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  • ツルハウンラン

    曇、14度、72%6年前の早春に帰国しました。当時の我が家の庭はむき出しの土、まだ芽吹かない裸木、殺風景でした。木を植え、芝を植え、植物を育てました。真冬はそれでも寂しい庭となります。春が近付くと、足音がするように春がやって来るのを目の当たりにします。土からも木からも緑が芽生えます。数えたらキリがありません。どんなに寒い冬でも季節が回って、土を動かし、私が眠っている間でも動き続けています。朝、カーテンを開け目の前の緑に日々驚きます。桜や名だたる花たちが咲くのも喜びですが、遠くの景色まで見えていた木々の間が緑で埋まる、足元が緑に染まるのは幸せです。「ツルハウンラン」と言う植物があります。外来種でツルで伸びて行き雑草扱いをされています。繁殖力が強いためです。帰国後すぐでした。空き家になった他所の家の庭に「ツル...ツルハウンラン

  • 「ピンクが似合うね。」と義母の言葉

    曇、11度、68%今回の主人の帰宅は正味三日間でした。生憎、連日雨が降りました。ココの散歩や外出時にピンクのウィンドブレーカーを着ました。「ピンク」を着た私を主人が見て「あれ?ピンク、珍しいね。似合ってるよ。」そうです、「ピンク」はもう数十年、着ていません。紺、白、黒以外ではたまに緑を着るぐらいです。主人の言葉に喜びました。義母の施設を訪れた時もこの「ピンク」を着ていました。大きなフードは傘なしでも雨を避けてくれます。義母の自室で3人になった時、私の動きを目で追っていた義母が「真奈さん、ピンク似合うね、ピンク着てるの見たことなかった。」とポツンと言いました。この少し前、実家から持って来た写真を見せていると、義父を指して「この人誰?」と主人に聞いていました。認知症が一歩進んだように感じました。その直後に私に...「ピンクが似合うね。」と義母の言葉

  • 今年のチューリップ

    曇、9度、68%桜桜と花を待ったのも束の間、今週末には散り始めるそうです。上ばかり見てはいられません。花壇のチューリップもそろそろ散り始めます。花の季節は短い。今年の我が家のチューリップは2種類、と言うと豪勢に聞こえますが、実は昨年のチューリップの球根を掘り起こさずに埋めたままでした。面倒くさかったからです。昨年の秋には植えっぱなしのチューリップの横に新しい球根を入れました。「古いのは寒さで腐るかも。」と思っていました。今年と昨年では球根の種類が違いました。年明け早々から太いチューリップの芽が出始めました。位置からして昨年植えた方です。やっぱり一昨年のは地中で枯れたと思っていると、細い葉っぱが2月になると出て来ました。今年のチューリップ畑の私の構想は、トーンの落ちた赤いチューリップの足元に丈の低い「ノース...今年のチューリップ

  • 黒いポピー

    晴、10度、80%「黒ポピー」の種を蒔いたのは2年前です。30粒ほど蒔いたでしょうか。発芽したのは4本、翌年の春に咲くこともあるそうですが、この4株は花を咲かせませんでした。2年目の春がやって来ました。株は3株に減っています。切り花で売られているポピーよりはるかに小さな株です。いく種類もあるポピー、花が咲く時期も違います。年が明けてから「黒ポピー」の鉢を私の目に付くところに移動させました。葉っぱの中央に丸い花芽が出たのはふた月ほど前でした。花茎を伸ばしながら、花芽も膨らみました。一向に咲きません。「本当に黒い花かしら?」緑の花芽を見つめます。一昨日、一日外出、帰国していた主人とやっとデッキでお茶を。見ると風に揺れている黒い花が見えました。私、大歓声、主人何の事かわかりません。帰国中の主人に見て欲しかった花...黒いポピー

  • 義母の喜ぶ顔

    晴、10度、90%主人の今回の帰国は大事な要件を抱えていました。帰国後すぐに義母に会いに行く時間が取れず、昨日になりました。しかも予定の合間を縫っての面会でした。ひと月の骨折での入院中、私が経過報告をしていても心配していたことと思います。そして、義母も主人に会いたかったはずです。予約を入れずに訪ねました。急に息子の訪問を知らされた義母です。表情が乏しくなりましたが、笑う、喜びで泣くことははっきりとしています。時間がたくさん取れないのでドライバーの私も今回は主人と一緒に義母の部屋を訪れました。もう難しい話はわかりません。「何か食べたいものは?」「バナナとみかん。」そんな受け答えですが、主人が幾度も手を握り、子供を扱うように額に自分の額を重ねたり、義母は子供に返ったようにそれを嬉しく受け止めていました。実の親...義母の喜ぶ顔

