時代小説好きな管理人が、趣味で書き綴る三文小説処です。
義理と人情の時代、純粋な恋の物語を表現すべく、日々努力していきたいと思っています。
通りかかった城の中庭のベンチで彼を見かけた。彼はそよ風に髪をゆらし、うつらうつらしている。声をかけようとして、やめた。疲れているのだ、寝かせておいてあげたい。黙って通り過ぎる。が、数歩戻って周りをちらと確認すると、その唇にそっとくちづけた。とたん、かっと頬が熱くなった。私はなにも見ていない。あれはただ、この目に映っているだけの光景だ。けれどもそれが、こんなにも私の心を激しく揺さぶり、絶望が胸にひろ...
「ブログリーダー」を活用して、聖 さくまさんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。