2024年4月28日(日)3526 コモクメヨトウ(ヤガ科キリガ亜科)撮影 2016/09/05場所勿来の関①コモクメヨトウ(ヤガ科キリガ亜科)縦筋の綺麗な蛾で,外縁からはみ出すようにでている鋸歯状のものに見とれてしまいました。私は本種をモクメヨトウと勘違いをしていました。いろいろなサイトを探してもこの写真と似たような画像は出てこなかったからです。その原因は幼虫が食べる植物にありました。モクメヨトウの幼虫はチシャ、タ...
植物・昆虫・野鳥の観察から分かった多様性と生きる工夫を伝えたい。出会いから生まれた感動の記録です。
ブログ同様,同名のホームヘージもご覧下さい。 http://itotonbosan.web.fc2.com/ 植物図鑑には奇麗な写真が沢山あります。 蛾の図鑑には多様性に富んだ蛾が掲載されています。
2023年3月31(木)マツキリガ 影日2023/03/31 撮影場所:勿来の関①マツキリガ(ヤガ科ヨトウガ亜科)明るい褐色で中くらいの大きさの蛾が灯火枠に止まっています。今までの観察からマツキリガだろうと予想がつきました。画像を確認すると腎状紋(赤矢印)や環状紋(桃矢印)が明瞭に見られました。これらの紋が観察されたのでヤガ科ヨトウガ亜科かキリガ亜科と分かります。②マツキリガ普通,茶褐色の蛾はぱっとしませんが,本種は...
2023年3月30(木)ヒメシロノメイガ 影日2011/09/29 撮影場所:勿来の関①ヒメシロノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)触角を背負って止まっています。この事で本種はツトガ科・メイガ科と分かります。それら2つの内,翅を大きく開いている白っぽい蛾はツトガ科にいます。本種は勿来の関で観察することはほとんどありません。というのは幼虫の餌となる植物,イボタノキ,ネズミモチの分布が少ないからです。自然観察 ブログラン...
2023年3月29(水)アカバキリガ 影日2023/03/29 撮影場所:勿来の関①アカバキリガ(ヤガ科キリガ亜科)胸部背に毛が密集しています。更に,環状紋(赤矢印前方)や腎状紋(桃矢印前方)が不明瞭ながら前縁近くに見えています。この様なことから本種はヨトウガ亜科・キリガ亜科だと分かります。本種の撮影をしていて感じたことがあります。それは目で見たときには翅の色が褐色なのに写真に撮ると赤味を帯びることです。だから名前...
2023年3月28(火)オスグロホソバアツバ 影日2023/03/28 撮影場所:勿来の関①オスグロホソバアツバ(ヤガ科アツバ亜科) 真上の方向から撮影真っ直ぐ突き出た下唇鬚(かしんひげ)からヤガ科アツバ亜科の蛾であると分かります。名前が示している様に♂は色が濃く黒ずんでいて白っぽい所はほとんどありません。②オスグロホソバアツバ 斜め上方向から撮影似通った蛾が居るので同定には注意が必要です。主な同定ポイントを挙...
2023年3月27(月)ウスサカハチヒメシャク 影日2020/09/05 撮影場所:勿来の関①ウスサカハチヒメシャク(シャクガ科ヒメシャク亜科)後翅がよく分かるよに大きく開いています。壁に貼り付くように平たく翅を広げています。この様な仲間はシャクガ科に多いです。ここまでは簡単に進みましたが,主にエダシャク亜科を探していたのでなかなか同定ができませんでした。そのうちシャクガ科にはヒメシャク亜科も有ると気づき探して...
2023年3月26日(日)ウスアトキハマキ 撮影日2023/03/15 撮影場所:勿来の関①ウスアトキハマキ(ハマキガ科ハマキガ亜科)釣り鐘形をした蛾を見たらハマキガ科を検索するとはやく同定が進みます。②ウスアトキハマキ本種と似たような紋を持つ仲間がいるので同定には注意が必要です。赤矢印は前縁と後縁を結ぶように走っている斜線です。桃矢印は三角形に似た褐色紋を指しています。これら2つの紋があるだけの蛾ですが,個体変...
2023年3月25日(土)ハスオビエダシャク 撮影日2023/03/21 撮影場所:勿来の関①ハスオビエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)胸部背に密集している毛がありますが,ヤガ科ではありません。ヤガ科のように後縁の一部を重ねて止まっていますがヤガ科ではありません。ヤガ科らしくてシャクガ科らしくないシャクガ科です。何といっても目立つのは赤矢印が指している翅頂近くから後縁の方へ伸びる斜線です。これが線ではなく点...
