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  • 日本の布装丁本

    晴、3度、55%昨日、「ペンギンクラシック」の布装丁本のことをこのブログで取り上げました。すると「日本では布装丁の本はありませんね。」とコメントをいただきました。古い本になりますが、日本の「布装丁本」を数冊持っているなと本棚を開けました。香港からの帰国に伴う本の整理、この家の親達の本の整理、年齢による身辺整理での本の処理、本の数を減らしています。最近は日本の本はすぐにでも手放せる「文庫本」もしくは「古本」を求めます。ある程度溜まると古本の業者に引き取ってもらっています。日本の「布装丁の本」、どの本だったかすぐにわかります。「布の装丁」が忘れられないからでしょう。数たくさんあるのは「幸田文」の単行本です。見出し写真は全て「幸田文」の「布装丁本」です。どの本も巻末に一文添えられています。「装丁に使われた布は幸...日本の布装丁本

  • 布の装丁本

    曇、6度、47%先日、香港に帰った折、通っていた本屋さんへ行きました。イギリスやアメリカの本、雑誌が発売日すぐに売り出されます。いまではe-bookなどを使えば日本でも可能です。でも私いまだに紙の本を読みます。セントラルの本屋の一角に高く積まれた本、「ペンギンクラシック」です。英語で書かれた本の古典版。昔から読み継がれてきた本達です。ペーパーバックもありますが、このコーナーは「布装丁」の本達です。ちょっと贅沢な本です。1冊「布装丁」の「ペンギンクラシック」を持っています。「アンデルセンの童話」です。アンデルセンの刺繍を刺していた頃ですから、30年ほど前に買いました。刺す図柄の話を読んでは刺しました。「布装丁」の本は読むだけでなく、本自体を楽しみます。香港の本屋の一角で欲しい本が2冊ありました。2冊を手に取...布の装丁本

  • 「お手玉」

    曇、10度、74%一週間に2度、「小豆」を炊きます。鍋に「小豆」を開けるとき、「小豆」はいい音を立てます。その音を聞くたびに、目に浮かぶのが小学校の頃母が作ってくれた「お手玉」です。小学校の3、4年の頃ですから昭和40年代の初めでしょうか。「お手玉」が流行りました。「お手玉」は売っていませんから、女の子たちはこぞってお母さんの手製の「お手玉」を持ってきました。私も母に「お手玉」を作って欲しいと頼みました。母が作ってくれた「お手玉」は洋服の残り生地、ピンクのストライプの間に小さなバラの模様がありました。私のワンピースの端切れだったと思います。友人たちは薄い着物の端切れで色目の明るい「お手玉」もあれば地味なものもありました。「お手玉」の歌はこの地方では「あんたがたどこさひごさひごどこさ」と始まるものだったと記...「お手玉」

  • ラベンダーを半分に切り詰めました。

    雨、13度、91%十代の頃から憧れていた「ラベンダー」を庭に植えたのは帰国後すぐ、8年前のことでした。涼しい土地の植物です。果たして福岡にような気候に適応してくれるかと、恐る恐る家の西向き、表の一番目立つところに植えました。私の心配などなんのその3年ほどで立派な株に育ちました。ほぼ一年中花を咲かせています。その上、去年の夏のあの猛暑の最中にも水を一滴も与えていません。小さな苗は木質化して巨大になりました。道ゆく方々からは「素敵ですね。」「大きいですね。」と声をかけていただきます。だだ一年に一回、梅雨が来る前に大きく張り出した枝の下に潜り込み、古い枝、不要枝を払いました。蒸れに弱い「ラベンダー」です。まだ梅雨でもありません。なのに2日前、急に切ろう、と思い立ちました。実際鋸を手に木の横に立つと切ろうという気...ラベンダーを半分に切り詰めました。

