神奈川県が津久井やまゆり園の支援について情報提供を受け付ける窓口を設置したようです。 www.pref.kanagawa.jp これ自体はいいことだと思うのですが、こういったことをどうして事件直後にやらなかったのかと思います。 事件の検証委員会が出した報告書では、防犯上の問題だけが書かれ、やまゆり園における支援の実態には全くふれていません。 全く調べなかったのか、調べたのだが、横やりが入って削除させられたのか、よくわかりません。いずれにしても支援の現場で起こった事件の報告書としては、不自然極まりないものだったと思います。 津久井やまゆり園は社会福祉法人が運営しています。社会福祉法人はNPO法人…
ぷかぷかしんぶん3月号に「ぷかぷかのおじさん タカサキがゆく」と題して、この 1年間の活動を振り返っています。ちょっとくたびれた感じの似顔絵がいい雰囲気。 茅野のイベントは参加された方の感想が素晴らしかったです。 www.pukapuka.or.jp ぷかぷか上映会も、見に来た方の感想がよかったです。会場の空気感をよく伝えています。そしてこの空気感こそ、やまゆり園事件を超えるために必要だ、と。 www.pukapuka.or.jp 『表現の市場』が終わっても、毎日お風呂で「ゆっくりゆきちゃん」を歌っているひよりちゃんの話がすごくいい www.pukapuka.or.jp しんぶんには載っていま…
支援の現場にとって、社会にとってあの事件は何だったのかを考えたい
支援の現場の人間がどうしてあのような悲惨極まる事件を起こしたのか、結局わからないままやまゆり園事件の裁判は終わってしまいそうです。せめて我々で支援の現場にとって、社会にとってあの事件は何だったのか、この先どうすればいいのかを考えたいと思うのです。 この集まりの中心になっている方は昨年10月に県に対してやまゆり園事件のことで質問状を出したとき、 www.pukapuka.or.jp 「高崎さんの問いは、根源的で、共同会に留まらず、今の入所はもちろんボクたち通所の施設にとっても、答えに窮するものだと思います でも、そこから逃げていては、改善はないので、この問いは重要ですし、これは全ての事業所に向け…
ワークショップに参加した方から、ぷかぷかさんと参加者の関係を語る素晴らしい感想が上がってきました。 ●●● 表現の市場が終わってまだ一ヶ月も経っていないのに、みなさんとあの場にいられた時間がすごく懐かしいです。 演劇ワークショップのお昼時間。 前から度々フタミさんが「一緒にお昼食べよう」と言ってくれていたのですが、いつもうちはお昼ご飯を用意していないので「マルエツにお昼を買いに行って来るから、先に食べててね〜」と言って買いに行っていました。でもフタミさんは、食べずに私達をマルエツまで走って(!)追っかけてきてくれることもあり、お弁当を持って来ているのにマルエツでの買い物に付き合ってくれ、それか…
3月12日(木)に北海道の岩見沢で、簡単なワークショップ、上映会、トークセッションを予定していましたが、コロナウィルスの関係で延期になりました。 半月ほど前、岩見沢にある「こくわの里」という施設から電話があり、『ぷかぷかな物語』読んで、すごくおもしろかったので、ぜひこちらへ来てお話ししてもらえないか、という依頼があり、今回の企画が立ち上がりました。電話してきたのは80才になるという施設長さんでしたが、シャキシャキして、ものすごい実行力、行動力のある人のようでした。 「こくわの里」は自立支援法成立以前の地域にできた小さな作業所ですが、自立支援法ができてから、それまで思っていたのと違う福祉の方向と…
支援の現場が、発想を変えれば、今までにない新しい価値がたくさん生まれ、社会が豊かに。
先ほどブログを書いたあとでふと思ったのは、そもそも支援の現場で障がいのある人たちと豊かなものを作り出そうという発想があるのかどうか、ということ。 「支援」は障がいのある人たちに「何かやってあげる」一方的な関係であり、一緒に何か新しいものを作っていく関係ではありません。そこがぷかぷかとの決定的な違いだと思います。 今まで何度も書きましたが、障がいのある人たちの作り出す価値を1、スタッフの作り出す価値を1とすると、支援という関係の中では1+1が作り出すものは、2ではなく1のままです。「何かやってあげる」ことが目的なので、障がいのある人たちが生み出すものを見つけ出し、それを生かそうという発想が生まれ…
