ミスターサンシャイン第22話(5) 1907年8月1日~国軍の解散(#)伊藤博文と李完用(イ・ワニョン)「家も財産もすべて燃えてしまい、先祖の位牌まで失いました」(# 義軍の標的になったからです)「さぞかし大変な思いだったのだろうな。 朝鮮人はだいたいが無知で、よく反抗する。 だからその芽は初めから摘んでおいた方が良い」「…」「新しい皇帝には軍隊の解散をさせる勅命を出させる」「はい」<1907年8月1日>軍...
おはようございます。昨日までの『大君』への拍手とランキングクリックありがとうございました。今日は感想を交えて以下の記事にしました。儒教精神なのか?~不条理な朱子学およそ200年後になって、第19代王・粛宗(スクチョン)が廃位された魯山君(ノサングン)の復位を認め、第6代王・端宗に追尊しました。他方、この追尊により、第7代王・世祖の蜂起が“背徳のクーデター”であったことを認めることにもなったのではない...
大君 最終話(4) たくさん愛します引退を決めたソン・オクとフィの二人でしたソン屋敷では庭を開放して、祝宴が開かれています。クッタンとドゥクシク「裏切者!」「なぜ私が裏切者なのですか?」「俺がチンヤン大君が与えてくれた地位を辞退して、 科挙試験を目指した時から、待つべきだった」「若旦那は両班で、私は下女です。 なぜ待たないといけないのですか?」「そうすべきだった。 ジャヒョンは恋人が死んでも待ってい...
大君 第20話(3) 国破れて山河ありチンヤンはウルウォンに既に頼んでいました。「最期はお前だけだな。 信頼する者はお前しかいなかった。 ウンソンには私を切ることはできないから、その時は頼む」「チョナ…」チンヤン大君の死「もう全てを手放して、こんなに自由の身だ。 こんなにも安らかだ…」「カンや!」「ヒョンニム!」「カンや…!」「次の世ではたくさんの愛をお受け下さい…」フィとジャヒョン「宮中には遺体を安置...
大君 第20話(2) 背教者イ・ガン監禁されたチンヤン大君なのですが、ウンソン大君を呼びます。「正殿で待っているからと、ウンソンを呼んでくれ」「…」「私の要求なら断らないはずだ。そんな奴だ」宮中を去るナギョム「チョナをこのまま置いて行って良いのか…?」「チョナは気持ちを変えない人です」ジョングクからの報告「媽媽! 兵曹長を確保しましたが、中殿媽媽は逃亡しました」そこにウルウォンが来て、膝まづきます。刀...
大君 第20話(1) 雲の墓標「ルシゲ!」「ルシゲ!」「ギドゥク!御医を呼べ!」「…」「出血多量です」(以下の動画です↓)https://www.youtube.com/watch?v=f-P8utJ3J5U「ルシゲは野獣のように強いんです! 人じゃないんです! 救って下さい!」「気が付いたか?」「大丈夫か?」「怪我しないようにと言ったじゃないの…」「…」「…」「しゃべらないで良い。力を使うな」フィの手を取って、文字を書きます「…美しいフィ…。 媽...
大君 第19話(4) 重い刀~正義の刀と不正義の刀宮中に入って来たウンソンチンヤンは、「諦めろ! 私には勝てない!」「…」しかし、「いいや、兄貴のお陰で強くなった。 全てを明け渡せ!」「王座なのか? 女なのか? お前には渡さない」「全てを渡せ!」「お前には私を切ることはできない!」「!」(# まずは動画をご覧ください)https://www.youtube.com/watch?v=HnZdzMT6tzw傷を負うフィ「!」しかし、フィの方が武術で...
大君 第19話(3)死を恐れぬ人達王宮への門オ・ウルウォン先に戻り宮廷への門を閉じますしかし、衛兵の隊長は、「まだ反乱者たちが引き連れられて来ますから、 門は開けて下さい」他方、チョン尚宮が状況を説明大王大妃が動き出す一方、フィとジョングクが戻って来ます「最初の作戦を忘れて、次に移る」「まずチョナを別の場所に移して、被害を少なくする」「王族の血を流したくないというお気持ちは分かりますが、 道を開く...
