昨日、引っ越し先のワード・プレスのブログに自動広告を貼りました。賑やかになったというかごちゃごちゃしたというか。これで引っ越しは完全終了です。gooブログをご愛読いただいた皆様、本当にありがとうございました。これでgooブログでの更新は最後になります。良かったら以下のワード・プレスのブログにお越しください。とびお節全開でお待ちしております。https://tobiomasahiro.com、ブログ引っ越し完全終了
躁うつ病を患い、酒に逃げながらも本を読み、ホラー映画や散歩を楽しむ孤独なおじさんの日記です。
平成16年4月にうつ病を発症して12 年近く。 病気は躁うつ病に悪化しつつ、酒に逃げながらも日々小説を読み、書き、ホラー映画や散歩を楽しむ孤独なおじさん(とびお)です。
昨日は月に一度の精神科受診日でした。もう寛解にいたって15年以上経ちます。日常の苦しみはもはや生きるうえで避けられないと分かっています。単に予防的に飲む薬が欲しくて通っているだけのような状態が続いています。寛解
今日は同居人が休日出勤を命じられたため、独りで過ごす日曜日になりました。我が家では土曜日はお出かけなどして遊ぶ日、日曜日は洗濯や掃除、一週間分の食料の買い出しなどの家事の日と定めています。それはどちらかが休日出勤をしていても変わりません。したがって、今日は独りで家事をこなしました。私は基本的に一通りの家事は自分だけでできちゃいます。料理もレパートリーは少ないながら、そこそこ美味しくできると思います。しかし、やはり独りで過ごす休日は面白くありません。結婚から26年。もはや独りが嬉しいはずなのに、私はそうではありません。とても寂しく感じます。同居人にどれだけ依存しているのかを思い知らされます。同居人に先立たれでもしたら、私は後追いはしないまでも孤独に耐えきれず、過度の飲酒や精神病薬のODなどにより、じきに亡く...独り
今日は千葉公園へ大賀ハスを観に行きました。大賀ハスは千葉市の花。大賀博士という方が千葉でこれを咲かせたそうです。幟があちこちに立っていました。こんな感じです。大乗仏教では亡くなる時に仏様がハスの花に乘って迎えに来てくれるのだとか。そうであるなら私はもっとこの花を愛でたいと思います。大賀ハスまつり
昨夜は京懐石の店(なぜか千葉にある)で結婚26周年のお祝いをしました。京都で長年修行したという板前が10年前に開いた店で、まぁまぁ満足できました。良い夜だったと思います。今日は「その世とこの世」という、大詩人の谷川俊太郎とライターのブレイディみかこの往復書簡集をお読みました。150ページ程度ですので、すぐに読み終わりました。その世とこの世谷川俊太郎岩波書店タイトルのその世とこの世は、あの世とは別にその世があり、世界はこの世とその世とあの世で成り立っている、という示唆に富んだ書簡から取ったものです。詩人とライターという関係性ですが、幽霊とお化けの話から、ウクライナ戦争やコロナ禍の話、果てはトランスヒューマニズムという一種の未来の人間の在り方を規定しようとする思想の話まで出てきて、スリリングな内容になっていま...その世とこの世
昨夕、義母が入院している病院から同居人が呼び出されました。この3日ばかりの間に義母の体調は著しく悪化し、もはや口から食事を摂ることは無理であろうこと、認知機能はまだそれほど衰えていないが、普通に会話することは無理であること、車椅子に座ることは体を支えられないために困難であろうこと、今後の治療は義母の年齢や状態から考えて、積極的には行わず、痛みや不快感を緩和するだけにしたいこと、等の説明があったとのことです。週末は主治医がお休みのため、金曜日のうちに説明しておきたかったとのことでした。最悪今日、明日にも危ないということです。義母は東京大空襲を生き残りますが、幼い妹と母親ははかなくなってしまいました。戦後は父親と祖母から可愛がられて育ち、少々わがままな性格になってしまいました。商業高校としては日本一と言われる...儚い
昨日、6月13日は26回目の結婚記念日でした。昨年は銀婚ということで、式を挙げた東京大神宮から祝詞に招待され、千葉からわざわざ飯田橋まで出かけました。東京大神宮に隣接するマツヤ・サロンで宴会もあったのですが、25年前に同じ式場で式を挙げたというだけのご縁で氏素性の知れない人々と宴席を囲むのはつまらんと思い、宴は欠席しました。その他に、二人で蓮池の路地裏にある千葉市一番の高級寿司でコースを食い、大酒をも喰らいました。あれから一年。今年は明日の土曜日に千葉駅から徒歩10分ほどの高級和食店で懐石料理を食いつつ、お酒をいただく予定にしています。唯一の心配は先般軽い脳梗塞を起こした義母が入院中だということ。脳梗塞はごく軽く、若ければ問題にならないらしいのですが、何しろ84歳と高齢ですから、どうなるか分かりません。食...26
