで描く「なぜ西洋が世界を支配するに至ったのか」を簡単いまとめていきます。
インドシナ山岳国家の現代史 ラオスの歴史の後編です。 前半では、ラーンサーン王国の成立から分裂、後継国家のビエンチャン王国がシャム王国との戦争の末に破壊される経緯をまとめました。 前編はこちらからご覧ください。 後編はシャム王国の支配下からフランスの保護領となり、太平洋戦争を経て独立を果たすもベトナム戦争と連動した革命戦争が起こり、社会主義ラオスが成立する過程を解説します。
東南アジア山岳国家の戦乱の歴史 ラオスは東南アジア、タイ、ベトナム、カンボジア、中国、ミャンマーに国境を接した内陸国で、国土の約70%が山岳地帯です。 面積は23万6800平方キロメートル。人口は2021年時点で約733.8万人。本州よりやや小さい面積に、埼玉県の人口が住んでいる計算になります。非常に日本と比べて人口密度が低いことがわかると思います。 首都のビエンチャンと旧王都ルアンパバーンを除くと、豊かな自然の恵みから人々は食料を得てのんびりとした暮らしをしています。田舎に行くと電気、ガスが通っていないことも普通です。 民族は低地に住むラオ族、タイ族で約62.3%を占めます。少数民族として山…
Attribution: Bundesarchiv, Bild 193-04-1-26 / CC-BY-SA 3.0 鳴物入りの処女航海であっけなく沈没した船たち 処女航海で沈んだ船といえばタイタニック号が有名です。 超豪華で当時の最新の造船技術を取り入れたタイタニック号は、流氷に衝突して船底から浸水し、海水の流入に耐えきれず2時間40分後に沈没します。 事故が起きた理由はいくつかありますが、その一つが氷河の情報を事前に得ていたにも関わらず、時間を優先し危険な航路を進んだことにあります。どんなに最新技術を注ぎ込んでも、運用する側に問題があるとどうしようもないという事例です。 この記事に登場する…
今年読んだ本のトップ10を選びます 2023年度ももうすぐ終わりですということで、毎年やっていますが、今年度に私が読んだ本の中で面白かった10冊というのを選んでみます。 今年読んだ本なので、2023年以前に発売された本も含まれています。あらかじめご了承くださいませ。 また面白かった私のYouTubeチャンネルで紹介している書籍も多く、よろしければそちらも合わせてご覧いただけるとうれしいです。
アメリカ兵とオーストラリア人が一触即発状態になった事件 ブリスベンの戦い(1942年11月26日~27日)は、第二次世界大戦中にオーストラリア・クイーンズランド州ブリスベンで、オーストラリア人と駐留アメリカ軍との間で起きた騒乱です。 騒乱は2日続き、幸い本格的な戦いになることはなかったものの、もし両軍が戦闘状態になっていたら日本軍への対応で少なからず影響が出たに違いない事件でした。 なぜ同盟国同士が一触即発状態になってしまったのでしょうか。
2023年度最後の新刊紹介 四半期恒例の世界史関連新刊の紹介です。 今回は2023年10月~12月の世界史関連新刊紹介です。
なぜ宗教ははじまり、なぜ人間に必要とされたのか 『宗教の起源――私たちにはなぜ〈神〉が必要だったのか』ロビン・ダンバー著(白揚社)を読みました。 タイトル通り、なぜ宗教は発生し、なぜ人間は宗教を必要とし、宗教の本質とは何なのかを明らかにしていく本です。 かなり面白かったので、今回ブログでも紹介したいと思います。
「日帝に国を売り渡した男」李完用 韓国・北朝鮮で最悪の売国奴と呼ばれる人物といえば李完用(イ・ワニョン)です。 李完用は朝鮮王朝末期と大韓帝国の時代の政治家で、韓国・北朝鮮では日帝に国を差し出した張本人として大変に忌み嫌われています。韓国では、李完用が地位と財産を得るために国王と国を売り飛ばしたという評価が一般的です。しかし実は、一応彼なりに列強から国を守ろうとさまざまな試みを行なっています。ただしタイミングや方法がまずいところがあって、結果的に亡国の引導を渡してしまいました。李完用はなぜ売国奴になってしまったのでしょうか。
死者がでない戦争とは、理性と、話し合いと、あと何か 2020年以降にまた世界各地で凄惨な国家間戦争が増加しています。毎日ニュースを見るたびに、21世紀にこんな先祖帰りを起こすとは想像していなかったです。 戦争を起こさない知恵が一番必要なわけですが、仮に戦争を起こしても死者をどうやって出さないかという知恵もまた必要かも知れません。 過去の「死者が一人もでなかった戦争」からなにか学べる点はあるでしょうか。