大君 第19話(2) 売国奴寝殿「なぜ王陵に行かなかったのですか?」「策略が張り巡らされているとの情報があったからだ」明国からの使節団に「手ぶらでは会えないから、スンピョン君が来るところを待っているのだ」、と。「大王大妃は信用できないからだ」世子のために以前東宮殿を守っていた衛兵の隊長が気付きます。「チュサンは外出していない」「では?」「作戦の第一弾が失敗したということだ。 次の作戦に移るしかない」...
大君 第19話(1) 影武者~罠この作戦の目的は、宮中をチンヤン大君が離れた際に、スンピョン君を宮中に迎え入れて、大王大妃がスンピョン君の復位を宣言することです。フィは無血での開城を狙っています。出撃したのはフィ、ルシゲと“隊長”が率いる農民たち。まずはチンヤン大君の駕篭とウルウォンを引き離すことでした。宮中(大王大妃殿)大王大妃と大妃がスンピョン君が来るのを待っています。「本当に来るのですか?」「え...
大君 第18話(4) 出撃(出撃とはいえ、決して戦闘を予定した作戦ではありません)ジャヒョンはヨジョンの妓房に行くために妓生に変身フィと会うためです。「…」チンヤンはドゥクシクを呼びます。まだ成均館の学徒で、科挙試験にはパスしていないものの、文官として、側近にするつもりのチンヤンは、「妹も守ることができる」と。# ドゥクシクは受けません。チンヤンはウルウォンに、「父親は明国への使者を果たし、娘は王妃の...
大君 第18話(3) 近づく反正(クーデター) ~スンピョン君の復位ソン・オクとト・ジョングク「お疲れ様でした」「明国では、チョナへの冊封を遅らせるために、 あえて世子が生きていることを伝えた。 それで良かったのか?」「会って貰いたい人がいます」ウンソンと共にスンピョン君が隠れているチョ・ヨギョンの妓房には、女真族の捕虜となっていた農民たちが集まります。チンヤン大君とウルウォン「もしもウンソンが生き...
大君 第18話(2) 絹布のメッセージルシゲとチョン尚宮「ジャヒョンお嬢さんが大王大妃との面談を希望しているのですか?」「んん」「尼寺から出たというだけで問題となるのに…」「フィとの…、いやウンソン大君と関係あることなのだ。 遺品があるそうだ。 アガシがお渡ししたいと言っている」「…。 ところでまだ礼儀を学んでいないのですか?」「え…、あ…」「正しい言葉使いは分かっているのでしょう? わざとでしょう?」...
大君 第18話(1) 貴重な存在女真のフリガイ首長宛ての密約文書を焼却するチンヤン「チョナ。 ヤンアン大君が亡くなりました。 賜薬を拒否したので、ト・ジョングクの刃を受けました」「逆賊であろうとも、王室の儀礼に応じた墓を用意してくれ。 これまで、私の父親代わりだった…」オ・ウルウォンは、「今でも信じられません。 ヤンアン大君に謀反の意図があったとは…」「顔をあげて見てくれ。 私には兄(文宗)への謀反の...
大君 第17話(4) ジョングクの復讐次のターゲットはユン・ジャジョム(兵曹判事)。ヨジョンから動きを始めます「考えてみたのか?」「身分の低い私に何を求めるのですか?」「じっと待っていれば、いつかは呼び出される時が来る」「妓房をたたんで、整理しようと思っています。 今日はナウリにはお別れの一献なのです」「さあ、一杯いこう」「ところで、ヤンアン大君には遅い子供が出来ていますか?」「なぜそんな質問をする...
大君 第17話(3) 嫉妬とねたみ帰宅したチンヤン「チョナどこへ外出だったのですか?」「宮中ばかりだと息が詰まるからだ」「こんなに広い宮廷でも息が詰まりますか? 私は宮廷の中にもまだ行ったことがない宮殿があります」ナギョムには話があると、妊娠を告げました「私は3年目にして、宮中で産むことができます。 元子(ウォンジャ:世子)を生んでお見せます。 チョナによく似た息子ですよ」「は~」「媽媽、なぜあんな...