2023年3月24日(金)ニッコウエダシャク 撮影日2023/03/23 撮影場所:勿来の関①ニッコウエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)後翅の紋様がよく見えるほど前翅を開いて止まっています。平らな面に張り付くように平たく止まっています。胸部背に毛が密集していません。これらのことから本種はシャクガ科の仲間と分かります。本種の主な同定ポイントは胸部背(赤楕円)にある黒筋です。本種のような立派な横筋は見当たりません...
2023年3月23日(木)ヨモギヒラタマルハキバガ 撮影日2023/03/23 撮影場所:勿来の関①ヨモギヒラタマルハキバガ(ヒラタマルハキバガ科)前翅長は10㎜程度の小さな蛾です。触角を見ると後方へ反り返った下唇鬚(かしんひげ)があるのでキバガ科・キバガの仲間と分かります。(緑矢印)②ヨモギヒラタマルハキバガ頭胸部に三日月状の白紋があります。前翅前半には白い縁取りのある小黒点(赤楕円)があります。(縁取りが無いものも...
2023年3月22日(水)スモモキリガ 撮影日2023/03/22 撮影場所:勿来の関①スモモキリガ(ヤガ科ヨトウガ亜科)胸部背に毛が密集していて腎状紋(緑矢印)が見られるのでヤガ科の仲間と分かります。この蛾の環状紋は不明瞭ですが,もう少しはっきりした紋を持つ個体も多いです。②スモモキリガ本種で特徴的なものは,2つの小黒点です。この特徴的な二小黒点(桃楕円)を記憶していれば同定が速やかに進みます。この黒点に接するよう...
2023年3月21日(火)ヒロバトガリエダシャク 撮影日2023/03/21 撮影場所:勿来の関①ヒロバトガリエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)胸部背に毛が密集していますが,ヤガ科ではありません。普通のシャクガ科ならば,多少なりとも前翅を開くのですが例外中の例外です。本種を最初に同定したときには彼方此方探し回ってやっと見つけたのを思い出します。②ヒロバトガリエダシャク前翅長は20㎜程度の中くらいの蛾です。最初...
2023年3月20日(月)クロカギヒラタマルハキバガ 撮影日2023/03/12 撮影場所:勿来の関①クロカギヒラタマルハキバガ(ヒラタマルハキバガ科)前翅長10㎜程度の小さな蛾です。小さな蛾の撮影には頭部の様子が良く分かるように写した方がいいです。というのはキバが写っていたらキバガ科・キバガのなかま(四国産蛾類図鑑)を探せば同定が速く進むからです。写しながらこの事を考え二枚目の写真ような角度から迫ったので後方へ...
2023年3月19日(日)コツバメ 撮影日2023/03/15 撮影場所:勿来の関①コツバメ(シジミチョウ科シジミチョウ亜科)久し振りにチョウの仲間を撮影しました。小さいのでシジミチョウの仲間と分かります。昼の日光が降り注ぐお昼頃,道路脇のアセビが満開に花を咲かせています。2匹のコツバメが白いアセビの花の近くを飛んでいます。その内アセビの花に止まるとほとんど動きません。撮影のチャンスだとばかりに止まった場所から...
2023年3月18日(土)ヒメクルマコヤガ 撮影日2020/08/02 撮影場所:勿来の関①ヒメクルマコヤガ(ヤガ科ベニコヤガ亜科)暗い場所で撮影したせいか,色が上手く出せず申し訳ありません。前縁に沿って白い所はもう少し白く,前翅や後翅の茶色の部分は焦茶色でした。止まり方がシャクガ科に似ていますが,ヤガ科の仲間です。前翅長は8㎜程度の小さな蛾です。幼虫は葉ではなくイネコウジ(動物性)を食べる変わり種です。赤矢印が...
2023年3月17日(金)ウスミドリコバネナミシャク 撮影日2023/03/15 撮影場所:勿来の関①ウスミドリコバネナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)赤矢印が指している外横線を見ると多くの「U字形」が並んでいます。この事から本種はシャクガ科ナミシャク亜科の蛾と分かります。昨日掲載したウスベニスジナミシャクと違いオタマジャクシ状の黒い紋(桃矢印)があります。桃楕円内に見られる太くて黒い筋も同定ポイントになって...
2023年3月16日(木)ウスベニスジナミシャク 撮影日2023/03/15 撮影場所:勿来の関①ウスベニスジナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)赤矢印は外横線を指しています。この外横線だけではなく近くの横線に「U字形」が並んでいる蛾はナミシャク亜科に多い蛾です。②ウスベニスジナミシャク主な特徴は次の通りです。外横線の内外に「U字形」が並んでいます。桃楕円内は白っぽい斑紋の所です。緑矢印が指している所に黒三角紋...