  • 手紙

    雨、22度、89%切手がたくさん貼られたお手紙が郵便受けに入っていました。便箋二枚に優しい文字で綴られた、友人の近況、心持ちでした。真面目な性格は会ってお話ししててもわかります。手書きのその手紙にはじんわりと彼女の性格が滲み出ています。デッキに座って、ゆっくりと二度読み直しました。私よりずいぶん年下の友人です。一見、面白いこと言いそうにないとお見受けするのですが、ネーミングさせるとユニークな言葉が返ってきます。私はそんなところが大好きです。生きること、自己表現が不器用な方です。波に乗ってスイスイと泳ぐタイプではありません。その彼女がご自分の最近の変化に気づいてのお手紙でした。素直なお手紙でした。一晩置いて、お返事を書きました。いざ切手を貼るときになって「今いくらかしら?」110円が封状定型郵便の切手料金で...手紙

  • マグロのオリーブオイル煮

    晴、19度、90%マグロの落ち身を見つけました。脂ののりもよく、塊で欲しかったのですが、ぷつぷつと切ってあります。私を見つけた奥のおじさん、「白ネギと炊くと美味しいよ。」と声をかけてくれました。「そうするわ。」と返事したのですが、「オイル煮」を作ろうと心は決まっていました。遠海ものではありません。対馬沖で獲れたマグロです。贅沢な「オイル煮」を作りました。お鍋にマグロとニンニク、月桂樹の葉、オリーブオイルをヒタヒタと注ぐだけです。高価なバージンオリーブオイルでなくてお安い方で十分です。アルミ蓋をして、いい香りが立つまで数分火を入れます。そにまま冷めるまで置くと出来上がり。味見にワインと一緒につまみました。脂の濃い部位でしたので、バルサミコ酢をちょっぴり垂らしました。オリーブオイルとニンニクの醸し出す香り、控...マグロのオリーブオイル煮

  • 「乙女色」

    晴、17度、85%「乙女色」この言葉の響き、ふと目の前に立ち上がる色合い、好きな言葉です。初々しい女の子を彷彿とさせる柔らかい香りまで感じる言葉です。五十代も半ばの頃、年甲斐もなく「乙女色」の帯を買ってしまいました。手に取って見ていると、お店の方が「その染め色は乙女色です。」と声をかけてくださいました。その「乙女色」の一言で買い物をしてしまいました。「乙女色」の由来が「乙女椿」だと知ったのは帰国してからのことです。嬉しいことに近くには数本の「乙女椿」がありこの季節花を咲かせます。「乙女椿」の前を通るたび、私は立ち止まり花に魅入ります。姿形、色合いが「乙女」そのものです。生憎、香りのある品種ではないようです。自分の家の庭にもと思いますが「乙女椿」の苗との出会いはまだです。「ピンク」「桃色」でも良さそうなもの...「乙女色」

  • チューリップ「ゾンビ」

    曇、17度、75%この2日、福岡は気温20度を超え、空もすっきりと青空でした。庭の花芽たちはひとまわり大きく膨らみました。毎年50個から90個の「チューリップ」の球根を植え付けます。そのことを知る友人が昨夏「チューリップ」の球根を送ってくれました。面白い名前がついていました。私が植える普通の球根と混ぜずに花畑の一角に友人の球根を植えました。寒い冬でしたが、例年通り、球根から新芽が出てきます。葉が大きくなっても花が開くにはひと月以上かかります。花芽がうっすら色を帯びてきた「チューリップ」が4つ、友人からの「チューリップ」です。昨朝、3つが大きく開いていました。花弁の色、形も従来の「チューリップ」とは違います。友人から以前もらった球根の名前の写真を探しました。「ゾンビ」です。写真の「ゾンビ」は赤が強い花色、我...チューリップ「ゾンビ」