大君 第17話(2) 王妃の座~国母(クンモ)を要求したジャヒョンチンヤンの一行が山寺に来ます。脱出「どうやってここが知れたのだろうか?」「媽媽はチョナとアガシを連れて出て下さい。 我々で時間稼ぎします」「みんなで出よう。チョナと一緒だと戦えない」「すでに場所が知れました。後で追います」「私がチンヤン大君に会いますから、 先に逃げて下さい」「いや、もう二度と兄の前に君を置いていくことはできない」「こ...
大君 第17話(1) ウンソンの外交~技術交流姿を見せるフィジャヒョンの母と兄、クッタンも山寺に来たことから、後を付けたウルウォンたちには居場所が分かってしまったようです。僧侶の「どなたですか?」でウルウォンは去りますが…。他方、ドゥクシクが、「すみませんが、あなたたちがジャヒョンを助けているのですか? 私はジャヒョンの兄のソン・ドゥクシクです。 御恩返しに来ました」「…」(振り向くフィ)「…」「あ!...
大君 第16話(4) 女真からの使者~チンヤンの見下した外交クッタンが後を付けられます屋敷の周囲を見張っていた配下からの報告で、ウルウォンが山寺のことを知ります。ジョングクはホン尚宮に接触「犯人を見たのではないか? ここには他にも見ていた者もいるはずだ」御医も尋問され、チンヤンの食事と矢のことが暴かれます。また発疹が出るチンヤンの腕王衣も脱ぎ捨て、宮中から女官たちも疑い追い出します。「このままでは宮...
大君 第16話(3) 信義と正義が必ず勝つフィがソンピョン君を寝かせたところに、帰って来た仲間たち「あ!血の痕! 切られたたのか?!」「私の血ではありません」「では、敵の傍にまで行ったのか?!」「私は大丈夫です。傷一つ負ってはいません」ジャヒョンを抱き寄せようとするフィですが、ルシゲが制します。「…」「我々は戦う時は一つになる。傷つく時も一つだ!」「俺はここを切られました」「媽媽、俺も腕が傷むんです...
大君 第16話(2) 民百姓をまずは考える者フィとギドゥクが二人の女官を連れて流刑地を訪問「誰だ?!」「ははは~」「お疲れ様です」「宮廷からきたのか?」「ええ、大妃殿から来ました。 大妃媽媽が幼い子供を案じて、 みなさんの健康のためにと預かって参りました」演技ができないルシゲに頭を下げさせます。「そ、そんなものを貰って良いものか…?」「お金ではありませんが、 これは水刺間で作った食事と王も召されるお...
大君 第16話(1) スンピョン君…天地玄黄(チョンチヒョンファン)(天は黒く、地は黄色:天は暗くとも、地は温かい)「天は青じゃないか?」「次のウジュホンアンに続くのよ。 つまり“天と地の間は広くて限りない”という意味だわ」「んん…」「もっと簡単なことから始めましょう。 まず、“人”という字の形は…。 人は一人では生きていられないから、 支える人がいるっていう意味だわ」「…」「でも、私はフィの名前を覚えたい...
大君 第15話(4) 端宗の廃位ルシゲとクッタン「あの二人はまだ喧嘩しているのか?」「きっと、媽媽がお詫びしているわ」「どんな悪いことをしたと言うのか?」「あ~、あんたのような単純な人には、 男と女の機微は分からないわよね」「あんたも一緒じゃないか。男がいないから!」「そうじゃないわ。男を拒否しているだけだわ。 その上、名家の若旦那が後ろに付いているわ。 男たちは列を作っているわ」「ふん!じゃあ、な...
大君 第15話(3) 拷問の傷跡クッタンが屋敷を出ます「…」護身術を教えるルシゲ「あんたが敵を遠ざけるためには、まず2歩離れる」「あ~」「では私に触れてみろ」「んん…、なるほど…」「武器を持っている場合は、 あと2歩離れること」「あ~」「では私を攻撃してみろ」「んん…、やぁ~」「やぁ!」「ルシゲ! ちょっと、ちょっと待って!」そこにクッタン「アガシ!」ルシゲの髪を掴んで、「やぁ~!」「!」「!}「…」ク...