2023年3月15日(水)カギモンヤガ 撮影日2023/03/13 撮影場所:勿来の関①カギモンヤガ(ヤガ科モンヤガ亜科)黒い紋が鍵穴の形をしているのでカギモンヤガと名付けられたのでしょう。漢字で表記すれば鍵紋ヤガとなるでしょう。カギモンキリガが居ますが,黒い紋が鉤状になっているので名付けられましたが,こちらは鉤紋キリガとなるでしょう。②カギモンヤガ胸部背に毛が密集している蛾はヤガ科に多いです。幼虫はウラシマソウ...
2023年3月14日(火)ヒゲマダラエダシャク 撮影日2023/03/12 撮影場所:勿来の関①ヒゲマダラエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)ヤガ科のように胸部背から後角までを高くして屋根形にせず前翅を大きく開いて平らかに止まっています。この様な蛾はシャクガ科の仲間に多いです。②ヒゲマダラエダシャク本種は前翅長が30㎜も有り,遠目に見ただけでも大きく見えます。前翅にも後翅にも焦茶色に見える部分があってお世辞にも...
2023年3月13日(月)アカエグリバ 撮影日2023/03/12 撮影場所:勿来の関①アカエグリバ(ヤガ科エグリバ亜科)3月に本種を観察したことは今までありませんでした。これは,温暖化の影響でしょうか。赤矢印は後縁が凹んでいて抉られたようになっている所を指しています。翅がこの様に凹んでいればヤガ科エグリバ亜科の仲間です。この凹みがエグリバと名付けられた所以です。②アカエグリバ本種を特徴づけているもう一つのものは...
2023年3月12日(日)スギタニキリガ 撮影日2023/03/12 撮影場所:勿来の関①スギタニキリガ(ヤガ科ヨトウガ亜科)二日続けて暖かい日が続き,月の出が遅くなり9時過ぎないと月の出が無いので期待して勿来の関へ出かけました。すると4種類もの蛾が飛来していて予想通りでした。胸部背に毛が密集していて腎状紋・環状紋が見られるのでヨトウガ亜科・キリガ亜科と分かります。私は本種を見ると嬉しくなります。大きくて紋様が...
2023年3月11日(土)フジロアツバ 撮影日2020/08/13 撮影場所:勿来の関①フジロアツバ(ヤガ科クルマアツバ亜科)下唇鬚(かしんひげ)の様子がもっと上手く撮れたら同定が楽に終えていました。この写真では後方へ反り返っているかどうかよく分かりません。初めはアツバの仲間,次にアツバ亜科を探してから最後にクルマアツバ亜科で見つけました。あまり観察されない蛾です。幼虫は枯葉を食べます。自然観察 ブログランキングへ...
2023年3月10日(金)ヨモギネムシガ 撮影日2020/08/11 撮影場所:勿来の関①ヨモギネムシガ(ハマキガ科ヒメハマキガ亜科)黒い地に白紋や白筋が有る小さな蛾です。前翅長は10㎜程度の蛾です。赤矢印は8本ある白い筋の1本を指しています。これらの線はヒメハマキガ亜科の蛾に見られる線なのでヒメハマキ模様と呼んでいます。この線の意味を覚えていると同定が捗ります。②ヨモギネムシガ白くて太い馬蹄形の紋様は個体によっ...
2023年3月9日(木)ヤシャブシキホリマルハキバガ 撮影日2020/08/11 撮影場所:勿来の関①ヤシャブシキホリマルハキバガ(マルハキバガ科)前に観察したのは10年前でした。今回の観察で未だ二回です。本種は前翅長16㎜とキバガの仲間としては大きいので違和感を感じます。②ヤシャブシキホリマルハキバガ下唇鬚(かしんひげ)が細くて貧弱な感じではっきりととらえられませんでしたが,緑矢印が指している所にあります。本種の...
2023年3月8日(水)ヒメクビグロクチバ 撮影日2020/06/02 撮影場所:勿来の関①ヒメクビグロクチバ(ヤガ科シタバガ亜科)重なり合って片方の前翅は少しだけしか見えていません。外横線(赤大矢印)の直ぐ内側に腎状紋(黄矢印)があります。この様なことからヤガ科と推測できます。腎状紋は7つの黒紋が集まっています。赤小矢印は内横線を指しています。この内横線は前縁に近付くと急に頭部の方へ曲がります。何といっても本種を...
2023年3月7日(火)キイロホソバヒゲナガキバガ 撮影日2020/08/11 撮影場所:勿来の関①キイロホソバヒゲナガキバガ(ヒゲナガキバガ科ホソバヒゲナガキバガ亜科)小さな蛾は頭部の様子が詳しく出るように写真を撮ると同定がしやすくなります。それはキバが大事なポイントになっているからです。本種の場合は後方へ反り返った立派なキバが有るのでキバガの仲間・キバガ科と分かります。②キイロホソバヒゲナガキバガ本種の特徴は...
