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うつと酒と小説な日々ー時々ホラー映画ー https://blog.goo.ne.jp/tobiomasahiro

躁うつ病を患い、酒に逃げながらも本を読み、ホラー映画や散歩を楽しむ孤独なおじさんの日記です。

平成16年4月にうつ病を発症して12 年近く。 病気は躁うつ病に悪化しつつ、酒に逃げながらも日々小説を読み、書き、ホラー映画や散歩を楽しむ孤独なおじさん(とびお)です。

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2011/08/18

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  • イノセント・デイズ

    昨日はどこに出かけるでもなく、読書をして過ごしました。読んだのは「イノセント・デイズ」という小説です。イノセント・デイズ(新潮文庫)早見和真新潮社早見和真という作家の本です。この人の小説を読むのは初めてです。書店で見て、興味を持ちました。ミステリー、ということになるんでしょうか。私には文芸作品のように感じられました。30歳の確定死刑囚の女が処刑される日から物語は始まります。その後に死刑囚の生い立ちや性格、生まれ育った環境等が友人や恋人らの視線から語られます。とりわけ小学生時代の仲良しグループで、秘密基地で遊んだ男の子が長じて弁護士になっており、弁護士は女囚に再審請求を勧めますが、拒否されます。女囚は死刑を怖れてはいません。それどころか、早期の執行を望んでさえいます。女囚は短い生涯のなかで、必要とされること...イノセント・デイズ

  • 横道世之介

    昨夜は吉田修一の長編「横道世之介」を読みました。平易な読みやすい文章と、テンポ良く転がる物語の世界に引き込まれ、文庫本で470頁強の小説を、少々夜更かしして最後まで読んでしまいました。青春小説ということになるんでしょうね。主人公の横道世之介はバブル全盛期に長崎県の片田舎から大学進学のため上京します。時に18歳。大学名は明記されませんが、武道館で入学式をやったとか、武道館から歩いて大学に戻るとかいった描写があり、法政大学で間違いないと思います。作者のプロフィールを見ると長崎県出身で法政大学卒業とありますから、かなりデフォルメしてあるにせよ、作者自身がモデルになっているものと思われます。18歳から19歳の、大学一年生の1年間が月ごとに章立てされ、描かれます。バイトやサークル、恋に友情等、青春小説のエキスとでも...横道世之介

  • しがみつく

    今日は小雨が降ったりやんだり。一週間分の食料の買い出しに行ったのと、近所のイタリア料理店に昼飯を食いに行った以外は、自室で読書をしたりユー・チューブを観たりしてのんびり過ごしました。明日からの長い長い5日間の仕事のことを思うと憂鬱になりますが、日曜日の夕方はいつもそうです。それは何も就職してからのことだけではなく、3歳で幼稚園に通い始めた頃からずうっと続いています。今年55歳になりますから、もう52年も憂鬱な日曜日の夕方を過ごしていることになります。大学生までは教育を受ける期間ですから仕方が無いにしても、職業は自分で選べるのに、堅い小役人になってしまいました。今さら転職したところで、給料が半分に減るだけでしょう。現在の職にしがみつくしかありません。浮世は憂き世とはよく言ったものです。しがみつく

  • 週末

    今日は朝一番で内科に行ってきました。4か月に一度の血液検査の採血のためです。朝飯を抜いたせいでひどく腹が減りました。昼はあっさり塩ラーメン。最近近所にできたあっさり塩とあっさり醤油の2種類だけのお店で、出汁が効いていてなかなかいけます。午後、12型のレッツ・ノートが届きました。自宅ではごっついHPのデスクトップを使っていますが、携帯用に購入しました。以前使っていた物が10年近く経ち、動作が遅くなってストレスでしたので、やむを得ず買い換えました。レッツ・ノート、ノートパソコンでは最強の性能を誇り、値段も他の機種の倍以上しますが、頑丈で長持ちするので購入したしだいです。初期設定を済ませてJ:comのwifiに繋ぎ、いつでも使えるようにしました。これで旅行先からでもブログの更新ができるし、職場で支給されているノ...週末

  • 夜想曲集

    昨夜はカズオ・イシグロの短編集「夜想曲集」を読みました。この作者の短編集は初めて読みました。というか、私の知るかぎり、短編集はこれ1冊だけだと思います。夜想曲集(ハヤカワepi文庫)カズオ・イシグロ早川書房いずれも音楽家が主人公になっています。酒場で演奏する売れないバンドからかつてスターであった老歌手まで、さまざまです。この短編集の刮目すべき点は、ユーモアが前面に出されているところです。しかしそのユーモアは、人生というものへの辛辣さが隠されていて、そこが深い味わいになっています。エンターテイメントのようでいて、文学になっている、素敵な短編集でした。夜想曲集

  • 思考の整理学

    昨夜は「思考の整理学」と言う本を読みました。なんでも東大、京大の学生に最も読まれた本だそうです。だからといって小難しい書物ではありません。むしろ軽い読み物と言った感じです。著者曰く、朝飯前というのは簡単な仕事というわけではなく、朝飯前が最も頭が働く時間帯で、だからこそ朝飯の前は難しい問題でも解決が容易だと言います。で、朝飯前の時間を長くするにはどうすれば良いかというと、早起きするのではなく、朝飯を抜いてしまえば良いのだとか。そうすれば朝飯前の時間が長くなって仕事がはかどる、なんてヘソの曲がったことが書いたりしてあって飽きさせません。しかし悲しいかな1983年に出版されたそうで、現代の整理とは異なっています。すなわち、ノート、カード、スクラップブックなどでの整理法が紹介されているのです。1983年と言えば、...思考の整理学