大君 第15話(2) 好きな人の幸せを祈ること洗濯物を干すジャヒョンを手助けするフィ「コマスミダ」「ここに住むそうだが、尼寺に行きたくないなら、 別の秘密の場所を探す。 世話をしてくれる小間使いも探す。 ここは危険だ」「誤解しないで欲しい。 媽媽と一緒にいたいからではないわ」「…」「やることがあるからだわ。 媽媽や他の人と同じ様に、 私にもやらねばならないことがあるからだわ」「…?」「あなたは世直しを...
大君 第15話(1) 共同生活の始まり?駕籠の中から出たジャヒョン「私は死んだのでしょうか?」「…」「今ここは…、あの世で媽媽に会ったのですか?」ふたりになって、「喬桐島では媽媽の衣服の遺体を見ました。 埋葬もありました」「都守の手助けを得て、自由の身になることが出来たんだ。 亡くなった水夫の遺体が俺の身替りになってくれた。 一端、死んだ人間になったから島から脱出できた」「は~、媽媽が死んだと思ってか...
『大君』 背徳のクーデター(下)首陽大君の蜂起(癸酉靖難:ケユジョンナン)から、王位の奪取までのシナリオは配下の韓明澮(ハン・ミョンフェ)と権擥(クォン・ラム)などが作ったとされます。そして、王位に就くに当たっては、(ウィキペディアでは)この策士(友人同士)の他に、譲寧大君が後押し。「譲寧大君(世宗の実兄)や権擥、韓明澮らの後押し」とあります。ちなみに、権擥は官僚だったのですが、韓明澮は科挙試験に...
大君 第14話(4) Dreams come true !癸酉靖難の首謀者はチンヤンだと解ってはいるものの、証拠を集める必要がある。「チンヤンの女です」3人はまず、“チンヤンの女”、妓女のチョ・ヨギョンの身辺をあたることにします。ジャヒョンと大王大妃の尚宮「少しでも歩けますか?」「いつだって宮中からは出ます」「許しが出れば、籠を準備します」「ここを出る前にお願いがあります。 ウンソン大君が使っていた部屋を一度だけでも...
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ミスターサンシャイン第22話(5) 1907年8月1日~国軍の解散(#)伊藤博文と李完用(イ・ワニョン)「家も財産もすべて燃えてしまい、先祖の位牌まで失いました」(# 義軍の標的になったからです)「さぞかし大変な思いだったのだろうな。 朝鮮人はだいたいが無知で、よく反抗する。 だからその芽は初めから摘んでおいた方が良い」「…」「新しい皇帝には軍隊の解散をさせる勅命を出させる」「はい」<1907年8月1日>軍...
ミスターサンシャイン第22話(4)一歩前に~ユージーンの決断<1907年の初夏:あれから3年後>王宮「陛下、なぜハーグに密使を派遣したのですか? 伊藤総監がお怒りです」(# ハーグ密使事件のこと)「大臣たちは、皆同じ考えなのか? 私の命まで差し出せと言うのか?」「日本軍には我々の軍は敵いません。 彼らとの戦争などはもっての他です」(李完用:イ・ワニョン)「陛下が日本に行って詫びを入れないと、 日本軍...
ミスターサンシャイン第22話(3)グローリーホテルの経営危機キム・ヒソンが東京留学中に使っていた家に避難したエシン「そうね。あなたは正しいわ。 文字にも力がある」そこに使節団に参加した尚宮が訪問します。「もしかして…」「ええ。皇帝の使いです」エシンは女官の服装で列に参加して帰国。ニューヨークに帰国したユージーンは軍法会議「ユージーン・チョイ大尉。 君のこれまでの行動を正当化できるのか?」「無鉄砲で...
ミスターサンシャイン第22話(2)「朝鮮通信使」~ミッション派遣カイルから約束の場所を指定されて、エシンは義兵の仲間に合流エシンは漢城に電信を送るように依頼します。漢城・済物浦港「伊藤博文特使には“朝鮮の白磁”を用意してくれ。 森タカシがいないところを見ると、 森家に不幸があったのは本当のようだな」「朝鮮も国らしくなったな。 朝鮮の王は大日本帝国の皇帝に感謝すべきだ」「…」高宗に挨拶「大韓帝国に駐留...