  • 上賀茂神社「フタバアオイ」

    雨、11度、92%上賀茂神社の「フタバアオイ」をお預かりしてふた春目が回って来ました。「フタバアオイ」の葉の形、色の美しさに育ててみたいと漏らしたことがきっかけでした。友人が上賀茂神社が一般人に苗を貸し出して、育てた苗を返納するというプロジェクトを紹介してくれました。送られて来た2年前は、幼い苗でした。初めの年は恐る恐る、用心深く見守りました。冬に葉は全くなくなります。死んだのかと危惧していると翌春にはきれいな葉を広げました。美しいと見惚れる気持ちと安堵の気持ちが入り乱れます。そしてこんもりと広がった葉を持ち上げてびっくりしました。葉の下には桃色の花が咲いていたのです。色も形も独特、決して葉陰から出ずに秋には種となりました。葉が芽吹いて、花が咲くまでひと月とかからなかったことも驚きでした。今年は余裕で「フ...上賀茂神社「フタバアオイ」

  • ムスカリ

    雨、12度、88%夏中、実を沢山つける「イチジク」は冬になると葉を全部落とします。表の道に面した庭に植えています。この裸木を見ると寂しく思います。そこで、昨年の秋に「イチジク」に根元に「ムスカリ」の球根を植えました。「ムスカリ」も好きな花の一つです。大きな花弁こそありませんが群生していると景観を作ります。ブルー一色にするか濃い紫、白も足すか、球根を買うときに迷いました。数多く植えたいので、ミックスの球根を選びました。大袋に入ってお安いのです。球根は植えると間違いなく芽出し、開花するもが多くあります。「ムスカリ」もその一つです。しかも、植えっぱなしで来年も咲きます。管理が非常に簡単です。地面から芽が顔を出したのは一月でした。でも植えた数よりはるかに少なく、球根が溶けたのかと心配していました。気温が上がり始め...ムスカリ

  • パグの絵の小さなカップ

    曇、15度、94%本棚の中に小さなカップが飾ってあります。小さすぎて飾るしかありません。パグの絵が描かれていて、持ち手は金色、小さいながら主張のあるカップです。10数年前、まだ香港にいた私の元に送られてきました。送り主は一時期おつきあいのあった日本人女性からでした。彼女はどこに行くとも言わずに香港を去りました。荷物の消印はドイツ、ところが彼女の住所は書かれていませんでした。「モモさんを思い出したので。」と書かれた手紙が入っていました。メールも繋がりません。しばらくしたら彼女から手紙が届きました。「男の子を出産しました。」今度も住所はなくドイツの消印でした。探す当てがありません。モモが我が家にやって来た頃、幾度か遊びにいらっしゃいました。どんな繋がりでお付き合いが始まったのかも記憶が定かではありません。当時...パグの絵の小さなカップ

  • 「フリチラリア ベルシカ」 瓔珞百合

    雨、19度、92%バイモ属のフリチラリアは数たくさんの品種があります。下向きに咲くベル状の花、一輪咲くのもあれば、数たくさん花をつける品種もあります。花数が多いものはインドの首飾り「瓔珞」に似ていることから「瓔珞百合」とも呼ばれます。洋名は「フリチラリア」です。球根を植え付けて育てます。球根管理が難しく、寒さ、暑さに弱く、大きな球根は驚く程のお値段でした。昨年、は黄色の「瓔珞百合」が小さく咲きました。掘り上げて保管しましたが、発芽しませんでした。新たに買い植えた2球から芽がで始めたのは12月でした。芽が寒さに当たるのを心配しましたが、4本の茎に花が咲きました。上手に咲かせる方はもっと花付きがいいはずです。私の「瓔珞百合」はまばらです。紫色の花弁のこの花は「ベルシカ」と名前を持ちます。バイモ系の花は匂いがあ...「フリチラリアベルシカ」瓔珞百合