「世界史の中での北海道」という視点 北海道はご存知の通り、アイヌ民族の居住地でありましたが、近代以降幕府や政府が経済開発を進める中でアイヌ民族は日本人の支配下に組み込まれ政治的にも経済的にも抑圧されてきた歴史があります。 そのアイヌ民族はアイヌ民族という枠組みで自分達を認識するようになるのは日本の北海道進出の影響が大きく、本来はいくつもの集団に別れ文化や言語も種類がありました。 また樺太や千島列島にも同族がいたり、大陸の狩猟採集民とも文化的な類似性を持つなど、独自の北東アジアのネットワークを有していました。 ※記事の末尾にCodocの「投げ銭」機能を入れています。この記事が面白いと思ったら投げ…
トルコ建国の父ムスタファ・ケマル・パシャを逮捕しようとした男 ダマド・フェリト・パシャはオスマン帝国末期の政治家で、第一次世界大戦後に大宰相を務めました。 彼がなぜ売国奴と呼ばれているかというと、大戦に敗北したオスマン帝国の存続のために、イギリスをはじめとした連合国に迎合し、セーブル条約という極めて不利な条約にサインをしたこと。 そしてアンカラに共和国政府を建てたムスタファ・ケマル・パシャとトルコ民族解放闘争に反対したたことがあります。 現在のトルコ共和国は、アンカラ政府を基に続いている政体で、ムスタファ・ケマル・パシャは独立の英雄とされているので、彼を逮捕しようとしたダマド・フェリト・パシャ…
本当の意味での反知性主義とは何なのか 『反知性主義―アメリカが生んだ「熱病」の正体―(新潮選書)』森本あんり著(新潮選書)を読みました。 2015年初版の本なので少し古いのですが、かーなり面白かったです。反知性主義って日本では非常にネガティブな意味に使われますが、アメリカでは本来は非常に前向きな意味を持ち、実際に「平等社会」の実現を目指して社会改革を成し遂げてきたという歴史があります。アメリカ社会の根本にある思考が分かる大変素晴らしい本です。
暑い夏に世界史関連本が豊作です 四半期恒例の世界史関連新刊の紹介です。 今回は2023年7月~9月の世界史関連新刊紹介です。 私のリサーチ力?も向上したのか、増えに増えて今回は60冊です。 今回は、新書、文庫、選書、学術書がとても多いです。
知られざる東南アジアのライバル国 あまり日本人には知られていませんが、タイ人とクメール人(カンボジア人)の間には複雑で絡み合った愛憎感情があります。 今回はなぜタイとカンボジアは争うのか、何を争っているのか、SNSの投稿を中心にしたナラティブから分析していきたいと思います。 ※この記事は全文無料で読めますが、この記事が面白いと思ったら記事の末尾にCodocから投げ銭いただけると大変励みになります。
時には歴史を動かしてきた「雇われ指揮官」 昔も現代でも、戦争は正規軍のみが行うものではなく、国王や領主に雇われた傭兵が戦争で重要な役割を果たすケースが多くありました。 三十年戦争で傭兵団はピークを迎えて、その後は国民国家の正規軍が主力になっていきました。しかし現代でも民間軍事会社という名前で、アメリカの旧ブラックウォーターやロシアのワグネルなどが有名ですが、中東やアフリカで正規軍に代わって主力級の活動をする場合があります。 この記事では歴史上の有名な傭兵隊長を10名ピックアップします。 ※記事の末尾にCodocの「投げ銭」機能を入れています。この記事が面白いと思ったら投げ銭いただけると嬉しいで…
インド洋交易を支配した帝国オマーン 帝国といえば、英仏独といったヨーロッパの国や、オスマン帝国、清帝国、ムガル帝国、ロシア帝国といった近代ユーラシアの大国、あるいはもっと時間がくだって、アッシリア帝国とかローマ帝国、ペルシア帝国を想像する方も多いかもしれません。 今日のテーマはオマーン帝国です。 オマーンはアラビア半島の東南部にある国で、首都はマスカット。あまり国際的な知名度が高い国ではありませんが、かつては東アフリカに領土を持ち、インド洋交易を支配する海上帝国、海軍大国でした。 オマーンがどうやって大国に成長したか、解説していきます。