今日は息つく暇もないほど忙しく、酒を呑もうとも思わなかったので駅前の中華屋で冷やし担々麺を食って帰宅するなり風呂も入らずリビングのホットカーペットで1時間ほど眠ってしまいました。そうなると今度は眠れなくなるというのが世の常で、ネットフリックスでなるべく馬鹿々々しいドラマか映画を観ようと、「地獄の花園」というのが眼にとまり、なんとなく1時間40分ほどの作品を観てしまいました。地獄の花園永野芽郁大会社には堅気のOLと喧嘩に明け暮れるヤンキーOLが存在する世界。その世界で繰り広げられる抗争が描かれ、誠に馬鹿々々しいほど痛快です。そんな中、堅気のOLとして生きている主人公の永野芽郁演じるナオコ、普通に仕事をし、仕事帰りには同僚と食事をしたりして、彼氏が欲しいとぼやきながら普通のOLとして生きています。そんな中、途...地獄の花園
横道世之介3部作の最後、「永遠と横道世之介」を読み終わりました。上下2巻。合わせて700頁に及ぶ長編です。第1作では大学1年生の一年間を、第2作では就職に失敗してバイトで過ごす24歳の1年間を、今作ではまがりなりにもプロのカメラマンとなった39歳の世之介が描かれています。お調子者で誰からも好かれる世之介。唯一、女性からはもてません。今作では、30歳でお付き合いした薄幸の女性との思い出が頻繁に語られます。世之介が彼女に出会った時、すでに彼女は余命2年の宣告を受けていました。しかし世之介は、彼女に「早く出会えて良かった」と言います。2年遅かったら彼女は亡くなっていたと思うと、2年といえど長い年月なのかもしれません。短い夏の思い出も、クリスマスの思い出も、2回だけ。それでも世之介にとっては最高の彼女なのです。彼...永遠と横道世之介
今朝、義母が入所している施設から電話があり、朝食に箸を付けず、表情に精気が無く、血圧を測ったら上が190を超えていたとかで、掛りつけの内科に連れて行ったらその場で大きな病院へ行くよう紹介状を渡され、大病院で検査の結果、入院となりました。一か月程度ということです。今入っている施設は医療行為は行えないので、退院後は特別養護老人ホームに移る必要がありそうですが、果たして空いているか。もし空いていなかったら、同居人は介護離職せざるを得ないでしょう。人は簡単には亡くならないのかなと変なことを感じてしまいました。義母の入院
6月17日(月)から、私の部署では1名定員削減の憂き目にあうことになりました。私にとっては衝撃的な出来事です。ただでさえ少ない人数でどうにか仕事を回してきたというのに。部下たちの仕事の分担を考えなければなりません。もちろん私の分担も。上層部は私の病歴を当然知っています。寛解に至って15年も経つので、もう負荷を増やしても大丈夫だろうという判断なのでしょうが、そんなに甘いものではありません。じつはもう精神科医から休養すべきだと言われ、診断書も貰っています。とりあえずはこの診断書を常に忍ばせ、様子を見つつ、もうダメだとなったら病気休暇に入ろうと思っています。自分を守るのは自分だけですから。定員削減
今朝はなんだかひどく体が重く、起き上がる気が起きなかっので、思い切って休暇を取りました。あらかじめ申請してあった休暇と違い、何となく罪悪感がありますが、仕方ありません。重い頭でベッドから出ずに読書しました。かねて読み進めていた「おかえり横道世之介」を読み終わりました。おかえり横道世之介(中公文庫よ43-5)吉田修一中央公論新社前作では18歳から19歳にかけての、大学1年生という設定でしたが、続編では24歳にして就職に失敗し、バイトとパチンコに明け暮れながらぼんやりと写真家を目指す姿がゆるーく描かれています。舞台が小岩のせいか江戸川区出身の私には親しみやすい物語でもありました。いわゆる良い人であることが唯一の取柄のゆるーい横道世之介、それでも生きていかなければなりません。死なないかぎり生きていかなければなら...おかえり横道世之介
月曜日から金曜日までみっちり働いて、土曜日を迎えたのは喜ばしいことですが、朝から体がだるく、熱を測ったら微熱がありました。思えばコロナ禍の時には風邪一つひきませんでした。多分手洗い、手の消毒、マスクなどが効いていたのではないかと思います。ところがちょっと油断しただけで微熱を発するとは、人間の肉体というもの、正直に出来ているようです。微熱
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昨日、引っ越し先のワード・プレスのブログに自動広告を貼りました。賑やかになったというかごちゃごちゃしたというか。これで引っ越しは完全終了です。gooブログをご愛読いただいた皆様、本当にありがとうございました。これでgooブログでの更新は最後になります。良かったら以下のワード・プレスのブログにお越しください。とびお節全開でお待ちしております。https://tobiomasahiro.com、ブログ引っ越し完全終了