2月29日(土)福岡・大名クロスガーデンで簡単なワークショップ、『Secret of Pukapuka』の上映会、トークセッションをやる予定でしたが、コロナウィルスが広がっているため延期になりました。ちょっと残念ですが、ま、しょうがないですね。 津久井やまゆり園事件の裁判もあり、事件に絡めてぷかぷかがやっていることの意味を話そうかなと思っていたのですが、次の機会ですね。 被告は控訴しないようなので、多分死刑の判決が下り、裁判は終わってしまいます。どうして障害者支援の現場でこんな事件が起こってしまったのかは明らかにならないまま裁判が終わることになります。 私は事件が起こって以来、悲しくて、悔しく…
『道草』上映会、無事終わりました。お客さん、ずいぶん入っていました。200人くらいはいたでしょうか。とてもうれしかったです。 ツジさんが映画の宣伝映像で、映画の何がいいですか?と聞くと、「たぁー!」がいい、と言ってましたが、上映中、映画の中でヒロムさんが「たぁー!」と叫ぶと、ツジさんも合いの手を入れるように「たぁー!」と叫んでいました。こういう反応は私たちにはできませんね。ツジさんのおかげで、上映会のとてもいい雰囲気ができたと思っています。ツジさんに感謝!です。 久しぶりの『道草』、4回目でしたが、あらためて新鮮な気持ちで見ました。こういう人たちが街の中で暮らしているということが、何を差し置い…
明日の『道草』上映のあと、シンポジウムをやります。 出演は『道草』の監督・宍戸大裕さん、映画に出てくる岡部亮佑さんのお父さんであり、早稲田大学教授の岡部耕典さん、Cafeゆうじ屋オーナー、ラブ・エロ・ピース ボーカリストの実方祐二さん、NPO法人ぷかぷか理事長の高崎明です。 どんな話になるか、その場になってみないとわからないのですが、つい先日津久井やまゆり園事件の被告に死刑が求刑されたこともあり、やはりどこかで事件にはふれたいと思っています。 裁判では、どうしてこんな事件が起こってしまったのか、という一番大事なところが全く解明されませんでした。社会全体の問題と、支援の現場が抱える問題の二つがあ…
障がいのある子どもがいることで、日常世界がこんなにも楽しく、豊かになる
障がいのある子ども達は、とんでもなく自由です。それに引き換え、私たちはとんでもなく不自由です。だから彼らとのおつきあいに苦労します。 浅川素子さんもずいぶん苦労されたようです。それでもあるとき、ふっと発想を変えてみた。そうするとこんなにも楽しい空間、時間が生まれました。 お風呂の写真が感動的に素晴らしいです。障がいのある子どもがいることで、日常世界がこんなにも楽しく、豊かになることが、この一枚の写真から伝わってきます。うちには子どもが3人いましたが、こんなにも楽しいお風呂はありませんでした。 ameblo.jp
2月22日(土)は、たくさん、たくさん、人を浴びに来て下さい。
「人は、人を浴びて人になる」 人を浴びる。人を浴びることで、人は人になる。 教員になって最初の年、たまたま重い障がいを持った子ども達を受け持つことになりました。彼らとの日々は確かに大変なことがたくさんありましたが、それでも彼らのそばにいると、ふっと心安らぐことがたびたびありました。月並みですが、「人間ていいな」って、しみじみ思いました。障がいのある子ども達に出会って、初めてその言葉を実感することができたのです。 優秀と言われる人のそばではなく、あれができないこれができないといわれている人たちのそばにいて、人間を感じたのです。これは何なんでしょうね。そのわからなさに、人間の奥深さを感じます。 そ…
区役所の課長、係長クラスの方の人権研修をやりました。 ぷかぷかを一通り見学し、『Secret of Pukapuka』を見て、いつもなら感想を言い合ったり、私が話をしたり、質疑応答があったりなのですが、なんとなくもう少しインパクトのある研修にしたいと思い、詩を作るワークショップをしました。 見学と映画を見ての気づきを10行くらいの詩にまとめ、個人の詩を、集団の詩に編集し直し、それを相手に向かって朗読します。 感想をただ言うのではなく、詩にまとめる、という作業の中で、自分の体験したことに集中し、それをうまくまとめられたと思います。自分の詩の言葉をいったんばらし、ほかの人の詩の言葉とシャッフルし、…
「重度障害者ですが、なにか?」 それを背中に貼り付け、彼らと一緒に黙々と歩いて行こう。