ミスターサンシャイン第22話(1)Good morning Mr. Sunshine日本に向かうドンメ「1か月の日本に行っているから、 その間にお前たちは全員解散して引き揚げろ」「一人の女のために我々を見捨てるのですか?」「解っているだろうに…。 彼女は俺にとっては単なる女なのか?」「…では、私もご一緒します。 日本に行くということは、死を意味します」「だからお前たちを見捨てるのだ! 俺は全てを敵に回してしまったからだ。 ...
華政 第2話(中) 子供たちを守ります光海君は仁穆(インモク)王妃に、兄の臨海君のことだけは見逃すように頼みます。「出来心を起こしただけのことです」「世子…」「それに、 永昌大君は私の手でお守りします」「世子…」「ヨンチャンもチョンミョンも私が守ります。 この約束を信じてもらえますか?」「守る…? いいえ、 私はこの宮中での言葉は信用できません。 玉座に座った瞬間から人が変わるのです」しかし、光海は...
ミスターサンシャイン第21話(5)日本での記念写真済物浦港の駅「…」グローリーホテルではヒナが剣(サーベル)の練習「壁に掛けてもいけないと言ったはずだが…? もう外で練習なのか?」「…。どこに行っていたの?」「なぜ聞くのか?」「家では、あの静かな女性は元気なの?」「ふん。これまでにない質問だな? 彼女の名前は“ホタル”だ」ホタルとの出会い「もう一つ話しておこう。 あれは福岡だったか…。 仲間の裏切りに遭...
ミスターサンシャイン第21話(4)動く標的2~森タカシ暗殺在日アメリカ公使館「ドミは泣いただろうな?」「英語で“Goodbye, Sir”と言うのを聞いて、 とても寂しい思いだった」カイルはユージーンの指輪を見て、「ユージーン、結婚したのか?!」「もしもそうだったら、祝ってくれるか? まだ誰からも祝って貰っていない」「あの両班の女性だな?」「…」「おめでとう、ユージーン!」「ありがとう」無心会の総帥とイ・ジョン...
ミスターサンシャイン第21話(3)結婚~列車の中の結婚式グローリーホテルのカフェ「これまでいろいろとありがとう」「もうホテルには賊は入らないかしら?」「ははは、 …ここが懐かしくなる」「君の冗談も、このコーヒーも…、 とても快適な暮らしだった」「寂しくなったら、またすぐに帰って来て下さいね。 朝鮮もグローリーホテルもここで待っているわ」「…、そうする」「んん」漢城駅での待ち合わせエシンは洋装で現れま...
ミスターサンシャイン第21話(2)私が愛する妻ドンメは義兵に撃たれました。また、無心会の親分の信頼を失っていると知って、独自の道を歩むことにしたようです。「しかし、俺は誰に撃たれたのかは無視することにした」ドンメを理解したファン・ウンサンは、「では、しばし我々の活動を支援して欲しいのだが?」「断るかもしれない。 それに身分に関係なく、そちらの方からも礼儀を尽くして欲しい」「…」「いずれ後を追うだろ...
ミスターサンシャイン第21話(1)偽造のパスポートエシンとユージーン「私が断ったらどうするのか?」「断りはしないと知っているわ」「私を利用するつもりなのか? 自分では少しも努力しないで?」「…」「お願いではなく、君の愛情を明確に伝えて欲しい」「…」「愛しているからと、 私に対して“愛している”と言うべきだ。 そして、一緒に連れて行ってというべきだ」「…」「そうであれば、嘘であっても私は目をつぶって君の...
ミスターサンシャイン第20話(5)日本へ~拉致されたイ・ジョンムン大監1904年1月(日露戦争勃発まであと1か月)# 1871年の「辛未洋擾(シンミヤンヨ)」(米軍による約1か月の江華島占拠:当時の髙宗は19歳)から始まり、ドラマは1894年の日清戦争を経て、1897年には国号が「大韓帝国」に変わり、1904年の日露戦争となります。33年が経過したということになります。エシンは月極の返済を残して旅立...
ミスターサンシャイン第20話(4)立ち上がる若者たち前夜の義軍活動を庇った髙宗でした。髙宗とスング「昨夜はお傍にはいませんでした」「よく知っている。 そなたは昨夜だけでなく、昔から私を守ってくれた。 美国との戦いのことも聞いている」(# 1871年の「辛未洋擾(シンミヤンヨ)」のことです)「…」「しかし、私は彼らを守ることができなかった。 だが私は謝罪する立場にもない。 私は自分の恥と罪の拷問を受ける...
