胆嚢・膵臓のはたらき

胆嚢は肝臓でつくられた胆汁を貯留・濃縮する役割があります。胆汁は消化液として働き、胆道を通じて十二指腸に分泌され脂肪の分解・吸収を行います。また胆汁にはコレステロールやビリルビンも含まれています。 膵臓は消化酵素や血糖調整に関わるホルモンを分泌しています。 消化酵素  消化酵素

肝臓のはたらき

肝臓は血流にのって運ばれた様々な物質を代謝し、体に必要な物質は合成・貯蔵にまわされ、不要な物質は腎臓や腸管を通じて尿や便として排出されます。肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ多少の障害では症状が現れないことが多く、そのまま放置し肝炎や肝硬変など重篤な疾患につながることがあります。肝機能の検査では以下の状態を調べています。 ・肝細胞の破壊の程度を調べる・・・AST（GOT) ALT（G…

LDL/HDLコレステロール

コレステロールは主に肝臓で合成され、体内では生体膜の構成成分や、ステロイドホルモン（副腎皮質ホルモン）、性ホルモンなどの原料として利用されています。また、胆汁酸の原料となり脂肪の吸収を助けます。 LDLは悪玉コレステロール、HDLは善玉コレステロールと呼ばれています。肝臓で作られたコレステロールはLDLのはたらきで体内の細胞へ運ばれます。HDLは体内の細胞で使い切れなかったコ…

中性脂肪（トリグリセリド：TG）

中性脂肪（トリグリセリド：TG）は肝臓や脂肪細胞に蓄えられ、エネルギーが不足した際には蓄えられた脂肪を分解してエネルギーとして利用します。高TG血症は動脈硬化の危険因子であり、脳梗塞や心筋梗塞を予防するためにも生活習慣の改善が必要であり、生活習慣の改善で数値が安定しない場合、または著明に高値を示す場合TGの値が1000�r/dlを超えるような高値を示す場合膵炎や肝脾腫の原因と…

脂質異常症（高脂血症）とは

脂質は細胞膜やホルモン、消化液の原料になったり、エネルギー代謝に利用されたりと私たちが生きていくために不可欠な物質です。しかし過剰な摂取や消費エネルギーの低下により血中脂質が過剰になると動脈硬化を誘因し、脳梗塞や心筋梗塞などの原因となります。 健康診断で調べる脂質は主に ・中性脂肪（トリグリセリド） ・LDLコレステロール ・HDLコレステロール の3種類になります。 中…

尿糖

グルコース濃度が血中にとどめることの限界値を超えて上昇すると腎臓から尿中に排泄されます。 尿糖は糖尿病の一つの特徴であるが、糖尿病でも尿糖は陰性に出ることがあり、あくまで補助的な検査です。 また、血糖値は正常でも血中に留めておけるグルコース濃度の限界値が低下すると尿中にグルコースが排出されます。これを腎性糖尿といいます。

ブドウ糖負荷試験

ブドウ糖負荷試験は空腹時にブドウ糖（ジュースのようなもの）を飲み、時間経過とともに血糖値がどのように変化するかを調…

HbA1c

  高血糖状態が持続するとHbA1cの血中量が増加します。 HbA1cは過去数か月の日常の血糖状態を反映するので、糖尿病の管理などに用いま…

血糖値測定

  血糖値判定には基本的に2

糖尿病とは

  ブドウ糖は最も重要なエネルギーのひとつです。 ブドウ糖が血中から細胞へ取り込む際インスリンという膵臓から分泌されるホルモンが不…

血圧測定

  血圧は1

腹囲測定

・腹囲測定 内臓脂肪の蓄積は、メタボリックシンドロームを促進させ動脈硬化の原因となります。 特定健診の必須項目です。 基準値 男性・・・85cm未満 女性・・・90cm未満 ※いずれも内臓脂肪100平方�pに相当します。

標準体重・BMI

標準体重身長（m）×身長（m）×22  BMI体重（�s）÷身長（m）÷身長（m） やせ・・・18未満 標準・・・18〜25 肥満・・・25以上

健康診断結果の判定について

異常なし・・・検査結果に異状は見られませんでした。放置可・・・ 軽度の異常が認められますが、日常生活に支障はありません。要経過観察・・・医療機関での定期的な経過観察が必要です。

健康診断の基準値について

  健康診断・人間ドックの基準値は、健康な人の95％がその中に含まれる検査値…