義歯「介護まめ家の冒険」

いつもは入れ歯を入れているおばあさんが、何らかの理由で（或いは特に理由もなく）入れ歯を入れていない時の顔は、とても老けて見える。 もっとはっきり言えば、呆け老…

結婚式②「介護まめ家の冒険」

丁度1年くらい前に、そのおばあさんの孫息子さんが結婚した。 僕らは、おばあさんが結婚式に参列できれば、と思い、ご家族に提案した。 しかし、主介護者である息子さ…

結婚式➀「介護まめ家の冒険」

あれはもう、4年くらい前になるだろうか。 まめ家のスタッフ2人が、あるご利用者さんの娘さんの結婚式に参列させてもらった。 式の一年以上前、娘さんの母上は、精神…

再会「介護まめ家の冒険」

おじいさんは、今年の初めからまめ家に来るようになった。足を骨折して入院治療を終えて、在宅生活を再開する時、デイサービスの利用が始まった。土木関係の仕事を昨年秋…

不本意「介護まめ家の冒険」

朝一番に、キコさんを迎えに行くことが多い。 今朝もそうだった。 玄関から「おはようございまーす」と声をかけると、奥からお嫁さんが「ありがとうございまーす」と返…

さらばジェリー「介護まめ家の冒険」

まめ家でネズミの気配がし始めたのは、半年くらい前だったろうか。 壁の向こうでゴソゴソ、時にはドンドン、物音がするようになった。 ゴキブリさんは、もちろん何度も…

たやすくない一歩一歩「介護まめ家の冒険」

シゲさんを夕方自宅に送り、（息子の）お嫁さんが出迎えてくれる時、僕はいつも一つエピソードを話すことにしている。 今日も、シゲさんが車を降りて、ゆーっくりとした…

白菜という贈与

「ちょっと出ていないので、マグミット、のんでます」お嫁さんは、キコさんの手を引っ張って玄関に向かいながら、言った。「了解です」出ていないのは、便だ。出ていない…

要介護者と割り切ること割り切らないこと「介護まめ家の冒険」

よっちゃんも、まめ家では古株になった。 もう六年半も通ってくれている。 利用が始まった頃は、70歳代半ばで、利用者のなかでは若い方だった。 精神的な弱さで混乱…

春樹ゃんぷ 始動！「介護まめ家の冒険」

「春樹ゃんぷ」とは、なんぞや？ それは今のところ、誰にも分かっていないのかもしれない。 今から作っていくのかもしれない。 今から、関わってくれる人たちと出会っ…