ロシア水産情報。ロシア漁業ニュースヘッドラインを発行。ロシアIUU漁業関連情報を中心にピックアップ。
#32 洋上風力発電と漁業 海外の経験 米国 ノースカロライナ州 漁業補償プログラムの取り組みに参加
2023年05月31日北海道機船漁業協同組合連合会内一般社団法人北洋開発協会原口聖二[#32洋上風力発電と漁業海外の経験米国ノースカロライナ州漁業補償プログラムの取り組みに参加]日本での先行する欧米の洋上風力発電の漁業分野との共栄、相乗効果等の成功体験は、ほとんどが開発事業者による切り抜き発信で、実際に漁業分野の情報にアクセスしていくと様々な問題が報告されている。米国南東部ノースカロライナ州知事ロイ・クーパーは、2023年5月29日、洋上風力発電開発プロジェクトにおける漁業経営への影響を軽減するための調整プログラムに参加する他の大西洋岸州のグループに加わったと発表した。ロイ・クーパーは、沿岸沖合漁業を守りながら、同州の洋上風力発電目標を達成するよう取り組むことが重要だと述べ、他の州と協力し、両方の目標を確...#32洋上風力発電と漁業海外の経験米国ノースカロライナ州漁業補償プログラムの取り組みに参加
世界の水産物缶詰市場成長予測 2033年に172億ドル リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
2023年05月30日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[世界の水産物缶詰市場成長予測2033年に172億ドル]ロシア食品業界紙(WEB)は、世界の水産物缶詰市場が急速に成長しており、昨年2022年の95億ドルから、2033年には172億ドルに達するとの予測を示している。急速な成長の理由として、消費者の手軽で便利な食品に対する需要増加と、包材業界のイノベーション等を指摘している。水産物製品はオメガ3脂肪酸を豊富に含む健康的食品とみなされている。また、現代のブリキ缶の品質は向上しており、缶が腐食から守られ、缶内の水産物加工品を腐食生成物による汚染から守る内張り等の技術も施されている。缶詰製品が便利で安全な品質となっていることに加え、プラスチック包装の害に対する意識の高まり、世界のリサイクル率の向上...世界の水産物缶詰市場成長予測2033年に172億ドルリポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二
#31 洋上風力発電と漁業 海外の経験 豪州 ロブスター業界が反対を強める
2023年05月29日北海道機船漁業協同組合連合会内一般社団法人北洋開発協会原口聖二[#31洋上風力発電と漁業海外の経験豪州ロブスター業界が反対を強める]日本での先行する欧米の洋上風力発電の漁業分野との共栄、相乗効果等の成功体験は、ほとんどが開発事業者による切り抜き発信で、実際に漁業分野の情報にアクセスしていくと様々な問題が報告されている。南オーストラリア州ポート・マクドネルの漁業者は、“ブルー・フロート・エナジー”(BlueFloatEnergy)社が提案している南東部沿岸沖合における洋上風力発電プロジェクトに対し反対を強めている。このプロジェクトでは当該南東部沿岸沖合に1.1ギガワット、77基のタービンの建設が計画されているポートマクドネルはサザンロックロブスター(ミナミイセエビ)漁業の中核地となって...#31洋上風力発電と漁業海外の経験豪州ロブスター業界が反対を強める
“ロシア漁業会社”所属スーパートロール3隻目 ”メカニック・マスラク”(Механик Маслак)操業開始へ
2023年05月28日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[“ロシア漁業会社”所属スーパートロール3隻目”メカニック・マスラク”(МеханикМаслак)操業開始へ]ロシア漁業最大手”ルスカヤ・ルイボァプロムシェレンナヤ・カンパニヤ“(Русскаярыбопромышленнаякомпания「ロシア漁業会社」)所属新鋭スーパートロール漁船の3隻目、“投資クオータ”利用建造プロジェクトの2隻目となる”メカニック・マスラク”(МеханикМаслак)が操業を開始する。サンクトペテルブルグのアドミラル造船所から引き渡された“メカニック・マスラク”は2023年2月22日出港、ブラルタル海峡とスエズ運河を通過、母港にするウラヂオストクに寄港した後、クリール海域で同年4月15日から5月17日の間...“ロシア漁業会社”所属スーパートロール3隻目”メカニック・マスラク”(МеханикМаслак)操業開始へ
#30 洋上風力発電と漁業 海外の経験 EU 欧州議会 洋上風力発電は環境政策として失敗と非難
2023年05月28日北海道機船漁業協同組合連合会内一般社団法人北洋開発協会原口聖二[#30洋上風力発電と漁業海外の経験EU欧州議会洋上風力発電は環境政策として失敗と非難]日本での先行する欧米の洋上風力発電の漁業分野との共栄、相乗効果等の成功体験は、ほとんどが開発事業者による切り抜き発信で、実際に漁業分野の情報にアクセスしていくと様々な問題が報告されている。欧州議会政策パネルは、洋上風力発電について環境政策として失敗だと非難している。とりまとめられた当該報告は、ドイツ、ベルギー、オランダ、フランス、スペイン、ポルトガル、そしてスウェーデンの漁業関係者からのヒアリングと証拠に基づいており、欧州委員会と風力産業界が主張する漁業との“対話”“共存共栄”とは程遠い実態であることを強く指摘している。欧州議員フランソ...#30洋上風力発電と漁業海外の経験EU欧州議会洋上風力発電は環境政策として失敗と非難
ロシア科学研究機関 極東海域の主要魚種の良好な資源状況を報告
2023年05月26日北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ロシア科学研究機関極東海域の主要魚種の良好な資源状況を報告]全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ太平洋支部チンロは、ウラヂオストクで開催されたフォーラムにおいて、極東海域の主要魚種の良好な資源状況を報告した。ここ数年、ロシアの漁業生産量約500万トンの内、約350万トンを極東海域が占め、それも徐々に比率が高くなりつつある。昨年2022年、ロシア極東海域では、スケトウダラが191万7,000トン、ニシン46万2,000トン、イワシ29万9,000トン、サバ7万8,000トン、サケマス27万2,000トン、カニ6万8,000トン等が漁獲された。ロシアの漁業生産の約40%をスケトウダラ漁業が占めている。この10年間、スケトウダラの資源評価は増加傾向で高位を維持...ロシア科学研究機関極東海域の主要魚種の良好な資源状況を報告
2023年05月26日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ロシアスケトウダラ漁業生産成長も厳しい財務内容]昨年2022年、ロシア極東海域でのスケトウダラの漁獲量は190万トンに達し、TACの開発率は92%だった。ロシアの漁業生産の約40%を当該漁業が占めている。この10年間、スケトウダラの資源評価は増加傾向で高位を維持、四半世紀で最大であり、来年2024年のTAC設定として、今年2023年より更に20万トン増の228万5,000トンが勧告されている。しかし、ロシア漁業庁が発表した暫定的データによると、昨年2022年の漁業、養殖、加工に従事する企業の売上高が総額8,660億ルーブルで前年比7%増加したものの、税引き前利益は1,580億ルーブルで30%以上減少した。スケトウダラのヨーロッパ市場(スケ...ロシアスケトウダラ漁業生産成長も厳しい財務内容
