12月26日、11月に開催された第12回地域伝統芸能今昔物語の最終の第3回実行委員会が江南文化財センターで行われました。反省点や今後に生かすための意見など共有しました。来場された方からのアンケートには好評の感想も多く、引き続き伝統芸能の啓発を含む公開事業として開催していく予定です。来年度は11月23日に妻沼中央公民館大ホールで開催します。無形民俗文化財の保存継承には少子高齢化等の課題もあり、出演に向けて多くの努力を要している団体もあります。皆様のご意見を頂戴しながら、事業を運営していきたいと存じますので宜しくお願い申し上げます。 追伸 本年も今日で仕事納めとなります。 本年も文化財に関連した様々な取り組みを進めてきました。 熊谷市文化財日記を通じてその一端をお伝えできたのではないかと思います。 そして、皆様のご協力により、本市の文化財保護行政が行われていること..
現在、保存修理事業を進めている熊谷市平戸の源宗寺本堂(「平戸の大仏」収蔵施設)において、本工事を前に、12月26日、外構部の土盛り事業の施工に向けた測量調査を行いました。施工業者とともに、一級建築士の細川末廣さんと内島章雄さんの両名、市教育委員会担当者の設計監理チームによって実施しました。平坦で無い敷地内の高低差補正、整地、洪水時などの対策を含む全体的な土盛りの方策などを検討しました。基礎部を支える外構周辺部の整備は重要な意味を持つため、測量内容を踏まえて工法を定めていく予定です。
特定非営利活動法人・熊谷市ほたるを保護する会は、市道江南110号線、愛称「ほたる坂通り」に案内板を3か所に設置しました。12月15日、案内板の前で除幕式が開かれ、設置に関わった約30名が参加しました。 2016年、熊谷市は市道の愛称を公募し「ほたる坂通り」に決定しました。江南地域に自生するゲンジボタルの保護活動を進めている同会は、ほたるの名を冠した道路名称を広く発信し、ホタル保護への理解を深めることを目的に市民協働「熊谷の力」事業として実施しました。 案内板は江南中央と千代地区の道路に面して設置され、市立江南南小と江南北小の児童が描いたホタルのイラスト、江南中学校の生徒がデザインした啓発ポスターなどを掲載しています。江南行政センター東側の案内板には、文珠寺(野原)に建立された俳人・金子兜太氏の句碑「行雲流水蛍訪なう文殊の地」の解説などが記されています。江..
坂東洋画会結成100周年記念山下仙之助絵画展 -日常の美と印象派の系譜-
埼玉県下初の洋画団体である坂東洋画会が結成されてから本年で100周年となります。同会を主導した画家の大久保喜一に師事し、埼玉県立浦和高等学校の美術教諭として後進の育成に励む傍ら、朱麦会や中央画壇の白日会で活躍した画家・山下仙之助の絵画を展示する展覧会が開催されています。 開催概要 坂東洋画会結成100周年記念山下仙之助絵画展 -日常の美と印象派の系譜- 日時:2019年12月12日(木)~12月28日(土) 9:00~21:00(最終日は~18:00) (水曜日休館) 入場無料 会場:熊谷市緑化センター1階ホール (埼玉県熊谷市宮町2-37-1 中央公園内) 主催:山下仙之助絵画展実行委員会 後援:熊谷市教育委員会 協力:埼玉県芸術文化再実行委員会・朱麦会 参照リンク 熊谷デジタルミュージアム 「山下仙之助」 http://www.kumaga..
12月8日、長慶寺本堂(埼玉県熊谷市西城93-1)にて、北関東の社寺彫刻をテーマにしたシンポジウムを開催しました。開会・趣旨説明 長慶寺として安井俊隆 住職の解説。報告として「国宝『歓喜院聖天堂』を拠点とした彫刻師の系譜』(熊谷市立江南文化財センター主任 山下祐樹 :埼玉建築士会歴史的建造物保全活用専門家・ヘリテージマネージャー)及び、一級建築士・ヘリテージマネージャー の小島恵理子 氏の、社寺彫刻研究者 今井玲子 氏などをパネリストとするシンポジウム「北関東社寺建築・彫刻の調査研究をめぐって」が行われました。石原系として名を馳せる石原吟八郎をはじめとした彫刻師の再認識と、社寺各所に配置された彫刻を美術工芸品の領域にまで到達させた名工たちの協演に想いを馳せながら、地域の文化財を知る機会となりました。シンポジウムには県内外から約80名が参加し、今後の展望を含めた意見交流をするこ..
