2024年5月18日(土)3540 イネキンウワバ(ヤガ科キンウワバ亜科)撮影2014/07/23場所勿来の関①イネキンウワバ(ヤガ科キンウワバ亜科)明るい色彩の蛾です。白を帯びた四角形が並んで編み目のような模様が綺麗です。緑矢印は胸部背から逆立っている毛を指しています。この逆立つ毛が目を引きますが,これを上に方へ伸びた翅と見立てて「ウワバ」と名付けたのでしょう。ウワバと名付けられている種は20種以上存在します。つま...
植物・昆虫・野鳥の観察から分かった多様性と生きる工夫を伝えたい。出会いから生まれた感動の記録です。
ブログ同様,同名のホームヘージもご覧下さい。 http://itotonbosan.web.fc2.com/ 植物図鑑には奇麗な写真が沢山あります。 蛾の図鑑には多様性に富んだ蛾が掲載されています。
2023年2月28日(火)エグリヅマエダシャク 撮影日2020/10/25 撮影場所:勿来の関①エグリヅマエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)腎状紋や環状紋が無く外横線(赤矢印)が有るだけなのでシャクガ科の可能性が大きいです。②エグリヅマエダシャク本種の特徴は頭を壁に付けたままで翅端を高く上げたままで止まることが多いです。翅頂に近い外縁を見ると見ると2箇所が抉られたように凹んでいます。これがエグリヅマと名付けられ...
2023年2月27日(月)ヘリオビヒメハマキ 撮影日2020/10/11 撮影場所:勿来の関①ヘリオビヒメハマキ(ハマキガ科ヒメハマキガ亜科)前翅前縁を見ると三角状の濃褐色紋がずらりと並んでいます。この紋は覚えておくと便利で同定が捗ります。私はヒメハマキガ紋と名付けて同定に役立てています。②ヘリオビヒメハマキ本種の特徴は次の通りです。赤矢印が指している所に小白紋があります。その白紋の右隣に黒い屋根形の紋が有ります...
2023年2月26日(日)キナミシロヒメシャク 撮影日2020/09/03 撮影場所:勿来の関①キナミシロヒメシャク(シャクガ科ヒメシャク亜科)以前にも本種を観察していましたが,特徴がそっくりのものに出会えず同定出来ずにいました。今日,ヒメシャク亜科を探していたら偶然本種とそっくりの画像にぶつかりました。壁に貼り付くように平たく止まっています。後翅がよく見えるほど前翅を広げています。この様なことからシャクガ科の...
2023年2月25日(土)ウコンノメイガ 撮影日2020/09/02 撮影場所:勿来の関①ウコンノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)触角を背負っているのでツトガ科・メイガ科と分かります。翅の地色が黄色で筋や紋が褐色だからツトガ科と分かります。写真の様な格好の蛾は似通っていて同定するまでに時間がかかります。四つの矢印が指している紋や筋を手掛かりに探しました。赤矢印は外横線を指していますが,その外側に焦茶色帯の様な紋様...
2023年2月24日(金)トビギンボシシャチホコ 撮影日2020/09/04 撮影場所:勿来の関①トビギンボシシャチホコ(シャチホコガ科ギンモンシャチホコ亜科)左右の翅を近づけ屋根形にして止まっています。それよりも注目すべきことは腹端(赤矢印)が外縁から出ていることです。この事で,本種はシャチホコガ科だと分かります。②トビギンボシシャチホコこれらの画像から性別が分かります。性別の判断は2箇所からできます。その一つは...
2023年2月23日(木)フタスジシマメイガ 撮影日2022/09/18 撮影場所:勿来の関①フタスジシマメイガ(メイガ科シマメイガ亜科)一見シャクガ科のようにも見えます。しかし,触角を見れば仲間が分かります。シャクガ科の多くは触角を背負って止まりませんが,本種は背負っています。ですから,メイガ科・ツトガ科の仲間と分かります。薄小豆色に薄褐色の線ならメイガ科で決まりです。緑矢印は内横線,赤矢印は外横線を指してい...
2023年2月22日(水)ムラサキトガリバ 撮影日2022/11/01 撮影場所:勿来の関①ムラサキトガリバ(カギバガ科トガリバガ亜科)本種が何の仲間か知る手掛かりが2つあるので紹介します。1つは緑矢印か指している斜上線です。これはトガリバガ亜科に見られるのでトガリバガ斜上線と私は呼んでいます。もう一つは一枚目の写真の頭部を見て下さい毛叢が耳のように2つに分かれています。これら2つのものが見られればカギバガ科ト...