  • 猿の惑星/キングダム

    今日は久しぶりに映画館に足を運びました。観たのは「猿の惑星キングダム」です。映画『猿の惑星/キングダム』予告(60秒)|300年後の猿が支配する世界|完全新作5月10日(金)公開「猿の惑星」の第一作が公開されたのは1968年だそうです。私が生まれる1年前です。ですがテレビでたびたび放映され、私は何度も観て感銘を受けました。猿が人間を支配する世界を描いたもので、テンポよくスリリングな物語で、何度観ても名作だと感じました。猿の惑星(字幕版)チャールトン・ヘストンその後続編や新シリーズが制作されていますが、第一作に勝るものは未だ公開されていません。シリーズ物の宿命でしょうか。今日観た作品はチンパンジーとゴリラの死闘を描きつつ、そこに最も狡猾で野蛮な、しかし知能が高い人間の女が絡んできます。しかし、人間と猿とを正...猿の惑星/キングダム

  • 消滅世界

    昨日は村田沙耶香という作家の小説を読みました。「消滅世界」です。消滅世界(河出文庫)村田沙耶香河出書房新社人類の生殖は人工授精で行うことが当然になり、性行為は不潔とされ、忌み嫌われるようになった世界。さらに進んで、実験都市というのを作り、楽園(エデン)システムという気色の悪い方法で人間社会を変革させようと試みます。すなわち、男は人口子宮というものを取りつけ、男でも女でも出産を可能にし、生まれた子供は父母ではなくエデンシステムが育てる。子供は社会全体の物として、男も女も老いも若きも成人は全ての子供のおかあさんとなり、家族という概念は消滅してしまう。一種のSFであり、ジェンダー・レス社会を描いた作品と言えます。非常に興味深い内容で、感銘を受けました。もう10年も前になるでしょうかか、この人の芥川賞受賞作「コン...消滅世界

  • 日本橋あたり

    昨日は日本橋あたりを散歩しました。東京駅で降りて八重洲口から高島屋へ。徒歩10分もかかりません。ここで同居人は小さな絵画と洒落た日傘を購入。衝動買いでしょうかね。私は何も買わずに冷やかしました。その後日本橋を渡って三越へ。百貨店のハシゴです。お昼はスペイン料理のランチ・コースを頂きました。ワインを少々頂いてしまいました。禁断の昼酒です。この背徳感がたまりません。車を使わないとこういうことになってしまうこと必定です。日本橋に少々飽きて、お祭りをやっているという新橋へ移動。安い居酒屋で昼酒を楽しんでいる人が大勢いました。約14,000歩。気持ちよく歩けました。日本橋あたり

  • 遠い山なみの光

    今日は昨日とは打って変わって静かに過ごしています。まずは朝一番で散髪。夕方16時30分から精神科へ行く予定。その間にカズオ・イシグロの処女長編「遠い山なみの光」を一気に読みました。遠い山なみの光(ハヤカワepi文庫イ1-2)カズオイシグロ早川書房舞台は終戦後間もない長崎。そこで若い妊婦と彼女を囲む人々との日常が淡々と綴られます。その中に異色の人物が登場します。米国人の愛人から一緒に米国に行こうと誘われ、それに夢を抱きながら、いつまでも渡米がかなわない女です。主人公はそれを愚かな考えだとしています。しかし、その主人公自身が、その経緯は語られませんが、家族を捨てて英国人の夫と子供を抱えて英国に移住しています。主人公と他の登場人物たちとの間で交わされる会話が印象的です。そこはかとなく漂う時代の変化に伴う諦念だっ...遠い山なみの光

  • 大散歩

    昨日は雲一つ無い好天に恵まれました。しかも最高気温は23度と過ごしやすい陽気。じつに久しぶりにお上りさんになって都内散歩を楽しみました。渋谷から青山、神宮外苑のあたりを目指すことにして、電車に乗りました。コロナ前であれば渋谷だろうと六本木だろうと車で行っていましたが、今はもうダメです。怖すぎます。で、渋谷駅に11頃降り立ちました。渋谷はいつも工事をしているイメージですが、それが加速しているようです。浦島太郎か懲役帰りかのごとく、街の様子が一変していて、なんだか違う場所に来たような錯覚に囚われました。渋谷駅前のスクランブル交差点は外国人に人気の観光スポットだと聞きましたが、本当にそうでした。私がスクランブル交差点を渡っている時、スクランブル交差点がよく見えるスターバックスの2階から撮影している外国人が大勢い...大散歩

  • 新しい日常

    明日から4連休。しかも世間ではコロナはほぼ終息したことになっています。私は必ずしもそうは思っていませんが。久しぶりにお上りさんになって青山から神宮外苑あたりでも散歩しようかと思っています。長らく江戸川区の実家に帰る以外、都内には出かけていません。ブログ内検索で調べたところ、2024年になってからは一度も都内へでかけていませんでした。2023年は4月に「きのう何食べた?」のロケ地に行くために新小岩へ、5月に雅楽を観るために宮内庁へ行っただけです。2022年と2021年は一度も都内へ出かけていません。2020年も3回行っただけです。きのう何食べた?DVDBOX(5枚組)西島秀俊東宝【Amazon.co.jp限定】『きのう何食べた?season2』DVDBOX(5枚組)DVD5枚組よしながふみ東宝その間にコロナ...新しい日常

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