  • 桜色のきんとん

    曇、14度、88%昨日のお彼岸の中日、「ぼたもち」にしようかな?「桜餅」もいいいなあ。って考えていて、作ったのは「ピンクのきんとん」しかもきんとん篩をかけたきんとんでなく、モンブランの口金で絞りました。「桜色のきんとん」、モンブラン風です。「白あん」を薄紅色に染めました。ポツポツのきんとんに作ろうと思ったのですが、モンブランのように絞り出しました。餡の色染めは薄くなったり濃くなったり、難しい作業です。思いの外に優しい桜色に染まりました。家に近い桜並木はまだ一分咲きほどです。あと一週間もすれば川沿いは薄紅色に染まります。亡くなったモモが初めて見た日本の桜です。どんな思いで川沿いの桜を見上げたのでしょう。花好きのモモは私がすくった桜の花びらを匂いました。春彼岸、「ぼたもち」か「桜餅」か悩みます。毎年のことです...桜色のきんとん

  • ミツマタの花

    雨、13度、92%「ミツマタ」、小学生の頃だったか、和紙の原料として「コウゾ、ミツマタ、ガンピ」と覚えたのことを思い出します。和紙に限らず、世界の手漉きの紙の魅力は使われる素材の違いが直に出て来るところです。日本も地方地方によってたくさんの手漉き和紙があります。燻んだ真っ白でない紙の手触り、墨を使った時の映り具合、紙の奥深さを感じます。最近では万年筆でも滲まない和紙もあります。日本の和紙、中国の手漉き紙、インドの手漉きのレター紙、私の机の中に仕舞われています。昨年の今頃、「植物市」に行きました。「ミツマタ」と書かれた裸木が売られていました。庭には植え付ける場所はもうありません。おじさんにどのくらいの大きさに育つのか?どんな花をつけるのか?尋ねた後、買ってしまいました。座敷に面した庭の一角、造園屋が植えた「...ミツマタの花

  • 茶托を使おう!

    晴、9度、70%「茶托」ってお客様の時にしか出てこないように思います。折角持っているのに使わない手はありません。「茶托を使おう!」と思います。今までも菓子を載せたりしましたがもっと普段に使ってみました。「茶托」ですから、湯飲みをのせます。小ぶりな朱の塗りものには、景徳鎮の「蛍」の湯飲みを合わせます。湯飲みを引き立たせる為、「茶托」は主張しない色が多いようです。赤の茶托はアクセントがついて好きな「茶托」です。クッキーをこん盛りとのせると可愛い。毎朝、あんこを食べます。あんこはこの粉引の「向付」に入れます。そして、黒塗りの「茶托」を添えます。急にいい和菓子屋さんの茶室で甘味をいただいているような気分になります。あんこの格上げです。「茶托」は錫のもの木製のものなどありますが、小皿を代わりに使っても小粋です。ただ...茶托を使おう!

  • 芽生え、芽吹き、芽が楽しみな季節

    晴、8度、86%福岡も桜の開花宣言が出ました。華やかな季節の幕開けです。足元には小さな「イヌノフグリ」や「スズメノエンドウ」の花も咲いています。花ばかりに気が取られがちな季節ですが、「芽」が新たに出て来る季節です。土の上に小さな「緑の芽」を見つけたときは花と同じくらいの喜びを感じます。裸木も新芽が吹き始めます。木の新芽は真っ赤であったり黄緑であったり、はっとさせられることしばしばです。多年草で冬は葉を落とすものたちは、忘れもしないで小さな芽をのぞかせます。「ツリガネソウ」の根元に「芽」を見つけました「生きてたね。」と声をかけます。寒さが厳しかったので本来は葉を残したままの多年草も今年は葉を枯らしました。「オダマキ」「カンパニュラ」「ガウラ」「リンゴの木」にも新芽が吹いています。ちっとも大きくなりません。香...芽生え、芽吹き、芽が楽しみな季節