2023年2月20日(火)クロモンキノメイガ 撮影日2022/09/18 撮影場所:勿来の関①クロモンキノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)触角を背負って止まっています。この様な仲間はツトガ科・メイガ科です。更に黄色の地に焦茶色の紋や筋が有るのでツトガ科と分かります。緑大矢印は腎状紋を指しています。緑小矢印は環状紋を指しています。ノメイガ亜科で環状紋や腎状紋が見られるのは珍しいです。赤矢印は外横線を指しています。幼...
2023年2月20日(月)キバラエダシャク 撮影日2022/09/20 撮影場所:勿来の関①キバラエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)本種はヤガ科とは違って前翅を開いて止まっています。ただ,多くの仲間とは違いイヌが待てをするときのように頭部や胸部を浮かせて止まることが多いです。本種は複数回観察されます。何故なのか調べてみると幼虫の餌となるものが多いからだと思われます。具体的に挙げるとモミジイチゴ,ヤマツツジ,...
2023年2月19日(日)フタトビスジナミシャク 撮影日2022/09/18 撮影場所:勿来の関①フタトビスジナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)壁に貼り付くように平たく止まっています。赤矢印が指しているのは外横線です。この横線を含めて外側にある横線には「U字形」が並んでいます。このような特徴を持つ仲間はシャクガ科ナミシャク亜科の蛾に多いです。緑矢印は内横線を指していますが,指している所がV字形に凹む特徴が見ら...
2023年2月18日(土)クリイロアツバ 撮影日2022/10/01 撮影場所:勿来の関①クリイロアツバ(ヤガ科テンクロアツバ亜科)緩い傾斜の屋根形で壁に止まっています。外横線・内横線は不明瞭です。②クリイロアツバ本種の目立った特徴は3つ有ります。先ず第1に緑矢印が指している後縁の部分が上の方へ折れ曲がっていることです。2番目に前翅中央付近に黒ずんだ紋が有ります。その紋の中に大小1個ずつの小黒点が有ります。3番目...
2023年2月17日(金)ハイマダラノメイガ 撮影日2022/09/18 撮影場所:勿来の関①ハイマダラノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)触角を背負って止まっています。この事から本種はツトガ科・メイガ科と分かります。更に薄黄色の地に黒い筋や斑紋があるのでツトガ科と分かります。本種は前翅長が6~9㎜の小さな蛾です。幼虫はアブラナ科の害虫です。自然観察 ブログランキングへにほんブログ村●2つのランキングに参加中です!! ●...
2023年2月16日(木)シロホシキシタヨトウ 撮影日2022/09/09 撮影場所:勿来の関①シロホシキシタヨトウ(ヤガ科キリガ亜科)私が写した写真とそっくりのものがなかなか見つからず困りました。「みんなで作る日本蛾類図鑑」によると前翅は個体変異が多いとありました。そこで赤楕円内にある紋様を手掛かりに検索しました。真ん中頃に少し大きな白紋が1つ,その左に小白紋が1つ,右には2つあります。この紋は外横線に近いの...
2023年2月15日(水)フタモンヒロズコガ 撮影日2022/09/16 撮影場所:勿来の関①フタモンヒロズコガ(ヒロズコガ科)前翅長12~15㎜の小さな蛾です。この様に小さな蛾はキバガ科の可能性がありますが,生憎キバは見当たりません。でも仲間捜しの手掛かりが写真に残されています。それは頭が白いことです。白は広に通ずでヒロズコガ科の可能性があるので検索して下さい。本種は驚くことにオオタカとフクロウの巣から発見された...
2023年2月14日(火)マダラエグリバ 撮影日2022/09/04 撮影場所:勿来の関①マダラエグリバ(ヤガ科エグリバ亜科)遠目には薄褐色でぱっとしませんが,写真では目を引き付けられます。環状紋や内横線は見当がつきませんが,外横線(赤大矢印)と中横線(赤小矢印)は見当がつきました。緑矢印の少し前方には腎状紋が有ります。左右の翅を合わせるように立てて止まっています。外横線・中横線・腎状紋・止まり方から本種はヤガ科の...
2023年2月13日(月)モンオビヒメヨトウ 撮影日2022/09/16 撮影場所:勿来の関①モンオビオエダシャク(ヤガ科ヒメヨトウ亜科)左右の翅をお互いに寄せ,屋根形にして止まっていまする。赤大矢印は腎状紋を指しています。赤小矢印は環状紋を指しています。この様な性質が見られる仲間はヤガ科に多いです。緑矢印は内横線を指しています。本種の内横線は点列になっています。幼虫はシソ科のエゴマの葉を食べます。自然観察 ブロ...
