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2012/05/24

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  • 『三体』原作感想

    『三体』劉慈欣著三部作『三体』『黒暗森林』『死神永生』1作目ナノマテリアルの研究者・汪森は世界中の科学者が次々と謎の自殺を遂げているのを知り、科学フロンティアへの潜入する。遠い星からの遠大な地球侵略計画と三つの太陽に苛まれる星が舞台のVRゲーム『三体』の謎とはミステリ仕立ての現実と過酷なVRゲームの世界の両輪が面白い。なにより警官の史強との凸凹コンビが実にいい。SF描写な難解なところもあるけど映像的に表現がいい繰り返される三体の滅亡や船体輪切り、智子の開発描写などビジュアル的に映える「三体」2作目『黒暗森林』地球に向けて迫る三体艦隊。智子による情報漏洩対策のため面壁計画が立てられ羅輯 を含む4人の面壁者が選ばれる。対して三体に協力する団体は破壁人を送り込む。破壁人により次々と破られるサスペンス。一方で宇宙艦隊の設立下巻では冷凍睡眠から目覚めた羅輯の見る科学的に停滞した未来世界。宇宙艦隊と...

  • 読書「世界でいちばん透きとおった物語」「浦沢直樹 描いて描いて描きまくる」「スタッフロール」「チャンバラ」「禍」

    「世界でいちばん透きとおった物語」「浦沢直樹 描いて描いて描きまくる」「スタッフロール」「チャンバラ」「禍」「世界でいちばん透きとおった物語」杉井光著母親の不倫相手である多情な大御所ミステリ作家が死亡。主人公は腹違いの兄弟からの連絡を機に小説家が死の間際まで執筆していた小説の行方を追う。女達や関係者を訪ねて父親の真意を知る。文章トリックミステリ。「浦沢直樹 描いて描いて描きまくる」浦沢直樹の初期作から「ビリーバット」までの制作インタビュー。味のある大勢の脇役、読みやすく計算されたコマ割り、複雑に絡まる物語、が著者らしい作品。それぞれの作品ごとに挑戦していたそうでそう言われるとなるほどと。イラストやラフもいっぱい。「スタッフロール」深緑野分著前半は戦後ハリウッドの女性特殊造形師が主人公。後半は現代ロンドンの女性CGクリエイターが主人公。映画のリメイクを巡り彼らは関わることに。特殊効果の...

  • 読書 雑誌版「ダークゾーン」「黄金蝶を追って」「心臓の王国」「マグリット400」

    「ダークゾーン」貴志祐介著小説誌『小説NON』に2008年11月号から2010年3月号にかけて連載。(09.5月休載)雑誌掲載時と書籍版はかなり違うと聞いてたけど本当にそうだった。現在3局目。全部読んだら感想投下。「ダークゾーン」貴志祐介著。『小説NON』2008年11月号?2010年3月号連載版。読了。書籍版で本編と交互にあった断章なる回想の章がなく、軍艦島での亜人将棋の勝負に特化。回想での若手棋士の苦悩と過ちがない分暗くなく、ゲーム小説として戦法や勝負を純粋に楽しめる。チーム戦の群像劇もいい。相手側のほうがリードしている危機感がかなりあったんだなと。大幅に改稿したのはオチのためかな。量子力学から夢オチに変更。だからキャラの名前もあったはずなのに書籍版でなくなったりし人物がいるのは、主人公の認識できる範囲にされたからかも。貴志作品は読んでる時楽しければそれで十分なのだけど。この後に拡張現...

  • 実写版「沈黙の艦隊」2026年NHKの大河ドラマ「豊臣兄弟!」

    amazon prime実写版「沈黙の艦隊」日米極秘裏に建造された原子力潜水艦シーバットが試験航海中に反乱。独立国やまとを名乗る海江田四郎艦長の思惑とは。懐かしいし面白い。大沢たかおさんや玉木宏さんやオリキャラ役の江口洋介さんは色気のある役者だし、潜水艦バトルも対戦艦バトルもかっこいい。2026年NHKの大河ドラマ「豊臣兄弟!」豊臣秀吉の弟・秀長が主人公。脚本・八津弘幸さん。主演仲野太賀さん。若い頃の秀吉だそうで楽しみ!秀長の没までなら老年期描かないサクセスストーリーになるね。秀吉は秀長亡くなる以前と以後で人が変わってしまったという感。司馬遼太郎の「太閤記」は若い頃の秀吉まで話は終わらせ同書内では老年期は描かなかった。立身出世と独裁者の傲慢と孤独の両方を描けただろうけど、あえて好きな時代だけをクローズアップすることを選び、その後の秀吉は他の武将を主人公にしたときの脇役で描いた。老醜する秀...

  • 「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」「オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主」「ナイル殺人事件」

    「SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」ウェディングドレスを着て拳銃自殺した女性による殺人事件が起きる。警部に依頼されシャーロックは捜査に乗り出すが。妄想シーンが度々推理に食い込んできて混乱するところも。謎解きは事件だけではないというか。「オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主」霊が見える少年はその能力で警察に協力している。集団殺人の予兆となる怪物を見て未然に防ごうと奔走するが。主人公が霊と生者の見分けがつかないくらいはっきり見えてしまうのが色々な伏線に。原作ディーン・クーンツのオッド・トーマスシリーズの一作目。「ナイル殺人事件」ケネス・ブラナーの監督・製作・主演新婚旅行中の夫婦と招待客、招かれざる元カノを乗せたナイル川クルーズ中に船内で殺人事件が発生。乗り合わせた名探偵・ポアロは、犯人を探し出そうとするが。前半はなかなか事件が起こらないが、後半になってから怒涛のように展開する...

