イノセント・デイズ
昨日はどこに出かけるでもなく、読書をして過ごしました。読んだのは「イノセント・デイズ」という小説です。イノセント・デイズ(新潮文庫)早見和真新潮社早見和真という作家の本です。この人の小説を読むのは初めてです。書店で見て、興味を持ちました。ミステリー、ということになるんでしょうか。私には文芸作品のように感じられました。30歳の確定死刑囚の女が処刑される日から物語は始まります。その後に死刑囚の生い立ちや性格、生まれ育った環境等が友人や恋人らの視線から語られます。とりわけ小学生時代の仲良しグループで、秘密基地で遊んだ男の子が長じて弁護士になっており、弁護士は女囚に再審請求を勧めますが、拒否されます。女囚は死刑を怖れてはいません。それどころか、早期の執行を望んでさえいます。女囚は短い生涯のなかで、必要とされること...イノセント・デイズ
2024/05/26 06:25