「重度障害者」というと、知らない人にとっては、何もできない人たちで、その生活もすごく大変だろう、と思ってしまいます。 でも、そこにはあたたかな人の暮らしがあります。 yomidr.yomiuri.co.jp ブログに 《 初公判前に、犠牲になった娘の実名を公表した遺族の手記を読むと、障害のある子を家族が支えてきたというのは、ただの一面でしかなく、その子の存在によって家族の人生が支えられてもいたのだと改めて思う。人間の価値を、何か単純な指標で輪切りにすることはナンセンスなのだ。》 と、ありますが、ほんとうにその通りだと思います。重度障害者だから何もできない、ではなく、家族の人たちも、まわりの人た…
2月29日(土)、福岡の大名クロスガーデン(平尾バブテスト教会)で簡単なワークショップ、『Secret of Pukapuka』の上映、トークセッションをおこないます。ワークショップは心と身体をちょっと自由にします。ゆるっとなったところで映画を見て、みんなでわいわい話をします。 トークセッションは平良民枝さん、田中美香さん、吉川貴子さん、それに高崎の4人でやります。話がどんな風に展開していくのか、その場になってみないとわからないのですが、いずれにしても、ぷかぷかが今いろいろ創り出している新しい価値が、社会の中でどんな意味を持つのか、どんな風に社会を豊かにするのか、といった話になれば、と思ってい…
先日の朝日新聞に載った投書です。 6年前、第1期の演劇ワークショップの記録映画ができたとき、制作した宮沢あけみさんと、ぷかぷかで働く障がいのある人たちの魅力を語りながら、彼らのこと「障害者」っていうのはおかしいよね、映画のタイトルにも使った「ぷかぷかさん」て呼びたいね、みたいな話をしたことがあります。 その時は今みたいにみんなが「ぷかぷかさん」て呼んでなくて、どこまで広がるかなぁ、って心配していました。それが今や「ぷかぷかさん」という言い方がすっかり定着しています。 何でだろうな、と考えたときに、この投書にある 《 その壁は私たちの心の中にもあります。そんな壁をすべて取り除いたとき「しょうがい…
青葉区役所の人権研修会の映像ができました。 人権研修会というと、人権問題に詳しい方が来て、難しい、硬い話をして、聞く方は半分くらいは寝ていて、それでも人権研修会やりました、ということで終わってしまうケースがほとんどだと思います。参加した人は、ただ人権についての話を聞いたというだけで、何も変わりません。 様々な人権問題を少しでも解決しようという目的で開かれているはずなのに、こんな研修ではほとんど意味がありません。 じゃぁ、どうしたらいいの?というところで提案したのが、この「ぷかぷか人権研修会」です。 たまたま隣の区で障がいのある人たちのグループホーム建設に反対する運動があって、新聞に取り上げられ…
「共生社会を作ろう」とかよりも、「おつきあいした方がトク」くらいの方が気持ちが楽
最近、共生社会ということがよく言われますが、なんとなくそういう社会を強制されている感じがして、いまいち馴染めません。昔、障害者とは共に生きねばならない、なんていわれていましたが、なんかそれに重なるようなものを感じます。 障がいのある人たちと共に生きなくても、ふつうは特に困りません。だったら別に共に生きなくてもいいじゃん、となります。確かにそうです。でもね、彼らとちょっとつきあってみるとすぐわかるのですが、彼らとはおつきあいした方が楽しいし、いろんな意味でトクです。 「共生社会を作ろう」とかよりも、「おつきあいした方がトク」くらいの方が気持ちが楽で、長続きするような気がします。 映画『道草』の中…
すごくいい対談をやりました。ぷかぷかがやってきたこと、やろうとしていることをうまくまとめてくれています。ぜひ読んでみてください。 www.sustainablebrands.jp ぷかぷかの映画の上映会をやって、こういう対談があちこちでできるといいなと思っています。ご検討ください。問合せはこちら www.pukapuka.or.jp 以下のところで上映会とお話をします。簡単なワークショップもやります。ぜひお越しください。 ●2月29日(土)九州は福岡の大名クロスガーデン(平尾バブテスト教会) 問合せ kankanzosan@gmail.com 090-5987-2244 吉川 ●3月12日(木…