引っ越し済みのブログのURLを貼っておきますので、ぜひ新しいブログへお越しください。https://tobiomasahiro.com引っ越し済のブログのURL
WordPressへのブログのお引越しが完了しました。テンプレート(WordPressではテーマというそうです)もイマイチ良くないし、記事投稿の仕方もよく分かりません。しかし17年もの間gooブログに書き溜めたデータをわずかの間にお引越しできたのは有難いことです。専門業者に頼んで良かったと思います。gooブログしか触ったことの無い自分にはとても無理だったろうと思います。これからは以下から新しいブログを訪問頂けると幸いです。↓ブログうつと酒と小説な日々 躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記ブログのお引越し完了
gooブログがサービス停止となることはすでにこのブログでお知らせしたところです。当初はgooブログが推奨するアメーバかはてなに自力で引っ越そうと思っていたのですが、調べれば調べるほど私には困難であることを実感するようになりました。そこでお金はかかりますが、WordPressに移行することとし、専門業者に発注することとしました。業者が作業して、私が確認してさらに改善を要求して、といったことを繰り返すと納品まで一か月程度かかるようです。その間、ブログの更新はストップしてほしいと専門業者から頼まれました。なので、ブログの更新は一か月程度お休みします。WordPressへの移行が完了したら新しいURLをお知らせしますので、しばらくお待ちください。WordPress
今日はのんびりと読書をして過ごしました。桜木紫乃の「凍原」という小説を読みました。凍原(講談社文庫)桜木紫乃講談社この作者にしては珍しいミステリーです。終戦直後の樺太から命からがら北海道へ逃げ帰った女の半生とそれにまつわる殺人が雄大な時の流れのなかで語られます。ただし、もともとがミステリー作家ではないし、ミステリー志向とは思えません。小説家というものはイメージが定着することを嫌い、自分はこんな物も書けるんだ、あんな物も書けるんだと、色々な分野に手を出したりしがちです。舟木一夫が一時「高校三年生」を歌うことを拒否したとか、太田裕美が「木綿のハンカチーフ」を封印したとかいう話を聞きます。そればっかり求められると嫌になっちゃうのでしょうね。この小説もそんな感じが漂っています。自分は警察小説だって書けるんだ、と言...凍原
4月の配置換えによる忙しさにかまけて、ブログの更新を怠ってしまいました。ブログを開かずにいたら、いきなりgooブログがサービスを停止するという衝撃の文言がトップページに出てきました。完全閉鎖してしまっても良いのでしょうが、折角書き溜めたものが雲散霧消してしまうのは惜しい気がします。ブログのお引越しを検討しなければなりませんが、お引越しの理屈は分かるのですが、作業が大変そうです。チマチマと20Mづつダウンロードしてそれを新しいブログサービスにアップロードするということのようですが、20Mというのはしびれます。小さすぎるではないですか。文字だけのブログならともかく、写真やら動画やらをアップしているわけですから。ただでさえ新しい仕事に慣れず、日々鬱々として過ごしているというのに、ブログサービスの停止はきついです...思い癖
今日は休暇を取りました。なんだかひどく疲れてしまったようです。朝は10時まで眠り、起きてから朝昼兼用の飯を食い、かねて読み進めていた、桜木紫乃の「裸の華」という小説を読み終わりました。年増のストリッパーが足を怪我して引退。ダンスショーを売りにする小さなバーを開きます。若いダンサー二人を雇って店は軌道に乗りますが、わずか10カ月でダンサーの一人は妊娠、時を同じくしてもう一人は映画のオーディションに合格して店を離れます。もう一度ダンサーを募集しても良かったのですが、年増はもう一度裸で踊りたいという欲求断ち切れず、再びストリッパーに復帰するというお話です。題材は良いのでしょうが、この作者にしてはやや冗漫な感じがしました。ストリップというもの、観たことがなく、裸になりさえすれば良いのかと思っていましたが、ダンサー...裸の華
昨日は桜を観に千葉城及び千葉大病院に出かけました。本当は県立青葉の森公園で酒肴揃えて派手にやりたかったのですが、夕方から精神科の診察があったため断念し、散策するだけにしました。千葉城では千葉城桜まつりと称して、的屋がたくさん並び賑やかでした。一方、千葉大病院は見事な桜並木がありながら、歩いている人とてありません。桜は咲く時期と場所を選ぶようです。桜は早くも散り始めていました。今日は午後から雨の予報なので、飲食を伴った花見は今年は無理なようです。正月よりも桜の時期のほうが、1年無事に生き残れたという思いを強くします。その儚さゆえでしょうか。桜