2023年3月6日(月)クロモンキリバエダシャク 撮影日2023/02/19 撮影場所:勿来の関①クロモンキリバエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)床にべったり張り付いた感じで止まっています。胸部背に毛が集まっていますがヤガ科ではありません。本種の大きな特徴は亜外縁線に並んでいる黒紋です。前縁に近い方には三角紋が3つ,後縁側にはへの字形の紋が見られます。赤矢印が指している所を頂点とするように,翅頂や後角へ真っ...
2023年3月5日(日)カシワオビキリガ 撮影日2023/03/01,02 撮影場所:勿来の関①カシワオビキリガ(ヤガ科キリガ亜科)胸部背を見ると毛が密集しています。不明瞭ですが内横線・中横線・外横線の横線が見られます。これらのことから本種はヤガ科と予想することができます。②カシワオビキリガ本種は個体差が大きく似た種類もいるので同定には注意が必要です。赤矢印が指しているのは腎状紋です。この腎状紋の内側は黒ずんでいま...
2023年3月4日(土)カバキリガ 撮影日2023/03/04 撮影場所:勿来の関①カバキリガ(ヤガ科ヨトウガ亜科)腎状紋(赤大矢印)や環状紋(赤小矢印)があり胸部背に毛が密集しています。この様な仲間はヤガ科のヨトウガ亜科かキリガ亜科の仲間です。②カバキリガ主な特徴は次の通りです。地色は淡褐色です。腎状紋はへの字型に曲がっています。緑矢印が指している亜外縁線は前縁に寄った部分で階段状に曲がっています。この亜外縁線は前...
2023年3月3日(金)シロテンエダシャク 撮影日2023/03/02 撮影場所:勿来の関①シロテンエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)壁に貼り付くように平たく止まっています。胸部背にはヤガ科の様に毛が密集していません。この様な仲間はシャクガ科に多いです。本種の大きな特徴は緑矢印が指している白点です。しかしながらこの白点が無いシロテンエダシャクが居るので困ったもんです。そのときは赤矢印が指している外横線の様子...
2023年3月2日(木)シロトゲエダシャク 撮影日2023/03/02 撮影場所:勿来の関①シロトゲエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)壁に貼り付いたように止まっています。胸部背にはヤガ科の様に毛が密集しておりません。このことから本種はシャクガ科と分かります。本種は♂と♀では全然格好が違います。♀は翅が退化して短くなっています。いわゆる冬尺蛾です。本種の四つの横線と前縁が交差する所は濃くなっていて太いです。赤矢印...
2023年3月1日(水)ヨスジノコメキリガ 撮影日2023/03/01 撮影場所:勿来の関①ヨスジノコメキリガ(ヤガ科キリガ亜科)昨日は日中暖かく,晩は風がなく蛾の飛来が期待できると思ったので勿来の関へ出かけました。ただ,月明かりだけが気になる不安材料です。灯火近くの壁を見るとカバナミシャクの仲間が1匹止まっているだけでした。丹念に探しているとキリガの仲間が2種類飛来していました。翅の様子を見ると,なんと四つの...
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2024年4月28日(日)3526 コモクメヨトウ(ヤガ科キリガ亜科)撮影 2016/09/05場所勿来の関①コモクメヨトウ(ヤガ科キリガ亜科)縦筋の綺麗な蛾で,外縁からはみ出すようにでている鋸歯状のものに見とれてしまいました。私は本種をモクメヨトウと勘違いをしていました。いろいろなサイトを探してもこの写真と似たような画像は出てこなかったからです。その原因は幼虫が食べる植物にありました。モクメヨトウの幼虫はチシャ、タ...
2024年4月27日(土)3525 マエベニノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科) 場所勿来の関 撮影日2014/05/06①マエベニノメイガ(ツトガ科ノメイガ亜科)明るい紅色が美しい蛾です。触角を背負って止まっています。この事から本種はツトガ科・メイガ科と分かります。a青矢印は後縁沿いに見られる黄褐色帯,緑矢印は濃紅色の横線です。本種とよく似た種にアメリカピンクノメイガが居るので注意が必要です。でも,アメリカピンクノメイガ...
2024年4月27日(土)3525 カギバアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)撮影2016/09/05 場所勿来の関カギバアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科) ①カギバアオシャク(シャクガ科アオシャク亜科)赤矢印先は外横線,元は亜外縁線,青矢印は鉤状に似た翅頂を指しています。小型から中型の大きさのものが多いアオシャク亜科で中型から大型に入るので圧倒されます。ヒメカギバアオシャクに雰囲気が似ていますが,外横線の形状の違...
