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みーばい亭ブログ https://blog.goo.ne.jp/okumani1105

裏庭の木々や生き物たち、それに水槽のヤドカリたちを眺めながら酒を飲む。そんな日々のほろ酔い話です。

80年代、ダイバー仲間の溜り場だったアパートについた屋号が「居酒屋みーばい亭」。特に意味はないのですが、なんとなく語感が気にいって、ずっと我が家の屋号として引き継いでいます。

波風
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住所
大津市
出身
大津市
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2014/03/30

  • 夏魚!

    やっとセーターを仕舞ったかと思ったらいきなりの夏日!と言うわけで、例によって市場へGO!お目当ては夏魚「スズキトメ」!はい、狙い通り俎からはみ出すサイズをGET!いそいそと薄造りにして、梅酢をつけてパクッ!片口から注いだ冷酒をグビッ!!ほろ酔いタイムのBGMが「春一番」から「夏が来た!」にシフトしたみーばい亭。次は「ハート泥棒」かな?夏魚!

  • 花の宴

    ゆすら散り、黄砂をまき散らした東風でジューンベリーも散り果てたけれど、まだまだ散らぬ花の宴。木の芽和え、若竹煮、木の芽醤油の焼き筍子持ちモロコも最盛期だし木の芽があるうちの蕗と筍の穂先と生節の炊き合わせ。サヨリに桜鯛に芽紫蘇をまぶした剣先烏賊!この豪華なキャストをまとめるのは、お気に入りの「一博純米吟醸」やれやれ春も酒を飲むのに忙しい。頼りにしているからね、中澤くん。花の宴

  • さくらさくら

    口火を切ったレンギョウの花もしぼみ、ユスラウメ、ジューンベリも散り果強風強風の週末、我が家に残った最後の春、おもろの盆桜を眺めながらこの春最後の花見酒。肴ははしりの「ソラマメ」。さやごと黒焼きにして、岩塩を振りかけてパクり!ほどよく冷えたビールをぐびッ!もちろん、週末の宵がビールだけで終わるはずもなく、さくらさくらちるちるみちる・・などと、エミちゃんの歌を口ずさみつつ、いそいそと冷蔵庫から取り出す「初桜」。みーばい亭らしくもなく、R2BYの原酒でございます。初々しい乙女もいいけれど、ちょいとひねた姥桜で春を楽しむのもまた一興。tirusakuratiranusakurahaubazakuraこちらは只今あく抜き中。明日は筍三昧の日曜日!さくらさくら

  • 木の芽萌ゆる

    藪にはウグイス、梢にイカル。文字通り我が世の春を謳う小鳥たちの囀りに誘われて、裏庭の山椒の芽が萌えはじめた。となれば、今宵の肴はアレしかない!はい、と言うわけで、本年最初の生節と蕗の炊き合わせでございます。やっぱり、キャンディーズを聴いて、生節を食わんと春が来た気がしませんな。控えめに生成されたイノシン酸に絡みつく官能的なシトロネラールが今宵も大声で酒を呼ぶ!心魂を幽冥界に誘う東風今年も正しく春が来た!木の芽萌ゆる

  • ゆすら酒

    駅のホームからぼんやりと空を眺めていると、南へ流れていた雲がいつの間にか北へと向きを変ていることに気がつく。庭のゆすらも七分咲き。というわけで、今年もほろほろと花見酒。暮れなずむ庭を眺めながら、紅濁醪糟に漬け込んだ胸肉を焼いてベビーリーフと和えた凪さん特製のチキンサラダを肴に冷えたビールをかたむける。havesomecoldbeertimeのお相手は入れかわり立ちかわりゆすらを訪れる、エナガやヤマガラにメジロそれにシジュウカラ。やがて夜の帳が下りれば本格的に花見酒。酒はもちろん「ハツサクラ」。肴は旬のホタルイカを今宵はてっぱいで。吟吹雪ゆすらに薫る烏賊の肝ゆすら酒

  • おいしが

    おいしがうれしがはい、湖国の春告げ魚ホンモロコとイサザでございます。昭和時代の終わりから平成時代にはどちらも「幻の湖魚」と言われたものですが、令和に時代になって庶民の食卓に戻ってきてくれたことは、誠に本当にこの上なく有り難いことでございます。琵琶湖を外来魚の釣り堀にしたアホどもを、みーばい亭は激しく憎む!!イサザはもちろん「イサザ豆」に。モロコは白焼きにして酢醤油で。「地球上で最も美味しい淡水魚」という肩書きどおりの究極の美味を表現するには管理人ごときの語彙では・・・「うんま~~~」としか言いようがない。なごりの燗酒をほろほろと味わいつつ、もう一生逢うこともないかとあきらめていた湖魚をほろほろと味わう。季節の食を胸いっぱい・・もとい腹いっぱい取り込んで、気怠い春を元気にのりきりましょう!!おいしが

  • たいたいづくし

    飲みたい食べたい騒ぎたいこいつは春からおめでたいというわけでたいたいづくしでございます。例によって早朝からR161を北へ向かって春一番の春市場へと明日なき激走!はい、桜前線に先駆けて桜鯛ゲット!まずはサク取りして刺身で堪能。とはいっても、刺身だけで食べきれるサイズじゃないので・・、本日のメインディッシュ「鯛しゃぶ」こりゃ、なんぼでも食えますな。酒はお馴染み「梵」の特別純米を冷やで。頭は半分に割って塩焼きに。顔が・・でかい。中骨と皮はもちろん「あら炊き」に。骨まで愛してしゃぶりつくすみーばい亭。〆はごま醤油に漬けておいた刺身の切れ端を炊きたてのご飯に載せて、うみたての初たまごをまぶした「卵かけご飯」!たいたいづくしで明け暮れて鶴亀そろって舞い踊る!たいたいづくし