  • 香港の春の花

    晴、15度、75%香港は日本より南に位置します。香港から帰った翌日、ご近所の方に「香港って北ですか?」と尋ねられました。小さな土地ですのでご存じない方もいるのでしょう。亜熱帯気候、年間を通して気温、湿度ともに高く、厚手のコートを羽織る日は数日です。自然にある木々や鳥たちは日本のそれとは違います。紅葉はほとんど見られません。在住の日本人たちが「香港桜」と呼ぶ花があります。4月には香港島の北の斜面に薄ピンクの花が煙るように咲きます。その色と咲く季節から日本人は「桜」を思ってそう呼んでいるのでしょう。まだまばらに咲いている「香港桜」は「ブーへニア」というのが正式な名前です。そしてこの花は香港の「国の花」です。香りはありません。「ブーへニア」を見上げていると、ふっと鼻先を甘い香りが掠めました。「銀木犀」です。金で...香港の春の花

  • 「飲茶」香港

    晴、11度、74%8年前の帰国から「パンデミック」の期間を外せば一年に一度は香港に帰っています。なのに「飲茶」の行ったのは今回が初めて。もちろん30年の居住中はカフェ感覚の「飲茶」でした。「飲茶」は香港の日常です。向かったレストランはセントラルの古くからの建物の中にある老舗です。階下からでもこのレストランのざわめきが聞こえます。香港人は声が大きい上に賑やかに円卓を囲んで食事をします。長い中華箸の触れ合う音も天井の高いレストランに響きます。懐かしい音、匂い。午前中の大きな用事が終わった安堵感、この匂い、音で体が急に目覚めました。トロリーに乗せて料理を運ぶタイプのレストランです。もっと古いタイプは日本の「駅弁売り」のように首からトレーを下げてレストランを回っていました。一番新しいタイプは、メニューから注文しま...「飲茶」香港

  • お帰りなさい、ココ

    晴、8度、79%2泊3日で香港に帰ってきました。その準備を始めた4日前の夕方、トランクを出してきました。トランクを見るとココが急に落ち着きなくなりました。その晩は寒いにもかかわらずお布団に入ろうとしません。ベットの上をうろうろと一晩中起きていました。翌朝、私の荷物の横で不安気に座っていました。ココを二晩お預けするのは長年お世話になっている動物病院です。病院に着いていつもの看護婦さんにリードを渡しました。その途端、ココは座り込んで私を見上げます。看護婦さんが「ココちゃん、行こう。」と言っても座ったまま。私も一緒にリードを引いて待合室から奥に入れました。今まで幾度も預けたのに、こんなに嫌がったことは初めてです。私は重い気持ちになりました。家を離れたくなかったのか、寂し気な眼差しが胸に刺さりました。昨日、香港か...お帰りなさい、ココ

  • 今日から香港に帰ってきます。

    晴、3度、69%昨日はたくさんのお祝いの言葉や品物、ありがとうございました。こんな年齢になっても、自分の誕生日を嬉しく思います。一年に一度っきりの日です。頂戴した品を食べたり、今日からの香港に持ち帰るものにを集めるので一日が過ぎました。ココがいますので、いつものように2泊3日の香港です。主人に会うのは一月半ぶり、持ち帰るものの準備はこの二週間かけました。「クロワッサン」「クッキー」を焼き、日々焼く「バゲット」を主人用に取り分けて冷凍しました。主人は健康を気遣いながら、自分で食べるものは自分で調えています。若い頃には考えられなかったことです。お付き合いでの外食も制限しています。自分の会社を香港と深圳に持っているので、社員の方たちのことを考え、健康を大切にしています。コロナ以来ゴルフには行かなくなりました。も...今日から香港に帰ってきます。

  • 68歳誕生日

    晴、4度、52%68歳の誕生日です。一年を振り返って、毎年同じことですが病気、怪我もなく過ごすことができました。もう10年近く、風邪ひとつひきません。いつか大きな病気に罹るのではとかえって心配します。でも68歳、体力の衰えは確実に進んでいます。記憶も衰えてきてますが、昔のことを懐かしく思い出すことがしばしばです。それも嫌な思い出ではなく、いいことばかり。朝自然に目が覚める、お腹が空いて美味しくご飯を食べれる。この2つが幸せの基準です。ぐっすり寝て、「さて今日は何を食べようかな?」卵ひとつにしても、口に入れて味わいます。目を閉じてその味を噛み締めます。うんとお腹が空いていると、ガツガツとみっともなく食べますが、「よしよし、元気な証拠。」と自分を甘やかします。主人は香港で仕事、2、3ヶ月に一度の帰宅です。気軽...68歳誕生日