北海道日本海沖 洋上風力 漁業へ影響危惧 有望区域にスケトウダラ産卵場 日刊水産経済新聞
北海道日本海沖洋上風力漁業へ影響危惧有望区域にスケトウダラ産卵場日刊水産経済新聞
#29 洋上風力発電と漁業 海外の経験 米国 東部ニューベッドフォード当局 漁業分野への配慮を勧告
2023年05月25日北海道機船漁業協同組合連合会内一般社団法人北洋開発協会原口聖二[#29洋上風力発電と漁業海外の経験米国東部ニューベッドフォード当局漁業分野への配慮を勧告]日本での先行する欧米の洋上風力発電の漁業分野との共栄、相乗効果等の成功体験は、ほとんどが開発事業者による切り抜き発信で、実際に漁業分野の情報にアクセスしていくと様々な問題が報告されている。米国東部マサチューセッツ州ブリストル郡南部海岸に位置するニューベッドフォード当局は、洋上風力発電会社が新規プロジェクトの許可を求めている開発事業者に、漁業分野への配慮について勧告を行った。“サウスコースト・ウインド”(SouthCoastWind:旧名MayflowerWind)社は、マーサズ・ヴィニヤード島南30マイルに位置する2,400メガワッ...#29洋上風力発電と漁業海外の経験米国東部ニューベッドフォード当局漁業分野への配慮を勧告
2023年漁期 ロシア沿海地方漁船団 イワシ操業のため南クリール海域へ向かう
2023年05月25日北海道機船漁業協同組合連合会内一般社団法人北洋開発協会原口聖二[ロシア沿海地方漁船団イワシ操業のため南クリール海域へ向かう]今年2023年漁期、ロシア沿海地方漁船団がイワシ操業のため、南クリール海域へ向かった。昨年2022年、ロシア漁船団は、約30万トンのイワシを生産した。今漁期は最大48万5,000トンの漁獲が勧告されている。沿海地方企業“プリモレツ”(Приморец)の船団は、既に漁場に入っている。また、同地方の“ドブロフロート”(Доброфлот)グループから表層トロール漁船4隻、そして2019年まで、日本漁船などの北太平洋上公海サンマの受け入れを行っていた、世界最大の加工母船の内の1隻、3万2,000トン級の”フセヴォロド・シビルツエフ“(ВсеволодСибирцев...2023年漁期ロシア沿海地方漁船団イワシ操業のため南クリール海域へ向かう
2022年ロシア漁業・水産業 売上7%増も利益30%以上減 リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
2023年05月20日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[2022年ロシア漁業・水産業売上7%増も利益30%以上減]ロシア漁業庁が発表した暫定的データによると、昨年2022年の漁業、養殖、加工に従事する企業の売上高は総額8,660億ルーブルで前年比7%増加したものの、税引き前利益は1,580億ルーブルで30%以上減少した。同庁は、この減益の理由について、船舶修理、舶用機器等の調達のためのコストの増加、西側諸国の制裁を背景に、業界で最も利益を上げていた企業、輸出志向型の典型だったカニ漁業の対象市場への製品供給の縮小を指摘している。昨年2022年、伝統的にボイル冷凍カニを米国とEUに供給してきたロシアの漁業者は、北米市場への製品の輸出制限に直面しており、これがまだ再開する目途が立っていない。なお、全...2022年ロシア漁業・水産業売上7%増も利益30%以上減リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二
ポスト英国EU離脱 アイルランド漁業界 議員団へ支援を求める
2023年05月21日北海道機船漁業協同組合連合会内一般社団法人北洋開発協会原口聖二[ポスト英国EU離脱アイルランド漁業界議員団へ支援を求める]アイルランド漁業界はEUに対し、英国EU離脱後のアイルランドの漁獲枠削減など多くの問題を抱えている同業界へ支援措置を講じるよう求めている。アイルランドの超党派の議員団は、漁業や沿岸の代表者、この分野で働く人々と会談するため同国の南東部を訪問しており、EUへの勧告を盛り込んだ報告書をまとめることとしている。南部・東部漁業者協会代表ジョン・リンチは、アイルランドの漁業分野は英国EU離脱により、非常に深刻な影響が出ていると述べ、既に41隻が減船しており、それが沿岸経済に悪影響と否定的マインドをもたらしていると指摘した。議員団の取りまとめをしているのは欧州議員の“緑の党”...ポスト英国EU離脱アイルランド漁業界議員団へ支援を求める
#28 洋上風力発電と漁業 海外の経験 米国 ロードアイランド漁業者 開発事業者を告訴準備
2023年05月20日北海道機船漁業協同組合連合会内一般社団法人北洋開発協会原口聖二[#28洋上風力発電と漁業海外の経験米国ロードアイランド漁業者開発事業者を告訴準備]日本での先行する欧米の洋上風力発電の漁業分野との共栄、相乗効果等の成功体験は、ほとんどが開発事業者による切り抜き発信で、実際に漁業分野の情報にアクセスしていくと様々な問題が報告されている。米国北東部ロードアイランド州の漁業者らは、ブロック島南東にあるサウスフォーク風力発電所と呼ばれる12基のタービンをめぐって、米国政府機関や州当局、そして民間開発会社“オーステッド”(ØrstedOffshoreNorthAmerica)らを訴える用意があると明らかにした。漁業者諮問委員会と個々の漁業者を代表する弁護士マリサ・デソーテルは、“オーステッド”社...#28洋上風力発電と漁業海外の経験米国ロードアイランド漁業者開発事業者を告訴準備
ロシア 今漁期専門化された西ベーリング海域スケトウダラ操業開始
2023年05月16日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ロシア今漁期専門化された西ベーリング海域スケトウダラ操業開始]今年2023年漁期、ロシア漁業は、西ベーリング海域における専門化されたスケトウダラ操業を同年5月15日から開始した。今漁期の当該操業TAC設定は61万2,000トンで、前年2022年より5万3,000トン増加しており、過去15年間で最高で、TACの開発率は90%に達すると見込まれている。大型漁船約50隻を含む約90隻が着業する予定であり、これに政府間協定に基づく外国漁船も加わるものと見られる。ロシアの科学研究機関によると、夏から秋にかけてベーリング海の気象条件と資源回遊の予測は長期的平均値に一致している。また、来年2024年の当該操業のTAC設定は、70万トンまで増加させる案が...ロシア今漁期専門化された西ベーリング海域スケトウダラ操業開始
ウラヂオストクでスケトウダラ美食フェスティヴァル“Oh!メガな美味しさ”が開催される “О!Мега Вкус”
2023年05月15日北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ウラヂオストクでスケトウダラ美食フェスティヴァル“Oh!メガな美味しさ”が開催される]2023年5月25日から同28日までの間、ロシア極東の中心地ウラヂオストクで、初めてのスケトウダラ美食フェスティヴァル“Oh!メガな美味しさ”(“О!МегаВкус”:オゥ・メガ・フクス)が開催される。このイヴェントには19社と29軒のレストランが参加して、スケトウダラ料理が披露される。今回が初めての開催となるが、既に、今後5年間のプロジェクトが組まれている。主催者は、ロシア漁業最大手”ルスカヤ・ルイボァプロムシェレンナヤ・カンパニヤ“(Русскаярыбопромышленнаякомпания「ロシア漁業会社」、”美食マップ“(Гастрономичес...ウラヂオストクでスケトウダラ美食フェスティヴァル“Oh!メガな美味しさ”が開催される“О!МегаВкус”