ミスターサンシャイン第20話(3)高宗の決断船宿の女将(ジュモ)の墓参り「これまでお世話になったが、もう振り返らずに…。 ここは我々が後を始末する」「…」「アイゴ~」「ここで別れよう」「いや、一緒に行こう。 朝鮮人を朝鮮人が殺してはいけない。 森タカシは義兵の名簿を持っている。 つまり、スパイ活動をしているから、 背後を調べるためにはしばらく生かしておこう」イ・ワンイクの遺体の処理「埋葬は私に任せて...
ミスターサンシャイン第20話(2)動く標的~国は生きるイ・ワンイクの屋敷に向かうヒナ「カン夫人が何か言いましたか?」「ええ、確かめに行く必要があるわ。 イ・ワンイク大監の屋敷に行って頂戴」左腕を負傷したユージーン薬剤倉庫の軒の赤い風車を見て急ぎます。ドンメの道場には、エシンから先々の分の支払いが置いてありました。「なぜだ…? しばらくは、彼女はここには来ることができないようだが…。 …、もしやイ・ワ...
ミスターサンシャイン第20話(1)ペンは剣よりも弾丸よりも強し船宿の女将の遺体を公道に吊るした森タカシユージーンは森タカシを殴り倒しますカイルは、「下がれ。 私は腕が悪いから、君の頭を吹き飛ばすぞ」森タカシにユージーンは、「お前は軍人ではない。 戦争では軍人は軍人だけと戦うものだ」「…」「彼女が軍人に見えたのか?!」「どうも知り合いのようだな?」「…」「聞きたかったことだ」「…」スングが来て、「彼女...
ミスターサンシャイン第19話(5) 故コ・サホンの49日グローリーホテル「ナウリは食事もしないんだ」「アガシの家族のことが心配だからだわ」「なぜ心配なのか?」「あんたは知る必要はないことだわ。 ただナウリの傍から離れてはいけないわよ」「解った」「美国公使館で働いているスミの弟だわよね?」「はい、アガシ」「何の話をしていたの? 深刻なようだわね」「あのイ・ワンイクという悪党が、 エシンお嬢様の屋敷と...
ミスターサンシャイン第19話(4)母の写真~そして弔問「大監媽媽。 大監に仕える農夫たちも集まりました」「どうもこれまでのようだ。 我々はこれまでの縁を切らないといけないようだ」「…」「この台帳で、鉄道がとおらない土地を選んでおいた。 その土地は、この30年も仕えてくれた者たちと、 20年仕えた者たちとは違いがあるが、 そなたたちが所有することになる」「大監…」「大監媽媽…」「たとえ土地が狭かろうと...
ミスターサンシャイン第19話(3)国を売る者~国権の乱用イ・ジュニョン「教官!」「今日は夕食を取らずにここで待機した。 いったい何をするつもりなのか?」「なぜご存知なので…?」「訓練の後、戒厳令の前までにやるべきことなのだろうな。 しかも雨の日を選んで来たのだろうな」「…」「夜間練習で腕を上げたのは分かるが、 同時にその間にこの武器庫の合鍵を作ったのだろうな? お前はこの士官学校入学のために偽の推薦...
ミスターサンシャイン第19話(2) 活動家たちのリストグローリーホテルのカフェ一緒にテーブルに座るようにと言われたヒナが断っていたところですが、ちょうどヒソンが戻って来て、ヒソンも一緒に座るようにと言われます。「一人にしないでくれ。 今日は最低の気分なんだ。 あれは俺の父親だ」「私も同様だわ。もう一人の男は私の父親だわ」「…。 え?!」「…」「二人とも悲劇に遭ったようだが、 男にとっては婚約破棄は決...
『イ・サン』再考(3)即位の経緯1.第21代王・英祖の決断~サンの即位問題李祘(イ・サン:後の正祖・チョンジョ)の祖父・英祖が81歳の時(1775年11月30日)、高官たちを集めて言いました。気力が失せてきて政務が難しくなったからです。# 英祖(ヨンジョ)は<朝鮮王朝>第21代王。 ドラマ『トンイ』にあるように、淑嬪・崔氏(トンイのこと)の息子・ヨニングンです。「兵曹判書(ピョンジョバンソ:軍務の役...