  • のみなおし

    京都にも観光客が戻ってきたようで、まずはめでたし。例によってヘンな着物で歩いているのはインバウンドのヒトたちかな?そんな弥生三月、舞い踊るスギ花粉を掻き分けて、久しぶりに神前式に列席。披露宴もそこそこ派手でノリは悪くないのだけど、どこかで抑制が効いているのがイマドキなのかな。バブル時代の「爆裂泥酔暴走披露宴」がスタンダードの世代には、ちょいと物足りないような(笑)というわけでのみなおし。のみなおし

  • イワシ

    付与されたマイナポイントでお大尽気分になって、毎日昼飯に定食をおごっていたら、みるみる残高が底をついてちょっと切ない春を迎えている管理人でございます。さて、景気良く・・とは言い切れないのだが、日本海にイワシが湧きに湧いているとか。あちこちの海岸に打ち上げられるだけならまだしも、定置網に詰まりまくって重さで網が破損したとか、旬のホタルイカ漁が壊滅状態だとか、漁師さんたちのご苦労が偲ばれる事態になっている。昔、アジが豊漁の年、時々船に乗せてもらっていた漁師さんが「船いっぱい穫ってもいくらにもならん」とぼやいておられた事を思い出すが、リスクの大きい自然相手の一次産業に従事される方々のおかげで、座して待つだけの酒席に上手い酒肴が届けられるのだから、本当にありがたいことである。と言うわけで、出はじめのホタルイカには...イワシ

  • 春の香り

    裏庭がガサゴソ騒がしいと思ったら、シロハラが落ち葉を散らかしていた。シロハラが我家の辺りまで上ってきたら、冬もそろそろ終わり。湖面に浮かぶキンクロハジロやスズガモも遠からず北の国へと旅立つことだろう。というわけで、今宵は鴨さんたちに名残を惜しんで、しぼりたての原酒などを。今年もお世話になっています、11代目。肴はもちろん「鴨鍋」でございます。鴨の脂にねっとりとからむ芹の香りが春を呼ぶ!〆はもちろん八木さんの饂飩に玉子を落とし込んでちゅるちゅると。鴨さん、今冬もありがとう。シベリアの非常な掟を乗りこえて、来冬もまた来ておくれ。春の香り

  • 希望的アワビ

    磯から揚げたばかりのアワビの白肝をちゅるんと啜りながら涼冷えの純米酒をぐいっと呷る。管理人が切望する妄想的人生最後の晩餐である。そんなささやかな夢がどんどん儚くなっていく令和の世。昨年暮れ、日本近海に棲息するクロアワビ、メガイアワビ、マダカアワビの三種が絶滅危惧種に指定されたという。まあ、現状を慮ると仕方がない面もあるのだろうけど、妄想とはいえ実現の可能性が遠のいていくのは、なんとも寂しい物である。そんな管理人の嘆きが天に届いたのか、水槽に現れた腹足類の稚貝。おおっ!アワビか!!って、多分カサガイかウノアシ何だろうけど・・・。立派なアワビに育てばいいなぁ・・(と、力なく苦笑)希望的アワビ

  • 70,s

    今週はお気に入りのミュージシャンの訃報が相次いだが、中でも衝撃を受けたのがトム・ヴァーレイン。パティ・スミスにして「もっとも美しい首を持ったギタリスト」と言わしめた美丈夫を偲ぶために、最上の焼き鳥と汲みたての原酒で追悼の宴。何で焼き鳥かと言えば・・、ま、いいや、説明すると長くなるんで・・。とにもかくにも、首はともかくとして「マーキー・ムーン」がもっとも美しいパンク・ロックであることに否を唱えるヒトはいないだろう。2023年の今でも、月に一度くらいはターンテーブルに載せる名曲中の名曲。やれやれ70,sもどんどん遠くなっていくなぁ・・。70,s

  • 雪見酒

    春に花見酒夏に涼み酒秋に月見酒そして、冬には雪見酒。美しき国日本の春夏秋冬を彩る季節の風物詩でございます。この冬の大切なイヴェントには、極上のあて。はい、湖国民のソウルフード、鮒ずし!そして、こちらも大切な季節の風物湯豆腐。南禅寺辺りで一見の観光客向けに、ぐらぐら煮立て豆腐鍋を出している店は、もう一度、日本語の意味を考え直してもらいたい。湯豆腐は「湯豆腐」であって「煮豆腐」ではないのだ。もちろんみーばい亭は、「湯豆腐」で温めた「まごころ純米」などをほろほろと。何かと迷惑な大雪だけど、日本の冬を彩る風物詩と思えば、また楽し。雪見酒

  • 焼き猪

    管理人の気配に気づいてこちらを見つめる鹿の親子。低脂肪の赤みで美味しくてヘルシーなんだけど、上手く罠を外したみたいで、代わりに掛かっていたのが・・こちら。はい、猪でございます。もちろん管理人が獲ったわけではなくて、ありがたい頂き物。いそいそと、味噌を濁醪でゆるめた特製の漬け味噌に漬け込み、食べ頃に漬かった週末に焼き猪パーティー!パートナーは、力のある源兵衛の原酒。濁醪の酵素で、スジまでほろりとやわらかくなった猪をぎゅっと噛みしめると、酒精の効いた肉汁が口腔にジュワーッ!そこへすかさず原酒を流し込む快感ときたら、須弥山の山頂で総揚げのお座敷遊びに興ずるが如し。(しらんけどな)酒池肉林(妄想ね)の宴の〆は、お昼の残りのバゲットを炙って肉のせでサクッと。パンと味噌の相性も悪くないのよね。とは言っても、日本人とし...焼き猪

  • 淀ちゃん哀悼の宴

    淀ちゃんが、とうとう力尽きたらしい。昭和も中頃くらいまでなら、腕に覚えのある漁師さんが一発で仕留めて解体供養し、海からの贈り物として骨まで余さずありがたく利用したのだろうけど、令和の今日では無為に放置して苦しむだけ苦しませた挙げ句、死ねば巨大な廃棄物扱いである。これでは淀ちゃんも浮かばれまい。と言うわけで、淀ちゃんを送るために今宵ははりはり鍋。残念ながらマッコウクジラは手に入らないので、冷凍ブロックのニタリクジラ。まあ、ハクジラ亜目とヒゲクジラ亜目の違いはあれ、同じクジラ目つながりと言うことで、淀ちゃんにはご容赦願いましょうか。お造り、さらし鯨、コロ炊き、竜田揚げ、大和煮、鯨ベーコンなどなど、クジラを美味しく頂く料理は多々あれど、やっぱりクジラの滋味をしみじみ味わうには、はりはり鍋が一番ですな。クジラさん...淀ちゃん哀悼の宴

  • 白牡丹香る!