  • ジャパンデザインエアー 「清」

    雨、7度、93%先日、展示会場を訪れました。館内に入るとフッと身体が目覚めるような感覚を覚えました。「香り」です。深い森に足を踏み入れた時に味わうあの感覚です。その感覚は静かに目、脳、手足の先にまで広がりました。館内どこにいてもその「香り」がします。おそらく空調に「香り」を乗せているのでしょう。受付に戻り、案内の女性に「この香りの名前わかります?」と尋ねました。ご丁寧に空調室にまで行って調べてきてくださいました。アロマオイルを炊くようになって30年近くなりました。三十代の私は仕事も忙しく、心に抱えることも多かった時期でした。少しでも心を落ち着かせたいと、香港ウェイリントン通りにあるアロマの店を訪れました。今では簡単に手に入るアロマですが、当時の香港は店の数も少なかったと記憶しています。イギリス人の女性が一...ジャパンデザインエアー「清」

  • 「ライフ・アフター・ライフ」ケイト・アトキンソン

    雨、13度、60%「ライフ・アフター・ライフ」、昨年から読み始めたので数ヶ月もかかりました。500ページほどですが時代が前後し、一人の女性が生まれては死にまた生まれるという現実離れした構想を読み取るのにも時間がかかりました。この本はすでに和訳が出ています。イギリス人作家、ケイト・アトキンソンの作品です。イギリス人独特な英語表現は慣れるのに苦労します。同じ英語なのに私にはアメリカ英語の方がスムーズに入ってくると本を手にした時から及び腰でした。案の定、かなりの時間悪戦苦闘の毎日でした。1910年から1945年の間の時代背景、アーシュラという名の女性が生き死にを繰り返しさまざまな人生を歩みます。「人生をなん度もやり直す、正しく生きられるようになるまで何度も繰り返す。素敵じゃない?」と最後に作者からの言葉がありま...「ライフ・アフター・ライフ」ケイト・アトキンソン

  • 椿のお菓子「糊こぼし」

    曇、8度、81%奈良東大寺の行事「お水取り」の期間前後、奈良で売られる和菓子があります。「糊こぼし」と名のある「椿」を模したお菓子です。「良弁椿」という僧の名をとった「椿」です。「お水取り」はニュースでしか見たことがありません。昼の茶宴、夜の松明を上げる僧たち、映像では流れませんが僧たちにとって大事な準備の一つが紙で作った「椿」を飾ることです。紅白の椿、由来は「良弁椿」です。「糊こぼし」というお菓子があることを知ったのは8年前のこと、以来毎年このお菓子を頂戴します。遠方のお菓子でもネットで買うことができる時代ですが、季節を違わず手元に届けられる包みを開けるたび、感謝の気持ちが広がります。姿可愛い「糊こぼし」紅白の花弁の中、蕊は「黄身餡」です。甘さが抑えられた「糊こぼし」の蕊の部分を頬張るとほんのりと黄身の...椿のお菓子「糊こぼし」

  • 映画館の絵看板

    曇、11度、87%私が育った街には映画館が3軒ありました。「松竹」「東宝」「東映」。「洋画」は繁華街の「スカラ座」や「シネマ座」に行きました。今と違って昭和の時代には日本の俳優は其々の映画会社に所属していて他社の映画には出られませんでした。映画館の入り口の両側にはその専属俳優の手描きの「顔絵」がかかっていました。そして入り口の上にはその時上映されている映画の「絵看板」がかかっていました。何歳の頃でしたか?「絵看板」を高いハシゴにのって描いているおじさんを見ました。「すごい!」と子供心に飽きずにその様子を見ていました。外国の俳優だって上手く描きます。絵を描くおじさんをとても偉く思いました。最近は映画館は商業ビルの中にあり、バーがあったりします。場内の空気は清浄、シートも広く楽ちんです。一つの映画館スペースで...映画館の絵看板