2月22日(土)青葉公会堂で『道草』の上映会をやります。 彼らと一緒にちょっと道草食う日々は、自分の人生をちょっと楽しくします。 以前にも書きましたが、昔養護学校の教員になって最初に担任した子ども達は重度障害の子ども達でした。映画に出てくる青年達よりも、もっと障がいの重い人たちでした。でも彼らと出会ったおかげで、世界が何倍も広がり、何よりも毎日がすっごく楽しくなりました。この人たちのそばにずっといたい、と思うようになり、その時の思いが、今のぷかぷか設立につながっています。 彼らは私の人生を、ほんとうに豊かなものにしてくれたと思っています。それはぷかぷかが作り出してきたものを見ればわかります。 …
今朝の朝日新聞「折々のことば」 不出来な私の過去のように 下手ですが精一杯 心を込めて描きました。 石垣りん 「私」は、ここに描いた空を、湖を、木々を愛していると「きっぱりと思っている」。 ●●● 思い出したのは昨日東久留米の上映会で見た第5期演劇ワークショップの記録映画『ほらクマ学校を卒業した三人』。 ぷかぷかさんと地域の人たちが悪戦苦闘しながら6ヶ月かけて芝居を作った時の記録映画です。できあがった芝居は決して上出来とはいえなくて、昨日の上映会では「シュールでわかりにくい」といった意見も出ました。 それでも私は見て欲しいと思うのです。 下手ですが、精一杯心を込めた描いたものです。 私は、ここ…
ぷかぷかさんたちの姿をみて、生きる価値がないなんてとんでもない、と思った。
明日2月11日(火)東久留米で第5期演劇ワークショップの記録映画『ほらクマ学校を卒業した三人』と『Secret of Pukapuka』の上映をします。 第5期演劇ワークショップには栃木から毎回新幹線に乗って来ている方がいました。中学生の息子さんが「新聞を読んで感想を書こう」という宿題に取り組んでいるときにたまたま朝日新聞に載った「障害者と一緒 豊かな生」という記事を見つけ、それがきっかけで親子で参加することになりました。 お母さんの方は、最後の反省会の時、ぷかぷかさんといっしょにやったワークショップが楽しくて楽しくて…と話ながら号泣してしまいました。号泣するほどの関係がぷかぷかさん達との間に…
「うんこ」のおかげで私たちがちょっと解放され、自由になる集まり
2月29日(土) 福岡の大名クロスガーデンという教会で『Secret of Pukapuka』の上映と、簡単なワークショップ、トークセッションをやります。 ワークショップは1時間ほどしか時間がないのでたいしたことはできないのですが、なるべく楽しいことを、ということで、谷川俊太郎の詩『うんこ』を朗読したり、歌ったり、「うんこよ今日も元気に出てこい!」という芝居を作ったりしようかなと密かに思っています。 なんとなく福祉の話の集まりになりそうなのですが、『うんこ』の詩を読んだり、歌ったり、更には芝居作ったりすると、福祉の「まじめな話」ではなくなります。そういうことが、今、大事な気がします。「うんこ」…
2月11日(火・祝) 演劇ワークショップの記録映画、上映します。
2月11日(火・祝)東久留米で『Secret of Pukapuka』と第5期演劇ワークショップの記録映画『ほらクマ学校を卒業した三人』をやります。 演劇ワークショップの記録映画は、なかなか上映する機会がないので、ぜひ見に来て下さい。障がいのある人たちと一緒に生きると何が生まれるのか、あるいは、一緒に生きる意味、といったものがよく見えます。 「共生社会を作ろう」とか「共に生きる社会を作ろう」とかよく耳にしますが、耳障りのいい言葉が聞こえてくるだけで、そこで何を作り出そうとしているのか、といったことがさっぱり見えません。具体性がないのです。どこまで本気なのか、と思ってしまいます。 演劇ワークショ…
被告が裁かれて事件はおしまい、という問題ではないだろうと思います。
やまゆり園事件の公判に関する記事 弁護士の「美帆さんは人間でなかったのか」との問いには「そういう言葉を使うのは忍びないですが人間としての生活ではないと思う」と話した。 被告にとって人間てなんなんだろう、と思いました。そういう人間のイメージがどこで作られたのか、が大きな焦点になると思います。 事件が起こった頃も、事件後も、やまゆり園では利用者さんを拘束するという虐待事件が起こっています。一昨年のNHKスペシャルでは13時間も拘束された女性の話が放送されましたが、相手を人間として見ていないからこんなひどいことが平気でできるのだと思います。そういった環境で被告は3年働いていたので、人間を見る目に何ら…
