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いつか迎えに来てくれる日まで http://blog.livedoor.jp/youchan1201/

たった一人の家族、最愛の妻を癌で喪った。独り遺された男やもめが、暗闇の中でもがき続ける日々の日記。

プーちゃん
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2010/07/09

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  • 北海道への移住

    ときおり無性に寂しくなってしまう。ひとりで自宅のソファに座り、チビチビとウィスキーを飲んでいるとき(ここ最近は禁酒しているが…)。ひとりでランチに行って、食事をしているとき。ひとりで街中を歩いているとき。いずれも俺が“ひとりぼっち”のときだ。かみさんが死

  • 咽び泣く理由

    物心がついた頃から、俺は泣かない子どもだった。泣いてしまうと、実母から殴られるからだ。実母は子どもを傷つけることを楽しんでいた。小さな子どもが傷つけられれば、泣きたくなるのが当然だ。だが、泣いてしまえばボコボコにされる。殴られないようにするために、幼少期

  • 不条理 ~悪魔は今でも生きている~

    俺の実母はマトモじゃない。俺を虐待し、妹を虐待した。実母は俺たち兄妹を言葉の暴力で傷つけた。俺たちが傷ついている表情を見せるたび、実母は下卑た笑いを浮かべていた。俺や妹を傷つけることに快感を覚えていたのだろう。小学校も高学年になると、俺は実母に反発するよ

  • 案外、近くにいるのかもしれない。

    ここ最近。心の中で、かみさんの名前をで呟くことが多くなった。自宅のリビングで、かみさんの位牌や遺影を眺めているとき。バルコニーの椅子に座り、ぼんやりと空を眺めているとき。電車やバスの窓から外を眺めているとき。さまざまな場面で、俺はかみさんの名前を心の中で

  • 人々との関係を紡ぎたい。

    日曜日はとても辛かった。微熱があったせいでもあるし、腰が痛かったせいでもある。あるいは、下腹部がシクシクと痛むせいでもあった。だが、それ以上に辛かったのは、強烈な不安感に苛まれていたからだ。心身が小刻みに震えていた。自分の芯が溶けてしまいそうだった。かみ

  • どっちも大嫌いだ。

    かみさんが元気だった頃。俺は「平日」も「休日」も好きだった。どっちが好きか? と聞かれれば、もちろん「休日」のほうが好きだったに決まってる。かみさんと一緒に買い物をしたり、散歩をしたり、外食したりの「休日」だ。かみさんと俺が、時間と空間のすべてを共有し、二

  • いざというとき弱いのだ。

    やっぱり俺にはわからない。俺はいったい何のために生きているんだろうか。俺はいったい何のために頑張っているんだろうか。ある「上から目線」の人からは、アンタは会社での立場があるんだから、頑張るのは当たり前だと言われた。課長は経営者側の役職である以上、会社に尽

  • もう二度と、あんな思いはしたくない。

    かみさんが元気だった頃。俺たち夫婦は、よく散歩した。俺は休日出勤をすることも多かったけど、そうでなければ土曜日のたび、かみさんと俺は、ブラブラと散歩した。昼頃に家を出て、二人でのんびり散歩して、帰宅するのは夜10時…ということも多かった。もちろん、ずっと歩

  • どうか早く帰ってきてほしい。

    人間は毎晩、夢を見ているそうだ。だが、たいていは見た夢を覚えてはいない。それどころか、夢を見た記憶さえ残っていないことも少なくない。そんな中、覚えている夢の印象は強烈だ。どんなに荒唐無稽な夢であっても、すみずみまで覚えているし、夢を見ていた間の感情も覚え

  • 最も濃密な関係が失われたとき

    人間という生き物には、「他人と関わりたい」という「コミュニケーション欲」がある。その欲求は、脳の奥深くに刻まれた本能的なものだろう。それぞれの人のコミュニケーション欲が、人々を「関係の網」で結び付けている。誰もが多くの人々との間に結ばれた「関係の網」の中