2023年2月12日(日)ゴマフリドクガ 撮影日2022/09/03 撮影場所:勿来の関①ゴマフリドクガ(ドクガ科)黄色い蛾を見たら注意しなければなりません。うっかり触ろうものなら痒くなって治るまで数日かかるからです。それは本種に毒針毛があり皮膚に刺さるからです。緑矢印は背に沿って生えている毛です。毒針毛を持つ蛾にはこの毛が見られます。この様に背から立ち上がる毛を持つ主な毒蛾(毒針毛を持つ)は次の5種類です。チャ...
2023年2月11日(土)アカイラガ 撮影日2022/09/03 撮影場所:勿来の関①アカイラガ(イラガ科)左右の翅を合わせるように立てて止まっています。このような格好で止まる仲間はイラガ科・シャチホコガ科です。さらにイラガ科は外縁に直線部分が長く,シャチホコガ科は弧の様な円みがあります。前翅長が10㎜程度の小さな蛾です。緑大矢印は外横線或いは中横線を指しています。この横線の内側は濃い色になっています。緑小矢印...
2023年2月10日(金)チャノウンモンエダシャク 撮影日2022/09/06 撮影場所:勿来の関①チャノウンモンエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)壁や床に対して張り付くように平らに止まります。緑矢印は外横線を指しています。本種にはキタウンモンエダシャクという似た種が居るので注意が必要です。区別は外横線の形状で見分けるのが一番簡単です。外横線の外側に黒三角の垂れ下がりが無ければ本種です。②キタウンモンエダシャ...
2023年2月9日(木)ダイズサヤムシガ 撮影日2022/04/10 撮影場所:勿来の関①ダイズサヤムシガ(ハマキガ科ヒメハマキガ亜科)本種が何の仲間かはピンときませんが,短めな触角を体から僅かに離しています。さらに,ヒメハマキガ紋様が見当たらないのでお手上げです。頭から腹部背中頃まで黒ずんでいて他は薄褐色の地です。本種を特徴づけるのは頭部を壁につけたまま腹端を高くして止まる格好でしょう。私はこの様なかっこうを...
2023年2月8日(水)ウラベニエダシャク 撮影日2022/04/23 撮影場所:勿来の関①ウラベニエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)壁に貼り付くように平らに止まっています。この様な仲間はシャクガ科に多いです。前翅長は10㎜程度の小さな蛾です。幼虫はスイカズラの葉を食べます。名前はウラベニエダシャクとありますが,裏側は暗紫色を帯びていて赤くは見えません。自然観察 ブログランキングへにほんブログ村●2つのランキ...
2023年2月7日(火)クロテンヨトウ 撮影日2022/04/19 撮影場所:勿来の関①クロテンヨトウ(ヤガ科キリガ亜科)内横線・真ん中の太い中横線・外横線の3つの横線が見られるのでヤガ科と分かります。②クロテンヨトウ黄小矢印は内横線を指しています。この横線の内側には4つの小黒点がならんでいます。黄大矢印は外横線を指しています。ただ線ではなく点が並んでいます。緑矢印は腎状紋を指しています。この腎状紋の周りには小白...
2023年2月6日(月)サザナミアツバ 撮影日2022/04/19 撮影場所:勿来の関①サザナミアツバ(ヤガ科アツバ亜科)一枚目の写真だけで何の仲間か考えていたのでツトガ科と思い違いをしてしまいました。しかし,二枚目の写真の長い下唇鬚(かしんひげ)を見た途端何の仲間か分かりました。長い下唇鬚があればアツバ亜科・シタバガ亜科でほぼ見つかります。早速ヤガ科アツバ亜科を調べ確認しました。②サザナミアツバ本種は左右の翅を合...
2023年2月5日(日)キジマエダシャク 撮影日2022/04/23 撮影場所:勿来の関①キジマエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)柱に張り付くように平たく止まっています。この様な仲間はシャクガ科に多く見られます。本種を見て黒っぽい蛾だと感じました。それなのに何故キジマなのだろうと思いました。ところが拡大した画像を見て納得しました。全体に黄色を帯びていたからです。緑矢印が指している縦縞は特に黄色を帯びています...
2023年2月4日(土)3203 スジベニコケガ 撮影日2022/05/17 撮影場所:勿来の関①スジベニコケガ(ヒトリガ科コケガ亜科)派手で明るい色の蛾はヒトリガ科にも居ます。しかし,地味な蛾も居ます。黄色い地に赤橙色の筋が沢山有り目立ちます。②スジベニコケガ 5/26撮影本種にはゴマダラベニコケガというよく似た種がいるので注意が必要です。見分けるポイントは中横線と外横線に有ります。本種の中横線(緑小矢印)は前縁近くで急...
