昨夕は友人の計らいで現代音楽を聴くことが出来た。銀座の森岡書店とギャラリー小柳の共同企画展「One Singlebook」に付随した音楽会、向井山朋子ピア...
漸く体温も安定し喉・リンパ腺の腫れが小さくなりつつある。しかし身体はまだまだ怠い。これは体力が落ちていることも重なっていると思う。やはり今回のウイルスは強...
病に伏しながら読み始めたのは『昭和史』(半藤一利、平凡社ライブラリー)。一年余り積読になっていてちょっと重いテーマだったから完全に放置されていたのだけれど...
件の流行り病に罹ると味覚を失うと聞いていたけれど、ほんとうにそうなった。なるほどウイルスの力というものは絶大だ、これなら人が生きる力を弱らせるのも容易いも...
友人から、お加減いかが?というメッセージを貰った。「メー、モルヌピラビル、アルケ、パキロビット、ムゥオル、ゾコーバ」朦朧とした男の戯言語として、こう返事を...
いぜん映画館でチラシをもらって興味を覚えた作品『オマージュ』を、出張中の機内で観た。→https://hommage-movie.com/売れない女性映画...
加藤周一の評論を久しぶりに読んだ。『私にとっての20世紀』(岩波書店)。NHKが2000年3月に4回にわけて放映した加藤さんとの対談番組がもとになっていて...
このあいだ神保町でお酒を飲む前に立ち寄った古本屋では、店先の平台に珍しくクラシックの音盤が並んでいた。期待せぬまま繰っているとシベリウスとグリーグの弦楽四...
映画『シモーヌ』(原題:Simone, le voyage du siecle)を観た。→https://simonemoviejp.com/20世紀のフ...
アレクサンドル・タロー(Alexandre Tharaud)によるスカルラッティを聴いている。ほかの奏者の場合は孤高とか静謐だとかいう言葉が浮かんでくるの...
ヨハンナ・マルツィ(Johanna Martzy)によるバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータを、大学時代の知人が聴いていると知って、名前だけは知...
『銀座界隈ドキドキの日々』(和田誠、文春文庫)を読了。このあいだ銀座に行ったときに買い求めたものだ。ページを繰っても繰っても驚きがあり、ほほーっと感心し、...
昭和30年代生まれでテレビ世代だったから、アニメやバラエティー番組のみならずコマーシャル(CM)がとても好きだった。・マーブルチョコレート「まーぶるまーぶ...
四方田犬彦の『月島物語ふたたび』(工作舎)を読んだ。四方田さんは、住みついた場所、訪れた場所について、此れまで数々の本を出しているが(全てが半端ではない考...
2023年上半期芥川賞の『ハンチバック』(市川沙央)を読んだ。読み始めたとき、背景構図が理解できず当惑させられる。初めて分け入るような世界だ。ドキドキする...
『池波正太郎の銀座日記(全)』(新潮文庫)を読了。池波さんは長生きした人だと思っていたら、1990年5月に67歳で亡くなられていたと知った。この一冊は、そ...
東洋の島国が無謀に仕掛けた戦争に敗れたのは78年前。その時点から我々の思考はどのように変わったのか。ほとんど変わっていない、いや退化しているのだと思う。国...
ミッシェル・ルグランのアンソロジーアルバム「Hier & demain(昨日と明日)」を聴いている。ボックスはジャンル別(ヴォーカル、ジャズ、器楽...
この夏のテレビドラマはあまり見ていない。そんななか『最高の教師』(日本テレビ、土曜)だけは観ていた。→https://www.ntv.co.jp/saik...
新しいドラマに遭遇した。『何曜日に、生まれたの』(ABCテレビ[テレビ朝日]、日曜)。8月6日が初回。→https://www.asahi.co.jp/n...
夏休みの始めを東海地区で過したあとは余り予定を組んでいなくて、そうだ、末廣亭に行こう!と朝に思いついて家人と新宿に向かった。昼の部からの寄席は久しぶり。受...
国を奉った戦前の一連の活動はすべてが戦争に繋がるものとして封印され、戦争画家や従軍文筆家、国威擁護文学者、発揚音楽家は立つ瀬が無くなり、その作品の多くは日...
帰京する前に訪れたのは、伊勢の先にある二見浦。禊の地として有名だそうだ。その浦の端は岩肌が覗く断崖になっていて、そこに夫婦岩を擁する二見輿玉神社がある。天...