  • クリスマスローズ自慢

    曇、10度、94%「クリスマスローズ」を知ったのは50年近く前のことです。「デンマークのクロスステッチ」の図案に見たことのない花がありました。俯きかげんに咲くその花の刺繍を2つ刺しました。初めて「クリスマスローズ」を見たのは10数年前、冬のアムステルダムでした。雪の降る中クリスマスの花市でその花を見ました。遠くからでも「クリスマスローズ」だとわかりました。「いつか自分で育てたい。」30年住んだ香港には「クリスマスローズ」はありませんでした。8年前に日本に帰国、もちろんすぐにふた株、庭に植えました。花の品種改良は年々勢いを増しています。色、花の形、葉の色。この8年間、新しい花を求めて庭の「クリスマスローズ」は数が増えました。昨年の猛暑で4株枯らしてしまいました。残った株が花を咲かせてくれています。深い紫、奥...クリスマスローズ自慢

  • 「湯葉」でおやつ

    雨、10度、84%「汲み湯葉」を買いました。持って帰るやすぐにおやつに「湯葉」を食べました。被せ茶と一緒です。贅沢なおやつです。「汲み湯葉」に何もつけずに口に運びます。大豆そのものの香りが口一杯に広がり柔らかな大豆の甘みが喉を下ります。目をつぶってその味を味わいました。「美味しい!」丁寧に「湯葉」を引き上げている様子まで目を閉じているので想像します。小さなパックにこれだけです。久々の「汲み湯葉」に満足しました。一緒に買い求めた「木綿豆腐」にも期待が高まります。水気を取り、程よい大きさのダイスに切って皿に盛りました。「奴」も何もつけずにまずはお味見です。口に入れてもお豆腐の香りがしません。噛めばボロボロと口にあたります。もう一口、もっさりした「木綿豆腐」です。「絹豆腐」より硬いのは承知ですが、モソモソ、ボロ...「湯葉」でおやつ

  • 椿

    晴、5度、54%若い友人に「椿」が好きな人がいます。その方の影響を受けて、私もすっかり「椿」が好きになりました。帰国以来、庭に持ち込んだ「椿」の数は5本、まだ欲しいくらいです。最近では香りのある「椿」もあります。5本もあるのに、それぞれが咲く時期が違います。「有明」と名のある、久留米で作られた紅白斑らの「椿」が年明けから咲き始めます。小さな苗でした。今では私の胸までも成長しました。早い年にはお正月の飾り花に使います。そして、次に咲くのが、このひと重の赤です。座敷の窓に映るこの花を見ると、言いようのない嬉しさを感じます。筒状一重ですから、大輪ではありません。みっしりと雄蕊が集まった様、その黄色と赤のバランスに品を感じます。あと3本の「椿」はまだ開く様子も見えず、硬いまんまるな蕾をつけています。艶のある濃い緑...椿

  • お豆腐売り場でのこと

    晴、4度、67%滅多に行かないスーパーでは必ず「お豆腐売り場」をチェックします。お値段、お味ともに納得いくお豆腐に出会えません。昨日のスーパーには京都からのお豆腐も売られていました。地元のお豆腐屋さんで「汲み湯葉」と書かれた小さな冷蔵トラックで早朝から和食屋さんやスーパーにお豆腐を配送している店のお豆腐、揚げ、湯葉も並んでいました。お豆腐屋さんやパン屋さん、昔は早くから起きて仕事をし、早くに店を開けていたのに、10時に店を開けるところが多くなりました。「汲み湯葉」にも惹かれますが、早朝から仕事をする店のお豆腐ならといつも思ってきました。湯葉の小さな入れ物、木綿豆腐を手にしたところ、横から声がかかりました。私の肩ほどもない小柄なお婆さんです。「そこの黒大豆の納豆をとってくれませんか?」人気商品なのか、残り一...お豆腐売り場でのこと

