一味違う中国旅行記だと自負しています。中国を素のまま、生のまま捉える様に心がけました。 中国を通算2年をかけて旅行した時の蒸し返して、手直ししています。
4年後に東北3省を中心に半年間の旅遊の経験を「中国慢歩見聞録 第2弾」としてブログに纏めました。さらに第3弾は中国の作家の著作をベースに甲骨文字の紹介に挑戦しています。
今高知ではどこにいっても「竜馬」「竜馬」である。以前からそのようなきらいが無きにしも非ずだったのだが、NHKの大河ドラマで「竜馬伝」が始まって以来特にひどい。空港も不動産屋もレストランもなにもかも竜馬である。このままでは猫や犬にまでつけられているのではと感じる。しかし何でもかんでも竜馬という名前をつけるのは竜馬に対する冒涜ではないだろうか。 つい先ごろ最高裁判所の判断として、「吉田松陰」などの人名に商標権を設定することは出来ないという判例が出された。台湾や中国で「秋田県」などの県名に商標権が設定され非常に問題となっていると聞く。 しかし商標でなくても呼称でも地名でも同じことではないだろうか。嫁…
一昨年のヒットした中国映画は「赤壁」。その底流にあったものは「義」である。蜀は「義」を掲げ魏と戦った。また昨年のNHKの大河ドラマの「天地人」の基本テーマは景勝の「義」と直江兼継の「愛」であった。ドラマはこの二人の武将の掲げる旗印を軸に展開した。 このように中国でも日本でも「義」というのは、共通の思想というべきものかもしれない。義に対する態度で自己中心型と自己滅却型の違いはあるにせよ、両民族に共通して流れる思想が「義」であることにはあまり依存はないであろう。 中国では儒教思想として完成されてからつい先日まで、「忠、孝、節、義」という言葉が、「仁」という言葉ともに人間の行動・生き方の規範として語…
去年暮れに中国に行った時、ひょんなことでパールバックの旧居を訪ねることが出来た。それは揚子江に面し、南京の近くの鎮江という町にあった。長距離バスから新幹線に乗り継ぐ時にたまたま時間が一時間ほど出来てしまった。仕方なく荷物を預けてその辺をぶらぶらしていたら、人ごみがふっと消えた前に少しきつい坂が現れた。 それは実に不思議で、今まで中国で感じたことのない雰囲気を持った空間であり、まるで魔法の国への入り口にいるようであった。これがオーラというものかも知れない。面白いところだなと坂を上がっていくと、どことなく感じのいい雰囲気を醸し出した洋館が現れた。 近寄って看板を見るとなんと「パールバックの旧居」と…
「人は年を取ると頑固になる」とよく言われる。ところがすべての人が頑固になるわけではなく、年をとればとるほど柔軟性を増す人もいる。 自分はと振り返って考えてみれば、前者のほうになることは間違いがない。時として自分でもいやになるほどこだわり、拘泥してしまう。「この局面では、相手の言うことをもっと聞いてやらないといけない」「もっと寛容にならなければいけない」と思いつつ、そうできない自分がそこにある。特にそのような関係を醸成しがちなのは、夫婦の関係じゃないかと思う。他人であれば二度と相手にしてくれないが、夫婦であれば「お互い」という甘えがある。そこには緊張感がない。「今年こそは・・」と思いつつ、また同…
インターネットを覗いていたら、中国の装飾品を売っているある店で虎の置物を作ったということが紹介されていた。置物といっても全長5、60cmほどもありそうな大きなもので、その体全面に真珠らしきものがちりばめてある縁起物である。なるほど中国の人は干支で縁起を担ぐのだなと感心したが、その一方で、その力作の「虎」を見るとおよそ虎には見えないお粗末なものであった。これではいくら真珠をちりばめて高価に仕立てたとしても、興がそがれてしまうような代物であった。 そこで思い当たるのが、この記事の題にもした故事である。これは下記のようなものである。 後漢の将軍馬援という人が自分の甥に送った手紙に自分の尊敬する杜季良…
今年は寅年ということで巷には虎の図柄があふれ、元気のない世相に活力を与えるものと大いに期待されている。年賀状でも虎、虎と大変である。阪神ファンは今年は己が年と大いにハッスルしている。中国では虎は、動物の中では別格的な扱いを受けている。諺にも虎は良く出てくるが、どれも、いい加減な扱いをされたものはない。だからというわけでもないだろうが、ごく最近中国で絶滅種であるベンガル虎を食べた人が死刑判決を受け、刑を執行されたということだ。 中国の辞書を引いてみると、この「寅」から「虎」という語彙は一向に出てこないが、これは現代ではこの寅という漢字は生まれ年をいうときだけにしか使われないのかもしれない。 そこ…
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