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2012/05/24

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  • 読書「「ラウリ・クースクを探して」『のろわれた伝説の城から大脱出』『げんじものがたり』『幻日/木山の話』『そうじきのなかのボンボン』

    「ラウリ・クースクを探して」宮内悠介著1977年エストニアに生まれたラウリ・クースクプログラミングの才能があるが孤独だった。しかし同じく才能のあるイヴァンに出会う。彼の話と後に彼の行方を探すジャーナリストの話を交互に描く。彼らの作るゲームプログラム群が具体的で面白い。作者はプログラマーだそうで納得。エストニアや周辺諸国の政情に翻弄される少年達の友情とすれ違い。ちょっとミステリー要素もある。さらっと爽やかな読後感。海外でドラマ化できそうとか思ったり。ネトフリとか。『のろわれた伝説の城から大脱出』ステラ・コードウェル著中世ヨーロッパの城内が舞台の脱出ゲームブック。読者はお城に幽閉されている「きみ」として文章を読み進め、番号を選択して指示されたページに飛び、脱出ルートを目指す。ページを捲るゲームブックだが、デジタルならスクロール。巻末に正解ルートがあるので道に迷っても安心。イラストが綺麗で中世...

  • 読書『黒い絵』『列』『防衛大臣 山本五十六』『絵物語 動物農場』「百鬼園事件帖」『インサイド』

    『黒い絵』『列』『防衛大臣 山本五十六』『絵物語 動物農場』「百鬼園事件帖」『インサイド』『黒い絵』原田マハ著美術に関する小説を書かれる著者には珍しく、ミステリ風味な短編6篇収録。少女たちの秘密の関係、妄想かまことか仏像との淫靡な話、芥川龍之介の地獄変をもとにしたと銘打つ現代の芸術家の業。湿り気のある性的な話が多く、こういったものも書かれるのかと興味深い。『列』中村文則著誰しも経験のある長蛇の行列にまつわる不条理な物語。第1章は最後尾も前も見えない列に並んでいる主人公と周囲の軋轢を描き、第2章は猿の研究者である彼の日常とある出来事を描いている。3章仕立てでで語られる迷える現代人の心理と真理。第1章だけでもカミュや星新一のような奇妙な感覚が味わえる。『防衛大臣 山本五十六』吉田 親司著近未来、中国のイージス艦に攻撃された護衛艦艦長の身体に山本五十六が転生する。入院中に今の日本の現状を知...

  • 読書「まほうのよるに」「おいしい食の流行史」「業界怪談 中の人だけ知っている」『もぎたて脳』「街とその不確かな壁」

    「まほうのよるに」マット・タバレス/著 前沢明枝/翻訳脱走したトナカイはプレゼント配達中のサンタクロースに出会う。馬が疲労して難儀しているという彼らにトナカイは提案する。トナカイがそりを引くまでの物語を描く絵本。深い夜空と小雪、吹雪と姿を変える白い雪の美しい絵本。「おいしい食の流行史」阿古真理著江戸時代末期から明治?昭和までの食の歴史を参文献をふんだんに紹介しながら描いた1冊。海外から洋食が入って来たことで専業主婦はグレードアップした家庭料理を勉強し作るようになったこと。近年の人気スイーツの推移や、漫画やドラマにも食がテーマのものの紹介。およそ食文化とその背景を余すところなく論じている。個人的にパンの歴史が面白かった「業界怪談 中の人だけ知っている」制作班著NHKスペシャル 「中の人だけ知っている」 業界怪談の書籍化。建設業界、タクシー業界、登山業界、美容師業界などその業界の人が体験を...

  • 読書「リスペクト」「死者宅の清掃」「成瀬は天下を取りにいく」「君が手にするはずだった黄金について」「新! 店長がバカすぎて」

    「リスペクト」「死者宅の清掃」「成瀬は天下を取りにいく」「君が手にするはずだった黄金について」「新! 店長がバカすぎて「リスペクト」ブレイディみかこホームレス・シェルターから退去を勧告されたシングルマザーたちは無人の公営住宅を占拠する。ロンドン特派員の女性記者は彼らとの取材をし、交流し、運動の顛末までを見届ける。2014年にロンドンで起きた占拠運動が元。女性たちの和やかな会話にイギリス政府の不条理が垣間見える。彼らを動かすのは生活のため。戦うのは尊厳のため。自己責任と日本では考えがち。だが、住むのは人間の権利であるという主張に納得させられる。彼女たちの運動が世界に広がったのは、普遍的な尊厳が蔑ろにされる怒りが世界共通だからなのだろう。「死者宅の清掃」著:キム・ワン/訳:蓮池薫死者の部屋を清掃する特殊清掃員のエッセイ。前半は事例として、様々な死者の部屋の有様が細かく具体的に描写される。ゴ...

  • 「春に散る」「首」「怪物」『愛にイナズマ』「ベイビーわるきゅーれ 2」「ゆとりですがなにか インターナショナル」

    「春に散る」佐藤浩市演じる元ボクサーの男の元にボクシングを習いたいと横浜流星演じる青年が押しかけてくる。彼は力を付け世界チャンピオンに挑むことに。沢木耕太郎原作。監督瀬々敬久。元ボクシング仲間のたちとの絆もいい。ラストの窪田正孝演じるボクサーとの試合は長尺で役者の頑張りが圧巻。「首」信長は謀反人荒木村重の捜索を跡目相続を餌に家臣達に命じる。明智光秀は恋人村重を匿うが、秀吉は天下を獲るため弟・秀長や軍師・黒田官兵衛らと共に、明智を唆し本能寺の変を企てる。ぽんぽん首が飛び、血飛沫舞い、裏切りの連続。やばい信長にパンチが効いてる。北野武監督・脚本。四国攻め→中国大返しや家康の伊賀越えなど史実の描写もユーモアがあり面白い。各陣営の忍び達も大活躍。秀吉陣営の3人が悪友ぽい爽やかな仲良しで和む。反面、秀長亡き後の歯止めがない秀吉のヤバさも垣間見える「どうする家康」の佐藤隆太・秀長も良かったし「首」の...

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