道機船連は洋上風力発電有望区域に重要資源の産卵場が含まれていることを指摘し強い懸念を表明する
2023年05月12日リポート北海道機船漁業協同組合連合会内一般社団法人北洋開発協会原口聖二[道機船連は洋上風力発電有望区域に重要資源の産卵場が含まれていることを指摘し強い懸念を表明する]2023年5月12日付北海道新聞は、経済産業省と国土交通省は、道内で洋上風力発電の受け入れ準備が進んでいる石狩市沖、岩宇・南後志地区沖、島牧沖、檜山沖、松前沖の5区域を、整備に向けて関係者が具体的な検討に入る「有望区域」に選定することが11日、複数の関係者への取材で分かったと伝えた。道内で洋上風力の有望区域選定は初。選定後、最短約1年で指定される「促進区域」になれば、実際に整備が可能となるとしている。この件について北海道機船漁業協同組合連合会は、当該調査海域に、重要なスケトウダラ資源再生産のための産卵場が含まれていること...道機船連は洋上風力発電有望区域に重要資源の産卵場が含まれていることを指摘し強い懸念を表明する
2023年05月11日北海道機船漁業協同組合連合会内一般社団法人北洋開発協会原口聖二[第1回ロシア北極圏水棲生物資源・漁業国際会議が開催される]2023年5月11日、アルハンゲリスクにおいて第1回ロシア北極圏水棲生物資源・漁業国際会議が開催され、報告担当者:北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二もLIVE視聴参加した。この本会議は、当日、現地時間10:00(日本時間16:00)から行われ、ロシア漁業庁長官シェスタコフが基調報告を行った。当該国際会議は、2021年から2023年の間、ロシアが議長国を務める北極評議会の枠組みで開催されており、ロシア漁業庁、関係部局、科学研究機関、業界の専門家ら250名以上に加え、中国、ベラルーシ、アフリカ諸国の代表者らも参加し、北極圏における水棲生物資源の評価と漁業規制、当該地...第1回ロシア北極圏水棲生物資源・漁業国際会議が開催される
自国の漁業問題をウクライナ情勢を利用して解決を試みるカナダ 日本へのズワイガニ輸出拡大要求 極めて不謹慎な行動
2023年05月11日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[自国の漁業問題をウクライナ情勢を利用して解決を試みるカナダ日本へのズワイガニ輸出拡大要求]カナダは、日本がロシア産カニの輸入を継続しており、G7の制裁を弱体化させていると主張、日本政府がこれを拒否していることを批判している。カナダ漁業者は、日本がカナダ産ではなくロシア産カニを輸入しているため、産業が崩壊しかけていると主張し、同国の首脳レヴェルが日本当局に圧力をかけている。日本は既に、ロシア産カニに対し、輸入にかかる特恵関税の撤廃措置を行っているが、これを不満としている。日本が、国境を接するロシアと、極めてデリケートな関係にある中、可能な最大限の制裁措置をとっていることを、同じ漁業関係者として理解しないカナダ漁業の行動は極めて不謹慎だと言え...自国の漁業問題をウクライナ情勢を利用して解決を試みるカナダ日本へのズワイガニ輸出拡大要求極めて不謹慎な行動
北海道機船漁業協同組合連合会 洋上風力発電に関する意見書提出 北海道漁協系統通信
北海道機船漁業協同組合連合会洋上風力発電に関する意見書提出北海道漁協系統通信
ノルウエー漁業副大臣 やみくもにEUの制裁措置に従うべきではない ロシアとの漁業協力が北部の安全保障に貢献している
ノルウエー漁業副大臣やみくもにEUの制裁措置に従うべきではないロシアとの漁業協力が北部の安全保障に貢献している
水産分野 ウクライナ情勢 各国はそれぞれの事情によって制裁措置をとる
2023年05月09日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[水産分野ウクライナ情勢各国はそれぞれの事情によって制裁措置をとる]ウクライナ情勢による制裁措置は、それぞれの国の事情によって行われている。白身魚を利用した食品加工業とその製品市場が発達しているEUは、ロシアからのスケトウダラなどの輸入を産業に配慮し、これを停止していない。また、英国もロシア産白身魚の輸入関税の引き上げを行ったものの、これを停止していない。更に、中国ばかりでなく韓国もロシア産水産物の輸入を何らの障害を設定せず増加させている。米国がロシア産水産物の輸入禁止を実行しているのは、自国漁業(漁場)がこれを代替できるからである。一方、カナダのように、自国製品のマーケティングとして、輸出先国に制裁措置を強要、働きかけするような行動は不謹...水産分野ウクライナ情勢各国はそれぞれの事情によって制裁措置をとる
ノルウエー政権 ロシアとの漁業協力 北部の安全保障に貢献 EUは独自にロシア産水産物輸入継続
2023年05月06日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ノルウエー政権ロシアとの漁業協力北部の安全保障に貢献EUは独自にロシア産水産物輸入継続]ノルウエー漁業副大臣ヴィダル・ウルリクセン(VidarUlriksen)は、ロシアと国境を接する国として、またNATO加盟国として、採択された制裁措置の義務を完全に果たすが、水棲生物資源の保全管理と漁業分野の協力を否定すべきではないと表明、むしろこの分野の協力の存在により、一定の交流をもつことで北部の状況が安定していると述べた。また、野党勢力がロシア船に対するノルウエー港の完全封鎖措置の実施を主張しているが、ノルウエーの港を経由せず、直接、EU諸国へロシア産水産物が供給され続けていると語った。さらに、ノルウエーは信頼される国家でなければならないと語り、...ノルウエー政権ロシアとの漁業協力北部の安全保障に貢献EUは独自にロシア産水産物輸入継続
2023年05月05日北海道機船漁業協同組合連合会内一般社団法人北洋開発協会原口聖二[ロシア科学研究機関カスピ海ニシン資源調査を開始]全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ・ヴォルガ/カスピ海支部”カスプ・ニルフ”は、所属科学調査船”イッセレドヴァテル・カスピア”(ИсследовательКаспия)がカスピ海ニシン資源調査に向け、2023年5月4日、出港したと発表した。対象資源は主に“ドルギンスカヤ・ニシン”(Долгинскаясельдь:Alosabrashnikovi)、バルシェグラザヤ・ニシン”(Большеглазаясельдь:Elopssaurus)、そして”カスピスキー・ニシン“(каспийскийпузанок(Alosacaspia)で、これらは、当該海域において”カスピィスカヤ・キ...ロシア科学研究機関カスピ海ニシン資源調査を開始
ウクライナ情勢をビジネスチャンスと捉え悪乗りするカナダ漁業 日本へのズワイガニ輸出拡大要求
2023年05月04日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ウクライナ情勢をビジネスチャンスと捉え悪乗りするカナダ漁業日本へのズワイガニ輸出拡大要求]カナダは、日本がロシア産カニの輸入を継続しており、G7の制裁を弱体化させていると主張、日本政府がこれを拒否していることを批判している。現地、カナダ・プレスが伝えている。カナダ漁業者は、日本がカナダ産ではなくロシア産カニを輸入しているため、産業が崩壊しかけていると主張し、同国の首脳レヴェルが日本当局に圧力をかけている。日本は既に、ロシア産カニに対し、輸入にかかる特恵関税の撤廃措置を行っているが、これを不満としている。カナダ漁業は、米国のアラスカの資源的問題によるカニの禁漁措置とロシア産水産物輸入禁止を、米国へのカニの輸出拡大へのビジネスチャンスと捉え、...ウクライナ情勢をビジネスチャンスと捉え悪乗りするカナダ漁業日本へのズワイガニ輸出拡大要求