  • 退院1週間、義母に会いに行きました。

    雨、11度、90%今日からお彼岸に入ります。普段は2つの墓参りは同じ日に行くのですが、あいにく今日は別用が入っています。主人の家の墓は中心部から離れた山沿い、1日繰り上げてお墓参りに行きました。ちょうど義母が骨折入院から退院して1週間目、電話で職員の方に様子は聞いているものの、顔を見ようと墓参りの帰りに施設に行きました。面会は予約制です。予約していませんがきっと会わせてくれるだろうと、思っていました。コロナの3年間、この老人施設からもコロナ患者が出ました。防護服を着た職員の方達の張り詰めた表情を思い出します。届け物ですら消毒されました。異常に思えるほどの用心でした。昨日は義母に約束のミカンを持参しました。案の定、私の顔を見ると施設に入れてくださいました。もちろん検温、マスクは必須です。転倒監視のために昼間...退院1週間、義母に会いに行きました。

  • おめでとう

    曇、13度、86%健康に66歳を迎えました。家族は遠くにいますが、皆元気です。これだけでもありがたいことだとこの歳になって感じます。数少ないけれどいい友人にも恵まれています。友人、家族に感謝します。ここ数年、物忘れもあります。身体が以前とは違い思うように動いてくれません。朝からクルクルと動き回るのを辞めなさいというサインだと思っています。動きはスローに怖いなと感じることは避けるようにしています。「大丈夫だ。」は危険のサインです。睡眠をよくとって、好きなものだけを無理のない範囲で食べます。世の中の健康情報は多すぎて無視しています。65年、普通にたくさんのことを経験して来ました。振り返ると辛かったことも今では楽しい思い出です。この65年のうち45年間、主人と一緒です。お世話になりました。同じ年の主人です。どち...おめでとう

  • ピンクのウィンドブレーカー

    曇、16度、68%ピンクのウィンドブレーカーを買いました。ピンクの服を着るのは20代以来です。紺、黒、白、の服ばかり着続けて来ました。ピンクの持ち物は時計の夏のベルトだけです。雨の中でも庭仕事をすることがあります。雨だからこそ庭仕事をすると言ったほうが正解です。ココは外に出ないとトイレをしません。庭でしてくれたもいいのですが、なぜだかお外でトイレをします。雨でも雪でも朝晩外に出ます。雨の時はココを濡らさないように傘をさしかけ私は濡れて帰宅です。ウィンドブレーカー、レインコート数枚持っています。どれもまだ使えます。なのに、ピンクのウィンドブレーカーを買ってしまいました。普段、衝動買いをしません。なのに買ってしまいました。買う前「似合うかなあ?」と一瞬頭をかすめましたが買いました。ちょっと変わったピンクです。...ピンクのウィンドブレーカー

  • 「コバンユリ」 フリチラリア メレアグリス

    晴、10度、74%アメリカの雑誌で奇妙な花を見たのはいつのことだったか?花なのか?虫のような花です。その花の写真をページを切り取りました。そしてずっと目に付くところに置きました。20年以上こうしてこの一枚の切り抜きを持っています。説明文には「フリチラリアメレアグリス」と書かれています。長い覚え辛い名前を幾度も口にしました。私が「この花が見てみたい。」と思うのは「育ててみたい。」と同じ意味のようです。白ぽい「バイモ」は日本ではよく見かけます。帰国後この白っぽい「バイモ」はすぐに庭に植えました。でも探し求めているのは、黒っぽい「コバンユリ」です。毎年秋には「コバンユリ」の球根を探しました。昨年やっと見つけた小さな球根から芽が出たのはひと月前、花が咲きました。網状の模様が入った花弁は虫がぶら下がっているようにも...「コバンユリ」フリチラリアメレアグリス

  • 花苗が送られて来ました。

    晴、4度、64%ポストの中にペットボトルが入っていました。たくさんの切手が貼られ、半分に切られたペットボトルの上には蓋代わりに不織布が貼ってあります。遠くに住む友人からです。4種郵便ですから中は植物に違いありません。「何だろう?」と急いで開けました。芽出しした植物苗です。何かわからぬままに、お礼のメールを入れました。お返事で、正体がわかりました。2年ほど前、友人の家に咲く花を「いい色の花ね。」と私が言ったのを心に留めて置いてくれたのでした。珍しい品種だとその時教えてもらいました。増えて来たのでと株分けして送ってくれたのです。花苗、木の苗をいただきます。厚かましい私が欲しいと言ったこともありました。帰国すぐ2月の寒い中、「レモン」「イチジク」の挿し木から育った苗を受け取りました。この数年毎年、たくさんの実を...花苗が送られて来ました。

