戦後レジーム

「戦後レジームからの脱却」などという言葉を使い、阿部首相は改憲を主張する。「戦後レジーム」とは、戦後に決められた憲法を含めた法律や制度のことをいうようだ。こういう言い方をすると、戦後きめられた日本国憲法や法律は良くないと、否定的に聞こえる。確かに、制定後、高度成長期を経て70年近くもたった今、現状に適切でない法律が出てくるのは当然である。しかしだからと言って、憲法を改正する必要があるのだろうか。もともと日本国憲法は、国家と云う膨大な力を持つ時の権力者に縛りをかけ、国民が不当に扱われないよう、権力者から国民を守る為にできた法律である。従って憲法を変えるのでなく、この憲法の下にある法律、制度を見直していけば事はすむ話ではないだろうか。米国から押し付けられたものとは言え、これ以前の明治憲法に比べるとそれは大きな変身、...戦後レジーム