(イ・サンが建設した“華城”の建設資料:国立故宮博物館で2015.04撮影)「王の涙~(原題:『逆鱗』)」(4)この世のためにお風呂からあがって久々にサンに会いに行こうと…。サンに向かって、「母親の恵慶宮が“毒”を盛ろうとした」「…」「しかも、10歳の女の子に指示した。 どう処分しましょうか?」「ご随意に…」貞純大妃(チョンスンテビ)は、恵慶宮(へギョングン)の処罰を考えているところなので、直接会って話をしてお...
(イ・サンが建設した京畿道水原の“華城”:2015.04撮影)映画『王の涙~逆鱗』(3)刺客たちhttps://www.youtube.com/watch?v=2mUfBSYsar0&list=RD45UAworljWk&index=4(Youtubeより)ウルスを待つ老論派ウォレの養父カプスは養父殺害の際に、足元に血痕を残していました。それを発見した内禁衛将に尋問を受けました拷問に耐えつつカプスは、「王に合わせてくれ」と。サンの前に引き出されたカプスサンはカプスとの過去のことを思...
ドラマ『逆賊』では、ホン・ギルドンの父親・アモゲが中国の皇室が好んだという“黒細麻布(フクセマポ)”に目を付けて生産・輸出のビジネスを展開しました。# 美しい黒い麻布でした。こちらは映画『逆鱗』でのイ・サンの衣装。(製作2013年、日本公開2014年)実際に映画でヒョンビンが来ていた王衣(夏服)です。素材は黒い麻。(2014年の日比谷の映画館にて)# さて、ドラマ『イ・サン』ではサンが奴婢制度の廃止とと...
(イ・サンが建設した京畿道水原の“華城の南の門”:八達門・2015年撮影)# ドラマ『イ・サン』で描かれていた第21代王・英祖は、晩年になっては老論派(守旧派)との対立を避けて政治の安定のみを図っていたことが脚本(セリフ)からも読み取れました。また、認知症の初期でもあったのでしょうか少々短気でもあり、感情の起伏もあり、老論派+貞純(チョンスン)大妃の策略にも気づかなかった点が強調されているようです。そんな...
『イ・サン』再考(2)~サンの仲間たち(テーマソング)https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?&q=youtube+%e3%82%a4+%e3%82%b5%e3%83%b3+ost&&mid=81EE4A1CB6CEBA91D48E81EE4A1CB6CEBA91D48E&&FORM=VRDGAR1.孝懿(ヒョンイ)王后・金氏(ドラマでの王妃役はパク・ウネ)王妃は9歳(1762年)でサンと結婚しました。その後はサンだけでなく義母にあたる恵慶宮(ヘギョングン)・洪氏(ホンシ)にも精一杯仕えて...
『イ・サン』再考(1)~悪女列伝の最悪女帝1.貞純(チョンスン)王后 彼女は極めつけの“歴史的なワル”と言えましょう。まずは時代背景。儒教の教義を巡る論戦は表面上のことで、病巣だと言われ続けていた王朝内の官僚や両班たち。彼らの私利私欲が根底にあり、勢力・派閥争いの渦を巻き起こしていました。そんな王宮では南人(ナイン)派や小論(ソロン)派を退けて老論(ノロン)派が各部署を牛耳っており、中でも外戚・金家...
これまで冊封国になる前の韓半島(ハンバンド)の歴史を、<古代韓半島>として振り返りました。今回アップして来た『王は愛する』の時代背景が、大陸と半島の歴史的関係のちょうど分岐点だったと思います。(冊封制度は、大陸が明の時代に完成したとされ、日本の室町時代にも明に朝貢したとの記録があります)元からの安全保障を得るべく、高麗第24代王が世子をいわば“人質”として元に預け、その世子(後の第25代・忠烈王)が...
大陸の元と高麗王朝1.王氏高麗ソン・ジナ作家は高麗末期を描いた『信義(シンイ)』で、当時の高麗最大の貴族・“奇(キ)”一族の家長キ・チョル(実在)を登場させました。妹は「元」の皇后となった『奇皇后』です。『王は愛する』では、ワン一族とウン一族を登場させています。いずれも貴族ではあるものの、史実としてはワン一族が王家の外戚です。リンの父親の妹が第25代・忠烈王の最初の妻(実在)です。ただし、父親(ワン...