ラテンアメリカの中でいち早く近代改革を成し遂げた革命 メキシコと聞くと、危ない国というイメージを持っている人が多いかもしれません。日本のニュースで流れてくるメキシコの話題といえば、麻薬カルテルと軍隊の戦いとか、報復で市長が殺害されたとか、そういった物騒な話が大半なので、メキシコは発展が遅れた失敗国家なのではないかと思っている人ももしかしたらいるかもしれません。 ただメキシコは、革命によってスペイン植民地時代から続いていた封建的制度抜け出した、ラテンアメリカ諸国の中では先駆的な存在でした。メキシコは10年に及ぶ内戦によって多くの犠牲者が出ますが、その後の革命の制度化により、政教分離や外国資本の排…
殺し方として非常に一般的な「毒殺」 食べ物や飲み物に毒を混ぜて人を殺害する方法は、刃物で切ったり首を絞めたりする方法に比べて力もいらず、比較的容易と考えられます。ただし毒殺といっても単にメシに毒を混ぜるだけではないようです。 歴史上、毒殺された人間は数限りなくいるのですが、重要な人物と動物、28名と2匹選んでみました。 なお今回は「服毒自殺」は除外しており、「毒殺された」人物のみです。
未来の退役軍人も軍人ボーナスをもらえるはず! 「未来の戦争の退役軍人(Veterans of Future Wars)」は1936年にアメリカで起こった学生運動です。 不況の中で第一次世界大戦の退役軍人が「特権的な扱いを受けている」ことに不満を持った学生たちが、「未来の軍人である俺たちも優遇される権利がある」と皮肉った主張を言ったことが始まりです。 そしてこの運動は予想外の盛り上がりを見せることになります。
200カイリ排他的経済水域策定のきっかけとなった紛争 タラ戦争(The Cod War)は、主にイギリスとアイスランドとの間で戦われた、タラなどの水産資源をめぐった紛争です。 第一次から第三次まで断続的に争われたこの紛争で死者は出ませんでしたが、この紛争はアイスランドのイギリスとの国交断絶までエスカレーションし、結果的に現在主流である200カイリ排他的経済水域制度の策定につながっていきます。
政権末期や政変時に担ぎ出される幼児王・少年王 世界史ではよく幼児や子どもで王に担ぎ出されるケースがあります。 政治対立が起こり一触即発の場合に、幼い王を擁立させて角が立たないようにするという場合があり、これはこれで衝突を避ける政治的なテクニックではあります。中には成長して名君となるケースもありますが、悲劇的な末路を遂げる例も少なくありません。 日本史だと壇ノ浦の戦いで海に身を投げて死んだ安徳天皇が有名ですが、政治的混乱に巻き込まれ死んだ幼児王・少年王をピックアップします。
垂直移動に革命をもたらしたエスカレーター エスカレーターはエレベーターと並んで、都市の人々の「垂直移動」に革命をもたらした製品です。 エスカレーターの登場によってより短時間に大人数の人々を建物の上・下の階層に移動させることができるようになり、建物の構造に大きな変化がもたらされ、都市の景観も大きく変わることになりました。 過去記事「エレベーターの歴史」も併せてどうぞ reki.hatenablog.com
夫や子を陰から支えた「徳のある」妻たち かつては女性のあるべき姿として「良妻賢母」が理想とされました。 夫の出世や大成のため、息子の健全な成長のため。自らを律し、贅沢は慎み、家の発展のために献身的に働くことが女性として最も理想的な生き方であるとされました。特に儒教の教えが強い東アジアは根強く語られてきました。ただこのような家や国への献身が評価されてきたのは、東アジアだけではありません。
ヒ素の入ったお菓子が売られ21人が死亡 1858年の「ブラッドフォードお菓子中毒事件」は、イギリスのブラッドフォードでヒ素が使われたお菓子が屋台で売られ、それを食べた20人以上が死亡、200人以上がヒ素中毒になったという、身も毛もよだつような事件です。 この事件がイギリス社会に与えた影響は大きく、後に食品の不純物混入を規制する法律が制定されるきっかけとなりました。
今期は企画本が多いです 2023年1月~3月の世界史関連新刊紹介です。 本記事はざっと流し読みをして気になる本をメモしていただくか、ブックマークして書店を訪れた際に見返すかして使っていただけるといいかと思います。今回も50冊あります。
自らホロコーストの生き残りと称して売り込みをした人々 第二次世界大戦の重大な戦争犯罪としてホロコーストが挙げられます。 対象となったユダヤ人が非常に身近にいるためか、欧米では現代でも非常に関心が高いテーマであり、書籍、小説、映画などになってその凄惨な経験が語り継がれ続けています。 ところがあまりに関心が高いためか、「自分は強制収容所の生き残りだ」と主張する詐欺師もたびたび現れます。