2024年4月26日(金)3524 クスサン(ヤママユガ科)撮影2019/09/26 場所勿来の関①クスサン(ヤママユガ科) 赤矢印は外横線を指しています。この大きな鋸歯状の横線が本種を特徴づけるものです。ヤママユガ科の蛾には前翅にも後翅にも眼状紋が有ります。本種の前翅には上下につぶれたような紋が見られます。しかし,後翅に見られないのは前翅の重みで前翅の位置が下がってしまい隠れているからです。その眼状紋を見るには翅頂付...
2024年4月25日(木)3523 キミャクヨトウ(ヤガ科)①カワラヒワ(アトリ科) 2013/04/11撮影黄緑矢印は腎状紋,黄矢印は環状紋を指しています。これらの紋の存在から本種はヤガ科のヨトウガ亜科・キリガ亜科と分かります。これら2つの横線は「W」字状に曲がっています。桃矢印は外横線,空色矢印は内横線を指しています。筋模様が太くはっきりしているのでキスジでなくキミャクと名付けたのでしょう。幼虫はアマチャヅル、カラ...
2024年4月24日(水)3522 カワラヒワ(アトリ科) ①カワラヒワ(アトリ科) 2013/04/11撮影勿来の関には野鳥が何種類か見られますが,その一つがこれです。翼の一部が鮮やかな黄(赤矢印)で写真を撮ろうとして近付くと逃げられてなかなか写せませんでした。羽ばたくと翼の黄色い部分が横に広がっていてとても綺麗に見えました。②カワラヒワ(アトリ科)の標本:茨城県立ミュージアム所蔵 撮影日2015/02/15羽ばたくと翼の中央を横に...
2024年4月21日(日)3521 オオケンモン(ヤガ科 ケンモンヤガ亜科) 撮影日2015/02/15①オオケンモン(ヤガ科 ケンモンヤガ亜科)この画像は茨城県立ミュージアム(博物館)所蔵のものを茨城県天心記念五浦美術館で展示したときに標本を撮影したものです。だから,私が自然の中で探して見つけたものではありません。緑矢印は前翅の付け根から走る黒い筋,赤矢印はつばがある日本刀のような筋を指しています。これらの筋を剣に見立て...
2024年4月20日(土)3520 シンジュサン(ヤママユガ科) 撮影日2015/02/15①シンジュサン(ヤママユガ科)この画像は茨城県立ミュージアム(博物館)所蔵のものを茨城県天心記念五浦美術館で展示したときに標本を撮影したものです。だから,私が自然の中で探して見つけたものではありません。シンジュサンに興味を持ったのはヤママユと同じくらい大きいからです。宮城県から新潟県を結ぶ線より南に分布しているようなので,可能性が...
2024年4月20日(土)3520 オオカギバ(カギバガ科 オオカギバガ亜科) 撮影日2015/02/15①オオカギバ(カギバガ科オオカギバガ亜科)この画像は茨城県立ミュージアム(博物館)所蔵のものを茨城県天心記念五浦美術館で展示したときに撮影したものです。だから,私が自然の中で探して見つけたものではありません。赤矢印が指している翅頂付近を見ると独特の大きな鉤状では有りませんがカギバガ科を連想させるような形状です。ただ,...
2024年4月1.8日(木)3520 ムクゲコノハ(ヤガ科シタバガ亜科) 撮影日2015/02/15①ムクゲコノハ(ヤガ科シタバガ亜科)茨城県立ミュージアム所蔵この画像は茨城県立ミュージアム(博物館)所蔵のものを茨城県天心記念五浦美術館で展示したときに撮影したものです。だから,私が自然の中で探して見つけたものではありません。2015年2月15日前に勿来の関で偶然樹液を食べていたムクゲコノハに出合いました。そのときの後翅の紅色がと...
2024年4月1.7日(水)3520 オビカレハ♂(カレハガ科マツカレハ亜科) 撮影日2014/06/20①イチモンジハマキホソガ(カレハガ科マツカレハ亜科)黄褐色の地に2本の横線が有る蛾です。赤矢印が指しているのは前翅から飛び出した後翅の一部です。♂と♀では紋様に違いがあります。♀は二本の横線の間が濃褐色になっています。ですからこの写真の蛾は♂です。本種の触角はがっちりしていて,体側に張り出していて見られます。カレハガ科の...
