高校3年の夏、転校してきた保彦が美雪にある頼みごとをする。それは二人だけの秘密。ところが彼は。 書く材料があっても小説にするのは簡単ではない。そんな要請を…
その人が何をして、どんな生活で、仕事は何か、友人との付き合いはあるのか、家族と仲が良いのか、等々を見せれば1つの作品となる。この映画は全てにわたって説…
アメリカ映画で感心することは、時代色の付け方の見事さだ。フィルムの色合いから、建物、車、人間、言葉などがきちんとその頃になっている。この映画でいえば、195…
舞台挨拶に主役の男性が出てきた時、歓声が起こった。テレビに出ているような若手だろうと思った。熊川哲也という人で、私はまったく知らなかった。バレーのダンサーと…
エビータについてはあまり知らない。テレビでいくらかの情報を得ただけだ。アメリカでミュージカル化されていたことは知っていた。映画化するにあたってかなりもめたこ…
登場人物が多くて、人間関係が複雑に絡まっていて、どこかわからないところで変なことしてる。そんな映画は多い。見終わって面白ければ良いが、時間の無駄だったりす…
不都合な理想の夫婦 2022.11.5 シネマイクスピアリ16
1986年、ニューヨークで貿易商を営む英国人のローリーは、米国人の妻アリソンと、息子と娘の四人で幸せに暮らしていた。アリソンは乗馬スクールのコーチ、サムは新…
アメリカ映画の軽いコメディかなと思わせて、実は深刻な話だった。しかもその深刻さが私の許容範囲を超えていて、理解できない。レスビアンの関係性や宗教、自由恋愛を…
1970年代にチャップリンの映画が連続上映されたことがあって、かなり見た覚えがある。でもなぜかこれは見ていなかった。名のみ有名な映画だったが、その後の鑑賞の…
エドワールとキャロリーヌ 1992.5.14 シネヴィヴァン六本木
いかにもフランスらしいしゃれた味わいの映画だ。エドワ-ルは新進のピアニストだ。妻のキャロリ-ヌが今夜着ていくドレスを体に当てている。エドワ-ルはピアノをさら…
3つのエピソードがある。 第1話 モデルの芽衣子がヘアメイクのつぐみの話を聞いている。女と男の不定形三角関係、終わった恋愛と現在の恋愛では三角関係は成り立た…
この映画からエド・ウッドの存在を知った。なにやら不思議な映画を作った人だそうで、監督した作品がたしかユーロスペースで公開されていた。 この映画を見たからっ…
とりたてて大きくはないが特徴的な屋根が目立つ老舗の旅館、女将が客を待っている。特別な客なのだろう、女将がどんな挨拶をしようかと練習する。そこにタクシーに乗っ…
再見だが、ほとんど忘れていた。こんなに悲惨な話だと覚えていたら見なかったのに。それほど落ち込ませる話だった。だが、悲惨な話といえば、韓国映画でさんざん慣らさ…
「ブログリーダー」を活用して、huianさんをフォローしませんか?
高校3年の夏、転校してきた保彦が美雪にある頼みごとをする。それは二人だけの秘密。ところが彼は。 書く材料があっても小説にするのは簡単ではない。そんな要請を…
アン・リーの作品で、彼の作風から推測したものとは違う印象を持った。台湾の人がアメリカにゆき、そこに住み着き、だが完全にとけ込んではいないが、台湾には帰るつも…
ブルゴーニュはパリの近くかと思っていたがパリからかなり遠い。日帰りで行けないことはないくらい。 フランスは農業の国だ。パリだって緑が多いと聞く。ここブルゴ…
23年も会っていない父親に会うために、二人の兄弟はNYからロングアイランドへ親捜しの旅にでる。荒廃が街を包んでいる。景気の良い話なんかどこにもありはしない。…
小西徹は大学生、キャンパスを歩いて教室に向かうが、晴れていても雨が降っても日傘をさしている。教室に入っても教師の話を聞いているのかいないのか、熱心には見えな…
人生はこれだ、と手の上に乗せて見せられるものではないし、生き方の決まりも手本もない。気ままに生きればいい。どう生きようともそれぞれの生き方に文句をつける必要…
元中学教師の滝井元之さんの発行する新聞から始まる。新聞というより大きめのチラシふうで手書きである。太さの違う筆ペンを駆使して上部から順に書いていく。色も変え…
映画館は若い人でいっぱいだった。彼らからすれば日常のスケッチが自分のものに重なる部分もあり、同調、同感するだろうが、20歳をダブルで過ごしてしまった私にはな…
制作期間22年という。そんなに長期間やってたんだ、と感心してた。そしたらそうではなかった。何のことはない、昔の映像を使って新たな話に当てはめていた。自分の撮…
これは前に見た「青島アパートの夏」に似ている。ある一つのアパートに暮らす住民の話だ。ただし題名からわかるように、こちらは北京。ただ私には青島と北京の違いは分…
下請け工場で働きながら、夜はバーでホステスとして働く19歳の野上芳江は、常連客の自称会社員の北見英次に夜の街に誘われ、興味本位でついていく。そのままホテルで…
イラン映画はキアロスタミ監督の作品しか見たことがなかったので、今回のように別の監督の作品を見られるのは楽しみです。映画は、日本風に言えば大晦日の午後に始まり…