権力の渦中で死んだ独裁者の女たち 権力に憧れるのは男だけではありません。 豪華な宮殿や調度品に囲まれ、最高級の料理や衣服を楽しむ生活。下々の者をコマのように使える快感。常に讃えられ崇められる自己肯定感。独裁者のファーストレディであることは、何ものにも代えがたい魅力があったに違いありません。 しかし多くの国民の自由を犠牲にして得た幸せは人々の恨みも買います。幸せから一転、不幸な最期を迎えた独裁者の女は多くいます。
中立国から西側、環境・人権先進国へ ノルウェーの歴史の後半です。 前半では豪族が割拠する地域がキリスト教をコアにして中央集権化した後に、デンマークやスウェーデンとの協調の後に統合されていく様子をまとめました。 まだご覧になっていない方はこちらをどうぞ。 後半ではナポレオン戦争を機にスウェーデンの一部になり、独立後に激動の20世紀を迎えるノルウェーの様子をまとめます。
近隣諸国と複雑な合従連衡をした「北欧の田舎国」の歴史 2021年のノルウェーの国民一人当たりのGDPは世界第4位。福祉国家や環境先進国、人権国としても知られ、日本人が羨む「北欧先進国」です。 しかし長らくノルウェーは近隣のデンマークやスウェーデン、イングランドなどと政治的な合従連衡を繰り広げた挙句、政治の中心からは外されてきました。 そのような「北欧の田舎国」がどのように世界有数の先進国になっていったかを全2回でまとめたいと思います。今回は前編です。
とても低い確率の事故で死んだ有名な人もいる 落雷に当たる確率は100万分の1だそうです。 普通に普通に生きている分には「まずない」事象であると言えます。ただ絶対に起こらない事象ではなく、日本では年間約10名ほどが落雷で死亡しているそうです。 人間の長い歴史をさかのぼってみると、その低い確率の事故で死んでしまった、国王をはじめとする有名人は大勢います。
Photo by PeteHarlow イングランドの地上絵は古代遺跡か17世紀に作られたものか サーン・アバスの巨人(Cerne Abbas Giant)は、イングランド・ドーセットのサーン・アバス村の丘にある地上絵。あまり観光資源のないドーセット地方の中で有名な観光スポットになっています。 描かれているのは棍棒を持った裸の男性で、立派な部分を堂々と露出させた、まあなんというか、とってもワイルド。全長55メートル、幅51メートルにもなる大きさで、掘られた溝には白いチョークで輪郭が描かれています。 この地上絵の由来はよくわかっておらず、初めて記録に現れるのが17世紀なのでその頃に作られたという…
2022年度に読んで面白かった個人的ベストを発表します 早いものでもう年末です。今年度は「働き方改革」の人類史という本を執筆&出版したのですが、そのために読書の種類がやや偏ってる感が否めません。とはいえ、「これはすごい」という本はいくつもありましたので、ご紹介します。 ちなみに私が今年読んだ本ということなので、2022年以前に出版された本も数多く含みます。その点あらかじめご了承ください。
今月は歴史専門書の数が多いです 2022年10月~12月の世界史関連新刊紹介です。 本記事はざっと流し読みをして気になる本をメモしていただくか、ブックマークして書店を訪れた際に見返すかして使っていただけるといいかと思います。今回も50冊あります。
異教徒との闘いで神に奉仕した騎士団 「騎士団」は現在にも存在する組織です。 しかし実際に戦闘をするわけではありません。 例えばマルタ騎士団は世界各国で医療活動を行う「国土なき主権体」であるし、金羊毛騎士団は世界の王族に授けられる栄誉勲章となっています。 かつてヨーロッパにあった騎士団は「異民族」との戦いに命を燃やし、その崇高な任務をもって神に報いようとしました。一般的によく知られているものからそうでないものまで、かつてその戦闘力で知られたキリスト教の戦闘騎士団を紹介します。
2022年11月14日に新刊が出ます 2冊目の本が出ます。 書名は『「働き方改革」の人類史』(イースト・プレス)です。 前作はブログで展開しているような、ややマニアックのテーマを通史で集めて、時代と国を跨いだストーリーを組み上げる構造にしたものでしたが、本作はそれとは全く違ったテーマです。 ざっくり、どんな内容の本かを解説したいと思います。