道機船連は洋上風力発電調査区域に重要資源の産卵場が含まれていることを指摘する
2023年05月08日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[道機船連は洋上風力発電調査区域に重要資源の産卵場が含まれていることを指摘する]経済産業省と国土交通省は、2023年1月13日、洋上風力発電に関するセントラル方式の一環として、2023年度に実施を予定する調査対象区域を、都道府県からの情報提供と第三者委員会における意見を踏まえ、北海道日本海側の“岩宇(がんう)・南後志(みなみしりべし)地区沖”、“島牧(しままき)沖”、そして“檜山(ひやま)沖”の3区域を初めて選定したと発表した。この件について北海道機船漁業協同組合連合会は、当該調査海域に、重要なスケトウダラ資源再生産のための産卵場が含まれていることを指摘している。また、成魚の資源利用者は、調査海域漁業者ばかりでなく、北海道の日本海側全体に及...道機船連は洋上風力発電調査区域に重要資源の産卵場が含まれていることを指摘する
#27 洋上風力発電と漁業 海外の経験 米国 共和党 洋上風力発電プロジェクト停止へ行動活発化
2023年05月06日北海道機船漁業協同組合連合会内一般社団法人北洋開発協会原口聖二[#27洋上風力発電と漁業海外の経験米国共和党洋上風力発電プロジェクト停止へ行動活発化]日本での先行する欧米の洋上風力発電の漁業分野との共栄、相乗効果等の成功体験は、ほとんどが開発事業者による切り抜き発信で、実際に漁業分野の情報にアクセスしていくと様々な問題が報告されている。米国ニュージャージー州選出共和党上院議員らは、バイデン政権が推進する洋上風力発電プロジェクトを阻止、モラトリアムへ追い込むべく行動を活発化している。2023年5月3日、米国共和党上院議員アンソニー・ブッコらは、ロードアイランド州の漁業会社“SeafreezeLtd.”の代表者、釣り雑誌“TheFishermanmagazine”の編集委員、そしてクジラ...#27洋上風力発電と漁業海外の経験米国共和党洋上風力発電プロジェクト停止へ行動活発化
ロシア農業省 資源利用税控除 スケトウダラのすり身を含める 承認加工処理係数を修正
2023年05月02日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ロシア農業省資源利用税控除スケトウダラのすり身を含める承認加工処理係数を修正]ロシア農業省は、資源利用税控除の対象にスケトウダラのすり身を含める目的で、2023年1月17日付命令No.22で承認した当該控除のための算出根拠となる加工から製品化される際の処理係数リストの修正を提案している。ロシアは、2022年11月21日付連邦法No.444により、水棲生物資源利用税の改正を行い、同年12月21日に施行した。現在の控除対象は、①極東でスケトウダラとニシンのフィレ、魚肉(ミンスを含む)、ミール、そしてマダラのフィレ、北部海域で、タラのフィレ、魚肉(ミンスを含む)、そしてピクシャ(コダラ)のフィレを、それぞれ生産する漁船あるいは陸上加工場、②20...ロシア農業省資源利用税控除スケトウダラのすり身を含める承認加工処理係数を修正
2023年05月02日北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ロシアFSB沿海地方管理局違法カニ加工販売グループ摘発]ロシアFSB沿海地方管理局は、非衛生的な施設において違法にカニを加工、販売していた犯罪グループを摘発した。当局は、この施設から700kgのカニ脚肉と、300kgの様々なカニの部位を発見、これを押収した。犯罪グループは原料となるカニについても漁獲の合法性を示す書類を提示することは出来なかった。更に、この犯罪グループは、これまで調理済カニをネット通販で販売していたほか、自動車に“Парнойкраб”(パルノイ・クラブ:“蒸したてカニ”)と手書き広告を掲げ、移動販売も行っていた。押収物の市場価格は約200万ルーブル(約350万円)と見積もられている。ロシアFSB沿海地方管理局違法カニ加工販売グループ摘発
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2025年04月18日北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[トランプ2.0ロシア産水産物禁輸措置を1年間延長ロシア大統領府想定の範囲内]米国トランプ政権は2025年4月10日付官報において、ウクライナ問題の制裁パッケージとしてのロシア産水産物禁輸措置の継続を発表した。米国は、2022年7月、ロシアからの水産物製品の輸入を全面禁止し、更に2023年12月には、第3国が加工した製品についても、ロシア原産水産物の輸入を禁止する追加制裁措置をとっている。この大統領令は、米国の国際緊急経済権限法に基づき毎年更新する必要がある。当該パッケージについて官報は、ロシアの活動が”米国とその同盟国・パートナー国の自由で公正な民主的な選挙と民主的制度の実施を損なう”などを継続中の理由として指摘している。2025年3月24日、サ...トランプ2.0ロシア産水産物禁輸措置を1年間延長ロシア大統領府想定の範囲内
2025年04月17日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ロシア投資目的漁獲割当対象期間5年延長法案撤回へ]2025年4月初め、ロシアの投資目的漁獲割当(”投資クオータ”+カニ漁獲割当オークション)の対象期間を15年間から5年間延長、20年間とする法案を上院議員数名が下院に提出したが、今般、これを撤回したことが分かった。この法案について同院農業問題委員会委員会長ウラヂミル・カシンも懸念を表明していた。カシンは、輸出志向部門に対する優遇措置の問題には深い正当性等が必要だと言及していた。提案された変更は、漁業者を不平等な状況に置き、輸出志向の資源利用者を保護することを目的としているとした上で、義務付けされた漁船建造プロジェクトへのアプローチが効果的でないことを考慮する必要があると指摘していた。また、...BREAKINGロシア投資目的漁獲割当対象期間5年延長法案撤回へリポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二
ロシアオホーツク海スケトウダラ終漁終盤加速前年比2%増84万トン(株式会社水産経済新聞社様著作権許諾番号R07-1023)
2025年04月17日北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ロシアロット・パッケージ変更深海カニ投資目的漁獲割当オークション5回目設定]ロシア極東海域の深海カニのベニズワイガニとトゲズワイガニについては採算性の低さが指摘され、漁獲割当オークションの不成立が続き、投資目的漁獲割当からこれを除外する法案も検討されてきた。一方でロシア漁業庁は、ロット・パッケージの構成を変え、昨年2024年秋から当該オークションの実施を試み続けているが、先に、第4回目も応札者がなく不成立に終わった。これを受け、ロシア漁業庁は、今般、スタート・プライスを10億5,100ルーブルまで引き下げ、第5回目を2025年5月20日に実施すると発表した。参加申請受付期限は同年5月12日までとなっている。第1回目の設定が2024年11月28日、...ロシアロット・パッケージ変更深海カニ投資目的漁獲割当オークション5回目設定