いよいよ今年度最後の週末を終えようとしています。明日一日通ったら新年度の仕事が始まります。すぐお隣の部署とはいえ、配置換えになったことに身のすくむ思いです。満開とまでは言えませんが、桜も咲き、新年度らしい雰囲気を醸し出しています。そんな中、一昨日爪を切りすぎたせいか、右手の人差し指の爪が黒く変色してしまいました。触ればひどく痛み、触らなくても患部がじんじんします。土日祝日、正月も関係無しに診察している、最近流行り出したいわゆるコンビニ病院の皮膚科に行きました。爪の中が化膿しているということで、小さな針を爪に突っ込み、膿に穴を空けてぎゅうぎゅう握って膿を出す、という荒療治を受けました。後は一週間化膿止めの塗り薬をぬり、感染症予防の薬を服薬して患部を見せに来いとのこと。痛かったですねぇ。麻酔なしでやられたので...膿
年度末。多忙を極めています。週末も心が騒ぎ、昨日は自主的休日出勤をしてしまいました。4月からすぐ隣の部署に異動します。その前に今いる部署の仕事をきれいにしようと思っていますが、なかなか進みません。折角桜に開花に近い良い陽気になったというのに。異動するのが同じフロアというのはあまり良いものではありません。後任は前任に頼りがちになるし、前任は新しい仕事を覚えなければならないのに古い仕事に振り回されます。GWくらいには落ち着くと思います。それまではしんどくても我慢しなければなりません。異動
昨夕、4月1日付け異動者、採用者、退職者の内示がありました。私は同じ課の別の島へ横滑りということで、私を悩ませてきた2つの係を見なければならないという重圧からは逃れられそうです。しかし残念なことながら、現在空席のその席に補充はありませんでした。上からは新規採用がさらに増やせればそれを充てたいとのこと。なめられたものです。で、当然ながら私の後任者が私と同じ苦しみを味わい、私はそれを見なければならないというだけでも、気分が汚染されそうです。しかも後任者、少々気分の浮き沈みが激しい人で、上司や部下と衝突してしまう可能性があります。前任者としての意見を求められるのも嫌ですし、そんな時は離席もやむを得ないかなと思っています。異動できたことは素直に嬉しいですが、状況を考えると、目出度さもちう位なりおらが春、と言う小林...中くらい
春の瘴気濃い年度末の日曜日。この時季はいつもそうですが、狂おしいまでの焦燥感と不安感に駆られます。わが国の学年暦は4月を初月とします。そのため多くの新入社員は4月入社。国の会計年度も3月まで。私の職場も当然3月で年度末ということになります。このブログで何度も報告したとおり、6月以来私は2つの部署を一人でみる羽目になり、それがゆえ精神の落ち込み激しく、ついには上司に人を付けるか私を異動させるかどちらかにしてくれと訴え出ました。とにかく4月の年度替わりまでは待ってくれという返事だったので、今は内示が楽しみなような怖ろしいような、複雑な心境です。来年度もこの体制だったなら、長期の病気休暇に突入してしまうでしょう。鬱々とした気持ちながら、じつに久しぶりに小説を読みました。小さな現実逃避でしょうか。読んだのは桜木紫...ホテルローヤル
昨日、今日と同居人が風邪に臥せってしまいました。昨日の朝高熱を発し、すぐに内科に行って検査したところ、コロナでもインフルエンザでもなく、風邪との診断。咳がひどく、咳止めやら解熱剤やら抗生物質やらが処方されましたが、薬効確かではありません。2日間、私はリビングダイニングで過ごし、飯も一人。同居人は粥を食うために出てくる以外はずうっと寝室で過ごしていました。感染を怖れて私はリビングに布団を敷いて寝ました。ドア一枚隔てただけですぐそこにいるのに、なんだか寂しい気持ちが続きました。べつに難病に冒されたわけでもないのに。同居人に頼ること著しいものがあります。若い頃はそうではありませんでした。いつでも離婚して良いとさえ思っていました。私は独り暮らしの経験が3年ほどあり、ために一通りの家事をこなすことができます。独り暮...後追い
金曜日、ショッキングな事実がありました。私の部署で働いていた再任用の超ベテラン職員が突如電話してきて、仕事を辞める、もう出勤しないと言うのです。引継ぎすら拒否されました。ある程度仕事を任せていたので、どうしてよいか分かりません。それでなくても6月から二つの部署を見ることになり、ヘロヘロだというのに。私の精神はどうなっちゃうんでしょうか。少し気分転換しようと、湯島天神梅まつりに出かけました。ここは小規模ながら多くの屋台が出、人出も多く、舞台なんかもあったりして、祭り気分を盛り上げてくれます。しら梅に明くる夜ばかりとなりにけりこのブログで何度も引用した与謝蕪村の辞世です。よほど白梅がお好きだったと見えます。永遠に白梅に包まれて眠りたかったのでしょうか。梅昆布茶と椎茸茶の試飲をさせてもらい、両方とも購入。同居人...梅