  • 破裂 ~悲嘆の抑圧~

    毎朝5時20分に目覚まし時計が鳴る。その瞬間、俺は目を覚ます。だが、すぐには寝床から出られない。しばしの間、俺は布団の中でボンヤリしている。すぐに起床できないのには訳がある。目覚めた瞬間、「鬱(うつ)」に襲われるからだ。鬱に抵抗し、起床するには10分程度の時間

  • 恐怖の中で幸福感を覚えること

    酒を飲まなくなってから40日になろうとしている。そのせいか、毎晩、熟睡できており、夜中に目覚めることは少なくなった。また、悪夢にうなされることもなくなった。だが、昨晩、久しぶりに夢を見た。夢の中、かみさんは俺の横にいた。かみさんと俺が窓の外を見ていた。する

  • 2つの選択肢

    かみさんが元気だった頃。俺には「やりたいこと」が山ほどあったし、「なりたい自分」も持っていた。それらは「理想の自分」みたいなものだった。かみさんが癌だと診断された日だ。俺はそれらを追い求めるのを止めた。かみさんの看病に専念したかったからだ。かみさんの病を

  • これが死別というものだ。

    かみさんはいつでも俺の隣にいてくれた。チョロチョロと俺にくっついてきて、俺の横でおしゃべりをしながらニコニコ笑っていた。そんなときのかみさんは、まるで俺の「娘」か「妹」のようだった。かみさんのことが、とても愛おしかった。一方で…かみさんが「母」や「姉」の

  • 雑感 ~台風接近をめぐって~

    現在8月16日の午前7時02分。いつものとおり、通勤途中にブログの記事を書いている。関東地方に台風が接近している。中心気圧は950ヘクトパスカル。東京に上陸する台風としては、歴代最強クラスらしい。俺が起床した朝5時半。とても激しい雨が降っていた。だが、幸いなことに

  • 心配する相手がいないこと

    かみさんの実家がある北海道は、地震が少ない。数年前の「北海道胆振東部地震」のような例外もあるが、めったに大きな地震は起こらない。かみさんが大きな地震を経験したのは、上京してから数年が経った頃だった。1991年、俺と暮らし始めた時期に、かみさんは初めて大きめの

  • 俺たちとは無縁の「あちら側」

    3連休の初日(8月10日)、俺はかみさんの墓参りに行った。その際、墓地は閑散としていた。せっかくの3連休だ。みんな墓参りなんかには行かず、帰省をしたり、旅行をしたりしているのだろう…と思っていた。だが、違ったらしい。今年のお盆は、8月13日から16日までなんだそ

  • 悪夢のような記憶のほうが、幸せな記憶よりも心に残る。

    8月の3連休が終わった。その間、俺はずっと“ひとりぼっち”だった。以前のように、朝から酒を飲み、眠たくなったら寝てしまい、起きたら再び酒を飲む、そんな過ごし方はしなかった。すでに禁酒は(8月12日時点で)33日目を迎えている。泥酔して寝落ちをしなかったせいか、

  • 世界の中心にいる人々の言葉

    旦那が死んだくらいで…嫁が死んだくらいで…子どもが死んだくらいで…いつまでも悲しんでんじゃねぇよ…こんなことを言えるのは、いったいどんな生き物なんだろう?こんなことを奴らには、いったいどんな色の血が流れているんだろう?かつての死別カテゴリーのブログには、

  • こんなにも不条理な世界

    クソ熱い3連休も、最終日を迎えた。予想していた通り、連休は時間がゆっくり流れた。8月10日はメンタルクリニックに通院し、その後、かみさんの墓参りに行った。墓地は閑散としていた。せっかくの3連休に墓参りをする奴なんて、俺くらいなのだろうか。みんな、どこかに遊び