    本枯節で丁寧に出汁をとり、塩で味を決めて冷ましておく。濁醪糟を大さじに二杯ほど溶き入れ、一ミリ厚ほどに切った猪肉を冷めた出汁に沈めて火にかける。と言うわけで、今冬二回目の白牡丹鍋でございます。湯気と共に出汁の香りが立ちのぼり、くつくつと肉が煮えたら、氷点下の外気に晒されて甘みと旨みの増した白菜を投入。軽く熱が通ったところで火を止めて、酒米「祝」を麹に使った本田味噌本店の大吟醸味噌を溶き入れて完成!酒は、とっておきの「一博純米大吟醸生」。出汁の香り、西京白味噌の香り、白菜の香り、そして大吟醸の香りが渾然一体となって身中を駆け巡り、心魂を桃源郷へと誘う寒中の宴。「豹の息は芳香を放つ」って、言い伝えがあるけど、それって猪を食べてるからってコト?白牡丹香る!

  • 令和五年

    早い物で令和も五年ですか。皆さま、新年おめでとうございます。朝酒昼酒晩酒のユートピア生活も、三日目になるとさすがに飲み疲れ気味。気怠るい体と酔眼で、ぼんやりヤドカリなどを眺めております。こちら、砂から出てきたケブカヒメヨコバサミ。オカヤドカリと違って海生のヤドカリはあまり砂に潜るイメージがないんだけど、ご覧の通り時折潜って寝ております。そんなわけで、令和五年も酒を飲みつつ、ゆるくヤドカリと付き合っていきますので、よろしくお願いします。令和五年

  • 令和四年小晦日

    はい、例によって鰹節を削るところからはじまって、ドタバタしております。棒鱈を下茹でする匂いが台所にこもると、今年も終わりやな~~~~!という実感が湧いてきますな。と言うわけで、無事に年を越すために年末労働に勤しんでおりますので、今日のところはこの辺で。今年も一年、みーばい亭をご愛顧頂きありがとうございました。皆さま、よいお年をお迎えください。みーばい亭管理人波風拝令和四年小晦日

  • 聖誕祭前日のエビ

    さいでんなー(Silentnight)ほーでんなー(Holynight)と、カーラジオから関西弁の歌が迸る日本独自の宵祭り。磯水槽では相も変わらずシビアなドラマが繰り広げられております。と言うわけで、イソスジエビを捕食するスジエビモドキ。食われているイソスジエビを観察する限りでは、腹部の透明感といい、複眼の退色具合といい、死後に食われたというよりも、生きたまま狩られた可能性が高いと思われる。まさに弱肉強食!自然は厳しいのう・・って、水槽だけど(爆死)そんな殺伐とした水槽を眺めながら、ほろほろと燗酒を飲む今宵の肴は・・はい、冬には欠かせない一品「蕪蒸し」。銅のおろし金で丁寧にすりおろした旬の蕪をふうわりと蒸し上げて・・って、まあ、それはいつもと同じなんだけど、今年は具材に沈めているのが、なんと「若狭ぐじ」!...聖誕祭前日のエビ

  • 雪が降る前に

    雪が降る前に早朝から北へと向かってひとっ走り。季節柄、市場は万越えの「カニさん」ばっかだけど、我ら貧民には関わりなし。目的はただひとつ!はい、お馴染みの「若狭ぐじ」でございます。なんとか売り切れ前に滑り込んで中サイズを2尾確保。ほっとひと安心の帰り道、鴫野に立ち寄って香り高い新蕎麦で腹ごしらえ。あとは、夕刻までひたすら我慢。今宵の肴は、もちろん「ぐじしゃぶ」。まずは三枚におろして、中骨と頭を軽く炙り、丁寧にあくをすくいながら出汁を取り、塩と淡口で味を決めたら、柳刃にねっとりと絡みつく柔身を崩さないよう削ぎ切りに。あとは煮立った出汁にさっとくぐらせてレアな感じでパクッ!ふわっ!とろっ!もちっ!はぁ~~~、この浮世で一番の果報者でございます。この極上のアテに娶せるのに並みの酒では能がないので、ここはとっておき...雪が降る前に

  • ヰの肉

    毎年この時期に書いている気がするけど・・・、ヰ(猪)の肉(しし)でござる。今年は、赤みのええとこをたっぷり三百匁GET!と言うわけで今宵は、冷やした鰹出汁をはった土鍋に濁醪のうばを溶き入れて、ヰの肉と白菜をゆっくり煮立て、九重さんの白味噌で仕立てたみーばい亭冬の名物「白牡丹鍋」。滋味豊かなヰの肉の抽出物をたっぷりと吸い含めた白菜の美味いこと!娶せる酒は、このために先週伏見まで出向いて仕入れてきた、今季2本目の「神聖たれ口」牛乳並みの鮮度保持が必須の生酒ばっかりは買い置きがきかんからね。ちなみに毎年蔵開きでタンク汲みの新酒を頂いくけど、朝一番の汲みたてと汲みおいて一時間経った酒とはまったく別物。やっぱり本気で新酒を味わうには現地まで出向かんとあかんね。必然的に朝酒になるけど・・(^^;それはさておき、家庭で...ヰの肉