  • 九谷焼 「青手」

    曇、8度、60%歳と共に好みが変化するもの、全く変わらないと思うもの様々です。私は服に至っては白、黒、紺ばかり自分でもうんざりします。毎日使う食器も派手な柄物はありません。そんな中、色目のはっきりした九谷焼の器が2つあります。「青手」と呼ばれるものです。すでに30年以上使っているのに最近この2つを手にすることが多くなりました。30代で求めたと思います。九谷焼の「青手」と呼ばれる焼き物は赤い色を使わずに「青」を器の主流に使います。日本の「青」は緑色です。その「青」に九谷の黄色、紫、群青を使った焼き物です。昔からの絵紋は花鳥や目出度い柄で重苦しさがあります。なぜこの2つを求めたのか、器についてはどこでいつ頃求めたかその時の気持ちまで覚えています。文様が昔風ではありません。重苦しさがなくスッとどこか抜けた「青手...九谷焼「青手」

  • アネモネ

    曇、15度、80%今日まで暖かだと天気予報です。家にいる間は庭で過ごす時間が増えました。花が次々に咲き始めています。ああ嬉しいと眺めていると、足元には雑草たちが元気よく、急成長を始めています。冬中、枯れ草の山だっような「布袋草」も夏の繁殖に向けて株分け、根切りをします。そして、適度に雨が降ってくれます。この雨が大事です。球根を秋に植え付けたものは覚えているのですが、植えっ放しにしているものは要注意、芽が出始めて「何だったけ?」挙句にそのすぐ横に別の球根を植えてしまっていることもあります。梅の花が散ったその木の元には「アネモネ」が咲き始めました。「アネモネ」は特徴ある葉なのですぐにそれとわかります。球根の間隔など考えずにぎゅうぎゅうに植えています。早春から初夏まで咲き続けます。他の花は同じ色をまとめてて植え...アネモネ

  • 義母の退院

    晴、12度、84%ひと月足らず、軽い骨折で入院していた義母が退院しました。痛みがなくなり、車椅子に乗れるようになることが退院の目安でした。施設に戻るためには車椅子に座れることが第一条件となっていました。暖かな晴天の朝空を眩しそうに見上げていました。このひと月の間、義母の施設の部屋を幾度か訪れました。コロナで3年間入ったことがなかった義母の部屋です。身の回りの物を取りに行くだけのはずだったのですが、部屋の中のあまりの乱雑さに片付けに行くことにしました。以前は花を置いたりと部屋らしかったのが、まるで物置のような有様です。大きなバックを開けると、義父の遺影と一緒に靴が片方、使ったマスクと新品のマスク、使いかけの蓋のない歯磨き粉、アクセサリーなどが詰まっています。どこもかしこも同じ状態でした。申し訳ないと思いつつ...義母の退院

  • 冬物をしまう

    晴、13度、86%福岡地方、この数日気温がぐっと上がってひと月先の陽気です。半袖に着替えて、目につく冬物を片付けました。暖かな空気と日差しで冬のものは煤けて重たく見えます。石油ストーブ、ひざ掛け毛布、衣類も冬中毎日取っ替え引っ替え着ていたタートルネックのセーター、厚手のセーターは洗ってしまいました。4月3日まで飾っておこうと思ったお雛様も「糊こぼし」の華やかなお菓子を供えた後箱に仕舞いました。「また来年ね。」家にいる時間が短いこのひと月、帰って来たかと思うと細々動く私にココもついて回ります。目に触れるところは冬の空気を追い出しました。日本家屋の重苦しさが春の気配で流れ良くなったように感じます。庭でのお茶の時間も増えました。でも、わかっています。この週末また寒くなります。でもいいわ、数日のことだろうから。毎...冬物をしまう