2023年2月3日(金)ナカジロナミシャク 撮影日2022/05/28 撮影場所:勿来の関①ナカジロナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)壁に貼り付いたように平たく止まっています。こんなに横線があると判断に迷いますが,緑矢印が指しているのは外横線だと思われます。この横線だけでなく内側や外側にある横線にも「U字形」が並んでいます。この様な仲間はナミシャク亜科に見られます。幼虫はセンニンソウ,ボタンヅルの葉を食べます...
2023年2月2日(木)ソトシロオビナミシャク 撮影日2022/05/20 撮影場所:勿来の関①ソトシロオビナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)前方へ突き出た下唇鬚(かしんひげ)が有っても本種はヤガ科アツバ亜科ではありません。赤大矢印が指している外横線に「U字形」が並んでいるのでシャクガ科ナミシャク亜科の蛾です。本種の色彩は個体差が大きく変化に富んでいます。しかし,どの本種でも内横線(赤小矢印)の内側,外横線の外側...
2023年2月1日(水)ヒメクロホシフタオ 撮影日2022/05/20 撮影場所:勿来の関①ヒメクロホシフタオ(ツバメガ科フタオガ亜科)昨日のクロホシフタオに似ているヒメクロホシフタオです。昨日と同じく外横線の延長線(実矢印)を引きました。すると今度は前翅後縁(赤矢印)の近くを通ります。これが両者を区別する一番良い方法です。これは「富山県産蛾類博物館」のヒメクロホシフタオに載っていました。内横線の頂点(桃矢印)はクロ...
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2024年5月18日(土)3540 イネキンウワバ(ヤガ科キンウワバ亜科)撮影2014/07/23場所勿来の関①イネキンウワバ(ヤガ科キンウワバ亜科)明るい色彩の蛾です。白を帯びた四角形が並んで編み目のような模様が綺麗です。緑矢印は胸部背から逆立っている毛を指しています。この逆立つ毛が目を引きますが,これを上に方へ伸びた翅と見立てて「ウワバ」と名付けたのでしょう。ウワバと名付けられている種は20種以上存在します。つま...
2024年5月14日(木)3539 マエモンツマキリアツバ(ヤガ科ツマキリアツバ亜科)撮影2014/06/22場所勿来の関①マエモンツマキリアツバ(ヤガ科ツマキリアツバ亜科)たいへん色彩豊かで目を引く蛾です。前縁中央寄りに白三角紋,すぐ外側に赤茶色紋があり,色の対比が鮮やかです。青矢印は下唇鬚(かしんひげ)を指しています。これが後方へ反り返って突き出ていることからヤガ科アツバ亜科の仲間と分かりますます。更に緑矢印に目を...
2024年5月15日(水)3536 ナミスジシロエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)撮影2014/06/21場所勿来の関 ①ナミスジシロエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)不明瞭な「n」字形を並べたような横線が3本白地に並んでいます。前翅後翅共に外側の横線は特に不明瞭です。横線が波のように見えるのでナミスジシロエダシャクと名付けられたのでしょう頭部は橙色です。各翅に一つずつ小黒点が見られます。幼虫はヤブツバキ...
2024年5月14日(火)3536 アシブトクチバ(ヤガ科シタバガ亜科)撮影2011/07/05場所勿来の関 ①アシブトクチバ(ヤガ科シタバガ亜科)翅頂付近を見ると外縁が捲れ上がっているように見えます。まるで枯葉がカールしているようなムラサキシャチホコの様です。でも,何故か光の当たり具合でめくれているように見えないことがあるので不思議に思われます。幼虫の餌を調べるとザクロ、サルスベリであり,人間が植えた園芸植物...
2024年5月13日(月)3535 キササゲノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)撮影2011/06/07場所勿来の関①キササゲノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)網の目状の模様が美しい蛾です。触角を背負って止まっていることから本種はツトガ科・メイガ科と分かります。さらに色彩が褐色・薄褐色なのでツトガ科と推測できます。赤矢印は触角を指しています。触角を背負って止まっていることから本種はツトガ科・メイガ科と分かります。更に,色彩...