  • 冬本番

    晩秋から初冬へと季節は移ろい、令和四年も早師走。この慌ただしい時期に繁殖期を迎えるのが、ホンヤドカリたち。というわけで、今年も鞄ヤドカリが登場。クリスマスを前にして「ナンパ」に勤しむのは、ヒトもヤドカリも一緒ですな。イマドキの青少年はそうでもないのかな?一方こちらは、突然姿を見せた小さなカニ。11月に採取した石蓴についてきた稚ガニがひとまわり大きくなった姿だと思うんだけど、このふてぶてしい面構えや、がっしりした歩脚をみると、どうやら「イワガニ」らしい。ヒライソガニだと思ったのは、管理人の目利き違いだったようだ。さて、この磯の半グレ、今までも何度か水槽に湧き出でたのだけど、その末路は・・例えば、成長と共に陸棲傾向が強くなって、水槽から脱走した挙げ句、部屋の隅で乾燥死。例えば、狂暴化して手が付けられなくなり、...冬本番

  • 深秋の換水

    枯れ葉舞う深秋の候、皆様いかがお過ごしでしょうか。例年よりも暖かいとはいえ、冷気日ごとに加わり、水を触るのがつらい季節になってまいりました。とはいえ、住人の増えた磯水槽の換水を怠るわけにもいかず、肌寒い曇り空の下、身を縮めながらの水仕事。感謝しなさいよ、ヤドカリさんたち。まずは新入槽のホシゾラホンヤドカリ。ようやく水槽暮らしに慣れたようで、全面で活動開始。暗色系の磯水槽に咲いた一輪・・もとい一対の「第二触角」でございます。こちら一年物のヤマトホンヤドカリ。本来なら貴重な暖色系なのですが、すっかり色褪せてご覧の有様。それでも食欲旺盛でまだまだ元気。フタミゾテッポウエビに次ぐ、水槽カースト№2の座は健在でございます。干潟では掃いて捨てるほどの普通種なんだけど、磯ではレアなユビナガホンヤドカリ。うちにも越前二年...深秋の換水

  • 焼き鶏

    鶏の肉を小さく切って串に刺して焼いた料理を、世間は何の疑問も抱かず「焼き鳥」と呼んでいるが、本当ならば「焼き鳥」ではなく「焼き鶏」なのではないかとモヤモヤしていた管理人。そんな矢先、織田信長で有名なJR安土駅前の店に「焼き鶏」と大描きした看板を見つけた。ま、車窓からちらっと見ただけなので、どんな店なのか、なんか由来があるのか、そもそも料理なのか・・と、いろいろ疑問はあるのだけれど、「我が意を得たり」って感じでちょっとほっこりした管理人。と言うわけで、久しぶりに「まともな」鶏肉を一羽買いしたので、さっそく焼き鳥パーティー・・もとい焼き鶏パーティーに興じているみーばい亭。もも肉は岩塩で、せせりは素焼きにして自家製ぽん酢で。肝はタレと辛子で、砂肝は・・・。娶せる酒は、先週伏見で仕入れてきた「神聖たれ口」。店で飲...焼き鶏

  • 磯納め

    はい、潮間帯上部の覇王、磯の集合体ホンヤドカリの皆さんでございます。そろそろ、早起きのヨモギホンヤドカリが混じっているかなと探してみたけど、残念ながら発見できず。その代わりと言ってはなんですが、赤髭つながりでホシゾラホンヤドカリとケアシホンヤドカリをスカウト。ついでにイソスジエビと石蓴に紛れ込んでいたヒライソガニ(たぶん)の幼稚体をお迎えして、オフシーズンを前に、ちょっと賑やかになった磯水槽。そんな生き物たちを眺めながら頂くのは「一本義しぼりたて新米新酒」。新鮮な辛口に娶せるのは、もちろん新鮮な日本海の幸。カレイ、アオリイカそしてガマエビ。カレイは花柚果汁と塩。アオリイカは一味唐辛子。ガマエビは山葵。いや~、新酒が進む進む!もちろん、ヤドカリたちにもお裾分け。アオリイカを貪るケブカヒメヨコバサミ。寒がりの...磯納め

  • ブリカマ

    秋深し。じんわりと下腹部に脂がのってきた管理人。ま、食材に脂がのる季節だし、食えば脂がのってしまうのは自然の摂理。降った雨は空に戻って雲になるのだ。というわけで、脂ののりきったブリカマなどを焼いております。添えるのは、粕汁に鉄火巻き。吸収を高める燗酒を合わせて摂取すれば、速やかに内臓脂肪変換!しばらく厚着の季節だし、まあいいか。春になったら、また考えよ・・・、と、しばしの現実逃避。とはいっても、管理人だけ脂肪摂取過多なのは悔しいので、ヤドカリたちにもお付き合いいただく。ナキオカヤドカリとムラサキオカヤドカリが喜々として駆け寄るのは、ちょっと季節外れのクロゴキブリの成虫。近頃では滅多に手に入らないレア食材でございます。管理人は食べたことがないから、脂がのってるかどうかは知らんけど、別名アブラムシっていうくら...ブリカマ

  • 天高く

    天高く馬肥ゆる秋もちろん肥ゆるのは馬だけではないわけで・・。新米の炊きたて御飯や、ひと夏を越してまったりと味ののった液体のお米を過剰摂取気味で、体重計に表示された二桁台の体脂肪率に慄いている管理人。おまけに、シーズンオフでウエットスーツや半裸姿を人前にさらす緊張感から解放されたせいか、内蔵脂肪も激増中!どうした物かと思い煩う今日この頃でございます。ところがどっこい、内臓脂肪が激増しているのは管理人のみにあらず。はい、蒸し上がり粗熱取り中。冷めたところで、ささっと切り分けて、大根おろしをのせ、九条ネギの小口切りと一味唐辛子を振りかけ、花柚の果汁で仕込んだ自家製ぽん酢をかけ回したら・・。はい、冬を前にこってりと旨みの増したあん肝でございます。最強の肴なんやけど出始めで小ぶりなんで、きずしなどをサポートに配す。...天高く

