日々、細かな時間をつなぎ合わせて茶碗仕事を重ねておりますがろくろ仕事って言うのはきっちりとした形で挽くのもなかなか細かい仕事だけど・・・・それ以上にただ・・・挽く素朴に挽くって言うのがまたまた難しい。まーーだまだろくろ目に硬さ在り。(自分の姿が見えてくるような・・)この中にもふたつくらいはいい感じで挽けたのがあるのですけれど・・・・・やっぱ、ここらへんが奥の深いところです日々精進でございます。ただ・・・挽く。
ただの茶碗作り・・・いろんな場面で、美しいって何だろうと考えてみるのであります。山の稜線はどのラインが美しいか(気になるか、心に引っかかるか)とかこの折れた木の小枝はなにか気にかかるとか小石を拾ってこの手触りが・・・なんてことを考えているのであります。まあ、それはさておき前から珈琲スプーンが欲しくて、あちこちの工芸展なんかで探しておりましたが・・・・なかなかけっこうなお値段とデザインが折り合いませんでえーーい。自分で作っちまえ。ってことで真鍮の板買ってきてカチカチコンコン叩きだして作ってみたとです。ふむふむ。案外このゆがみがいい感じでございました。やっぱり意図しない曲線は・・・・美しい。言葉で考える。形で考える。
じいさんにかるーーくあ、これ・・・石臼引きしといてね。なぁんて言ってばかりでもいかんしってことでこのくらいは・・・・自分で。なーーーんて始めたんでございますが・・・う・う・・・・・・・重い。思ったほど・・・まわらん。けっこうしんどい・・・汗が・・・・うぉーーーん。手にマメができたぁ。(泣)都合20キロうす引きもーーー。汗だくでございました。じーさんこんなんよーーやったなぁ。あー。しんど。
今夜はちょいと本のおはなしでございますがね・・・・「昭和の店に魅かれる理由」この中にこんなくだりがありまして・・・湯島天神の坂下に建つ、ビルの一階坪庭が設らえられ、縄のれんに杉玉がきりりとした風情のお店(居酒屋さん)見回せば、普段私の世界にはいない人ばかりがそこにいた。向こうでは相撲の話し古いウイスキーの話しお祭りの話し・・・ループタイの大学教授風と連れ立っているご婦人は、「日本橋へまいりましたらね」と、美しい日本語を早口で流暢に・・・・・・で・・・・一方かわって我が家の食後のひとこま久しぶりに縁側で焼肉ちょっとドッカリ。・・・・トマト買ってきてたから切ろうか?食べる?・・・お。おぅ!もらおうか!。ってそりゃ、普通の会話であるわけなんでございますがね・・・最初の切ろうか?って聞いたのが窯主。で・・・お。おぅ!っ...ときすでにおそし・・・
柳宗悦によれば・・・・民芸とは実用であり素朴であり数多くつくられるもの・・・その実用という健全さにこそ美が宿るとかなんとか・・・その対極にあるとも思われる縄文のうつわ。加飾・・・・飾りだらけ・・・・・加飾ってなんでしょかい?たぶん・・・最初は飾りも何もない土のうつわが作られてたはずだけどそのうちに・・・・ここに飾りをつけたらどうだろうね。ついでにここらへんは縄の模様付けとくか!さてさて・・・「ほら、こっちの器のほうがうまそうだろ」「どんぐりも椎の実もしっかり煮えてるし・・・」ほら、喰いなよなーーーんて言うてたんですかいねぇ。作ってはみましたが・・・・やっぱり窯主にはうつわ全体に内包されてあらわれてくる世界感や素材の土そのものの味わいや窯焚きの炎が見せてくれる力強さの方が性に合っているみたいです。やれやれ・・・脇...加飾とは・・・
先日からのつづきでございますが・・・アマチュアは「自分」自身を価値の頂点に置かないってお話。「自民党をぶっこわす!」なんて叫んでた方がおられましたが、自分を価値の頂点に置かない。窯主的に言えば、自分の価値観をぶっこわす。(疑ってみる)そんな習性がございましてね。茶碗作りでも・・・・いったん手中におさめて安定的に窯だしできるようになるとどこかしら心がザワザワし始める。日々の暮らしでは・・・・仕事行ってめし食って大人の安定した暮らしの毎日ってなるとまたまたザワザワし始めてどこか今までとは全く違った文化で暮らす土地に出かけてみたくなる。まぁ同じところにとどまることが出来ないってことなんですけどね。(そこんところよーーーじいさんに怒られたもんですたい)で・・・・やっと本来の先日からのつづきのおはなしね。春の窯だし展でお...天草本屋と活版印刷所