昨日は、熱田神宮から始まって、伊勢神宮までおかげ参り。伊勢神宮は外宮→内宮、それからそこにある別の神社にも詣でたから、一日に四つのお宮を訪れたことになる。...
件の小説『パチンコ』がテレビドラマになっていたことを知った。それも内田樹の視聴評からだ。→https://www.gqjapan.jp/culture/a...
ミン・ジン・リーの小説『パチンコ』を読み終えたあと、すこしネットを繰っていたら、出版社がこの小説の解説をポッドキャストで出していたことを知った。voicy...
『パチンコ』(上/下)(ミン・ジン・リー、文集文庫)を読了。読みながら息もつかせぬほどの圧倒的なドラマだった。それとともに、我々日本人はどれだけこういった...
エミール・ギレリスによるブラームスのピアノ協奏曲第1、2番と幻想曲集の音盤を聴いている。それは、またしても2枚組480円で手に入れてしまった幸運だった。ベ...
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昨夕は友人の計らいで現代音楽を聴くことが出来た。銀座の森岡書店とギャラリー小柳の共同企画展「One Singlebook」に付随した音楽会、向井山朋子ピア...
吉田健一の『本が語ってくれること』(新潮社)を読み始めた。神保町の「春の古本まつり」で買い求めたもの。昭和46年に1年間に亘って雑誌「文藝」に連載された時...
松本清張の『日本の黒い霧 (上)』。下山事件の次は「「もく星」号遭難事件」だった。昭和27年4月9日に羽田発福岡板付行「もく星」号が離陸20分後に消息を絶...
アンナー・ビルスマが無伴奏ヴァイオリンソナタやパルティータ、無伴奏フルートソナタを弾く音盤を見つけて聴いている。チェロ・ピッコロという通常のチェロより一回...
『日本の黒い霧 (上)』(松本清張、文春文庫)を読み始めた。日本の戦後期に起きたさまざまな事件に対しての清張による論考だった。この本の名前は昔から知ってい...
中学校の同窓会に出て旧友と話をしていると、思い出だけても楽しめる。ちょっと話していただけでも忘れていたその先を思い出す。こんな記憶が脳のなかに眠っていたと...
昨日は卒業した中学の同窓会総会に出席した。これまで出たことは一度も無かったのだけれど、そういう会があると知り思わず足を運んでしまったのだ。出てみて分かった...
昨晩は久しぶりに音楽会に出かけた。紀尾井ホール室内管弦楽団の第138回定期演奏会だ。→https://kioihall.jp/20240419k1900....
『齟齬の誘惑』(蓮實重彦、講談社学術文庫)を読んでいる。前半は大学の入学式、卒業式、学位授与式などでの講話だ。それぞれの人生の契機に対して蓮實さんは、温か...
『バッハ・古楽・チェロ アンナー・ビルスマは語る』(アンナー・ビルスマ、渡邊順生、アルテスパブリッシング)を読了。ビルスマの知己である渡邊氏との対談集だっ...
『「無伴奏チェロ組曲」を求めて』(エリック・シブリン、白水社)を読了。これはこの曲を核に、バッハの生涯と、曲を発見し世に知らしめたカザルスの生涯、そして曲...
アンドレイ・タルコフスキーという監督の名前は知っていたけれど、彼による映画を観たことがなかった。そんななか、柏の映画館で『ノスタルジア』(1983年、イタ...
映画『パスト ライブス』(原題:Past Lives、セリーヌ・ソン監督、2023年、アメリカ・韓国合作)を観た。→https://happinet-ph...
沢木耕太郎の『テロルの決算』(文春文庫)を読了。ものすごい緊迫感のあるノンフィクションだった。昭和35年10月12日のテロルに至るまでの、山口と浅沼のそれ...
NHKスペシャルの余韻がまだ残っている。あとを引くという言葉があるけれど、それは余韻が続くということなのかもしれない。そして今朝は坂本龍一の「12」を聴い...
昨春亡くなった坂本龍一の最後の日々を辿った番組を観た。放送をリアルタイムで観ていたら動揺しすぎて観るのをやめ、改めて録画を観なおした。→https://w...
アンナー・ビルスマのことは気になっていたのに、実は彼による無伴奏チェロ組曲を此れまで聴いたことがなかった。それを聴き始めた。彼はこの曲を3回録音しているそ...