2025年04月17日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ロシア”北西漁業コンソーシアム”系列ズワイガニ資源利用契約解除請求審理1回目は5月22日]ロシア漁業庁は、2019年に実施された、投資目的漁獲割当第1弾カニ漁獲割当オークションの落札者2社との資源利用解除請求を今年2025年3月初旬にモスクワ仲裁裁判所へ提出、これが受理されている。被告は、14の漁業会社によって年間1万トンのタラバガニと7,100トンのズワイガニ(オピリオ)、そして4万5,000トンの魚類等を生産するロシア”北西漁業コンソーシアムSZRK”(Северо-ЗападныйРыбопромышленныйКонсорциум”СЗРК”)傘下ムルマンスクの”アルファ・トレイド”(АльфаТрейд)社と”エタ・トレイド”(...ロシア”北西漁業コンソーシアム”系列ズワイガニ資源利用契約解除請求審理1回目は5月22日
ロシアオホーツク海スケトウダラAシーズン3%増で終漁
2025年04月15日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ロシア漁業はスケトウダラすり身生産供給を着実に発展させるカニカマが完全国産化]今年2025年漁期、同年1月1日から始まったロシア漁業にとって最も重要なオホーツク海春季抱卵スケトウダラ操業“Aシーズン”が同年4月10日をもって完了、当該操業による漁獲量は84万6,100トンに達し、前年となる2024年同期を2.5%上回った。今漁期、報告日となる同年4月10日までの極東海域全体のスケトウダラの漁獲量はTAC約240万トンに対して105万8,000トンとなっている。当該期間の洋上でのスケトウダラのすり身製品出来高は、約4万1,400トンに達し、前年2024年同期を36%から37%上回った。昨年2024年、ロシア漁業のすり身生産量は7万800トン...BREAKINGロシア漁業はスケトウダラすり身生産供給を着実に発展させるカニカマが完全国産化リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二
ロシア漁業庁漁業生産高2025年目標500万トン日刊水産経済新聞(株式会社水産経済新聞社様著作権許諾番号R07-1022)
2025年04月10日ユーザー各位拝啓時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。さて、ロシア漁業庁長官シェスタコフは、“漁業と水棲生物資源保全に関する連邦法”採択20年を記念し、”漁業分野発展のための立法支援”と題し講演を行い、ロシア漁業の高次加工による付加価値産業化の進捗を国会で報告しました。シェスタコフは、2016年に更新された“漁業と水棲生物資源保全に関する連邦法”に、漁船団の更新、水産加工場建設等を義務付け付帯プロジェクトとする投資目的漁獲割当(“投資クオータ”+カニ漁獲割当オークション)の実施が盛り込まれた点を指摘、これら第1弾、第2弾の進捗を報告すると同時に、高付加価値製品生産が15%から32.5%に増加しており、2030年までには、当該シ...ロシア漁業ニュースヘッドライン2025年04月http://kisenren.com
タラの高騰で英国民食フィッシュ&チップス影響日刊みなと新聞
2025年04月09日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ロシア投資目的漁獲割当対象期間5年延長法案下院関連委員会委員長が懸念を表明]先に、ロシアの投資目的漁獲割当(”投資クオータ”+カニ漁獲割当オークション)の対象期間を15年間から5年間延長、20年間とする法案が下院に提出されたが、同院農業問題委員会委員会長ウラヂミル・カシンが懸念を表明している。カシンは、輸出志向部門に対する優遇措置の問題には深い正当性等が必要だと言及している。提案された変更は、漁業者を不平等な状況に置き、輸出志向の資源利用者を保護することを目的としているとした上で、義務付けされた漁船建造プロジェクトへのアプローチが効果的でないことを考慮する必要があると指摘している。また、義務付けされた漁船建造プロジェクトを未履行のまま、漁...ロシア投資目的漁獲割当対象期間5年延長法案下院関連委員会委員長が懸念を表明リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二
2025年04月09日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[2024年ロシア漁業総括レヴューロシア漁業庁幹部会合拡大会議]ロシア漁業庁幹部会合拡大会議で、今般、昨年2024年のロシア漁業の総括レヴューが行われた。昨年2024年、ロシア漁業は490万トンの水棲生物資源を生産した。登壇したロシア副首相パトルシェフは、水棲生物資源の生産に関して、前年2023年比において8%減少したが、これは、太平洋サケマスの減少が大きく、一方で、スケトウダラやニシンが増加し、イワシについては、ソ連崩壊後において最高を記録したと基調報告した。ロシア漁業庁長官シェスタコフは、今年2025年、再び500万トンを達成するため、全ロシア海洋漁業研究所ヴニロと協力し、漁獲勧告の精度を上げ、漁業組織の編成について徹底的な分析を行う必...BREAKING2024年ロシア漁業総括レヴューロシア漁業庁幹部会合拡大会議
2025年04月08日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ポスト英国EU離脱英国“金曜の夜”のご馳走フィッシュ&チップス高騰“FridayNightFantasy”Again]EUは2024年から2026年の新たな自主関税割当(ATQ)制度から、ロシア産の主要なスケトウダラ等の白身魚を含め水産物製品を除外、輸入免税はなくなり、13.7%の標準関税が設定され、さらに、第3国が加工した製品についてもこれが対象になった。英国は、2022年7月、ロシア産白身魚の輸入関税を引き上げ、35%を設定した。欧州の水産加工・冷凍食品業界は、白身魚原料の値上がりにより窮地に追い込まれている。英国一般紙は、これらに、北海でのタラとハドック(コダラ)漁獲割当の削減が加わり、外食・中食フィッシュ&チップ業界が提供価格に転...ポスト英国EU離脱英国“金曜の夜”のご馳走フィッシュ&チップス高騰“FridayNightFantasy”Againリポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二
2025年04月08日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ロシア何度も繰り返す“ビルジャ”での水産物取引法案論議]ロシア独占禁止庁が、何度も頓挫している水産物製品の一部を“ビルジャ”(Биржа:商品取引所)を介して流通させることを義務化する法案を、再び用意していると報じられている。流通過程における価格形成の透明化、消費者保護を大義としている。過去、ロシア財務省が提出した当該法案には、スケトウダラ、ニシン、マダラ、カラフトマス、シロザケ、ベニザケ等の冷凍原魚、フィレ等の製品等を対象に全体の25%を、“ビルジャ”でのオークションで販売することの義務付けすること等が盛り込まれていた。一方で、業界は、“ビルジャ”での取引が魅力的であれば、義務付けしなくても、経済原理に基づきこれを利用すると指摘、強く反...ロシア何度も繰り返す“ビルジャ”での水産物取引法案論議リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二