昨日は晴れて風も無く、穏やかな一日に恵まれました。そうなるとどうしても小さな漂泊の思いに駆られ、車を西に走らせました。時あたかもお釈迦様が涅槃に入られた日。いわゆる命日です。芝の増上寺で涅槃会を行い、日頃観ることが出来ない巨大な曼荼羅を観られるということで、首都高を増上寺目指して走りました。当たり前ですが、増上寺は東京タワーのすぐ近くに立地しているため、以下のような景色が楽しめます。スカイツリーよりも派手です。涅槃会の法要が終わり、昼食を摂ってから、折角だからということで東京タワーに登りました。30年以上ぶりです。高い所から地上を観ると、人間の活動が馬鹿々々しく思えてきます。チマチマと運動したり、車を転がしたり、高層ビルの工事をしたり。馬鹿と煙は高い所が好きだとか申します。それなら高い所に登って神様のよう...涅槃会
今日は休暇を取りました。千葉大学医学部附属病院で眼の検査を受けるためです。私は左目が緑内障のため、視野の一部が欠損しています。しばらく近所のクリニックに通っていたのですが、手術を検討すべきだとかで、大病院を紹介されたわけです。それからもう3年。半年に一度大病院で検査を受けていますが、症状はそのままで、様子見が続いています。目薬が効いているということでしょうか。人間50も過ぎればどこかしら不具合が出てくるものです。私の場合それが左目だったということですが、目は怖ろしいですね。本も読めない、映画も観られない、美術鑑賞も出来ない、観光も出来ない、そもそも日常生活が著しく不便になるでしょう。これからどんどん出来ないことが増えていくと思います。私もそろそろ初老と言う年です。老いることは誰にも避けられないこととは言う...眼
寒風吹きすさぶ週末。襲い来る年度末のハード・ワークの予感に打ち震えています。そんな中、昨日、四週間に一度の精神科の診察に行ってきました。年度末であれば落ち気味になるのは仕方ない、失敗しても自分を責めず、日々を淡々と過ごすように言われ、薬は今までと同じ処方となりました。人間、言うは易く行うは難いもの。そんな風に自在に心を操れれば、精神科医など存在し得ないでしょう。言うは易く
私が親しくしていた職場の後輩が昨日付けで退職しました。40代後半の女性です。この人、少々人の好き嫌いが激しく、嫌いとなったら徹底的に嫌います。元々は小心で傷つきやすい人ですが、それがゆえ、自分を守るために人を嫌ったのだと思います。嫌われていた人数名がハラスメントを訴えたのが6月。すぐに別のフロアに異動になり、事情聴取も受けたようです。それが心の傷となったのか、適応障害を発症して休職に追い込まれました。もはや復帰の道は無いと、このたびの退職となったようです。ハラスメントを訴える側の意見だけを重視し、後輩の言い分はほぼ無視されたようです。いびり出されたようなものです。気の毒で仕方ありません。退職
昨日はひどく寒い日でしたが、着物を着て成田山新勝寺へ出かけました。遅い初詣です。成田山は一年中混雑していますが、正月三が日は満員電車並みと聞きます。千葉市で生まれ育った同居人は毎年元日に両親に連れられ、成田山へ初詣に出かけたそうですが、そのあまりの混みようを実感して、正月が来たという気持ちになったそうです。初詣というからには1月中に行きたいと、昨日出かけたわけです。広い参道は多くの人で賑わい、寺の境内には的屋もたくさん店を広げていました。まるで正月休みに戻ったような錯覚さえ覚えます。本堂では護摩焚きも見ることが出来ました。お参りを済ませて昼食です。成田山に参詣して鰻を食わないわけがありません。多くの鰻屋が立ち並ぶ中、一際行列をなしていたのが有名な川豊です。3時間待ちだとか。ここの鰻は荒っぽくて濃い味が特徴...成田山
今日は休暇を取りました。自立支援医療受給者証の更新のためです。これは重度な精神病患者が社会で生きていけるようにするための支援制度で、認定を受けると医療費及び薬代が1割負担で済みます。私は「重度かつ継続」に認定されており、もう10年以上1割負担で済んでいます。双極症(最近双極性障害から双極症に名称が変わりました)は完治するということがなく、寛解に至ったら寛解状態を長引かせるのが主たる治療方針になります。そのため、予防的に、しかし大量の精神病薬の服薬が必要になります。当然、薬代も高くなるわけで、1割負担でかなり助かっています。手続きが終わって、本屋に立ち寄り、超シルバー川柳という本を買いました。超シルバー川柳レッツゴー100歳編みやぎシルバーネット河出書房新社90歳以上の作者が詠んだ川柳ばかりを集めたものです...もう十分
昨日は月に一度の精神科受診日でした。もう寛解にいたって15年以上経ちます。日常の苦しみはもはや生きるうえで避けられないと分かっています。単に予防的に飲む薬が欲しくて通っているだけのような状態が続いています。寛解
