『紅楼夢』第九回
この回では、いよいよ賈宝玉と秦鐘が一緒に賈家の家塾に通い始め、そこでの騒動が描かれます。『紅楼夢』第九回の始まりです。-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・劣子を訓(さと)すに李貴は申飭(しんちょく)を承(うけたまわ)り、頑童の茗煙が書房を鬧(さわ)がすを嗔(いか)る申飭shēnchì(しんちょく。叱責する)嗔chēn(いか)るさて秦邦業父子は専ら賈家の方から入学許可の手紙が来るのを待っていた。元々宝玉は急いで秦鐘と会う必要があると思い、遂に明後日に必ず学校に行くと決め、人を遣って手紙を届けさせた。その日になって、宝玉が起きると、襲人がとっくに本や筆の文具をちゃんと準備し、ベッドの縁に腰かけ、気がふさいだ様子であった。宝玉が起きて来たのを見ても、彼が髪を梳いて顔を洗う世話をするだ...『紅楼夢』第九回
2025/02/26 09:04