ウェン・シャンは脚本家としての夢がかなわず、葬儀場で弔辞の代筆業をしている。彼の弔辞は好評だったが、中途半端な状態に彼は悩んでいた。同居人のシャオインとの共…
人間、何の心残りもなく死を迎えることはない。長年のわずらいの後に亡くなるのなら、後始末をする時間を持てるかもしれない。だが、それも病気を抱えていては十分には…
港に置かれた出航予定の100トンほどの船が、突然の嵐により舫い綱が切れ、数千キロも流され未知の海岸に乗り上げる。船に乗っていたのは8歳から12歳の少年だった…
最近とみに作品に恵まれ、活躍している私のお気に入りであるティム・ロビンスとモーガン・フリーマンが出ている。どうやら「告発」に続く監獄もののようだ。これは見逃…
題名どおりの話、ステラのような人はいくらでもいただろう。自分が一番、助かるなら同胞だろうが売る。アンネ・フランクが隠れ家に暮らすことが出来たのは協力者の助け…
名前が題名だから、てっきり主人公の名前がジョージアだと思った。そしたらジョージアは姉の名前でした。姉は有名なカントリー歌手で、妹は姉の影に隠れているすね者。…
伴内国子の五歳になる一人息子 武は、山野モーターズ重役 柿沼久七郎の妻 絹子が運転する自動車にひき殺された。絹子の車には若い愛人が同乗していた。山野モーター…
女優に限らず、俳優というものの発祥は歴史をかなりさかのぼれるらしい。この辺のことは詳しくないが、日本でも歌舞伎にしても猿楽なるものからのものであるし、相当昔…
父タイライ、息子リャオジエの暮らすアパートのオーナーはこの辺りの地主シャで腹黒いキツネ(オールド・フォックス)と呼ばれていた。彼は成金だ。成金であっても裸一…
第一話「箱の中」 箱とはエレベーターのことで、突然止まってしまったエレベーターに乗り合わせた男女がおかしな風になっていく。おかしなのは主に女なのだが、ひどく…
主役の三橋達也、大木実、青木富夫のうち突貫小僧こと青木富夫の顔ばかり見ていた。小津安二郎の初期のによく出ていた。 昭和初期の東京の郊外のいたずらぼう…
どこにも自分勝手な男はいるもので、インカに子供を生ませた男は、いわゆるプレイボーイみたいで、現に友人のアリョーシャがはるばる彼を探し当て、会いに行った先でも…
ふらりと家を出てそのまま戻って来ない。一つの家出のすがた、でもこれは違う。家を出たときは目的があった。手紙をポストに入れること、これだけのことだ。病気の友人…
山梨の高校生の夏休みの話。これが現代の高校生の本当の姿なのか。田舎ならこうかな、とも思えるし、時代を超越したような印象があった。高校最後の夏休み、進学す…
考えてみると学校は他の何より他人が行き来し長い時間を共にする場所だ。しかもある程度学生らを統制しなければならない。統制が強制に繋がるのは自然な流れで、昔は学…
題名が良くない。SPITFIRE GRILL が原題で、お店の名前というごくさりげないもの。題名はすべからくこうでなくてはいけない。あまりにも内容を言い表し…
この映画を見てて思い出した映画がある。 1954年「エノケンの天国と地獄」 ストーリーはこの世にいた時、悪事を働き地獄に落ちた男が10年の地獄の刑期を終え、…
五人の少女がそろって首を吊って死のう、という一種異様な話。でもこの映画を見れば、いたいけな少女たちが死ななくてはならない運命の下に生まれついていることが分か…
グアンタナモ収容所はアメリカにとって都合の良い場所にあり、使い勝手のある施設のようだ。アメリカ国内ではないので、キューバなのでなど言い訳が効く。どういう手段…
ボリス・バルネットの三本目、エイゼンシュタインの影響を受けていると思った。それはイメージの飛躍というか、思わぬ映像が時たま現われるところだ。 ロシアの二月…
6300キロの川の流れをさかのぼると源流に着く。その先のさきっちょの水源を見たい。その想いが彼をして長江に再挑戦させた。NHKの「長江 天と地の大紀行」は…
北京の鼓書芸人、方宝慶は兄の宝森、妻と2人の娘と暮らしている。鼓書芸人はひとりが弦楽器、もうひとりが太鼓を打ち物語を歌う芸人のことである。 日本でいえば、…
これはどうしても比較してしまう。比較せざるを得ない。山田太一の小説は好きで読んでいた。脚本家の書く小説らしく簡潔で分かりやすく、そのままシナリオになりそうだ…
北京の京劇クラブに所属する京劇役者の京京(チンチン)は、両親が別居し母方の祖父のもとに預けられることになった。祖父もかつては京劇の名優であった。初めのうちは…
1952年頃の日本はこんな状況だった。戦前を引きずっているし、戦後の勢いもある。特に女性の社会進出は凄まじかった? 新しい憲法のもと、変化が急速に行き渡っ…
イタリア映画で、向こうでは評判の原作で、という宣伝に乗せられたのが悪かった。内容は甘い甘い話。アメリカに留学しているマルタに祖母オルガが亡くなった知らせが届…
主人公二人の関係がわかりにくい。また彼らはレストランを開いているわけではないようだ。だったらなんで生計を立てているのだろう。貴族か何かで働く必要がないのだろ…
上流社会の生活がどんなものか知らないし、近づきになれるわけでもないから、どうでもいいようなものだけど、上流とは、金持ちと理解している。鼠小僧治郎吉が金持ちか…