  • 笹かれい

    ガラさまロスに浸る間もなく、ラムちゃんご帰還。なにかと賑やかな令和四年の秋。奇しくも両名とも言うところの「暴力ヒロイン」。ココロ優しい令和男子が、どう受け止めるのかは知らんけど、昭和男子の管理人にはウエルカムでございます。というわけで、今宵も昭和の食卓。カンテキで笹かれいなどを焼いております。遠火の強火でエンガワを焦がさないようにゆっくりゆっくり、携帯電話もインターネットもない昭和の時間感覚がいとおかし。娶せる酒は、地元大津の「浅茅生特別純米ひやおろし」。ひやおろしをぐびっ!はぁ~っと眉間にしわ寄せ吐き出す息に鹿の声デザートはラムちゃん・・もといラム酒をたっぷりと掛け回したハーゲンダッツ。あの頃は、ナンパで落としたおねーちゃんの数が男のステータスだったもんな。ちょっとでも成功率を上げるために、なけなしのバ...笹かれい

  • 小鯛の笹漬け

    温暖化のせいか気のせいか、日本近海の海水温が上がっているとか。長年日本海に潜って生物相を定点観察している管理人には、気のせいでは済まされないリアルでございます。魚の分布がどんどん北上して、「美味しいけれど馴染みのない魚」が、各地で消費されずに持て余されてるという報道を目にした。サワラにシイラ、そしてキダイとか・・。やれやれ、もったいないことで。というわけで、キダイでございます。うちらの方ではレンコダイという呼び名でお馴染みですな。これを塩でしめて酢で漬けたのが「小鯛の笹漬け」。第一級の「アテ」でございます。はい、今宵もたっぷりひやおろしをきこしめしたまわりしそうろう。れんこだいれんこんじゃないよれんこだい良い酔い・・っと小鯛の笹漬け

  • 湯豆腐と燗酒

    コトン・・と、気温が下がって、急に秋めいてきた週末。磯水槽の換水、オカヤドカリ槽の砂洗いと半日水仕事をしていたら、すっかり体が冷えてしまった。というわけで、今宵は今秋初の湯豆腐!まず、利尻昆布に切れ込みを入れて土鍋に沈め豆腐を投入したら中火に掛け、くつくつ煮たって豆腐が動き始めたらまず一献。二丁目は煮たった土鍋に豆腐を投入し火を止め、フタをして6分。これぞ、みーばい亭流極意!酒は、まごころ純米をぬる燗で。でも、豆腐の煮上がりと燗をつけるタイミングをはかるのが難しいので・・・。「湯豆腐の煮えばなをみてレンジ燗」おそまつ。湯豆腐と燗酒

  • 正しい秋

    はい、燃えております。ここにきて、ようやく脂がのってきた新物の秋刀魚でございます。塩の甘み、身の旨み、ワタの苦み・・。この三連星の波状攻撃を迎え撃つのは・・・。「一博生酛純米」のひやおろし。甘旨辛コク、攻守兼ね備えた最終兵器。かかってこんかい三連星、ってか(笑)そんなこんなでほろほろ酔って、たどり着くのは縄文世界。はい、弥生との異文化交流「栗御飯」でございます。争いからはなにも生まれない。文化の融合こそが新時代を生み出すのだ!令和四年神無月朔日。今年も正しく秋が来た!正しい秋

  • カンパチくん

    いつもの岩場を散策していると、どこからともなく現れて人なつっこくまとわりついてくるカンパチくん。この連休も逢いに行きたかったんだけど、あいにくの天気で断念。ところが、ひょいとのぞいた魚市場で、思いがけなく再会。しかも、2匹で500円のお手頃価格。もちろん連れて帰りましたよ。お命頂戴!たまに手抜きで買う盛り合わせは、水っぽいマグロだとか変な臭いのサーモンだとか余計な奴らがメインで、カンパチなんて薄いのが2切れくらいしかのってなくて寂しい思いをするんだけど、今宵ばかりは食べても食べてもカンパチ、カンパチ!もちろん朝どれだからシコシコのコリッコリ。娶せるのは、お気に入りの「初桜生酛純米」ひと夏越してまったりと味ののった、この時期ならではのひやおろし。とっておきの唐橋焼きで、ぐいっと!酒は旨いし、魚は美味いしこれ...カンパチくん

  • 穂紫蘇烏賊

    季節が巡るのは早い物で、ついこの前、芽紫蘇で烏賊を楽しんだばかりだと思っていたら、いつの間にか穂紫蘇が綻びはじめてしまった銀色週間始まりの日。というわけで、今宵の肴は剣先烏賊の細造り。酒に良し、飯に良し。とりあえず娶せる酒は「八海山純米」定番と言えば定番の酒なんだけど、八海山らしくなく、もったりと重くて渋みが残るなー。大丈夫か八海山?とはいっても、三杯四杯と盃を重ねれば、気分も朗らかに・・。酒なくてなんの己が穂紫蘇かなもちろん心優しい管理人は、ヤドカリたちにも大盤振る舞い。けっして酔った勢いではございません。さっそく抱え込んだのは、普段おっとりしているケブカヒメヨコバサミ。がっつり栄養摂って、長生きしてくださいね。もちろん肉食系のヤマトホンヤドカリも、争奪戦に参戦。エメラルド・アイの気品をかなぐり捨てて、...穂紫蘇烏賊