ガラリコリーーーン。展示会あとのお片付けがやっと終わりまして。部屋が広くなったようななんだかちょっぴり寂しいような・・・・やっとふつーーの生活に戻れましたでございます。はい。そしてこちら工房は・・・・いっこうに片付かず。もーーー茶碗だらけ!そんなに茶碗だらけなら作らんでもよさそうなもんでございますが。なーんのなんのやっぱり焼きあがってしまったものに窯主の興味はなく。頭の中にあるのはろくろは今までと違った挽き方はなかろうかとかこんな形はどうだろかこの土で焼いたらどうなるやろなーーーんてことばかりでございまして。いつものことでございますね。そのうち茶わんの置き所に困ったら自宅の床下にまで置かなきゃならんことになりますなこりゃ。そうそう沖縄では梅雨入り石垣島では稲刈りが始まったとか・・・・7月も後半となれば我が家も稲...お片づけが終わったぜ―――。
ろくろの回転のある一瞬におおらかで、やわらかなふくらみを探そうとするけれど・・・・これがまた・・・なかなかいい感じにはあがらない。都合20個ほど挽いて半分残す。そして今週の本棚お客様から教えていただいたナナロク社とミシマ社の本を図書館より・・・(ほんとは買わなきゃね。)まずはこれから・・・・・・どんな人が書いてるんだろうね・・・なんか、軽そうな表装だけどって読み始めましたがなーーんのなんの。内容けっこう濃し。現代のプロばやりの傾向にご意見を。そしてアマチュアというものの本来の意味を。以下抜粋ながら・・・リリーフランキー氏の言葉として農家が稲を作ったり農協におさめて金をもらう、というのは「生業(なりわい)」であって「仕事ではない」・・・・・ちなみに「生業」とは「生活の元手を得るための職業」のこと仕事というのはまだ...今週の本棚
昨日からのつづき・・・作って焼いて使ってみなけりゃわからない。鬼あられ。鬼に金棒窯主にろくろそして・・・・・・・・おかみにはハエたたき!ムカデの季節となりました。みなさま、ご安全に!試行錯誤・・・思考錯誤
今年は蛍はまだかなーーーとここ二三日家の近くの川沿いを夕暮れごとに見ておりましたが・・・・先ほどのことおおーーーー。今年の初ホタル発見!いよいよ今年もほたるの季節となりましたねぇ。みなさまのところではいかがでしょうか?さてさて・・・ゴールデンウィークの余韻にひたってばかりいても先へは進めませんぞ。と・・・いうことですでにろくろ仕事始めております。(10月末くらいには窯焚きしたいなぁ。)が・・・・・・んーーーーーー。今まで、うつわ表面のデザインなんて本体で表現できない人のごまかしだ!ぐらいにしか思ってなかったので・・・・削っても削っても思うような姿が見えず・・・フム。なかなか奥深し。という今日のご報告でございました。ほたる。
いつものことではありますが・・・窯だしをして・・・磨きをかけ・・・・・・家の中の大掃除をして展示を組み立て・・・珈琲の準備などして、お客様をお迎えしそりゃーもうこの上ないくらいの楽しい展示期間を過ごし・・・・素晴らしい出会いをいただいた方々ひとりひとりを思い浮かべながら窯主は、まだまだ余韻にひたるのでありました。・・・・も、もちろん・・・もうすでに次の窯に向けて日夜ろくろは回っておりますぞ。ふむふむ。追記前から言うておったと思いますがやはり、自分にはこのくらいのペースの茶碗作りが性に合っているようで・・・そりゃもちろん一時期はもっと人通りの多いところに古民家など借りて展示してわんさかわんさかお客様に見てもらってなんてことも考えんではなかったですが・・・・まぁ、負け惜しみってことでもないですが今のこのくらいのペー...まだまだ余韻にひたっております。