  • クレオールスパイス

    晴、13度、80%「クレオール料理」はアメリカニューオリンズ地方の料理です。メキシコに近く海、川に近い土地柄、移住民の多くフランスから渡って来た歴史的な背景もあって、洒落た料理があります。「ジャンバラヤ」いい響きの名前を持つ炊き込みご飯は地方のソーセージや魚介類が入ります。メキシコに近くスパイシーです。「ガンボ」は原産がこの辺りだという「オクラ」のスープです。オクラスープも所変わればこうも違うのかと驚きます。上がったばかりの海、川の魚をスパイスで焼くのもこの地方ならではだそうです。スパイスが並ぶお店の棚に「クレオールスパイス」が時々見られます。いく種類かのスパイスミックスです。先日、雑貨屋さんで見つけた「クレオールスパイス」は缶が素敵でした。輸入物かなと思うと日本のお店がミックスしたものでした。久しぶりに...クレオールスパイス

  • 奈良のお菓子「糊こぼし」

    晴、11度、86%お雛様に地味な「アールグレーのお饅頭」を供えました。なんだか申し訳ない、華やいだ色のお菓子がお雛様にはお似合いです。「いいタイミング!」奈良のお菓子「糊こぼし」をいただきました。早速お雛様に。椿をかたどった「糊こぼし」は鮮やかな紅白のお菓子です。花芯は「黄身餡」で甘さもほんのりしています。「お茶を点ててご一緒にどうぞ。」という友人のお勧め通りに多めに入れたお茶と一緒におやつにしました。暗い日本家屋の我が家ですが、上生菓子の色はくっきりと映えます。庭の椿「玉有明」の色は「糊こぼし」と同じです。紅白の絞りの椿は6年目に入り、たくさん花を咲かせています。花もお菓子も季節を映す鏡です。朝から出かけていてホッと一息ついたお茶の時間、ふた口程で食べれる「糊こぼし」に手が伸びて3つも食べてしまいました...奈良のお菓子「糊こぼし」

  • 大好きなパグちゃんがお空に旅立ちました。

    晴、8度、78%大好きなパグちゃんがお空に旅立ちました。まだ3歳、「パグ脳炎」を患っていました。このパグちゃんのご家族も我が家と同じように先代パグの亡き後、新しくパグを迎えられました。もう10年以上前、Twitterのハッシュタグでパグ仲間が集まっていた時から存じ上げています。先代の黒パグは男の子、やって来たのはフォーンの女の子でした。その子が1歳になるかならないか「パグ脳炎」と診断されました。「パグ脳炎」は短頭種の犬に見られる病気で以前は治療法がないと言われていましたが、完治しないまでもすぐに亡くなる病気ではなくなりました。この2年間、ご家族はその時その時に対応して看病しているのをInstagramで毎日見ていました。病気のせいでほっそりと成犬になりきらないままの姿です。少しずつ病状が進んでいるのを察し...大好きなパグちゃんがお空に旅立ちました。

  • 匂いスミレ

    晴、6度、80%庭に朝出ると、新しい芽が地面からのぞいていたり、長く蕾だったものが花開いていたり、季節が動いています。「沈丁花」は満開で下の道を行く人が見上げてくれます。香りのある花が好きです。見ること、匂いを嗅ぐこと、楽しみが一つ増えます。小さな昔からある「スミレ」も好きな花の一つです。大きく改良された「パンジー」、ひとまわり小さな「ビオラ」、「スミレ」は春を連れてきてくれます。最近では「パンジー」「ビオラ」は春よりふた足早く年末には花開きます。原種に近い「スミレ」は生態系を変えず春になるのを待っての開花です。香港でも山に入るとこの時期に「スミレ」を足元に見ます。「タチツボスミレ」でした。紫のこともあれば白が混ざっていることもある、その花を見ると香港にも短い春が来たと思いました。今年も「匂いスミレ」が咲...匂いスミレ

  • お雛様に「アールグレー饅頭」

    晴、8度、84%「虎屋」が東京、パリ限定で「アールグレー饅頭」を出したと聞いたのは先月のことです。「どんなお味だろう?」漉し餡で皮にアールグレーを仕込んだ蒸し饅頭、地味な姿ですが味の想像が膨らみます。「上京の予定はないしなあ。」お雛様のお菓子はピンクや緑の「ひなあられ」や「菱餅」「ひきちぎり」のような面白い形のお菓子まで色鮮やかです。お雛様には申し訳ないけど、私の食べてみたい一心で「アールグレー饅頭」を作りました。皮を作る前に「アールグレー」を轢きました。市販の製菓用の「アールグレー」よりやや粗めに轢きました。皮にぽつぽつ見えるように。いい香りです。漉し餡はいつも作り置きがありますが、目先を変えて「レンズ豆」の餡を作りました。2種類のレンズ豆を合わせて炊きました。小豆と豆質の似た「レンズ豆」をよくお汁粉に...お雛様に「アールグレー饅頭」