2025年04月07日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ロシア投資目的漁獲割当付帯義務プロジェクト完了期限当初の6年から2倍の12年以内へ]ロシア政府は、投資目的漁獲割当(”投資クオータ”+カニ漁獲割当オークション)に付帯して義務付けされている漁船建造、陸上水産加工場建設等のプロジェクトの完了期限を12年以内まで延長する決定を行った。一方、この延長には、投資プロジェクト選定のための省庁間委員会の決定が必要で、同委員会に対し、産業貿易省からの正当性を認める情報の提供が求められることになる。また、当該漁獲割当の利用者は、プロジェクトの実施に対する担保を提供しなければならない。ロシア政府は、2022年5月、完了期限を当初の6年から8年以内に延長していた経緯があり、これとの比較において2倍の期間設定に...BREAKINGロシア投資目的漁獲割当付帯義務プロジェクト完了期限当初の6年から2倍の12年以内へ
2025年04月06日北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ロシア上院深海ガニ資源利用への効果的アプローチを規制当局に求める]ロシア上院関連委員会は、投資目的漁獲割当にカテゴライズされ、オークションが繰り返されているものの、資源利用契約に至っていない極東海域の深海ガニへの有効なアプローチを検討するように求めた。ロシア極東海域の深海カニのベニズワイガニとトゲズワイガニについては採算性の低さが指摘され、漁獲割当オークションの不成立が続いている。当該漁獲割当は、投資目的漁獲割当第1弾の枠組みにあり、オークションの落札者には全長50m以上のカニ漁船の建造が義務付けされることになっている。現在、上場の設定は、日本海ベニズワイガニとオホーツク海トゲズワイガニの漁獲可能量の50%x2ロットとなっている。以前、継続して上...ロシア上院深海ガニ資源利用への効果的アプローチを規制当局に求める
2025年04月06日北海道機船漁業協同組合連合会内一般社団法人北洋開発協会原口聖二[トランプ2.0急減速が危惧される日本の対米ホタテ輸出]昨年2024年、米国のホタテの輸入量は大幅に増加した。輸入量が米国の生産量(むき身換算)を上回ったのは4年連続となった。米国の自国生産量(むき身換算)は2023年の1万トンから、昨年2024年には6,700トンに減少している。昨年2024年、米国市場へのホタテの総供給量において、記録上初めて、日本からの輸入(殻なし製品5,389トン)が米国国産(輸出を除く)より多くなった。日本が第1位となり、米国、中国、カナダがそれに続いた。米国からのホタテの輸出は、ドル高と生産の減少により国内にとどまる数量が増えたため、低水準にとどまっている。今年2025年の米国の輸入量は、トラン...トランプ2.0急減速が危惧される日本の対米ホタテ輸出北海道機船漁業協同組合連合会内一般社団法人北洋開発協会原口聖二
2024年06月25日北海道機船漁業協同組合連合会内一般社団法人北洋開発協会原口聖二[2024年漁期北海道と隣接ロシア・サハリン州のシロザケ来遊予想(漁獲勧告比較)]近年、北海道に隣接するサハリン州では太平洋サケマス増殖事業において10億尾内外の稚魚放流を実施しており、一昨年2022年、初めてシロザケのみで10億粒を超える採卵が行われ、その内容を問わなければ、数量的に、双方は、ほぼ、同等の増殖事業を展開していることになる。一般社団法人北洋開発協会(北海道機船漁業協同組合連合会内担当原口聖二)は、2021年漁期から、シロザケの生産において増殖事業に依存度が高い北海道とサハリン州の各沿岸の当該資源漁獲量等をモニターし、双方の事業効率の比較などを行っている。今年2024年、秋サケ操業漁期前、ロシア科学研究機関に...2024年漁期北海道と隣接ロシア・サハリン州のシロザケ来遊予想(漁獲勧告比較)
2024年06月25日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[プーチン水産物為替レート連動輸出関税引き下げ国内市場への供給貢献とのリンケージ案等提出指示]ロシア大統領プーチンは、2024年6月24日、ロシア産業企業家同盟(РСПП:日本の経団連に相当)との会合で、政府に対し、業界が求めている水産物為替レート連動輸出関税引き下げについて、国内市場への製品供給貢献を条件とする案を同年8月1日までに提出することを指示すると表明した。ロシア大統領プーチンは、2024年4月末、ロシア産業企業家同盟との会合において、全ロシア漁業者水産物輸出者協会ヴァルペ(ВАРПЭ)会長ズベレフが、スケトウダラ、マダラ、そしてカニ製品の輸出関税の撤廃を求めたことに対し、これを支持して、関係省庁に検討を指示すると発言した経緯があ...プーチン水産物為替レート連動輸出関税引き下げ国内市場への供給貢献とのリンケージ案等提出指示リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二
2024年06月24日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ロシア業界来年2025年スケトウダラTAC設定需給バランス考慮科学的勧告より少ない数量を求める]ロシア漁業庁長官シェスタコフは、来年2025年のスケトウダラのTAC設定について、その需給バランスを考慮し、ロシア業界が科学的勧告よりも少ない数量を求めていることを明らかにした。主な対象はベーリング海域の設定と指摘されている。今年2024年3月、ロシア科学研究機関は来年2025年の極東海域におけるスケトウダラのTAC設定について、前年となる今年2024年より12%増の255万4,300トンを勧告した。スケトウダラ漁業者協会、漁船船主協会、そして全ロシア漁業者水産物輸出者協会ヴァルペは、パンデミック後の輸出の再構築と、非友好国による制裁の発動によ...ロシア業界来年2025年スケトウダラTAC設定需給バランス考慮科学的勧告より少ない数量を求めるリポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二
2024年06月24日北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ロシア漁業南極オキアミ復活操業第1航海を完了]長い休止期間を経て、ロシア漁業が南極オキアミ操業を再開、“復活の日”を迎え、今年2024年3月6日-5月22日、BMRTタイプ漁船“コマンドル”(БМРТ“Командор”)が着業、同年6月3日、第1航海を完了した。当該期間、CCAMLR(南極海洋生物資源の保存に関する委員会)海域操業船は、“コマンドル”を含め11隻だった。“コマンドル”はサウス・オークニー諸島AchA(АчА)海域を主漁場として利用した。この海域のオキアミのTACは約560万トンで、これに対し、年間の漁獲量は8%未満となっている。“コマンドル”には科学的支援や製品加工技術の研究を任務として、全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ大西洋支部ア...ロシア漁業南極オキアミ復活操業第1航海を完了“復活の日”北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二