今日は同居人が休日出勤を命じられたため、独りで過ごす日曜日になりました。我が家では土曜日はお出かけなどして遊ぶ日、日曜日は洗濯や掃除、一週間分の食料の買い出しなどの家事の日と定めています。それはどちらかが休日出勤をしていても変わりません。したがって、今日は独りで家事をこなしました。私は基本的に一通りの家事は自分だけでできちゃいます。料理もレパートリーは少ないながら、そこそこ美味しくできると思います。しかし、やはり独りで過ごす休日は面白くありません。結婚から26年。もはや独りが嬉しいはずなのに、私はそうではありません。とても寂しく感じます。同居人にどれだけ依存しているのかを思い知らされます。同居人に先立たれでもしたら、私は後追いはしないまでも孤独に耐えきれず、過度の飲酒や精神病薬のODなどにより、じきに亡く...独り
今日は千葉公園へ大賀ハスを観に行きました。大賀ハスは千葉市の花。大賀博士という方が千葉でこれを咲かせたそうです。幟があちこちに立っていました。こんな感じです。大乗仏教では亡くなる時に仏様がハスの花に乘って迎えに来てくれるのだとか。そうであるなら私はもっとこの花を愛でたいと思います。大賀ハスまつり
昨夜は京懐石の店(なぜか千葉にある)で結婚26周年のお祝いをしました。京都で長年修行したという板前が10年前に開いた店で、まぁまぁ満足できました。良い夜だったと思います。今日は「その世とこの世」という、大詩人の谷川俊太郎とライターのブレイディみかこの往復書簡集をお読みました。150ページ程度ですので、すぐに読み終わりました。その世とこの世谷川俊太郎岩波書店タイトルのその世とこの世は、あの世とは別にその世があり、世界はこの世とその世とあの世で成り立っている、という示唆に富んだ書簡から取ったものです。詩人とライターという関係性ですが、幽霊とお化けの話から、ウクライナ戦争やコロナ禍の話、果てはトランスヒューマニズムという一種の未来の人間の在り方を規定しようとする思想の話まで出てきて、スリリングな内容になっていま...その世とこの世
昨夕、義母が入院している病院から同居人が呼び出されました。この3日ばかりの間に義母の体調は著しく悪化し、もはや口から食事を摂ることは無理であろうこと、認知機能はまだそれほど衰えていないが、普通に会話することは無理であること、車椅子に座ることは体を支えられないために困難であろうこと、今後の治療は義母の年齢や状態から考えて、積極的には行わず、痛みや不快感を緩和するだけにしたいこと、等の説明があったとのことです。週末は主治医がお休みのため、金曜日のうちに説明しておきたかったとのことでした。最悪今日、明日にも危ないということです。義母は東京大空襲を生き残りますが、幼い妹と母親ははかなくなってしまいました。戦後は父親と祖母から可愛がられて育ち、少々わがままな性格になってしまいました。商業高校としては日本一と言われる...儚い
昨日、6月13日は26回目の結婚記念日でした。昨年は銀婚ということで、式を挙げた東京大神宮から祝詞に招待され、千葉からわざわざ飯田橋まで出かけました。東京大神宮に隣接するマツヤ・サロンで宴会もあったのですが、25年前に同じ式場で式を挙げたというだけのご縁で氏素性の知れない人々と宴席を囲むのはつまらんと思い、宴は欠席しました。その他に、二人で蓮池の路地裏にある千葉市一番の高級寿司でコースを食い、大酒をも喰らいました。あれから一年。今年は明日の土曜日に千葉駅から徒歩10分ほどの高級和食店で懐石料理を食いつつ、お酒をいただく予定にしています。唯一の心配は先般軽い脳梗塞を起こした義母が入院中だということ。脳梗塞はごく軽く、若ければ問題にならないらしいのですが、何しろ84歳と高齢ですから、どうなるか分かりません。食...26
今日は息つく暇もないほど忙しく、酒を呑もうとも思わなかったので駅前の中華屋で冷やし担々麺を食って帰宅するなり風呂も入らずリビングのホットカーペットで1時間ほど眠ってしまいました。そうなると今度は眠れなくなるというのが世の常で、ネットフリックスでなるべく馬鹿々々しいドラマか映画を観ようと、「地獄の花園」というのが眼にとまり、なんとなく1時間40分ほどの作品を観てしまいました。地獄の花園永野芽郁大会社には堅気のOLと喧嘩に明け暮れるヤンキーOLが存在する世界。その世界で繰り広げられる抗争が描かれ、誠に馬鹿々々しいほど痛快です。そんな中、堅気のOLとして生きている主人公の永野芽郁演じるナオコ、普通に仕事をし、仕事帰りには同僚と食事をしたりして、彼氏が欲しいとぼやきながら普通のOLとして生きています。そんな中、途...地獄の花園
