chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
禅的哲学 https://blog.goo.ne.jp/gorian21

禅的視座から哲学をすると、こんな景色が見えてくるのではないだろうか。

私は禅者ではありません、仏教者でさえありませんが、多少ものを見る目はもっていると自負しております。

御坊哲
フォロー
住所
港南区
出身
御坊市
ブログ村参加

2013/12/07

arrow_drop_down
  • 自分で何を言っているか分からない時がある

    ヴィトゲンシュタインによれば「哲学上の問題のほとんどは言語に対する無理解からきている」らしい。彼の投げた一石はやがて「言語哲学」となって20世紀後半の哲学界を席巻することとなった。自分の言葉を反省するのはとても難しい。私たちは通常言葉で考えているので、言葉そのものが思考であるという思い込みからなかなか抜けられないのである。なにか言葉として発した時点で何かが言えた気になってしまうのである。例えば、次のような言葉はどうだろうか?「ビッグバンによって宇宙は誕生した。それ以前には空間も時間もなかった。」「空間も時間もない」と訳知り顔に言ってしまうことに問題は無いのだろうか?あなたは「空間も時間もない」事態を想像できるだろうか?無理やり想像しようと思っても、ただの暗黒を想像するのがオチであると思う。しかし空間が無け...自分で何を言っているか分からない時がある

  • 著作権と表現者の問題

    音楽教室のレッスンで講師や生徒の楽曲演奏から著作権使用料を徴収するのは不当だという判決が最高裁で下された。ヤマハ音楽教室などの事業者が日本音楽著作権協会(JASRAC)を相手取り訴えていたものである。というのは、JASRACが音楽教室に対し年間受講料収入の2・5%を楽曲使用料として要求していたからである。この訴えに対し、判決は「生徒の演奏については教師から指導を受けて技術向上を図ることが目的で、課題曲を演奏するのはその手段に過ぎない」と指摘し、音楽教室側の言い分を認める結果となった。この問題に違和感を覚えた人は少なくないのではなかろうか。少なくとも私はある種のけち臭さを感じた。先生が生徒に楽器の演奏を教える、その時使用された楽曲の作者はその使用料を本当に欲しいと思っているのか?いやしくも表現者ならばそんな...著作権と表現者の問題

  • 朝令暮改のなにがいけないのか?

    【岸田首相は18日の衆院予算委員会で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡る問題に言及。宗教法人法に基づく「質問権」を行使することについて、解散命令請求が認められる法令違反の要件として「民法の不法行為は入らない」という認識を示した。しかし翌19日の参院予算委員会では、「民法の不法行為も入りうると整理した」と一夜にして答弁を一転。これにより野党から、〝朝令暮改にもほどがある〟と批判の声が上がった。】(以上、yahooニュースより引用)朝令暮改は言うまでもなく望ましいものではない。総理大臣の言っていることが一夜にして頃っと逆転すること等あっていいわけがない。しかし、「過ちては改むるに憚ること勿れ」という言葉もある。間違いを犯したならば、ためらわずに直ちに改めるべきである。問題は最初の発言の「民法の不法行為は...朝令暮改のなにがいけないのか?

  • 源実朝と興国寺

    興国寺というのは紀州・由良にあるかつて日本三大禅道場とも謳われた臨済宗の鷲峰山興国寺のことである。もとは高野山の金剛三昧院の別当である願生が源実朝の菩提を弔うために当初は西方寺として建立したが、後に開山として心地覚信禅師を迎え入れて寺号も興国寺とあらためたものである。ちなみに由良は私の故郷である御坊市の隣町でもある。ここで、金剛三昧院と願生と心地覚信の関係性について触れておこう。金剛三昧院の前身は禅定院という禅蜜兼修の道場であった。北条政子が夫の源頼朝を弔うために立てたものである。三代将軍源実朝が非業の死を遂げた後政子は実朝の菩提を弔うために、政子は禅定院を大幅に改築し金剛三昧院と名を改め、鎌倉将軍家の菩提寺としたのである。そして金剛三昧院の経営のために紀伊の国由良の荘が領地として与えられた。願生はもとは...源実朝と興国寺

  • 天才子役

    最近は毎朝NHKの朝ドラを視ては泣いている。「舞い上がれ」の主人公を演じている9歳の子役・浅田芭路(あさだ・はろ)さんがとても可愛くて演技が上手だ。演技と言うより完全に劇中の少女役に入り込んでいるような気がする。それで見ているこちらもつい引き込まれてしまうのである。彼女が涙ぐんでいると、つい自分の孫娘が悲しんでいるような気になってしまう。最近の子役それも特に少女役の俳優はどの人もとても上手だと思う。何年か前に「義母と私のブルース」というドラマが放映されたが、この時も子役の横溝菜帆さんがとても魅力的で見入ってしまった。少女役に要求されるひたむきさ、可愛らしさをそなえており、感情表現も実にスムースである。悲しみの場面ではごく自然に目に涙を讃えている。昔も天才子役と言われる人はいた。しかし現代の子役と比較すれば...天才子役

  • Jアラートって、なんだかちょっと恥ずかしい

    昨日Jアラートが発信されたが、最初に北海道と東京都の島しょ部に発信されたのが午前7時27分のことだという。私の記憶では、かなり長い間テレビのアナウンサーが何度も「北朝鮮からミサイルが発射されたものとみられます。建物の中、または地下に避難してください」とアナウンスを繰り返していた。ところが、実際には7時29分には青森県上空を通過していたのだという。私たちはその後も無意味な警報音と同じ文言のアナウンスを繰り返し聴かされ続けていたわけだ。なんともおかしい話ではないか。日本にはアメリカから購入したミサイル迎撃システムがあるのではなかったか?飛んでくるミサイルを打ち落とすというほど精密なシステムなのだから、瞬時に日本に着弾するおそれがあるかどうかぐらいは判断できるくらいでなければ用をなさないのではないか。もし日本の...Jアラートって、なんだかちょっと恥ずかしい

  • 仏教と呪術

    呪術というのは「超自然的な方法によって意図する現象を起こそうとする行為,信仰,観念の体系の総称。(コトバンクより)」である。宗教と呪術の位置はとても近い。それは前回記事でも述べたが、この世界の根源的な問題が理屈では割り切れないということにあるのだろうと思う。それで宗教にはどうしても呪術的要素が入り込みやすいのである。そのことについては仏教も例外ではない。地獄・極楽だとか六道輪廻だとか、誰も見たことのないはずのものが仏教的説話にはいくらでもある。かつては鎮護国家というような考え方もあった。私は子どもの頃「蒙古襲来」(インターネットで確認したところ、正確には「日蓮と蒙古大襲来」が正しいらしい)という映画のポスターを見かけたことを覚えている。日蓮が「南無妙法蓮華経」を唱えて、モンゴル軍を撃退したというお話しであ...仏教と呪術

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、御坊哲さんをフォローしませんか?

ハンドル名
御坊哲さん
ブログタイトル
禅的哲学
フォロー
禅的哲学

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用