2024年5月12日(日)3535 マルモンシロガ(ヤガ科アオイガ亜科)撮影2011/08/10場所勿来の関 ①ギンモンシャチホコ(ヤガ科アオイガ亜科)本種は勿来の関周辺ではほとんど見られない珍しい蛾です。というのは本種の幼虫が餌としている植物が分布していないからです。クルミ科(オニグルミ、サワグルミ)は分布していないと思われますが,カバノキ科の(サワシバ、アサダ)等は分布している可能性が有ると思われます。赤矢印は...
2024年5月10日(金)3534 コウチスズメ(スズメガ科)撮影2011/06/07場所勿来の関①コウチスズメ(スズメガ科)赤矢印は後翅にある紅色紋,青矢印は前翅後縁を指しています。スズメガ科の多くの蛾は前翅後縁がこの様に外側に出張っていて腹部と隙間が空いています。この事から本種はスズメガ科の仲間と分かります。桜の木が多く植えられている地域にはモモスズメが見られますが,後翅の付け根は綺麗な桃色に染まっています。それ...
024年5月9日(木)3533 ギンモンシャチホコ(シャチホコガ科)撮影2012/06/18場所勿来の関 ①ギンモンシャチホコ(シャチホコガ科)桃矢印は腹端,黄矢印は銀紋を指しています。先端が二つに分かれた腹端は外縁から飛び出していますが,これは幼虫の時代に腹部に溜め込んだ養分のせいで大きくなったからです。こんな性質を持つのはシャチホコガ科の仲間です。本種は普通に見掛けるウスイロギンモンシャチホコに似ているので...
2024年5月8日(水)3532 ウスイロカザリバ(カザリバガ科カザリバガ亜科)撮影201907/14場所勿来の関 ①ウスイロカザリバ(カザリバガ科)赤矢印は後方へ反り返った牙,青矢印は黄色い帯を指しています。壁に止まっている小さな蛾の画像を見ると驚いてしまいます。体に似合わない大きな牙や鮮やかな黄色い紋様が見られたからです。大きな牙からキバガ科に属する蛾だと予想してしまいますが,残念ながらキバガ科では無くカザ...
2024年5月7日(火)3531 クロミスジシロエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)撮影2011/10/09場所勿来の関①クロミスジシロエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)翅頂付近の形が少し下に曲がって居てカレハガ科を予想させますが見当違いです。本種は何の仲間かぴんときませんが,前翅長が大きく開いて後翅の紋様が見えています。上のような特徴の他に際立った特徴が無いのでシャクガ科エダシャク亜科の仲間です。本種は白地に...
2024年5月6日(月)3530 キスジハナオイアツバ(ヤガ科アツバ亜科)撮影2013/08/05場所勿来の関①キスジハナオイアツバ(ヤガ科アツバ亜科)ハナオイアツバより本種の方が珍しい蛾です。それは,本種の幼虫が食べる餌に関係があると思われます。というのは本種の幼虫の餌は蘚類の生葉だからです。ハナオイアツバの幼虫の餌は未だ分かってはいませんが,スギゴケ、ミズゴケなどの蘚類は勿来の関周辺には少ないからです。青矢印は下...
2024年5月4日(土)3530 ヒメシャチホコ(シャチホコガ科)撮影2013/0.8/25場所勿来の関①ヒメシャチホコ(シャチホコガ科)私は,この蛾を見て驚きました。それは,体に比べて腹部があまりに太くてがっちりしていたからです。(黄緑矢印)外縁からはみ出すほど腹部が発達しています。この事から本種はシャチホコガ科と分かります。更に本種は前翅の基半部分(桃矢印)が淡色になっていて同定ポイントになっています。幼虫はハギ、ハリ...
2024年5月3日(金)3529 ホソトガリバ(カギバガ科トガリバガ亜科)撮影2021/06/08場所勿来の関①ホソトガリバ(カギバガ科トガリバガ亜科)先日紹介したオオバトガリバとよく似ています。それは同じカギバガ科トガリバガ亜科に属する蛾だからです。桃矢印が指しているのは翅頂から斜上するトガリバ斜上線です。白い横線の亜外縁線に合流しています。違いは黄緑楕円内にある眼状紋(円みのある小さい円の方)が大きいので区別がつき...
2024年5月2日(木)3528 オオバトガリバ(カギバガ科トガリバガ亜科)撮影 2014/06/20場所勿来の関①オオバトガリバ(カギバガ科トガリバガ亜科)桃矢印は翅頂から斜上するトガリバガ斜上線,黄緑楕円形は腎状紋と環状紋,灰楕円形は胸部背を指しています。腎状紋と環状紋が有ってもヤガ科では有りません。それは,ガリバガ斜線があることとトガリバガ胸部背(私が勝手に命名しました。)があることで分かります。トガリバガ亜科の...