2024年4月1.6日(火)3519 イチモンジハマキホソガ(ホソガ科ホソガ亜科) 撮影日2019/07/14①イチモンジハマキホソガ(ホソガ科ホソガ亜科)面白い格好で止まる蛾です。犬が待ての姿勢で待っている格好で止まっていますが,前足と中足を揃えています。普通,後ろ足は腹部につけて後ろの方へ伸ばしています。赤矢印は名前の謂われになっている白っぽい筋を指しています。恐らくこの一本の筋が目立っているので「イチモンジ」と名...
2024年4月1.5日(月)3518 キシタバ(ヤガ科シタバガ亜科) 撮影日2017/07/27①キシタバ(カギバガ科トガリバガ亜科)名前通りに後翅に黄紋が有ります。開帳 69~74㎜と大きな蛾です。この仲間は似たような感じの蛾なので,前翅の紋様だけでの同定は難しいです。樹液を食べているときは後翅の紋様が見えるので区別がつきます。でも,本種は独特の紋様があるため絞ることが出来ます。それが,二つの楕円形で囲んだ部分です。赤楕円...
2024年4月14日(日)3518 ヒメウスベニトガリバ(トガリバガ亜科) 撮影日2014/08/03①アカガネマルハキバガ(マルハキバガ科)赤矢印が指している下唇鬚(かしんひげ)を見ると牙のようなものがみえます。得てして細くて小さい蛾は頭部に注目して観察すると同定が捗ります。本種に似たシロスジカバマルハキバガが居るので注意が必要です。でも,青矢印が指している白線が前縁に達しているかどうかで区別がつくので安心です。a白線...
2024年4月1.13日(土)3517 アカガネマルハキバガ(マルハキバガ科マルハキバガ亜科) 撮影日2018/08/03①アカガネマルハキバガ(マルハキバガ科)赤矢印が指している下唇鬚(かしんひげ)を見ると牙のようなものがみえます。得てして細くて小さい蛾は頭部に注目して観察すると同定が捗ります。本種に似たシロスジカバマルハキバガが居るので注意が必要です。でも,青矢印が指している白線が前縁に達しているかどうかで区別がつく...
2024年4月1.12日(金)3516 ベニオビヒゲナガ(ヒゲナガガ科) 撮影日2018/06/19①ベニオビヒゲナガ(ヒゲナガガ科)体の割りに触角が長い蛾を見つけました。それに比べて前翅の中頃に鮮やかな紅色の帯が有って目立っています。ところどころが金色に光り目を引きます。触角は赤矢印の辺りまで太くなっていてそこからは,白くなり太さが細くなっています。幼虫が何を食べているのか分かっていません。にほんブログ村●2つのランキ...
2024年4月1.10日(水)3515 モンシロムラサキクチバ(ヤガ科シタバガ亜科) 撮影日2016/07/09①モンシロムラサキクチバ(ヤガ科シタバガ亜科) 昨日紹介したモンシロムラサキクチバと似ています。しかし,青矢印が指している黒褐色の横筋にくっきりと白い線があり,茶褐色の外縁に向かって走る筋が目立っています。本種は赤矢印が指している白線が明瞭な蛾です。その他目立つ特徴は翅頂を取り囲むように黒褐色の紋が有ります。更...
2024年4月9日(火)3514 モンムラサキクチバ(ヤガ科シタバガ亜科) 撮影日2018/09/02①モンムラサキクチバ(ヤガ科シタバガ亜科)全体の形が矢尻に似ています。赤矢印が指している白線を手掛かりに矢印の元近くにある腎状紋らしいものからヨトウガ亜科・キリガ亜科・シタバガ亜科などを検索しました。すると,似たような感じの蛾が居ることに気付きました。赤矢印が指している白線が明瞭なものとぼんやりしているものです。この写...
2024年4月9日(火)3513 シロモンクロエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科) 撮影日2012/07/05①シロモンクロエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)本種も昨日紹介したシロオビクロナミシャクと同じく勿来の関ではほとんど見かけない珍しい蛾です。(植生の豊かな場所では普通に見られます。)それは幼虫の食べる植物と関係があると思っています。即ち,幼虫が食べるツルウメモドキ、マユミ、コマユミ、ツルマサキ、ツリバナ、ク...
2024年4月8日(月)3511 シロオビクロナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科) 撮影日2014/06/02①シロオビクロナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)本種はほとんど見かけない珍しい蛾です。幼虫の食べる植物がツルアジサイというあまり分布していない植物だからです。本種が止まっていた近くには夜間も明るく灯しているトイレがありますが,何故かそちらには飛来せず道路沿いの柵に止まっていました。驚かさないようにゆっくり...