横道世之介3部作の最後、「永遠と横道世之介」を読み終わりました。上下2巻。合わせて700頁に及ぶ長編です。第1作では大学1年生の一年間を、第2作では就職に失敗してバイトで過ごす24歳の1年間を、今作ではまがりなりにもプロのカメラマンとなった39歳の世之介が描かれています。お調子者で誰からも好かれる世之介。唯一、女性からはもてません。今作では、30歳でお付き合いした薄幸の女性との思い出が頻繁に語られます。世之介が彼女に出会った時、すでに彼女は余命2年の宣告を受けていました。しかし世之介は、彼女に「早く出会えて良かった」と言います。2年遅かったら彼女は亡くなっていたと思うと、2年といえど長い年月なのかもしれません。短い夏の思い出も、クリスマスの思い出も、2回だけ。それでも世之介にとっては最高の彼女なのです。彼...永遠と横道世之介
今朝、義母が入所している施設から電話があり、朝食に箸を付けず、表情に精気が無く、血圧を測ったら上が190を超えていたとかで、掛りつけの内科に連れて行ったらその場で大きな病院へ行くよう紹介状を渡され、大病院で検査の結果、入院となりました。一か月程度ということです。今入っている施設は医療行為は行えないので、退院後は特別養護老人ホームに移る必要がありそうですが、果たして空いているか。もし空いていなかったら、同居人は介護離職せざるを得ないでしょう。人は簡単には亡くならないのかなと変なことを感じてしまいました。義母の入院
6月17日(月)から、私の部署では1名定員削減の憂き目にあうことになりました。私にとっては衝撃的な出来事です。ただでさえ少ない人数でどうにか仕事を回してきたというのに。部下たちの仕事の分担を考えなければなりません。もちろん私の分担も。上層部は私の病歴を当然知っています。寛解に至って15年も経つので、もう負荷を増やしても大丈夫だろうという判断なのでしょうが、そんなに甘いものではありません。じつはもう精神科医から休養すべきだと言われ、診断書も貰っています。とりあえずはこの診断書を常に忍ばせ、様子を見つつ、もうダメだとなったら病気休暇に入ろうと思っています。自分を守るのは自分だけですから。定員削減
今朝はなんだかひどく体が重く、起き上がる気が起きなかっので、思い切って休暇を取りました。あらかじめ申請してあった休暇と違い、何となく罪悪感がありますが、仕方ありません。重い頭でベッドから出ずに読書しました。かねて読み進めていた「おかえり横道世之介」を読み終わりました。おかえり横道世之介(中公文庫よ43-5)吉田修一中央公論新社前作では18歳から19歳にかけての、大学1年生という設定でしたが、続編では24歳にして就職に失敗し、バイトとパチンコに明け暮れながらぼんやりと写真家を目指す姿がゆるーく描かれています。舞台が小岩のせいか江戸川区出身の私には親しみやすい物語でもありました。いわゆる良い人であることが唯一の取柄のゆるーい横道世之介、それでも生きていかなければなりません。死なないかぎり生きていかなければなら...おかえり横道世之介
月曜日から金曜日までみっちり働いて、土曜日を迎えたのは喜ばしいことですが、朝から体がだるく、熱を測ったら微熱がありました。思えばコロナ禍の時には風邪一つひきませんでした。多分手洗い、手の消毒、マスクなどが効いていたのではないかと思います。ところがちょっと油断しただけで微熱を発するとは、人間の肉体というもの、正直に出来ているようです。微熱
昨日はどこに出かけるでもなく、読書をして過ごしました。読んだのは「イノセント・デイズ」という小説です。イノセント・デイズ(新潮文庫)早見和真新潮社早見和真という作家の本です。この人の小説を読むのは初めてです。書店で見て、興味を持ちました。ミステリー、ということになるんでしょうか。私には文芸作品のように感じられました。30歳の確定死刑囚の女が処刑される日から物語は始まります。その後に死刑囚の生い立ちや性格、生まれ育った環境等が友人や恋人らの視線から語られます。とりわけ小学生時代の仲良しグループで、秘密基地で遊んだ男の子が長じて弁護士になっており、弁護士は女囚に再審請求を勧めますが、拒否されます。女囚は死刑を怖れてはいません。それどころか、早期の執行を望んでさえいます。女囚は短い生涯のなかで、必要とされること...イノセント・デイズ
昨夜は吉田修一の長編「横道世之介」を読みました。平易な読みやすい文章と、テンポ良く転がる物語の世界に引き込まれ、文庫本で470頁強の小説を、少々夜更かしして最後まで読んでしまいました。青春小説ということになるんでしょうね。主人公の横道世之介はバブル全盛期に長崎県の片田舎から大学進学のため上京します。時に18歳。大学名は明記されませんが、武道館で入学式をやったとか、武道館から歩いて大学に戻るとかいった描写があり、法政大学で間違いないと思います。作者のプロフィールを見ると長崎県出身で法政大学卒業とありますから、かなりデフォルメしてあるにせよ、作者自身がモデルになっているものと思われます。18歳から19歳の、大学一年生の1年間が月ごとに章立てされ、描かれます。バイトやサークル、恋に友情等、青春小説のエキスとでも...横道世之介