  • 生麩のデザート

    晴、6度、68%「生麩」が好きです。田楽とかお鍋に使うのが一般的です。私は生でお刺身のようにしていただきます。お祝い事には松竹梅に形作られた「生麩」をお吸い物や煮物に添えます。同じ「お麩」でも「焼き麩」とは全く違う食感です。青々しい笹に包まれた「麩饅頭」も餅の皮のようですが趣が違います。お汁粉に入れることもあります。強い味がほとんどない「生麩」は使い道色々です。そこで、デザートを作りました。小さなダイスに切った「胡麻麩」と「粟麩」に「メープルシロップ」を少しまぶして、薄焼きのクッキーの上にのせ、ホイップクリームを被せました。手間いらずのデザートです。「胡麻麩」は黒胡麻の香り、味がしっかりしています。「粟麩」は主張しない味なのでいい塩梅です。食べる時はクリームとつぶしたクッキーを和えるように食べます。「黒胡...生麩のデザート

  • 香りの沈丁花

    曇、7度、69%空が白み始める頃、座敷の雨戸を開けます。細かい雨の冷たい空気の中に微かに香ります。思わず顔が綻びます。「沈丁花」です。年明けから色づいていた「沈丁花」が綻び始めました。庭には三代香木、「沈丁花」「梔子」「金木犀」それぞれが季節になると香ります。それ以外にも「薔薇」「檸檬」などの柑橘、「ラベンダー」「ローズマリー」「ノウゼンカズラ」「ミモザ」など香りのある花を咲かせる木が、一年中庭のどこかで香ります。空気に漂う香りは一瞬のこともありますが、その一瞬がどれほど心地よいか。その一瞬を捉えたくて大きく息を吸います。どの花の香りも好きですが、とりわけ「沈丁花」の澄んだ甘い香りが好みです。柑橘類、薔薇は時として重いほどに香ります。寒さが行きつ戻りつするこの季節、小さな花が日に日に開く「沈丁花」です。数...香りの沈丁花

  • 支えになる言葉

    曇、7度、69%スマホを扱っていると、時折、格言ではないけれどいい言葉に出逢います。ニコっと笑える言葉、頷ける言葉、そうなのよ!と共感する言葉、メモして残すことも少なくありません。あと数年で70歳になります。「70」という数字の重さに驚きながら、実感できずにいます。今のお年寄りは身体的にもお元気です。でもそれなりに皆さん「老い」を感じてそれを我が物として明るく生きているのだろうとお見受けします。同じ女性の母、義母ももうそばにいません。彼女たちが私と同じ歳の頃、何を考えどう生きていたのかと思い起こします。同年輩の友人たちも皆私から見ると生き生きと生活しています。健康に不安があるわけではありません。毎朝、自然に目覚めるとそれだけで「ありがたい」と思います。お腹が空いて、ご飯が美味しい、とそれだけで「ありがたい...支えになる言葉

  • もう一つの「雛額」

    雨、9度、87%「私、もう一つ雛人形の刺繍をしたんだ。」と気づいたのは昨日のブログを書きながらでした。先月誕生日を迎えた孫娘の初節句の祝いに私が刺した刺繍の中でも大きな一枚でした。ところがどんな図案だったか思い出せません。もう11年前に刺した刺繍です。お節句に間に合うように初めての期日制限付きの作業でした。モモを膝に乗せ、毎日朝から刺し続けました。大きな額に仕立てて、機内持ち込みの荷物にして東京まで持って行きました。どんな図案だったかな?昨夕、孫娘と電話しました。「かかが刺したお雛様の額、今年も飾ってくれた?」「うん、まだ飾ってるよ。」「その刺繍大変だったのよ。」「ふぅん〜。」まだ刺繍の図案が思い浮かびません。PCで写真を探しました。「あら、立ち雛じゃない!」額にしたててもらったのは昨日書いた姉妹で営む香...もう一つの「雛額」