キラキラお客様との語らいの時間から・・・いーーー感覚が続いてるそんな朝を迎えております。最近。ちょっと製品つくりに傾きすぎてたかなぁという思いを振り返っております。自分が茶碗作りを始めたのはこの土で茶碗作ったらどうなるんだろうという興味からだったことそう、どんな形が人気があるかとかどの焼き味が眼をひくかなーーんてことは枝葉末節。そんなキラキラの感覚を思い起こさせてくれたお客様。ありがとーーーーーーー!また、土探し始めます。キラキラ人からのいい風が
ぐりぐらぐりぐらぐりとぐら・・・今日は二人でカステラ作り・・・・たまごをぐーーーるぐるかき混ぜて・・・・・なーーんてお話があったようななかったような・・・・で、なにが言いたいかっちゅうと窯主。ただいま頭の中をぐるぐるとおたまでかき回されたようないーー感じの衝撃を受けておりましてというのもね。今回の春の窯元めぐり最終日。いやーーーー。もう、語る語る語る・・・楽しいお客様がんーーーどういったらいいかなぁ。NHK教育テレビで放映されてる昆虫すごいぜのかまきり先生こと香川照之さんが昆虫のことがすきすぎて延々と語りまくって尺が足りなくなる感じ・・・・いやいや・・・例えば、まだ小学校まえの子供が目をキラキラさせてカブトムシの飼い方についていっぱいいーーーぱいお話をしてくれる・・・・みたいなそんなお客様あさいちばんに来られた...いい風がふいてきたぞー。
春の窯元めぐりもいよいよ終盤を迎えました先日のこと。おいおい窯主よ・・・最近元気ないぞ。って感じでお出かけいただいたのはずーーーっと以前から展示のたびごとに応援いただいておりますが。今回特に最近の窯主の介護生活突入をご心配いただきましてほらー!そば打ちだぞ――!って・・・窯主自宅のお庭でそば打ちを披露!おおーーー!いや、実は窯主もね20年ほど前にじいさんが休耕田にそばの種をまいたことがありましてその粉で年間にまったくの我流でどーにかなるもんだろってんでやったことがありましたが・・・・いやーーーそんときゃーもううどんみたいな太さで、おまけにボソボソ、ブツブツでございまして・・・水かげんから粉の混ぜ具合打ち粉の降り方伸し棒の使い方それぞれにポイントが・・・で・・・・打ちたてのそばと奥様には手製のたれを仕込んだスペア...そば打ち出前大宴会!
おはようございます。いよいよ、連休後半へと突入しましたね。昨日はめしのたね業務で300キロほどドライバーやってましたが・・・いやーーなかなか、けっこう車多かったですね。お客様をお迎えする立場だと人出はわんさかのほうが嬉しく。めしのたね業務では、ずらりの車にうんざりしてしまうという人間の業(ほら、また出たぞ人間の代表みたいな言い方)まっそれはおいといて本日もおかみにケーキ4個ほど焼いてもらいましてその間に窯主は前日の高台削りなど・・・そのあと・・・・山から掘ってきた粘土これからろくろにのせようかってよ――ーく見てみるとなにか芽が出てるという。土から植物の芽が出るってことは普通のことでありながらむふぅーーー。なんか、命のみなもとの大地から茶碗をつくりだしているという。この新鮮な感覚。んーー。茶わんは土からできており...春の窯元めぐり。
天気予報では、朝方雨が残るでしょうが日中は曇りとなるでしょう。なーーんて言ってたのに・・・・なんとなんと、終日。全くの雨。雨はふりこむといって縁起のいいしるしなんてことを言いまして・・・うほーーー。けっこう当たるもんだね・・・・きょうはまた、どーしたもんだろお客様が・・もーーお茶がまにあわーーん。というのは・・・・窯主の見たゆめなのでありますが・・・むぅーーー。ろくろ仕事がはかどるはかどる。(ってそれほどこちらはひっそりとした時間が過ぎておりましたってことで)やれやれ・・そうそう、先日のこともうずいぶん前から応援していただいてるお客様。窯主の喜びのスイッチがバレバレでして・・・今回も絵本のお土産。(何年か前にうんこって絵本もらった時はさすがにぶっ飛びましたが)その時の様子はこちら衝撃のお土産それに、今回は本だけ...雨は降りこむといって・・・・
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