<1>ベランダのような狭い場所に野口くんはいた。「こんな場所があったんですね」 と外に出る。野口くんが一瞬迷惑そうな顔をしたのを見てしまい、次の言葉が見つからない。緊張から体が熱くなって袖をまくる。「大丈夫ですか」 顔の赤い僕を見て酔っていると思ったのだろう。実際たくさん飲んだけど酒に強いほうでまったく平気だ。大丈夫ですかなんて野口くんから言われたのが嬉しくて「飲み過ぎたみたいです」と嘘をついた。...
<妄想→妄想2→妄想3>※課長目線 朝の通勤ラッシュは何年経とうが慣れることがない。ぎゅうぎゅうのすし詰め状態で誰かに足を踏まれたり鞄をぶつけられたり思わぬ至近距離で顔を見合わせ気まずい時間を過ごしたり。とにかく目的の駅まで心を無にするしかない。 吊革につかまり興味もない吊り広告や電光掲示板を見ていたら、尻のあたりで何かがもぞもぞと動く。後ろの誰かが体勢を整えようとしているのかと思ったが違う。痴漢だ...
<妄想→妄想2> 本社からやってきた新しい課長は胸板の厚いガチムチで、女だけじゃなく男からもモテそうなタイプだった。しかも前任の課長のように部下のミスを頭ごなしに怒鳴りつけるようなことはせずまず聞きとりをして原因を突き止めると再発防止の対策を一緒に考えてくれる、上司としても頼りがいのあるイケてる男だった。 案の定女性社員はほとんど全員が新しい課長に夢中になり、最近俺の妄想のネタとして活躍中の久保田...
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