今日は小雨が降ったりやんだり。一週間分の食料の買い出しに行ったのと、近所のイタリア料理店に昼飯を食いに行った以外は、自室で読書をしたりユー・チューブを観たりしてのんびり過ごしました。明日からの長い長い5日間の仕事のことを思うと憂鬱になりますが、日曜日の夕方はいつもそうです。それは何も就職してからのことだけではなく、3歳で幼稚園に通い始めた頃からずうっと続いています。今年55歳になりますから、もう52年も憂鬱な日曜日の夕方を過ごしていることになります。大学生までは教育を受ける期間ですから仕方が無いにしても、職業は自分で選べるのに、堅い小役人になってしまいました。今さら転職したところで、給料が半分に減るだけでしょう。現在の職にしがみつくしかありません。浮世は憂き世とはよく言ったものです。しがみつく
今日は朝一番で内科に行ってきました。4か月に一度の血液検査の採血のためです。朝飯を抜いたせいでひどく腹が減りました。昼はあっさり塩ラーメン。最近近所にできたあっさり塩とあっさり醤油の2種類だけのお店で、出汁が効いていてなかなかいけます。午後、12型のレッツ・ノートが届きました。自宅ではごっついHPのデスクトップを使っていますが、携帯用に購入しました。以前使っていた物が10年近く経ち、動作が遅くなってストレスでしたので、やむを得ず買い換えました。レッツ・ノート、ノートパソコンでは最強の性能を誇り、値段も他の機種の倍以上しますが、頑丈で長持ちするので購入したしだいです。初期設定を済ませてJ:comのwifiに繋ぎ、いつでも使えるようにしました。これで旅行先からでもブログの更新ができるし、職場で支給されているノ...週末
昨夜はカズオ・イシグロの短編集「夜想曲集」を読みました。この作者の短編集は初めて読みました。というか、私の知るかぎり、短編集はこれ1冊だけだと思います。夜想曲集(ハヤカワepi文庫)カズオ・イシグロ早川書房いずれも音楽家が主人公になっています。酒場で演奏する売れないバンドからかつてスターであった老歌手まで、さまざまです。この短編集の刮目すべき点は、ユーモアが前面に出されているところです。しかしそのユーモアは、人生というものへの辛辣さが隠されていて、そこが深い味わいになっています。エンターテイメントのようでいて、文学になっている、素敵な短編集でした。夜想曲集
昨夜は「思考の整理学」と言う本を読みました。なんでも東大、京大の学生に最も読まれた本だそうです。だからといって小難しい書物ではありません。むしろ軽い読み物と言った感じです。著者曰く、朝飯前というのは簡単な仕事というわけではなく、朝飯前が最も頭が働く時間帯で、だからこそ朝飯の前は難しい問題でも解決が容易だと言います。で、朝飯前の時間を長くするにはどうすれば良いかというと、早起きするのではなく、朝飯を抜いてしまえば良いのだとか。そうすれば朝飯前の時間が長くなって仕事がはかどる、なんてヘソの曲がったことが書いたりしてあって飽きさせません。しかし悲しいかな1983年に出版されたそうで、現代の整理とは異なっています。すなわち、ノート、カード、スクラップブックなどでの整理法が紹介されているのです。1983年と言えば、...思考の整理学
今日は久しぶりに映画館に足を運びました。観たのは「猿の惑星キングダム」です。映画『猿の惑星/キングダム』予告(60秒)|300年後の猿が支配する世界|完全新作5月10日(金)公開「猿の惑星」の第一作が公開されたのは1968年だそうです。私が生まれる1年前です。ですがテレビでたびたび放映され、私は何度も観て感銘を受けました。猿が人間を支配する世界を描いたもので、テンポよくスリリングな物語で、何度観ても名作だと感じました。猿の惑星(字幕版)チャールトン・ヘストンその後続編や新シリーズが制作されていますが、第一作に勝るものは未だ公開されていません。シリーズ物の宿命でしょうか。今日観た作品はチンパンジーとゴリラの死闘を描きつつ、そこに最も狡猾で野蛮な、しかし知能が高い人間の女が絡んできます。しかし、人間と猿とを正...猿の惑星/キングダム
昨日は村田沙耶香という作家の小説を読みました。「消滅世界」です。消滅世界(河出文庫)村田沙耶香河出書房新社人類の生殖は人工授精で行うことが当然になり、性行為は不潔とされ、忌み嫌われるようになった世界。さらに進んで、実験都市というのを作り、楽園(エデン)システムという気色の悪い方法で人間社会を変革させようと試みます。すなわち、男は人口子宮というものを取りつけ、男でも女でも出産を可能にし、生まれた子供は父母ではなくエデンシステムが育てる。子供は社会全体の物として、男も女も老いも若きも成人は全ての子供のおかあさんとなり、家族という概念は消滅してしまう。一種のSFであり、ジェンダー・レス社会を描いた作品と言えます。非常に興味深い内容で、感銘を受けました。もう10年も前になるでしょうかか、この人の芥川賞受賞作「コン...消滅世界