箏曲雅会・箏和くわく塾 「祝典協奏曲」(第12回地域伝統芸能今昔物語)
11月23日に熊谷文化創造館さくらめいと太陽のホールで開催された「第12回地域伝統芸能今昔物語」。この公演で演奏された「箏曲雅会・箏和くわく塾」による箏曲「祝典協奏曲」の動画を公開しています。会の終了後、名演奏であったので再び視聴したいとの感想が寄せられ、他の演目団体に先んじてYouTubeにて配信しています。どうぞお楽しみください。演目及び団体の概要については、以下に記載しましたので併せてご参照ください。 「祝典協奏曲」 正派創立五十周年記念作曲(昭和37年) 作曲:平井康三郎 独奏部と合奏部に分かれ、箏曲の響き合いを最大限に生かした名曲として知られている。クラシック音楽のバロック時代の合奏協奏曲の形式をとり、全3楽章を構成する。第1楽章アレグロ、第2楽章アンダンテ・グランディオーソ、第3楽章アレグロ・コン・ブリオのうち、本公演では明快な第1楽章と、難しい技法が..
群馬県立歴史博物館 第13回テーマ展示『くらしのうつりかわり2』
群馬県立歴史博物館にて第13回テーマ展示『くらしのうつりかわり2』を開催しています。 どうぞご観覧ください。 ■開催概要(群馬県立歴史博物館サイトより) みなさんの家には、テレビや洗濯機などスイッチひとつで動く便利な機械がたくさんありますね。でも、昔は、ごはんをたくのも洗濯をするのも、ほとんど人の力でしていました。さまざまな道具を使い、季節に合わせて上手に道具をつかいわけて生活してきました。そして、くらしをより便利に豊かにしたいと願い、さまざまな工夫を積み重ねて、新しい道具がつくられてきたのです。この展示室には、おもに昭和の時代に生活の中で使われた道具を展示しています。昭和から平成にかけて人々のくらしは大きくかわってきました。みなさんのおじいさんやおばあさん、また、お父さんやお母さんが子どもだったころは、どのような道具を使って生活していたのでしょうか。 少しの..
群馬県立歴史博物館 第13回テーマ展示『くらしのうつりかわり2』
群馬県立歴史博物館にて第13回テーマ展示『くらしのうつりかわり2』を開催しています。 どうぞご観覧ください。 ■開催概要(群馬県立歴史博物館サイトより) みなさんの家には、テレビや洗濯機などスイッチひとつで動く便利な機械がたくさんありますね。でも、昔は、ごはんをたくのも洗濯をするのも、ほとんど人の力でしていました。さまざまな道具を使い、季節に合わせて上手に道具をつかいわけて生活してきました。そして、くらしをより便利に豊かにしたいと願い、さまざまな工夫を積み重ねて、新しい道具がつくられてきたのです。この展示室には、おもに昭和の時代に生活の中で使われた道具を展示しています。昭和から平成にかけて人々のくらしは大きくかわってきました。みなさんのおじいさんやおばあさん、また、お父さんやお母さんが子どもだったころは、どのような道具を使って生活していたのでしょうか。 少しの..