  • 雛膳 お雛様と

    晴、8度、70%2月の下旬に飾り3月の4日には仕舞う「お雛様」、毎年短いお付き合いです。せっかくですのでお雛様と一緒にお昼ご飯をしました。朝は真冬並みの寒さでしたが、昼には日差しもあり暖かくなりました。春らしい食事をと思います。桜の開花予報では福岡地方はあと半月で咲き始めるそうです。その頃になると「桜鯛」と言って鯛が売られますが、年中ある「真鯛」です。福岡の鯛はどの時期もそれぞれの美味しさがあります。お昼ですので小さめに拵えた「鯛のお刺身」お雛様には赤みの強い「鮪」より薄ピンクな「鯛」に限ります。「蕾菜」が出始めました。「菜の花」をと思いましたが、寒波があったおかげで「菜の花」の出荷量が少なく高値だそうです。「蕾菜」と生麩を炊き合わせました。春を告げる芽のものはどこかに渋みや苦みを含んでいます。それが冬に...雛膳お雛様と

  • 膝小僧の擦り傷

    晴、3度、70%孫娘の誕生祝いに主人が自転車を贈りました。9歳で3台目の自転車です。お休みには家族で遠出をしています。休み明け孫娘からメールが来ました。「怪我した。」咄嗟に私は孫娘の膝に擦り傷がと思いました。膝小僧かどうかわわかりませんが、大したことなく痛くもないよと言って来ました。咄嗟に膝小僧が思い浮かぶ私は、孫娘と同じ年齢の頃一年中、膝小僧に擦り傷がありました。転ぶこと、木に登って落ちること、原因は様々です。学校の「医務室」の保健の先生とは仲良し、傷口に「オキスフル」を塗ってもらい「赤チン」で終わりのこともあれば、傷が深いときは「赤チン」でなく「ヨードチンキ」が塗られました。絶え間なく私の膝には「赤チン」がついていました。治り始めると痒くなります。うっかり掻き過ぎてかさぶたから再び血が出ることもしばし...膝小僧の擦り傷

  • クリスマスローズたち

    晴、9度、52%クリスマスローズが次々と咲き始めています。一つ一つ素敵な名前を持つクリスマスローズですが、私は忘れています。4年ほど経った株たちは大きく育ちました。株が充実してくると花付きが違います。植え付けて2年も花がつかなかった株もありました。葉を落とし地上部分は何もなくなる種類もあります。今から新芽を吹き、花を咲かせるので我が家のクリスマスローズは夏ごろまで咲きます。今がいちばんの盛りでしょうか。八重あり、一重あり、紫も黒も花色も様々。秘蔵っ子の黒の単衣です。花芯と花びらの色の対照が美しく、小ぶりな花です。複雑な花びらですがこれで咲ききった状態です。これは花びらにシボ、「絞り染」のような紋紋が出ています。このタイプは花数が少ないように思います。モモのアーチの横、黄色と紫が群生しています。初夏になると...クリスマスローズたち

  • 弥生のテーブルクロス

    曇、11度、82%暖かな三月一日の朝を迎えました。身体も心も暖かさで緩みます。寒い時は気付かぬうち体に力が入っているようです。ほぐれて行く身体や心は雪解けを思わせます。3月は私にとって大事な月です。いくつかの記念日があります。気持ちよくそうした日を迎えたいと部屋を調えました。ピンクにオレンジ、私から一番遠い色です。心の片隅にこんな元気な色を着てみたいという願望があります。明るくポップなアメーバーのような柄のテーブルクロス、一気に部屋のイメージが変わりました。一枚の布の持つ力に毎度驚かされます。日の出が早くなりました。7時も過ぎると、日差しが部屋まで入ります。居間が一番明るいのはこの時間帯です。ふっくらと綻んだ「花桃」をひと枝、お雛様に添えました。中国では「春節」の花として大事にされている「花桃」です。この...弥生のテーブルクロス

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チクチク テクテク パグと香港
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