  • 2023年洋画映画その5

    「エンドロールのつづき」インド映画の佳作。映画好きの少年は学校を抜け出し映写技師と取引して映写室に入り浸り、次第に仲良くなる。映画を覗き見たり手伝ううちに自分も映画を映写したくなり、ある日仲間と共に。パン・ナリン監督自身の少年時代の実話が元。少年がとてもかわいい。インド版「ニューシネマパラダイス」。田舎や街の風景や映写室の撮り方も綺麗で母親の作るインド料理も美味しそう。フィルムの時代の終わりまでをノスタルジックに追う。「ペルシャン・レッスン 戦場の教室」第2次世界大戦時、ナチスのに捕まったユダヤ人の青年はペルシャ人と偽り処刑を免れるが、強制収容所で将校にペルシャ語の個人レッスンを行う羽目になる。将校との奇妙な関係、2千語余の造語を作り覚えておく意外な方法、疑う兵士。収容所が舞台だが絵作りも綺麗。ラストで収容された人々の名前を告げてゆくシーンにじわっとくる。ドイツ映画。監督はウクライナの人...

  • 2023年洋画映画その4

    「3つの鍵」ローマの同じアパートに居住する3つの家族の10年を追う。アパートに衝突した交通事故で女性が死に、それをきっかけに直接的に間接的に、それぞれの家族は不安定になり、関係性が壊れてゆく。彼らに幸あれと行く末を見守る映画。監督・脚本ナンニ・モレッティ、エシュコル・ネヴォ原作。複数進行形人間喜劇について。関わりのない複数の組を同時進行する話は、同じテーマと雰囲気でまとめ、冒頭やラストで糸を閉じるとばらばらにならず一つにまとまってみえる。ロバート・アルトマンが得意としてた手法。雰囲気もテーマも違うとただ短編集を刻んだだけになってしまう。関わりのある組は一つの話なので複数進行で問題ない。いわゆる「24」は後者。グランドホテル形式は場所を一つにしてまとめた人間模様。三谷幸喜ドラマが得意としてるね。「スモールワールド」ポーランドで起きた4歳の女児誘拐事件の犯人を国を渡って12年追った刑事の話。人...

  • 2023年洋画映画その3と臨時子育て日記

    臨時子育て日記雛人形を飾るの忘れてました。思い出したのは3月3日当日の朝。大急ぎで棚から写真をざっと片付けて衝立と畳を設置し、雛人形と左右のお花を飾りました。お膳とお餅とぼんぼりがないけど1日だけの雛飾り。物足りない。「シング・ア・ソング! 笑顔を咲かす歌声」戦地に夫を送り出しイギリス軍基地で暮らす妻達は合唱団を結成。次第に戦没者追悼イベントの話がきて、皆の手紙から言葉を集めてオリジナルの歌を作るのだが。ピーター・カッタネオ監督らしいイギリスらしい爽やかな群像物。「ブレット・トレイン」マフィアの息子を護送する新幹線に殺し屋達が乗り合わせる。不運な殺し屋、少女と脅される殺し屋、双子の殺し屋その他個性的な殺し屋が入り乱れるブラックコメディアクション。監督:デヴィッド・リーチ原作:伊坂幸太郎「マリアビートル」後半クライマックスのアクションは流石にハリウッドオリジナルだが、割と誠実に原作リス...

  • 2023年洋画映画その2

    「ベイビー・ブローカー」裏稼業でベイビーブローカーを営む二人組は赤子と若い実母と共に養父母を探す旅に出る。次第に心を通わせてゆく彼らを婦警二人組が見守るように追う。赤子にとり1番いい方法は何だろうかとブローカー、婦警ら登場人物たちとともに考えていくような映画。是枝裕和監督「ONODA 一万夜を越えて」フィリピン・ルバング島で敗戦を知らず潜伏を続けた小野田寛郎の話。最近有名になった言葉「別班」としてゲリラ戦を指揮する予定が森の中で仲間は次々失われる。戦争を忘れて古本屋を営む元上司が呼ばれ、やっと任務解除の命を受けるシーンがいい。監督アルチュール・アラリ『オフィサー・アンド・スパイ』 19世紀末のフランスで起きたドレフュス事件の顛末を映画化。ロマン・ポランスキー監督。ユダヤ人のドレフュス陸軍大尉は、スパイ容疑で終身刑になる。防諜部長になったピカール大佐は、ドレフュスの密書が偽造されたと知る...

  • 2023年洋画映画その1

    「オートクチュール」ディオールのオートクチュール部門のアトリエが舞台。退職間近の責任者である女性は移民二世の少女にバッグを盗まれるが、返しに来た彼女に才能を感じ、お針子の仕事に誘う。師と弟子として衝突しつつ成長してゆく。フランスの市井の人間ドラマは小粋で優しい。『ギャング・オブ・アメリカ』実在する老マフィア、マイヤー・ランスキーに伝記の執筆をされた作家は彼にインタビューする。回想で1910年代?1980年代の彼の激動の人生を描く。マフィアの資産を捜査するFBIが作家に協力させるサスペンスも並行。「アンテベラム」アメリカ南部のプランテーションに囚われ強制労働をさせられている黒人女性は奴隷仲間とともに脱走計画を実行。一方、知識人の黒人女性は講演会号にタクシーで何者かに拉致される。どんでん返しあり。人間の悪意は底知れない。監督ジェラルド・ブッシュ、 クリストファー・レンツ「スウィートシング...

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