直実市民大学「熊谷市の文化財と文化財保護行政 ―最近の動向をめぐって」
直実市民大学での令和元年度版「熊谷市の文化財」講座の様子を動画公開しています。熊谷市の文化財の概要について紹介、解説しています。ご参照ください。
去る12月7日(土)、立正大学博物館で開催された同展の記念講演会に行ってきました。 三名の講演者がそれぞれの視点から埼玉の埴輪窯と埴輪について報告を行いました。 山﨑武氏(元鴻巣市教育委員会)は関東では最大規模の埴輪生産跡である「生出塚埴輪窯」の紹介と造られた埴輪の供給先について話されました。 大谷徹氏(公財 埼玉県埋蔵文化財調査事業団)は全国的な視点から埴輪の生産と供給の問題を東国の特徴を分析する内容を話されました。 当センターからは熊谷市内に所在する「姥ヶ沢窯埴輪窯跡」「権現坂埴輪窯跡」の埴輪生産と供給先について報告させていただました。 写真 姥沢埴輪窯の発掘状況(1990年10月) 写真 講演会の様子 当日は冬日にもかかわらず県外からも熱心な受講者がおられたようです。講演後の質疑も活発に行われ、理解を深めるうえで有益であったと思います。講師、受講参加..
ドローンを使用して妻沼聖天山全体を上空から撮影した(矢印位置に撮影用ドローン) 奥殿の置上げ彩色の撮影 10月~12月にかけて妻沼聖天山本殿の国宝「歓喜院聖天堂」において動画撮影が行われています。 株式会社デジタルSKIPステーションが主体となり、製作はSONY-PCLが担当。撮影も最終段階となっています。今回はドローンを利用しての撮影、彫刻の細部、本殿内部の撮影などが行われました。 製作完成後、2020年2月2日午後2時~の予定で、SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザで動画公開イベントが開催されます。熊谷では2020年2月22日午後2時~の予定で熊谷商工会館大ホールでの開催を企画しています。どのような映像作品が完成するのか楽しみです。
妻沼聖天山平和の塔 国宝「歓喜院聖天堂」とイチョウ 寒さも増す中、妻沼聖天山の紅葉も身頃を迎えています。境内北側にある妻沼聖天山平和の塔の付近ではイロハモミジが見頃を迎え、国宝「歓喜院聖天堂」の南側にあるイチョウも黄色一色になっています。今週末、妻沼聖天山を訪れてみてはいかがでしょうか。
熊谷市鎌倉町の熊谷市名勝「星溪園」の紅葉が見頃を迎えています。 数日間の寒冷な天候が色づきを後押ししたようです。 イロハモミジは陽光を受けて真紅の輝きを放っています。 星溪園での紅葉狩りをご堪能ください。
「おどる埴輪」をキャラクターにした品が一つ加わりました。この品の来歴は、平成元年(1889)に名古屋市で開かれた「世界デザイン博覧会」の名古屋城会場におどる埴輪を模した郵便ポストが設置されたことによります。デザイン博というコンセプトのため、郵便ポストにおどる埴輪をデザインし、会場から郵便物を発送できるようにしたようです。発想のユニークさとポストの親しみやすさが成功している作品だったようです。この品は胸の「郵便マーク」と「郵便貯金」の印字を残しミニサイズの貯金箱に造り変えています。乳黄色の陶器製でかわいらしい姿なので、センター展示室の「おどる埴輪」の傍らに並べました。
熊谷市公民館連合会「市公連だより」に源宗寺本堂保存修理事業について掲載
熊谷市公民館連合会発行の「市公連だより」(第28号令和元年12月1日発行)に、熊谷市平戸で実施を進めている「源宗寺保存修理プロジェクト」についての概要について掲載されました。文化財センター担当者が執筆し、日本最大級の規模を誇る「木彫仏像坐像」の概要などについて紹介しています。平戸の大仏(おおぼとけ)と呼ばれる仏像は高い技術を持って製作建立されたことが分かります。 なお、毎月第1、3日曜日の午前10時から午後3時まで、一般公開を開催しておりますので、どうぞお出掛けください。