2024年5月2日(木)3528 オオバトガリバ(カギバガ科トガリバガ亜科)撮影 2014/06/20場所勿来の関①オオバトガリバ(カギバガ科トガリバガ亜科)桃矢印は翅頂から斜上するトガリバガ斜上線,黄緑楕円形は腎状紋と環状紋,灰楕円形は胸部背を指しています。腎状紋と環状紋が有ってもヤガ科では有りません。それは,ガリバガ斜線があることとトガリバガ胸部背(私が勝手に命名しました。)があることで分かります。トガリバガ亜科の...
2024年5月1日(水)3527 シャチホコガ(シャチホコガ科)撮影 2011/06/29場所勿来の関①シャチホコガ(シャチホコガ科)緑矢印は腹端,赤矢印は後翅を指しています。大きな蛾で開張60㎜にも成ります。太い腹端が外縁から飛び出しているのでシャチホコガ科と分かります。シャチホコガ科やカレハガ科の多くは前翅の下から後翅がはみ出していることが多いです。そのはみ出た後翅には二本の白線があり同定に役立っています。さらに...
2024年4月30日(火)3526 ニッコウナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)撮影 2014/11/07場所勿来の関①ニッコウナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)緑矢印は外横線を指しています。この外横線は矢印が指している所で急に腹部の方へ曲がっていますが,「U字形」が沢山並んでいます。この事は外横線の外側でも見られます。この事から本種はシャクガ科ナミシャク亜科と分かります。幼虫は何を食べるか分かっていません。にほ...
2024年4月28日(日)3526 コモクメヨトウ(ヤガ科キリガ亜科)撮影 2016/09/05場所勿来の関①コモクメヨトウ(ヤガ科キリガ亜科)縦筋の綺麗な蛾で,外縁からはみ出すようにでている鋸歯状のものに見とれてしまいました。私は本種をモクメヨトウと勘違いをしていました。いろいろなサイトを探してもこの写真と似たような画像は出てこなかったからです。その原因は幼虫が食べる植物にありました。モクメヨトウの幼虫はチシャ、タ...
2024年4月27日(土)3525 マエベニノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科) 場所勿来の関 撮影日2014/05/06①マエベニノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)明るい紅色が美しい蛾です。触角を背負って止まっています。この事から本種はツトガ科・メイガ科と分かります。a青矢印は後縁沿いに見られる黄褐色帯,緑矢印は濃紅色の横線です。本種とよく似た種にアメリカピンクノメイガが居るので注意が必要です。でも,アメリカピンクノメイガ...
2024年4月27日(土)3525 カギバアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)撮影2016/09/05 場所勿来の関カギバアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科) ①カギバアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)赤矢印先は外横線,元は亜外縁線,青矢印は鉤状に似た翅頂を指しています。小型から中型の大きさのものが多いアオシャク亜科で中型から大型に入るので圧倒されます。ヒメカギバアオシャクに雰囲気が似ていますが,外横線の形状の違...
2023年5月21(日)ムモンキイロアツバ 撮影日2023/05/20 撮影場所:勿来の関①ムモンキイロアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)前方へ突き出した下唇鬚(かしんひげ)から何の仲間か分かります。これはヤガ科の仲間です。ここまではすんなりと事が運びました。ところが下唇鬚の写し方が下手で同定でてこずりました。写す方向が横か斜め後ろからだったらよかったのです。本種の下唇鬚は少し反り返っているので,クルマアツバ亜科の...
2023年5月20(土)ネスジシラクモヨトウ 撮影日2023/05/20 撮影場所:勿来の関①ネスジシラクモヨトウ(ヤガ科キリガ亜科)桃矢印小は環状紋,桃矢印大は腎状紋を指しています。これら二つの紋が確認できるので本種はヤガ科キリガ亜科・ヨトウガ亜科と分かります。②ネスジシラクモヨトウ今回観察したものは外横線(赤矢印)と内横線(緑矢印)に白くて太い縁取りが有ってとても目立っていました。これに似た様な画像はあまり有りま...
2023年5月19(金)シロズアツバ 撮影日2023/05/16 撮影場所:勿来の関①シロズアツバ(ヤガ科ムラサキアツバ亜科)本種が何の仲間かは緑矢印が指している下唇鬚(かしんひげ)を見れば分かります。下唇鬚が前方へ突き出ているのでヤガ科のアツバの仲間を調べれば出ています。②シロズアツバ本種の横線は前縁付近は白く確認できますが,あとは不明瞭です。赤矢印が指しているのは外横線です。この横線より内側の線は一番不明瞭な横...