2024年06月22日北海道機船漁業協同組合連合会内一般社団法人北洋開発協会原口聖二[2024年北海道隣接サハリン州太平洋サケマス人工孵化稚魚放流概況(6月17日)]ロシア漁業庁サハリン・クリール地域管理局は、今年2024年の北海道隣接サハリン州太平洋サケマス人工孵化稚魚放流の概況を発表した。今年2024年、サハリン州では、78施設が太平洋サケマス稚魚放流事業を展開している。稚魚放流は、同年5月20日から開始され、6月18日までにシロザケ7億1,141万3,769尾、カラフトマス1億2,421万5,882尾、計8億3,562万9,651尾が放流された。増殖事業(河川)放流実績対計画比、放流養殖事業(内水面)等は別表のとおりとなっている。なお、当該放流は同年7月末まで継続される予定となっている。2024年北...2024年北海道隣接サハリン州太平洋サケマス人工孵化稚魚放流実績(6月17日)
2024年06月21日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ロシア国内のスケトウダラH&G卸売価格推移(2024年6月6日)]100ルーブル/kgへ一気に上昇2024年6月6日H&G(25cmアップ)卸売価格(ウラヂオストク倉庫前)100ルーブル/kgへ一気に上昇近年、世界のスケトウダラ生産量は350万トンで、ロシアが180万トン-190万トン、米国が昨年2022年の約3割減を除き150万トンを占めている。スケトウダラ生産において、ロシアは洋上でH&G(ドレス)を生産し中国へ輸出、中国が陸上でフィレ加工してEUへ再輸出、米国は日本へすり身として輸出することを、それぞれ仕向けの主流としてきたものの、ロシアについては、新型コロナウイルス(CV19)拡散防止対策による中国の冷凍水産物輸入制限により、当該...ロシア国内のスケトウダラH&G卸売価格推移(2024年6月6日)100ルーブル/kgへ一気に上昇リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二
2024年06月21日北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ロシア農業大臣遠方漁場操業対象燃料費補助復活案作成を指示]ロシア農業大臣アクサナ・ルートは、ロシア漁業庁に対し、遠方漁場操業対象燃料費補助の復活案作成を指示した。ロシア内閣は、今年2024年2月、公海、外国水域等、遠方漁場で操業を行うことを条件とした燃料費の補助金支払いに関する命令を無効とする決議を行った経緯がある。対象となっていた補助金は、2021年夏に決定された漁業支援策で、公海、外国水域等、遠方漁場で操業を行うことを条件に燃料費の30%を補償することを規定した命令に基づくもので、補助金の10倍金額相当の製品を国内市場と海外市場へ供給することが義務付けされていた。一方、既に、この補助金の支払いは2022年に停止され、2023年8月には打ち切り...ロシア農業大臣遠方漁場操業対象燃料費補助復活案作成を指示北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二
ノルウエー漁業協会ズワイガニ許可更新に懸念表明日刊みなと新聞
2024年06月18日北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ノルウエー来年2025年1月1日ズワイガニ漁業許可一斉更新参加制限陸上産業供給漁獲割当導入]ノルウエー貿易産業水産省は来年2025年1月1日、ズワイガニ漁業許可の一斉更新を行い、参加条件を変更すると、2024年5月下旬に発表した。既存のすべての許可の取り消しとなり、新たな条件に基づく許可申請が必要となる。ノルウエー漁業海洋大臣マリアンヌ・シベルトセン・ネスは、ズワイガニ漁業の収益性確保のため、より厳格な参加制限が必要だと指摘、着業者が少なければ、漁業効率が高まると言及した。来年2025年から、ズワイガニのTACの10%が活製品出荷のために確保されることも決定された。これは、新たにズワイガニ操業許可を取得した漁船が、陸上産業との協定締結を条件に漁獲...ノルウエー来年2025年1月1日ズワイガニ漁業許可一斉更新参加制限陸上産業供給漁獲割当導入北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二
2024年06月16日北海道機船漁業協同組合連合会内一般社団法人北洋開発協会原口聖二[ポスト英国EU離脱アイルランド漁業・水産加工業5団体団結してEU改革を求める]アイルランドの漁業・水産加工業5団体の代表者がダブリンに集まり、団結して英国離脱後のEU改革を求めるための初の作業会合を行った。キリーベグズ・漁業者機構(KillybegsFisherman’sOrganisation:KFO)、アイルランド漁業生産者機構(IrishFishProducersOrganisation:IFPO)、アイルランド南部・西部漁業生産者機構(IrishSouth&WestFishProducersOrganisation:IS&WPO、アイルランド南部・東部漁業生産者機構(IrishSouth&EastFishProd...ポスト英国EU離脱アイルランド漁業・水産加工業5団体団結してEU改革を求める
2024年06月16日北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ロシア科学研究機関国後島沿岸水棲生物資源調査]全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ・サハリン支部サフニロは、2024年5月-6月、国後島沿岸で小型定置網を利用し、水棲生物資源調査を実施した。漁獲物の情報収集作業は、水産加工場”ユジノクリリスキー・ルイブコンビナート”(Южно-Курильскийрыбокомбинат)で行われた。2,605個体のサンプルが収集され、漁獲物の構成ではコマイが60%を占め最大となった。各漁獲物のサイズ構成は長期的な平均値であり、急激な変化は観察されず、調査地域の資源の安定した状態が示されている。ロシア科学研究機関国後島沿岸水棲生物資源調査漁獲物コマイが支配的
2024年06月16日北海道機船漁業協同組合連合会内一般社団法人北洋開発協会原口聖二[#83洋上風力発電と漁業海外の経験米国トランプは洋上風力を軽蔑している鳥とクジラを殺す]日本での先行する欧米の洋上風力発電の漁業分野との共栄、相乗効果等の成功体験は、ほとんどが開発事業者による切り抜き発信で、実際に漁業分野の情報にアクセスしていくと様々な問題が報告されている。世界中の漁業者は共通に、洋上風力発電プロジェクトについて、自らが知らない間に選定地が決まって唐突に説明会が始まり、漁業当局に十分なヒアリングを行うことなく、他の部局が主導する地方自治体の前傾姿勢による拙速な取り組みが行われ、事業開発者から漁業分野の科学的知見を理解しようとしない姿勢を感じていると指摘している。一方、新型コロナウイルスのパンデミックを発...#83洋上風力発電と漁業海外の経験米国トランプは洋上風力を軽蔑している鳥とクジラを殺す