  • 石鯛に噛まれたるダイバーの噺

    白露を過ぎ、重陽の菊酒をいただき、朝夕の涼風に吹き飛ばされて海水客がいなくなった初秋の海辺。我々ダイバーには、これからがベストシーズンでございます。というわけで、風立ちぬ越前海岸にエントリー。水温27℃。いつものように、砂地と岩場の境をのんびりと散策。ソラスズメ、キヌバリ、タカノハ、ウミタナゴ、そしてミノカサゴなど、お馴染みさんたちを眺めながら、ゆるゆると泳ぐ管理人の背後から忍び寄るシマシマの影・・。満月大潮でテンション上がっているようで、あちこち突かれまくりの噛まれまくりでございます。1匹2匹なら負けない自信はあるのですが、集団で来られますとさすがに恐怖を感じますな(笑)アマゾンでピラニアに襲われる体感をシミュレートしたいお方は是非どうぞ!石鯛に噛まれたるダイバーの噺

  • 好事魔多し

    突然ですが、カミングアウトしますと、管理人はなんとアジア系の黄色人種でございます。若い頃は、黒人の飲み友達もいましたし、デイパック背負って東南アジアを彷徨いていたこともありますから、レイシズムなど、まったく持ち合わせていないと自負しております。と、断った上で敢えて申しますが、ファンタジー作品に登場する「エルフ族」を黒人俳優が演じるのはいかがなものかと・・。世論とかユニオンとか、いろいろとややこしい柵があるんだろうけど、圧倒的優位的存在である白色人種の「あざとさ」がプンプン臭ってきて、面白さ半減ですな、「力の指輪」。まあ、ディズニー版のスターウォーズもそうやったけど・・。というわけで、プアインバテ・ワールドでは、肌の色が白いヤドカリは、どちらかといえば劣位の水槽ボケでございます。ところがどっこい、逆差別にも...好事魔多し

  • 夏の終わり、秋の初み

    そもそも初物は出回っていないから購いようもないのだけれど、聞くところによると世間では法外な価格で取引されているとか。われわれ庶民には関わりのない話なんだけど、なんとなく気分だけは味わいたくて冷凍物を購入。やっぱり、秋の初みには秋刀魚を食べないとね。もちろん、骨も無駄にはしませんよ。カリッと炙ってサクサクと。そのトマトはなんやねん・・って?はい、焼いたトマトをぐしゅぐしゅ潰して、秋刀魚の身に絡めて見なはれ。目から鱗、舌から涎が落ちること間違いなし!騙されたと思って、是非お試しを。そして夏の名残の冬瓜の含め煮。同じく、芋茎の炊いたん。そして、夏の終わりには欠かせない無花果田楽。酒はもちろん「越乃寒梅」。その昔、初めて無花果田楽を食べた店でいつも飲んでいたのが越乃寒梅。まあ、一時期の狂騒も落ち着いて、令和の庶民...夏の終わり、秋の初み

  • 心の栄養

    今年は酷い夏だった。暑いだけならまだしも、台風でもないのに、雨が降るたびにビクビクしなければならない夏など、ちょっと記憶にない。おかげで、この8月は未だ海に潜れず。本来なら冷たい日本海の海水で洗い流すべき、浮世の塵やら埃やら垢やらが、積りに積もって自律神経に変調をきたしている管理人。とはいっても、このまま自律神経が「疲労を感じるのだ」指令を発し続けるのも鬱陶しいので、本来なら冷たい日本海の海水で洗い流すべき、浮世の塵やら埃やら垢やらを、アルコールで洗い流してやろうと目論む管理人の目の目の前に現れたのは・・・。はい、湖国のパワーフード「鮒ずし」でございます。それも、生涯一二を争うほどの上物!もちろん、頂き物の高島産。この、みっしりと詰まった腹子を堪能するべく、思い切って厚切りに。娶せる酒は、高島は安曇川のほ...心の栄養

  • どっち?

    すっかり水槽ボケしちゃって、ケアシホンヤドカリなのかホシゾラホンヤドカリなのか判別できない2年物個体。初心者の頃は2年以上ヤドカリ生かすのもままならなっかたけど、それなりにスキル・アップしたのかな?オカヤドカリは放置してても10年以上生きるけどね(笑)で、このヤドカリはケアシなのかホシゾラなのか?飼い主の記憶ではケアシっぽいけど・・。と、上陸したばかりのアマガエルに問いかけてみる。どっちもどっちだし、どっちでもいいし・・ケロッご高説、賜りし候。どっち?

  • 日曜日の珍客

    日曜日の朝、ゴーヤーの葉陰から、ひょっこり顔を出したアオダイショウの幼蛇。くりっとした目。いたずらっ子みたいにペロッと出した舌先。もう可愛らしいことおびただしい。いつから棲みついていたのかな?そういえば、最近カナヘビやアマガエルの姿を見かけなくなったけど・・・。可愛いから許す!日曜日の珍客

  • 14歳のナキオカヤドカリ

    2008年8月11日月曜日の早朝。飼い主が孵化予定日を失念していたせいで、かねてより抱卵中だったナキオカヤドカリが、砂上に発眼卵を放棄してしまった。あわてて砂ごとすくい取って海水に投入、なんとかゾエア幼生を確保!8月27日に3個体がグラウコトエに変態。9月14日、2個体が上陸。時は流れて・・2022年8月6日メス個体1匹、無事に生存中。ジョナサンである。現在、我が家にいるナキオカヤドカリは全て異母兄弟。同種のオス個体と同居させると、兄弟相手でも繁殖行動に及んでしまうので、弟たちとは隔離してムラサキオカヤドカリ槽に居候中。数度しか産卵を経験していないのが、長生きの秘訣かな?一緒に写っているのは、父親の宿敵だったムラサキオカヤドカリの息子。どちらも穏やかな性格なので、ここ6~7年平和に同居している。仲良きこと...14歳のナキオカヤドカリ