  • 雛人形

    雨、7度、89%「雛人形」を出してくるのは二月の終わり、ひな祭りの翌日、つまり今日3月4日にはお雛様を箱に戻していました。60年は越す古い「雛人形」です。木目込の大きな「立ち雛」です。この「立ち雛」は私の2代目の「雛人形」。初代は段飾りで3人官女、お道具もあるものでした。一体あの段飾りの「雛人形」はどこに行ったのやら?聞こうにも母はもういません。そもそもこの「立ち雛」ですら、この家の茶箱の中にゴロンと入っていたのですから。それを香港に持ち帰り、またこの家に戻ってきました。胸に色々な思いを抱きながら「お雛様」を手に取ります。これから先、今まで私がこの「雛人形」を飾った回数箱から出すことはないと思います。細い目の「雛人形」、少しでも見ていたいそう思いました。しばらく床間に飾ったままにしましょう。月半ば、いや月...雛人形

  • クロスマスローズ

    雨、11度、95%庭の「クリスマスローズ」が咲き始めました。今年は春の花の目覚めが遅いと感じます。まんまるな大きな蕾が開くまでふた月はかかります。花先が綻んでもまだ数日待ちます。ある朝行くと、微笑むかのように咲いています。寒さ暑さに強いと言われていた「クリスマスローズ」ですが、ここ数年の猛暑で「暑さ対策」をするように専門家が言っています。庭の「クリスマスロー」の一角は真夏は葦簀で日陰を作っています。にもかかわらず昨年、4株枯らしてしまいました。株分できるまでには植え付けて数年かかります。そんな充実した株をなくして気持ちは沈みました。最古参のこのイエローの株から咲き始めました。花色、花弁の状態、年々新種が発売されます。今年の新種で花芽付きの株は20,000円もすると聞きました。私は紫のような濃い花色が好きで...クロスマスローズ

  • 梅はポツポツがいい

    雨、17度、94%「今年は梅が遅いですね。」ご近所とのこの数週間のご挨拶でした。少しづつ気温が春めき、昨日は一気に20度を超えました。しかも夕方から雨です。膨らみ始めた蕾が一斉に開くでしょう。我が家の梅の木は私が小さい頃は植木屋さんの手入れの甲斐あっていい木姿でした。母が手入れを怠り梅の木ばかりか庭木は全て茫々となりました。梅の木は徒長枝が出やすく、わき枝がすぐに混み合います。私は徒長枝だけは払いますが、相変わらず姿の悪い梅の木です。ご近所の高齢のおばあさんの庭には数本の梅の木があります。庭をめぐる梅の木は年2回、植木屋さんの手が入ります。樹齢は我が家の梅と変わりませんが、木姿が乱れることなく透かされた枝が端正です。梅の花は桜の花と違い咲き誇る姿よりポツポツと咲き始める頃に風情があると思います。まだ丸い蕾...梅はポツポツがいい

  • 弥生 三月ついたち

    曇、7度、97%梅の綻びがいつになく遅い今年です。花が綻び始めると、庭には冬鳥とは違った鳥たちが集まります。梅の木には「ホオジロ」です。日差しがあると水溜に必ず水を飲みに来る「ムクドリ」もいく組みもつがいがいます。寒さから締め切っていた窓を開ける日もあります。春が来ています。三月には珍しい色合いのクロスをテーブルにかけました。「赤い実を啄む鳥」が描かれています。庭の野薔薇の少なくなった赤い実を嬉しそうに突くのは「スズメ」と「ホオジロ」です。小さな鳥は私の少しの気配でも飛び立ちます。鳩よりやや小ぶりな「ムクドリ」は私にはお構いなし。地中の生き物が目覚めるのも間近です。床の間には雛飾り。掛け軸ではなく私が刺した「雛額」をかけました。広い床間に小さく見える「雛飾り」と「雛額」です。今日は庭から「花桃」を手折って...弥生三月ついたち

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