2023年5月18(木)ハナダカノメイガ♂ 撮影日2023/05/18 撮影場所:勿来の関①ハナダカノメイガ♂(ツトガ科ノメイガ亜科)翅を左右に開いて一見シャクガ科の様に見えますが違います。それは触角を前方へ突き出しているからです。ツトガ科には触角を前方へ突き出すものより背負うものの方が圧倒的に多いです。②ハナダカノメイガ♂本種の特徴は触角を前方へ突き出しています。そして黒ずんだ地色に小白点があります。赤矢印は尖っ...
2023年5月17(水)アヤトガリバ 撮影日2023/05/14 撮影場所:勿来の関①アヤトガリバ(カギバガ科トガリバガ亜科)本種はどの仲間なのかぴんと来ない蛾で,ヤガ科でもシャクガ科でもありません。緑矢印が指している所を見ると翅頂から斜め上に立ち上がる線があります。この線があればトガリバガ亜科の蛾です。②アヤトガリバ緑矢印が指している白線と赤矢印が指している内横線の間の不思議な模様に目が引かれます。内横線(赤矢...
2023年5月16(火)ヤマガタアツバ 撮影日2023/05/14 撮影場所:勿来の関①ヤマガタアツバ(ヤガ科アツバ亜科)頭部を見ると長い下唇鬚(かしんひげ)が前方へ突き出ています。この事から本種はヤガ科アツバ亜科と分かります。本種の外横線は白矢印が指しているあたりで外側へ飛び出ています。頭を下にして見るとそこが高くなって山のように見えます。それでヤマガタアツバと名付けられました。本種と似た様な種類が幾つかいるの...
2023年5月15(月)シロスジアオヨトウ 撮影日2023/05/14 撮影場所:勿来の関①シロスジアオヨトウ(ヤガ科キリガ亜科)あまり見かけたことがない蛾ですが,白くて太い筋が翅中頃に有るので又見たいものだと思っていました。すると運良く昨日観察することができました。黒い地に緑の筋模様が浮かんで目立つ素敵な蛾に見えました。②シロスジアオヨトウ腎状紋(緑大矢印)や環状紋(緑小矢印)が見られるので本種はヤガ科ヨトウガ亜科...
2023年5月13(日)セスジナミシャク 撮影日2023/05/14 撮影場所:勿来の関①セスジナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)本種の筋模様を見てどれが内横線で外横線か沢山線がありすぎて分かりません。でも,緑楕円内を見ると「U字形」が並んでいるのでこの横線が外横線だと予想しています。「U字形」が並んでいるので本種は,ナミシャク亜科の仲間と分かります。本種の目立つ特徴は,頭部から腹端まで背に白い筋(黄矢印)が走...
2023年5月13(土)アトモンヒロズコガ 撮影日2023/05/13 撮影場所:勿来の関①アトモンヒロズコガ(ヒロズコガ科)大変小さい蛾で前翅長が大きくても10㎜程度です。前縁に沿って白い筋が見られるのでヒメハマキガ亜科かなと思いました。しかし,本種はヒロズコガ科の蛾です。②アトモンヒロズコガアトモンヒロズコガのアトとは黒い紋が有る所が前翅後縁だからです。(赤矢印)つまり黒紋が有る場所を問題にしています。要するに...
2023年5月12(金)スジベニコケガ 撮影日2023/05/12 撮影場所:勿来の関①スジベニコケガ(ヒトリガ科コケガ亜科)黄色の地に赤橙色の筋が沢山ある蛾です。黒い斑点が並んでいて引き立てています。派手な色の蛾なので直ぐ目に付きます。こんな色彩の蛾はコケガ亜科の仲間に多いです。緑矢印は外横線を指しています。外横線の直ぐ左側に並んでいる横線は中横線です。中横線の左側の線は内横線です。本種に似た種類の蛾にゴマダ...
2023年5月11(木)ナカウスエダシャク 撮影日2023/05/10 撮影場所:勿来の関①ナカウスエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)窓の向こうからは灯火が射し込んでいたので飛来した蛾です。後翅がよく見えるほど前翅を開いて止まっています。この様な仲間の多くはシャクガ科に見られます。本種の特徴は外横線(大桃矢印)の直ぐ内側の部分が白を帯びることです。♂よりも♀の方が白くなります。それではこの写真の蛾の性別は雄と雌...