2019年12月3日:熊谷市立荒川公民館で、講座「熊谷の地名の語源リサーチ―熊谷史のルーツを探る―」を開講、約60名が受講しました。 熊谷市には熊谷・大里・妻沼・江南地域をはじめ、多くの地名があり、それぞれに意味があります。また、現代では使うことが少なくなった「字(あざ)」の地名には、その地域の特徴を示した意外な名称もあります。その語源を通じて、熊谷の原始・古代から現代に続く歴史を知るとともに、熊谷地域の自然、環境、地質、人々の生活、行事などの意味が込められた地名のルーツを学ぶことができる機会を提供することができました。
近代化遺産の研究に関する解説 黒田記念館における絵画展示の視察 2019年11月28日、令和元年度の熊谷市文化財保護審議会行政視察が独立行政法人国立文化財機構・東京文化財研究所などで行われました。国内の先進事例等の研修を含む視察で、東京文化財研究所では機関概要の説明、近代化遺産研究室の保存修復事業などについての解説のほか、研究所の発祥の地である黒田記念館では近代日本洋画界の父と称えられる黒田清輝が描いた絵画についての解説を受けました。また、国立国会図書館国際子ども図書館では企画展や建築を見学し、施設利用と建築リニューアルの状況を確認しました。
2019年12月5日現在の熊谷市名勝「星溪園」での紅葉状況をお伝えします。紅葉の名所としても知られる星溪園、今年は例年より紅葉する時期が遅くなっていますが、園内ではイチョウが黄色く色づき落葉し、玉の池を囲む遊歩道はイチョウの絨毯のようになっています。また、外の待合席の近くにあるカエデは鮮やかな黄色に色づいています。12月に入り、幾分か寒さもある日が続いていますが、昼は暖かな陽気とともに散策するには気持ちの良い日和です。どうぞ星溪園にお越しください。
埼玉県立近代美術館「ニューヨーク・アートシーンー滋賀県立近代美術館コレクションを中心に」
埼玉県立近代美術館にて、「ニューヨーク・アートシーン-ロスコ、ウォーホルから草間彌生、バスキアまで-滋賀県立近代美術館コレクションを中心に」が開催されています。開催概要は次のとおりです。どうぞご観覧ください。 会期 2019年11月14日 (木) ~2020年1月19日 (日) 休館日:月曜日(1月13日は開館)および12月27日~1月3日 開館時間 10:00 ~ 17:30 (入場は17:00まで) 観覧料 一般1200円(960円)、大高生960円(770円) ※( ) 内は20名以上の団体料金。 ※中学生以下、障害者手帳等をご提示の方 (付き添いの方1名を含む) は無料です。 ※併せてMOMASコレクション (1階展示室) もご覧いただけます。 主催 埼玉県立近代美術館 特別協力 滋賀県立近代美術館 助成 一般財団法人 地域創..
江南公民館主催の「江南ウォーク―秋のコース」に案内人として参加してきました。曇天のなか頬をなぜる北風に冬の到来をつよく感じましたが、遺跡を巡る参加者は飛行場の存在を初めて知った人も多く、熱心に飛行場の痕跡を捜していました。 写真 ウォークの様子 現在は埼玉県農業技術研究センター付近に残る地割から滑走路を想像するしかありませんが、唯一残る「掩体壕」を巡り、かつて戦闘機や練習機が翔けた空を見上げました。 三ヶ尻には熊谷飛行場など市域には戦争遺跡がまだまだあります。これらの戦争遺跡は土に埋もれ行くのは仕方のないことでしょう。ただ、記憶の中に埋もれさせてはいけないのではないかとの思いを抱いた方も多かったようです。 写真 広々とした空間が広がる埼玉県農業技術研究センター付近 堀の右側に沿って滑走路が奥方向へ延びていた。(今回とは別時期に撮影) 参考資料「旧小原陸軍飛..
2019年11月30日、星溪園で箏曲の演奏会・箏コンサート・「再会」が開催されました。主催者の渡辺由美子さんは北海道千歳市在住で、箏曲の演奏者として活動。かつて熊谷に住み、星溪園での演奏会では好評を博しました。再び熊谷での演奏会を「再会」と名づけ、箏曲と尺八の名手を交えた演奏会を企画しました。演奏会には60名を越える来場者が訪れ、紅葉が色づき始めた名勝での音の響きを堪能されていました。熊谷と北海道。箏曲を通じての交流がこれからも果たされるよう、想いを馳せることができました。
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