2023年4月30(日)テンクロアツバ 撮影日2023/04/29 撮影場所:勿来の関①テンクロアツバ(ヤガ科テンクロアツバ亜科)下唇鬚(かしんひげ)が小さいながらも前方へ突き出ています。二枚の翅を重ねたまま矢の先端の形(矢尻型)をして止まっています。このような特徴の仲間はヤガ科に多いです。②テンクロアツバ本種は逃げ足が速くてなかなか写真が撮れないでいました。今まではカメラを近づける度に逃げられていました。不思議にも...
2023年4月29(土)キシャチホコ 撮影日2023/04/29 撮影場所:勿来の関①キシャチホコ(シャチホコガ科)左右の翅を合わせるように立てて止まっています。しかも左右の翅の間はあまり隙間がありません。この様な仲間の多くはシャチホコガ科に見られます。本種は昨日紹介したウスキシャチホコに似ています。初めは翅の紋様を見ていましたが,個体差があるので全体を見ていると胸部背が違うことに気が付きました。キシャチホコ・...
2023年4月28(金)ウスキシャチホコ 撮影日2023/04/28 撮影場所:勿来の関①ウスキシャチホコ♂(シャチホコガ科)左右の翅を合わせるように立てて止まっています。更に,腹端が外縁から飛び出しています。(緑矢印)この様な仲間はシャチホコガ科に多いです。②ウスキシャチホコ♀ 2018/05/04撮影あるとき,この写真と似た蛾の写真を撮ったことがありました。それは腹端が出ていない画像でした。目にする画像のほとんどが腹端の...
2023年4月27(木)カザリツマキリアツバ 撮影日2023/04/27 撮影場所:勿来の関①カザリツマキリアツバ(ヤガ科カギアツバ亜科)前翅を大きく開いて平らに止まっています。しかし,シャクガ科の仲間ではありません。緑矢印は前翅外縁の真ん中辺を指しています。この指した部分を頂点とするように翅頂や後縁の方向へ切り込まれています。これがツマキリと名付けられた理由です。自然観察 ブログランキングへにほんブログ村●2つ...
2023年4月26(水)ハンノトビスジエダシャク 撮影日2023/04/24 撮影場所:勿来の関①ハンノトビスジエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)今まで何回も観察していた蛾ですが,特徴を捉えにくく同定ができませんでした。目で見たときの印象と写真の画像とに差がありすぎて同定が進みませんでした。本種は前翅を大きく開き,壁に対して平らに止まっています。この様な蛾はシャクガ科に多いです。横線が前縁近くで濃く太くなっ...
2023年4月25(火)モミジツマキリエダシャク 撮影日2023/04/25 撮影場所:勿来の関①モミジツマキリエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)止まっている壁に対して平らに止まっています。この様な仲間の多くはシャクガ科に見られます。本種と似た種が居るので注意が必要です。でも目印となるものがあるので大丈夫です。それは緑楕円内にある2つの小黒点です。前翅外縁において赤矢印が指している部分が尖っています。赤矢印...
2023年4月24(月)アカモンナミシャク 撮影日2023/04/24 撮影場所:勿来の関①アカモンナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)ふと窓ガラスを見ると蛾が止まっていますが,逆光で筋や紋様が分かりません。そこで,近くに生えているアカメガシワの葉を貼り付けました。光を遮るには,面積が広い方が便利だからです。すると,前よりずっと見やすくなりました。写真を撮りながら本種は今まで観察したことが無いことに気付きまし...
2023年4月23(日)3280 キハラゴマダラヒトリ 撮影日2023/04/23 撮影場所:勿来の関①キハラゴマダラヒトリ(ヒトリガ科ヒトリガ亜科)翅が真っ白い蛾はヒトリガ科やドクガ科にいますが,足や触角が黒いものはヒトリガ科です。本種の翅にある黒点は,個体差があって数や大きさや位置はまちまちです。②キハラゴマダラヒトリ本種とアカハラゴマダラヒトリ・オビヒトリは似ているので注意が必要です。特に,本種とアカハラゴマダ...
2023年4月22(土)ツツジハマキホソガ 影日2023/04/22 撮影場所:勿来の関①ツツジハマキホソガ(ホソガ科)犬が待ての姿勢で待っているような格好で止まっています。体は細長く前翅長は5㎜程度です。この様な仲間はホソガ科に多いです。②ツツジハマキホソガ本種の特徴は何といっても2つの矢印が指している部分にあります。緑矢印が指している所は黄色の部分が飛び箱の様に盛り上がっています。これがポイントになって同定で...
2023年4月21(金)クロスジシャチホコ ①クロスジシャチホコ(シャチホコガ科)外縁から腹端が覗いています。この事から本種はシャチホコガ科と分かります。②クロスジシャチホコ前翅前縁中頃には名前にあるように黒い筋が見られます。本種は灰褐色を帯びています。③クロスジシャチホコ本種の特徴は何といっても胸部背にあるモヒカン刈りです。徐々に高くなって前面で切り立った崖のようにそびえているところが目を引きます。前...