2023年5月10(水)スズキシャチホコ 撮影日2023/04/28 撮影場所:勿来の関①スズキシャチホコ(シャチホコガ科)赤矢印が指している腹端は外縁からはみ出しています。この事から本種はシャチホコガ科だと分かります。②スズキシャチホコ本種は地色が灰色です。3本の横線(小桃矢印・中桃矢印・大桃矢印)が目立ちます。外縁線を切るようにくさび状のものがあり飛び箱が並んでいるように見えます。幼虫はコナラ類を食べます。自然...
2023年5月9(火)シロモンヒメハマキ 撮影日2023/05/09 撮影場所:勿来の関①シロモンヒメハマキ(ハマキガ科ヒメハマキガ亜科)本種と似たものにコシロモンヒメハマキが居るので注意が必要です。本種の白紋の位置は前縁中央より後方にあります。胸部背にある毛が逆立っています。前翅長10㎜程度の小さな蛾です。自然観察 ブログランキングへにほんブログ村●2つのランキングに参加中です!! ●お時間が御座いましたら ポチっ...
2023年5月8(月)ゴマフリドクガ 撮影日2023/04/29 撮影場所:勿来の関①ゴマフリドクガ(ドクガ科)壁に黄色の地に焦茶色の紋が有る蛾が止まっています。私は何度も観察しているので,この色の組み合わからドクガだと分かりました。ドクガは横の方から見て背に上向きの毛が見えれば毒針毛を持った毒蛾です。(赤かっこ)うっかり触ったら激しいかゆみや炎症が何日も続いてとんでもない目に遭います。緑矢印が指している前方に紋...
2023年5月7(土)ハングロアツバ 撮影日2023/05/01 撮影場所:勿来の関①ハングロアツバ(ヤガ科アツバ亜科)緑矢印が指している下唇鬚(かしんひげ)を見ると前方へ突き出ています。この事から本種はヤガ科アツバ亜科と分かります。次に目が行くのは赤矢印が指している外横線の突き出ている部分です。見た瞬間,「ヤマガタアツバかな。」と思いました。でも,突き出ている部分の長さが大きいので,何か似ていない気がしてきまし...
2023年5月6(土)フトベニスジヒメシャク 撮影日2023/05/06 撮影場所:勿来の関①フトベニスジヒメシャク(シャクガ科ヒメシャク亜科)壁に貼り付くように平たく止まっています。この様な仲間はシャクガ科に多いです。横線が少ないのでナミシャク亜科やエダシャク亜科よりヒメシャク亜科を探すと速いでしょう。フトベニスジヒメシャク、コベニスジヒメシャク、ウスベニスジヒメシャクの3種類は外見での同定は困難で交尾器の解...
2023年5月5(金)ヒメクビグロクチバ 撮影日2023/05/05 撮影場所:勿来の関①ヒメクビグロクチバ(ヤガ科シタバガ亜科)赤矢印の前方に黒い紋がありますが,これが腎状紋です。腎状紋が見られるので,ヤガ科の仲間と分かります。②ヒメクビグロクチバ本種の大きな特徴は頭部に見られる黒い紋です。この黒い紋を首に見立ててクビグロクチバと名付けられました。写真の蛾の前翅長は20㎜程ありましたが,27~30㎜もあるクビグ...
2023年5月4(木)フクラスズメ 撮影日2023/05/04 撮影場所:勿来の関①フクラスズメ(ヤガ科)大きな見慣れた蛾が灯火下に降りています。前翅長が何と41㎜ありました。本種の名前はフクラスズメですが,スズメガ科の蛾ではありません。スズメが羽毛を逆立てて冬の寒さに絶える様子を「フクラスズメ」と呼んでいます。胸部背にある毛の集まりなどをそのフクラスズメに見立てたものでしょう。②フクラスズメ正面の方から撮ってみ...
2023年5月3(水)3290 トビスジアツバ 撮影日2023/05/03 撮影場所:勿来の関①トビスジアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)本種は何の仲間か調べるには灰矢印が指している部分を観察すると速く分かります。下唇鬚(かしんひげ)が後方へ反り返っています。この事から本種はクルマアツバ亜科と分かります。この下唇鬚の様子を撮るには真上からだけでなく横・斜め後方から写すと上手く撮れます。②トビスジアツバ緑矢印は内横線を指し...
2023年5月2(火)ヒメマダラエダシャク 撮影日2023/05/02 撮影場所:勿来の関①ヒメマダラエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)壁に対して貼り付くように平らに止まっています。この様な仲間はシャクガ科エダシャク亜科の仲間に多いです。②ヒメマダラエダシャク本種と似た種にユウマダラエダシャクが居るので注意が必要です。両者の違いは赤矢印が指している所にあります。その部分に本種は黒ずんだ環紋があり,ユウマダラエ...