『短編小説』 旅立つ僕らを包むもの

旅立つ僕らを包むもの1突然のメロディー。それは繁華街からの無数の声だ。その声は時として私を手招き、何処か新たな場所へ連れ出してくれる。けれど、今聞こえてくるそのメロディーは決して私へ向けたメッセージではなかった。それは煌びやかな者達に向けた声だ。深夜過ぎの新宿で薄汚れたコートの女になど誰も声をかけない。もし逆の立場だったら私だってそんなことしたくない。私はスーパーで大量に積まれた賞味期限目前の牛乳パック。あるいは卵かもしれない。いや――よそう。私の方でも手招きを待っているわけではないのだから。また加速する声を背に私は歩き出す。此処に居てはいけない。何処か、少しでも落ち着ける場所に行こう。これ以上この場所に留まるのはあまりに惨めだ。歩き出した私に内側から声がかかる。「ねえ、一体何処まで行けば気が済むの？」「わから...『短編小説』旅立つ僕らを包むもの

ねえ・・・・・・何ヶ月振り？ いくら頭を振っても思い出せない。

なんだかBLOGに記事を投稿するのが、随分と久方振りの気がするね。僕は今、勤務中で最も素晴らしい時間、仮眠Timeの真っ直中なのだけれど、どうにもこうにも頭が冴えて眠れやしないので、過去の日誌を読み返し、放置気味だった日常関連の記事を書いてみるよ。そういえばBLOGのタイトルを【coffeeandcigarettechocolate】に変更しました。これ本当は短編集のタイトル予定なのですが、当初短編を書こうとした際、喫茶店関連のエピソードを集めて書き始めたわけだけれど、喫茶店に絞って作品を書こうとすると、どうもアイデア自体の広がりさえ制限するような気がして、結局のところ5作品書いた後は好きなテーマで書き綴っていたら思った以上に短編が増えました。というわけで、今後【coffeeandcigarettechocol...ねえ・・・・・・何ヶ月振り？いくら頭を振っても思い出せない。