2024年06月14日北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ロシアカニ大手“アンテイ”アリババ・グループのリテイル売場フェースを確保カナダ産上回る評価]ロシアのカニ大手グループ“アンテイ”(Антей)は、中国アリババ・グループのリテイル“HemaFresh”(盒馬鮮生)の売場フェースを確保した。製品は自社ブランドの冷凍ズワイガニ(オピリオ)で、中国リテイルへの参入は初めてとなる。2024年5月、最初のロットが上海、深圳、広州の“HemaFresh”のフェースに並んだ。“HemaFresh”は中国全土に350以上の店舗を展開しており、将来的には当該3地域以外にも“アンテイ”の製品が供給される予定となっている。“アンテイ”代表イワン・ノビコフは、“HemaFresh”へのプレゼンテーションにおいて、自社ロシ...ロシアカニ大手“アンテイ”アリババ・グループのリテイル売場フェースを確保カナダ産上回る評価
2024年06月13日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ロシアスケトウダラ業界中国HoReCa市場の白身魚需要により供給の安定化を展望]ロシアのスケトウダラ業界は、中国向け製品について、これまでのEU等向け再輸出用加工原料の供給ばかりでなく、同国HoReCa市場の白身魚需要による供給の安定化を展望している。中国の白身魚加工業者や世界中のパンガシウスやその他の安価な魚の供給業者は、ケータリング施設や電子商取引サービスを含め、中国HoReCa市場の拡大で白身魚製品の需要が増加していると認識している。中国の外食業界は、大衆的な魚料理レストランの人気が高まっており、海鮮料理を提供する外食チェーンの展開が活発になっていると評価している。中国は世界最大の水産物消費国であり、ロシアの水産物輸出の最も重要な目...ロシアスケトウダラ業界中国HoReCa市場の白身魚需要により供給の安定化を展望
2024年06月10日ユーザー各位拝啓時下ますますご隆昌のこととお慶び申し上げます。日頃は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。さて、ロシア大統領プーチンは、2024年5月7日、“2030年までと2036年までの国家発展目標”を概説して、漁業分野の課題設定を行い、これに基づきロシア政府が、同年9月1日までに既存の国家プロジェクトを調整し、新しいプロジェクトを開発すること、また、当該発展目標を達成するための戦略的統一計画を策定、大統領傘下評議会に提出することを求めました。さらに、漁業分野の輸出機会と経済的利益を発展させるには、数量を増やして新たな市場を開拓するだけでなく、引き続き付加価値の高い製品の供給を増加させる必要があることを指摘しました。今月号においては、これらのロシア漁業の政策の動向に関する直...ロシア漁業ニュースヘッドライン2024年06月http://kisenren.com
2024年06月10日北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ロシア中国を漁業分野における真の戦略的パートナーと評価する]ロシア漁業庁副長官ソコロフは、先にサンクトペテルブルグで開催されたロシア国際経済フォーラムにおいて、中国が漁業分野における真の戦略的パートナーだと語った。現在、ロシア産水産物の輸出において中国向けが50%以上を占め、昨年2023年は約130万トン、約30億ドル相当に達し、数量ベースで前年2022年を33%上回った。ロシアと中国の漁業協力は貿易以外でも発展している。南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)やWTOなどの国際機関レヴェルでも共通の取り組みが行われている。ソコロフは、特に商業養殖の分野における国家間の協力に大きな展望があることを指摘した。ロシアでは、この養殖漁業が...ロシア中国を漁業分野における真の戦略的パートナーと評価する北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二
2024年06月10日北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ロシア漁業庁長官中国向けカニ製品等輸出伸張を報告]ロシア漁業庁長官シェスタコフは、今年2024年1月-5月、同庁沿海地方管理局の輸出証明手続きによって中国に対し1万4,031トンのカニ製品が供給され、前年2023年同期を10.2%上回ったと発表した。先にサンクトペテルブルグで開催されたロシア国際経済フォーラムにおいてシェスタコフは、中国への水産物輸出の伸張を報告した。現在、ロシア産水産物の輸出において中国向けが50%以上を占め、昨年2023年は約130万トン、約30億ドル相当に達し、数量ベースで前年2022年を33%上回った。制裁措置による米国市場の封鎖により、カニについては北部地方(バレンツ海)からの中国市場向けボイル製品の商流・物流が構築され...ロシア漁業庁長官中国向けカニ製品等輸出伸張を報告北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二
2024年06月09日北海道機船漁業協同組合連合会内一般社団法人北洋開発協会原口聖二[ロシア政府一部紛争地帯アゾフ・黒海地域の漁業支援10億ルーブルを用意]ロシア首相ミシュスチンは、2024年6月5日、政府として、紛争地帯が含まれるアゾフ・黒海地域、クリミア、ヘルソン、ザポリージャ、ドネツク、ロストフ、そしてクラスノダールの漁業分野に3年間で最大10億ルーブルの支援を用意すると発表した。当該支援により、漁業会社は、従業員への給与支払、年金、医療、社会保険料の費用の一部負担が軽減されることになる。補償額は過去3年間の漁業・海面養殖の年間平均生産額の20%相当で、一方で漁業会社は前年比少なくとも80%の従業員雇用を維持することが条件となる。ロシア政府一部紛争地帯アゾフ・黒海地域の漁業支援10億ルーブルを用意
2024年06月04日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[ロシア水産物為替レート連動輸出関税撤廃法案が下院へ提出される代替法人引上げ]ロシア政府は、水産物の為替レート連動輸出関税撤廃と、代替として法人税(所得税)を25%引上げする法案を、今般、下院に提出した。ロシア大統領プーチンは、2024年4月末、ロシア産業企業家同盟(РСПП:日本の経団連に相当)との会合において、全ロシア漁業者水産物輸出者協会ヴァルペ(ВАРПЭ)会長ズベレフが、スケトウダラ、マダラ、そしてカニ製品の輸出関税の撤廃を求めたことに対し、これを支持して、関係省庁に検討を指示すると表明していた。提出された案は、早ければ今春、2024年春の国会で採択される可能性があり、施行を2025年1月1日としている。ロシア政府は、2023年9...ロシア水産物為替レート連動輸出関税撤廃法案が下院へ提出される代替法人引上げ
2024年05月30日リポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二[欧州水産加工食品業界自国制裁のロシア産白身魚輸入高関税設定に苦しむ]EUは、2024年から2026年の新たな自主関税割当(ATQ)制度から、ロシア産の主要なスケトウダラ等の白身魚を含め水産物製品を除外、輸入免税はなくなり、13.7%の標準関税が設定され、さらに、第3国が加工した製品についてもこれが対象になった。また、英国は、2022年7月、ロシア産白身魚の輸入関税を引き上げ、35%を設定し、現在、第3国が加工した製品についてもこれを対象とする検討が開始されている。欧州水産加工食品業界は、これらのロシアへの自国制裁措置によりタラ等の白身魚の調達に苦しんでおり、大西洋タラの漁獲量減少がこれに拍車をかけている。昨年2023年にEUは計28万4,...欧州水産加工食品業界自国制裁のロシア産白身魚輸入高関税設定に苦しむリポート北海道機船漁業協同組合連合会原口聖二