3月の末にNHKスペシャルで「下山事件」が取り上げられていた。未解決事件シリーズ No.10だ。第1部は再現ドラマ仕立て。放送時間にリアルタイムで観たのだ...
桜の名所はどこもかしこも人の山。東京中の人が来ているのではないかと思うほど。千鳥ヶ淵も同様で、歩くだけでも一苦労。お花見に宴会は付き物だけれど、なかなかそ...
『月夜の森の梟』(小池真理子、朝日文庫)を読了。ブログ友の紹介だ。夫の藤田宜永に先立たれた小池真理子が、朝日新聞に連載したものだ。直木賞作家としての書とい...
このあいだ實吉捷郎のご子息(晴夫)が訳したシューペルトの「白鳥の歌」に感心した。懐かしくなって捷郎さんのことを調べていたら、彼の遺稿集が本になっていること...
『愛と、利と』(사랑의 이해、JTBC、2022年)の視聴はようやく第6話に入った。展開が遅いのは韓国ドラマの常だから少しも慌てないけれど、しかしこの作品...
村上龍の『ユーチューバー』(幻冬舎)を読了。表題の書き下ろし作品を含めた短篇集だった。表題作は、作家か昔話をする構図。都心のホテルのVIPルームで執筆活動...
NHKの連続テレビ小説『らんまん』に魅入っている。→https://www.nhk.jp/p/ranman/ts/G5PRV72JMR/牧野万太郎演じる神...
『街とその不確かな壁』(村上春樹、新潮社)を読了。誰にもでも大切にしてきた夢はある。それはいろいろな形だろう。踏破したかった旅。成功させたかった仕事。成就...
久し振りに聴いてみている。ずいぶん前に買い求め聴いていた音盤だ。こちらも優しく朗らかだ。ブレンデルは寄り添い方が素晴らしい。しかし、こちらのジャケットも蒼...
イアン・ボストリッジが歌うシューベルトの「白鳥の歌」を聴いている。伴奏はあのラルス・フォークト。ジャケット写真からして鬼気迫る理由が分かった。この演奏録音...
Netflixで新しく韓流ドラマを観始めるには勇気がいる。映画と違って16話や32話、長丁場を付き合わなくてはならないからだ。途中まで観て駄作と気づくとそ...
先だって相模原市営のキャンプ場で倒木があり事故になったという報道があった。→https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20...
『街とその不確かな壁』(村上春樹、新潮社)を読み始めた。第一部の半ば過ぎくらいまで読んできているのだけれど、まだまだ依然として「その夢」のなかにいるような...
僕の祖父は専売局の専門技監だった。戦前に台湾に赴任して酒、砂糖、塩などの製造を管轄・指導していたという。だから僕の父親が生まれたのも台北で、そこで中学まで...
『真実の終わり』(ミチコ・カクタニ著、岡崎玲子訳、集英社)を読了。ピューリッツァー賞を受賞したアメリカの文芸評論家によるノンフィクションだ。予感しながら読...
映画『パリタクシー』(原題: Une Belle Course、クリスチャン・カリオン監督、2022年)を観た。→https://movies.shoch...
『半導体戦争』(原題: CHIP WAR, クリス・ケラー、ダイヤモンド社)を読了。副題は「世界最重要テクノロジーをめぐる国家間の攻防」。初めて知った裏話...
古本屋さんチェーン店の棚に並んでいて買い求めた。『半島へ、ふたたび』(蓮池薫、新潮社)。一昔前に売れていたのを思い出したからなのだけれど、北朝鮮に拉致され...
『ウクライナ戦争』(小泉悠、ちくま新書)を読了。この戦争の背景と実際がよくわかった。ブーチンの異常な信念と思惑も理解した。一方で次のような一節では、おなじ...
仕事帰りに神保町シアターでまたも芦川いづみの作品を観た。今回のプログラムの最終週は『硝子のジョニー 野獣のように見えて』(1962年、日活)が掛かっている...
ラドゥ・ルプーによるベートーヴェンのピアノソナタ 第14番嬰ハ短調作品27-2「月光」が入っている音盤を手に入れて聴いている。これは怖ろしく素晴らしくて、...
絶対音感をおおよそ理解出来たので、続いて五嶋龍の本も読む。これも近所の古本チェーン店でDVD付き美本が220円だったので驚いて買い求めた(割引クーポンがあ...