【今年で17回目、高校生の熱演におひねり次々と】大阪の笑い納めが枚岡神社の「注連縄掛(しめかけ)神事」(通称お笑い神事)なら、奈良のそれは漢国(かんごう)神社の「大祓⋅獅子神楽」だろう。太神楽曲芸師の豊来家玉之助さんが2008年に1年間の厄払いと新年の招福を願って獅子舞を奉納したのが始まり。今年も29日に石舞台で約2時間にわたって繰り広げられ、境内は熱演と軽妙なトークで笑いの渦に包まれた。(下の写真は「へべれけ」の一場面)漢国神社は近鉄奈良駅から西へ徒歩数分の距離にある。獅子神楽は同神社の韓園講(からそのこう)の主催で、午後1時から始まった。幕開けの演舞は豊来家さんの「韓園」。1人で獅子頭を両手に持って舞うもので、ご自身で創作したとのこと。次いで「宮参り」「大黒」と続いた。昨年まで演舞でもトークでも豊来家...〈奈良歳末点描〉漢国神社で恒例の「獅子神楽」