2023年4月20(木)モンシロツマキリエダシャク 影日2023/04/20 撮影場所:勿来の関①モンシロツマキリエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)触角を背負っていても本種はツトガ科・メイガ科ではありません。前翅を大きく開いて平らに止まっています。この事から本種はシャクガ科と分かります。でも,普通シャクガ科なら触角を背負って止まりません。ですから,本種はシャクガ科の中でも例外中の例外です。ヒゲマダラエダシャ...
2023年4月19(水)ナカジロアツバ 影日2023/04/19 撮影場所:勿来の関①ナカジロアツバ(ヤガ科アツバ亜科)赤矢印は下唇鬚(かしんひげ)を指しています。短いですが前方へ突き出ています。この事から本種はヤガ科アツバ亜科だと分かります。②ナカジロアツバ緑矢印は横線を指しています。この横線の外側は白を帯びています。だからナカジロアツバと名付けられました。本種の特徴は,この横線と桃円内の2つの白紋です。桃円内に...
2023年4月18(火)フタトビスジナミシャク 影日2023/04/14 撮影場所:勿来の関①フタトビスジナミシャク(シャクガ科ナミシャク亜科)前翅を平らに開いて止まっています。赤矢印は外横線を指しています。この線上には少しだけ弧を描いている「U字形」が幾つも並んでいます。更には,外横線の外側には3本の横線が走っていて何れも「U字形」が並んでいます。この様な仲間はナミシャク亜科に多いです。緑矢印は内横線を指してい...
2023年4月17(月)カブラヤガ 影日2023/04/17 撮影場所:勿来の関①カブラヤガ(ヤガ科モンヤガ亜科)赤矢印は腎状紋,桃矢印は環状紋を指しています。これらの紋が観察されるので本種はヤガ科モンヤガ亜科・ヨトウガ亜科・キリガ亜科の仲間と分かります。本種を特徴づけるものは何といってもV字状の楔(くさび)状紋です。(緑矢印)二重になった内横線に接触しています。②カブラヤガ幼虫はネキリムシと言われて農家に嫌われてい...
2023年4月16(日)アシブトチズモンアオシャク 影日2023/04/16 撮影場所:勿来の関①アシブトチズモンアオシャク(シャクガ科エダシャク亜科)胸部背に密集した毛はなく柱の面に貼り付くように止まっています。それより何より褐色の地色に緑の紋が大きな割合を占めています。これにより本種はシャクガ科アオシャク亜科と分かります。本種はチズモンアオシャクと似ているので注意が必要です。両者の違いは二つの矢印が指してい...
2023年4月15(土)マエキトビエダシャク 影日2023/04/11 撮影場所:勿来の関①マエキトビエダシャク(シャクガ科エダシャク亜科)少し前翅を開いて平たく止まっています。胸部背には毛が密集して生えていません。この様な仲間はエダシャク亜科に多いです。 本種にはオオマエキトビエダシャクという似た種が居るので注意が必要です。緑の線の部...
2023年4月14(金)アオスジアオリンガ 影日2023/04/14 撮影場所:勿来の関①アオスジアオリンガ(コブガ科リンガ亜科) ♀と思われます。本種を初めて見る方はヤガ科と思ってしまうでしょう。胸部背には毛が密集して生えていますし,翅を屋根形にして止まっているからです。しかし,残念ながらコブガ科の蛾です。②アオスジアオリンガ赤矢印も桃矢印も白線を指しています。この白線が前縁に近付くと狭くなるのがアカスジアオ...
2023年4月13(木)コクロモクメヨトウ 影日2023/04/13 撮影場所:勿来の関①コクロモクメヨトウ(ヤガ科ヨトウガ亜科)赤矢印は腎状紋を指しています。緑矢印は環状紋を指しています。この2つの紋があるので本種はキリガ亜科・ヨトウガ亜科だと分かります。本種の前翅長は20㎜程あり細長い体形をしています。②コクロモクメヨトウ本種の実際の色は2枚目の写真に近く黒ずんだ色をしています。だから名前にクロが付けられたの...
2023年4月11(火)サカハチトガリバ 影日2023/04/11 撮影場所:勿来の関①サカハチトガリバ(カギバガ科トガリバガ亜科)前縁を斜めに走る二筋の線を見て以前の記憶が蘇ってきました。勿来の関では,あまり見られない蛾で11年間で二回しか会ったことがありません。赤矢印は亜外縁線を指していますが,翅頂から斜上する細い黒筋があります。私はこれをトガリバガ斜上線と名付けて同定に役立てています。緑矢印は角(つの)或い...