浅川さん親子の演劇ワークショップ体験記。 「できないから助けてあげる、支援するというのが今の福祉の考え方のような気がします。でも私は、できないことを補い合うのではなくて、一人ひとりの持っているパワー(好きなこととか得意なこと)を出し合う方が社会は豊かになるんじゃないかなと息子たちを育てながら思うようになりました。 ぷかぷかの舞台はまさにそれを体現していたと思います。ぷかぷかさんを助けるために地域の人が出るのではなく、ぷかぷかさんだから出来ることと地域の人だから出来ること、それを掛け合わせたからこそあんなに魅力溢れる舞台になるのだろうと改めて思いました。」 ズバリ本質を突いていますね。以前からぷ…
「だめ」と否定されてきた「行為を豊かにする装置」がぷかぷかにはあった
今朝の朝日新聞『折々のことば』。 「処理」ではなく、「行為を豊かにする装置」としてのトイレのデザインを夢想する、というところ、ぷかぷかとおんなじだと思いました。 仕事のおしゃべりはまずいんじゃないか、と社会の中でいわれながらも、ぷかぷかでは「別にいいよ」と、仕事中もおしゃべり。そのおしゃべりがおもしろい、とファンがつき、ファンが売り上げを生み出しました。何よりもよかったのは、そのおしゃべりが、障がいのある人と街の人たちとの素敵な出会いを作ってくれたこと。おしゃべりが、街をちょっぴり豊かにしてくれたのです。「だめ」と否定されてきた「行為を豊かにする装置」がぷかぷかにはあったのです。 こんなまじめ…
久しぶりにいい本読みました。『人は、人を浴びて 人になる』という本です。昨日、朝、図書館で借りて、ちょっと読みはじめたらやめられなくなって、1日で読んでしまいました。 精神を病んだ精神科医の話です。お母さんが統合失調症で、子どもの時から大変な苦労をしています。著者自身精神を病み、リストカット、摂食障害、アルコール依存、自殺未遂…と大変な人生。精神科にかかり、主治医の出した向精神薬を浴びるほど飲んでも、私の精神は安定しなかった、といいます。 そんな著者を救ったのは医者や薬ではなく、「ふつうの人々」だったといいます。「ふつうの人たち」との素敵な出会いが精神をボロボロに病んだ著者を救ったというお話で…
身代わり説はおとぎ話じゃないの、というブログに、 ●難病重度のエリート障害者・健一大内さんは 最近、思う様に動かん体に憤り見たいなん感じるけど、変わってくれとも、五体満足の体の癖にロスジェネだの生きづらさだの腑抜け連中の身代わりになった覚えも無いね😃 とズバリ。この人にとっては、五体満足の体のくせにロスジェネだの生きづらさだのいうのは腑抜けだ、と。日々の苦労がリアルに想像できます。 「身代わり」なんて話は、やっぱり健常者に心地いいファンタジーなのです。だからこういう話は受けるんだと思います。一時はやった映画『四分の一の奇跡』がいい例です。 健一大内さんのFacebookには 恵方巻🍣用、刺身🐟…
「障がいのある人たちは私たちの身代わりになってくれた」というおとぎ話。
シェアリーカフェでのセミナー、参加者の一人が「障がいのある人たちは、私たちの身代わりになってくれている。だから私たちは健常者でいられる」といったことをいわれ、なんかすごく違和感をおぼえました。お子さんが養護学校に通っているお父さんでしたが、息子さんが障がいを持っていることを自分で納得するためのファンタジーという感じがしました。 うちの娘はうつがひどく、大学にほとんど通えませんでした。医師に診断書をもらい、長く休学していましたが、これ以上休んでも復学は無理、と泣く泣く退学届を出しました。うつという障がいのために、わくわくするような大学生活をすべて失いました。やりたかった勉強をすべて諦めたのです。…
映画『Secret of Pukapuka』 私もあの中に入って、一緒に笑ってみたいです。
国立特別支援教育総合研究所というところの研修で『Secret of Pukapuka』を上映したときに上がってきた感想がとてもよかったので紹介します。 ●映画の感想 ・みなさん自然体だなぁ、安心感があふれているなぁ、と思いました。私もあの中に入って、一緒に笑ってみたいです。 ・こんなにも生き生きと働ける場所があるなんて、すてきなことだと思いました。 ・みんなえがおで、みんなしあわせなぷかぷかさんのまわりで、みているだけでしあわせになりました。 ・地域を耕す、という表現がとてもいいなと思いました。正解や効率を超えたところにあるもの、のように思いました。 ・ぷかぷかさん達とそのまわりの人たちが、日…
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