  • おみやげ

    猛暑日の週末。溶けだす前にクールダウン。というわけで、イルカ警報発令中の越前海岸へエントリー。幸い、暴れイルカには出会わなかったけど、浅場の海水温は28℃越え。25メートルまで潜ってやっと27℃。やれやれ、どうなる日本海?それはともかく、カマイルカやハンドウイルカならともかく、なんでミナミハンドウイルカが越前海岸にいるのか?ほんまににどうなる日本海?高水温で息も絶え絶えのヤドカリたちを、さらに高水温のプアインバテに連れてくるのもしのびないので、今回は海底で拾ってきたミネフジツボの殻だけを投入。もちろん、キュアリングなしで放り込んだから、なにが湧いてくるやら愉しみ楽しみ。おみやげ

  • 夕涼み

    限定品の「サッポロクラシック生」これは美味い!管理人の貧弱な語彙力で精一杯表現すれば・・・「ふんわりと切れる!」・・ってとこか。というわけで、週末の遅い午後。裏山から裏庭へと少しずつ下りてくるヒグラシの声を聴きながらの夕涼み。キンと冷えたビールに娶せるのは、もちろん枝豆。カテカルのオトーの面影を偲びつつ、半ば無意識に口ずさむのは南洋小唄。サッポロビールを飲みながら南洋小唄ってのもどうかと思うけど・・・地球はひとつだ良い酔いの宵!!夕涼み

  • 骨休め

    例年なら、20㎏の装備で泳ぎ回り、疲れ果ててぐったりとしている海の日連休なんだけど、今年は海況と天気があまり良くなかったので、海には出かけずにのんびりの午後。シシトウを焼いて、ビールで身体を冷やし、遠火でじっくり時間をかけて鮎を焼き、キリッと冷やした浅茅生の純米吟醸を、ほろほろときこしめる。のんびりのびのび・・骨休め、骨休め骨休め

  • 20年物?古酒(クースー)

    今夏、最初のゴーヤーを収穫したら、それを肴にして飲もうと決めていた。はい、八重泉の古酒でございます。酒なら「コシュ」ですが、泡盛なので「クースー」と読みます。このクースー、なんかの祝いかなんかの記念に凪さんが買ってくれたらしいのですが、なんの祝いだったか、なんの記念だったか、昔すぎてすっかり忘れてしまいました(^^;ラベルに「詰口年月日2004.8.25」とありますから、その頃買ってもらって、とりあえず管理人の部屋の本棚の空きスペースに飾っておいたんだけど、なんとなく飲みそびれたまま半ば忘れられ、長年ブックスタンド状態でほこりをかぶっていた。いつしか部屋の風景に溶け込んでしまっていたのだけど、いつまでも置いておいても仕方がないので、今年最初のゴーヤーを肴に、飲んでやろうと決めて次第。甕詰めは2004年だけ...20年物?古酒(クースー)

  • 半夏生

    というわけで、蛸でございます。もちろん、マダコ。もちろん、メス。ミズダコ?はなしになりまへんな。ヤナギダコ?なんでっか、それは?半夏生にはマダコ!それもメスのマダコ!ぶつ切りにしたメスのマダコを、庭からもいできたキュウリと合わせて酢の物に。江戸は俎橋あたりの料理屋では、「ありえねぇ」なんて名前で出してたみたいやけど・・それは余談。大鉢いっぱいの酢の物で、キリッと冷やした月の桂の純米をグビッ!ついでに買ってきた鱧を湯通しして一杯一杯復一杯!青蓮居士の時代にはなかったであろう「冷蔵庫」という文明の利器のおかげで、銀河へ広がる酒仙の愉悦。21世紀。地球温暖化が進もうと、夏には夏の酒肴あり。半夏生

  • きずし

    きずしが食いたい!と、思いたったら一目散に鯖街道を北上して、若狭鯖を仕入れに走るんだけど・・いつもなら。なんか近頃、日本海の水温が上昇してアニサキスが活動的になっているようで、さすがに夏の生鯖には危機感を感じる管理人。最終宿主のイルカも越前海岸に棲みついてるみたいだしね。というわけで、無敵の冷凍塩鯖でございます。もちろん特売品(貧笑)三枚におろして千鳥酢に漬けて皮を剥いて骨を抜き、柳刃ですすっと薄切りにして大葉を敷いた大皿に並べて、いざ乾杯!酒は冷蔵庫で冷やしておいた越前岬!冷凍物独特の水っぽさはあるけれど、脂のりがいいから、塩も酢も控えめに効いて良い感じ。生鯖には及ぶべくもないけれど、6月の酒肴としては充分かな。鱧おとし、酢蛸、鮎、カマス・・・。本格的な夏を迎える前に食いきれるかな?きずし

  • クロアゲハとヤドカリたちの近況

    早くも梅雨の瘴気にあてられて、息も絶え絶えにたどり着いた週末。先週、蛹化したクロアゲハの様子を確認すると・・・。はい、真っ黒に変身。この分だと近日中に羽化するかな?羽化するのがヤドリバエやヒメバチじゃなければいいけど(笑)さて、飼い主はぐだぐだの梅雨時分だけど、水温の上昇と共にヤドカリたちの活性も上がってきたので、久々に近況など。まずはケアシ兄弟。モアイの図でございます(笑)地味派手クロシマホンヤドカリ。小柄で小気味のいい動きが魅力的なヤドカリでございます。ご存知、ユビナガホンヤドカリ。あいかわらずの外星人目つきでございます。そして、水槽ボケしながらもしぶとく生きてるヤマトホンヤドカリ。体色は色褪せても、エメラルド・アイは健在でございます。トリはもちろんフタミゾテッポウエビの種子島クン。ヤドカリじゃないけ...クロアゲハとヤドカリたちの近況

