おすすめ度☆☆☆☆田舎町のスケートリンクで、3つの心がひとつになって、ほどけてゆく――。雪が降りはじめてから雪がとけるまでの、淡くて切ない小さな恋たちの物語。ぶっきらぼうな映画である。タクヤもさくらも荒川もなぜここにいるのか、学校やフィギュア界でどういう位置にいるのか、物語の曲がり角でどういう気持ちでいるのか、ほとんど説明されない。その愛想のなさと裏腹に、映像は美しく愛想たっぷりである。映像の美しさにほだされると、三人の親和性に愛着が湧いてくる。親和性が最高潮に達するのが、凍った湖でスケートに興じる非常に美しいシーンである。窓から漏れる光の中、息遣いとスケート靴が氷を裂く音のみの中、2人きり手を取り合ってアイスダンスを練習するシークエンスがあまりにも美しい。雪の降る田舎町。ホッケーが苦手なきつ音の少年タク...「ぼくのお日さま」、Mysunshine!