  • 境界線を越えたとき

    仕事が終わったら自宅に向かった。同僚との飲み会が終わったら帰路に就いた。その他、どんなことでもいい。外出して用事が済めば、俺は家路を急いだ。俺の足取りは、いつだって軽やかだった。何故だかウキウキしていたらしく、鼻唄を歌いたくなるような気分だった。家に帰れ

  • 何かが足りない。

    かみさんが亡くなってから。俺はずっと酒に依存してきた。かみさんを喪った悲しみを少しでも鎮めたかった。自分の半身を削がれたような心の激痛を治めたかった。ひとりぼっちになってしまった寂しさを癒したかった。俺は死にたかった。かみさんの傍らに逝きたかった。酒を飲

  • 「3連休」という重力の井戸の底

    8月の三連休が近づいている。かみさんが元気だった頃ならば、夫婦二人でどこかに遊びに行っただろう。あるいは一緒に自宅でのんびり過ごしたのかもしれない。しかし、今の俺は“ひとりぼっち”だ。いったい、どうやって過ごしたらいいんだろう。俺は今から頭を抱えている。

  • 誕生日と壊れた心

    8月6日は、俺の誕生日だった。また一つ年を取り、死に一歩近づいた。俺の誕生日なんて、誰も覚えていない。そもそも俺だって、他人の誕生日なんか覚えていない。自分の両親の誕生日も忘れたし、友人や部下たちの誕生日も知らない。それどころか、最も親しい義母や2人の義弟

  • 狂気の中の安らぎ

    現在8月6日の午前7時23分。いつものとおり、通勤途中にブログの記事を書いている。今朝は午前5時20分に目が覚めた。まだ眠い目を擦りながら、俺は仏壇の前に座り、かみさんに線香をあげた。しばしの間、俺はかみさんの位牌を見つめていた。位牌の横にあるかみさんの遺影から

  • 人間は、自分の最愛の人のために生きている。

    8月5日の時点で、禁酒を始めてから26日が経った。おかげで身体の調子は悪くない。だが、時間をもて余してしまうことが多くなった。とりわけ週末は、その傾向が大きいと感じている。酒に溺れていた頃は、朝目覚めたら酒を飲み、酔っぱらったら寝てしまい、また目覚めたら酒を

  • 喪ったけど、失ったわけじゃない。

    この世界の中で、いちばん大切なのは自分自身だ…という奴がいる。俺はそんな奴らが大っ嫌いだ。だが、そういう連中は少数派なんじゃないだろうか。たいていの人々は、自分自身よりも大切な「何か」を持っている。その「何か」とは、伴侶であったり、子どもであったりするの

  • 見えない終着点

    かみさんが元気だった頃だって、いつでも俺は走り続けていた。走っていれば疲れるが、必ずゴールが見えていた。それは土日や祭日であり、年末年始やゴールデンウィーク、夏休みだった。ゴールの手前には、かみさんがいた。走り続ける俺を、かみさんはいつでも待っていてくれ

  • 幸せすぎた代償

    また週末がやってきた。猛暑日が続くけど、夕方以降は雷雨になる日もあるらしい。セミが鳴いている。浴衣で歩いている人がいる。夏に特有の風景。そして土日の2連休。かみさんが元気だった頃ならば、俺の気分も高揚しただろう。かみさんと一緒に過ごす夏の週末。それは本当

  • 禁酒を始めてから3週間

    現在8月1日の午前7時18分。いつものとおり、通勤途中にブログの記事を書いている。先日、「禁酒。そして孤独」というタイトルでブログを書いた。あれ以来、ずっと禁酒を続けており、すでに3週間が経過した。別に我慢しているわけではない。断酒しようという強い意志がある

  • 反転

    俺はかつて、「いちばん最初に幸せになった奴」と言われていた。大学生時代の友人たちの誰よりも、俺がいちばん最初に結婚したからだ。会社で知り合った同年代の同僚の誰よりも、俺は早くに結婚していたからだ(今の会社に入る数年前から、俺とかみさんは同棲していた)。周

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