  • 初夏の薫り

    天然鮎っ!と、いいたいところだけど、天然仕立ての養殖鮎でございます(^^;ま、それでもその辺のスーパーで「BQ用にどうぞ」などとポップを付けられているアレとは別物。さっそくぬめりを落として糞を出し串を打って塩をふり、いざカンテキへ。立ちのぼる薫煙を肴にビールを飲みながら、じっくりゆっくりを焼き上げる。これもまた至福の時間。焼きあがった初鮎に娶せるのはもちろん「杣の天狗」!なにがなんでも「杣の天狗」地球が滅びても「杣の天狗」みーばい亭の鉄の掟でございます。〆は贅沢に鮎一尾を丸ごとのせて炊き上げた「鮎飯」。米の一粒一粒に鮎の旨みが染みこんで、噛みしめると細胞と細胞の隙間を夏の香りが吹き抜ける。鮎が来て酒席に吹きこむ夏の風さて、鮎といえば、春に孵化した夏型のアゲハたちが蛹になるのもこの季節。掃き出しのレールの下...初夏の薫り

  • 緑々と

    根元に撒いた油粕が効いたのか。青紫蘇の縮れ葉が緑々と茂った水無月(新暦)最初の週末。となれば烏賊しかない!というわけで、いそいそと出かけた売り場で、しばし逡巡。間の悪いことに、槍烏賊の向かいに売り出しの鱧が・・・。烏賊もええけど鱧もええなぁ・・。と、悩むこと数瞬、決断の早さがO型人間の美点!はい、両方買っちゃいました(^^;まずは鱧。秘伝の湯がき方で、絶妙に仕上がった「鱧おとし」は、伏見の銘酒「月の桂」の涼冷えでお迎え。は~~~~、夏やなぁ・・。槍烏賊は、一味醤油で甘さを最大限に引き出して、こちらも涼冷えの「久保田」を清水焼きのぐい飲みで。今年も猛暑になるらしいけど、しっかり食ってしっかり飲んで、ヤドカリやエビたちと一緒に、夏に立ち向かいましょう!緑々と

  • 日当たりと風通し

    週末の深酒で脱水症状気味の日曜日の朝。カンカン照りの陽ざしの中、麦茶を飲みながら茂りすぎた庭木を剪定。うん、すっきり風通良くなったけど、日当たりも良くなっちゃったな。暑さ対策と良かったのか悪かったのか?プランターの野菜たちは喜んでるみたいだから、まあいいか。キュウリの花が咲き、トマトの花が咲き、冷えたビールが待ってるぜ。そして夏といえばゴーヤー!天までのびてたくさんの実をつけるのだよ。日当たりと風通し

  • 山椒は小粒で

    去年は採り時を逃して種がかたくなってしまったので、今年は早めに収穫。間髪入れずに軸を外して熱湯へ。木から離れて30分!さっそく野蕗と炊き合わせに。そして定番のちりめん山椒。当分、酒の肴には不自由しませんな。さて、はりきって飲まんと。そんな初夏の薫りが漂うみーばい亭の黄昏時。採れとれのソラマメを焼いて、ビールをぐいっと!旬の小鮎はもちろん天ぷらに揚げて冷や酒をぐいっと!山椒の薫りに包まれて、初夏を楽しむ週末の午後。山椒は小粒で

  • 燃えつきヤマト

    燃えつきた・・・。連休明けの5連勤を終えて、真白な灰になっている管理人でございます。自律神経をねじ伏せながら挑んだ激務のご褒美は、連休初日に古株牧場で買ってきた「酒粕フロマージュ」。定番のフロマージュを酒粕で包んで熟成させてあるのかな?定番品より甘くてほろりとした食感。使用しているのは「松の司」の酒粕だとか。となれば、娶せる酒は当然「松の司」。はい、お気に入りの「純米吟醸楽」。これがあるから、なんとか乗りきれた一週間。馬を走らせるにはニンジン。勤め人を働かせるのは美味い酒ですな。そんな飼い主に同調したのかどうかは知らないけど、冬を越して真っ白に水槽ボケしたヤマトホンヤドカリ。まだまだ、燃えつきるには早すぎますから、頑張って長生きしてくださいね。燃えつきヤマト

  • 連休終幕

    庭仕事に汗を流したおそい午後。何リットルでもビールが飲めそうな気がする初夏の候、皆さま如何お過ごしでしょうか?みーばい亭は・・・、飲みました。蕗と生節の炊いたん・・おいしゅうございました。山芋と芽紫蘇を添えためふん・・おいしゅうございました。えんどう豆の玉子とじ・・おいしゅうございました。丹後産のオイルサーディン・・おいしゅうございました。裏庭で摘んだ芹の豚肉巻き・・おいしゅうございました。同じく裏庭で摘んだ三つ葉のナムル風・・おいしゅうございました。小鮎の飴炊き・・おいしゅうございました。赤蒟蒻のぜいたく焼き・・おいしゅうございました。丁字麩の辛子酢味噌和え・・おいしゅうございました。魦豆・・おいしゅうございました。清酒で漬けなおした鮒ずし・・おいしゅうございました。鹿肉の味噌糟漬け焼き・・おいしゅうございま...連休終幕

  • 連休幕開け

    愛用のナイキがお亡くなりになった。連休ということで、スニーカーがないとコーディネイトが不自由なので、連休渋滞がはじまる前に名神をひとっ走り竜王のアウトレットまで。となれば、すぐそばの古株牧場に立ち寄るのは当然の帰結であって、無論今宵の肴は「ツヤコ・フロマージュ」!必然、娶せる酒は「貴醸酒モンスーン」。初日から、こんな贅沢していていいのか?などと、野暮なことはいわずに初夏を愉しむみーばい亭!さて明日は何を飲もうかな?などと、浮かれているのは管理人だけにあらず。この雨に浮かれ出たるはKGB。KGBとは、かの侵略者の出身機関ではなくて、コウガイビルの愛称なので念のため。負けじと水槽に現れ出でたるは・・。UK!もちろんUnitedKingdomじゃなくてウミケムシの愛称。でも、このご時世にKGBとUKがそろって登場した...連休幕開け

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