王は愛する 第40・最終話 王は愛した…一度人生を体験して、もう一度人生をやり直してみたい。そうすれば二度目はもっと良い人生で、反省することは少ないかもしれない。(ウォン)# 以下は3人と師匠で作り上げたストーリーだと思います。イ・スンヒュ師匠のナレーション…元からの使節団は重要な情報を得ました。それはワン・ジョンからでした。…「私が反元勢力の主導者のことを知っています」と、ワン・ジョンはその勢力のこと...
王は愛する 第40話(上) 1297年の夏タンとサンサンがすっかり元気になって挨拶に来たので大喜びのタン「大丈夫なのですか?」「ええ、元気です。 ちょっとだけ、胃が痛みますけどね」「良かった!」「胃が悪くてもですか?」「良かった…」「ピヨンによく似て泣き上戸ですね」「そうなんです。 いつもオラボニに笑われていました」ハンカチを渡すチン・グァンでした。サンはこっそりと料理のコツを教えて欲しいとタンに…。家を...
王は愛する 第39話(下) 王は愛した~元からの調査団ウォンが宮殿に戻ると、元からの使節・調査団が到着していました。回復した王が玉座に座っています。「いったい秘書官は何をしているのか?」「使節団の面々にはたくさんの説明が必要でしたから…」「何を知りたいのでしょうかな?」調査を行った使節団が見せたものは小動物の死骸「元成殿の礎石から発見されました」「呪詛だと?!」「ワンビ媽媽は呪詛により亡くなったとい...
王は愛する 第39話(中) 陰謀の果てに(昨日のシーンのつづき)「私を裏切る気なのか? お前を救ったのは私だぞ。 衣食住を与えて、育てて来た」「一度も裏切ったことはありません。 命令に従い、たくさんの人を殺して来ました」 「これからもそうだ」「あなたは高麗のためだと言った。 しかし…」「あの女を殺せと言ったからなのか?」「ナウリこそ、元の国に高麗を歯向かわせようとしています。 国賊です」「ムソク!...
王は愛する 第39話(上) 解毒剤と玉璽~ムソクの良心今は人がいないウン判府事の元の屋敷駆けつけたウォンとリン。まず、リンは縛られたピヨンを見つけます。「助けて下さい!」「何があったのか?」「世子嬪媽媽とサンアガシが…」「どこなのか?」「もとのアガシの部屋の中です」「!」「これを!」「?!」「彼がくれた解毒剤です」「解毒剤?」「ええ、陽が沈む前までに飲む解毒剤です。 日没と共に死ぬと聞きました」# ム...
王は愛する 第1話(下) 娘・サンへの伝言ゴロツキたちのアジト「お前たちよりも役に立つ連中がいるそうだぞ!」「ところでどうしてこんなに武器が必要なのか?」「ウン・ヨンベク商団の荷物を奪う計画だからだ」「ウン・ヨンベクだと? 奴らの私兵は官軍よりも強いと聞いているぞ。 3日に一度は軍事訓練をしているぞ。 正気なのか?」「俺たちも刺客を集めている。 絹の一反もあれば一年分の稼ぎになるのにな~」「奴らは...
高麗(コリョ)の建国は918年。それから1392年(朝鮮王朝建国)までの474年は、後の朝鮮王朝(518年間)と同様に長い歴史です。ドラマ『王は愛する』は、高麗中期の歴史の転換点を舞台背景としています。脚本はソン・ジナ作家。(同名の小説をソン・ジナ作家が脚本にしたもの)また、ドラマ『信義(シンウィ)』も同じくソン・ジナ作家の脚本・小説で、舞台は14世紀末の衰退する頃の高麗でした。『信義』は第31代...
新羅の首都・慶州の仏国寺(プルグクサ)ドラマ『善徳女王(ソンドクヨワン)』と新羅(シルラ)の興亡大帝国だった高句麗が、唐と新羅の連合により足元をすくわれ、北に追いやられて渤海へと転じました。三国時代が終わった7世紀末のことでした。その唐と新羅の同盟関係ができる少し前のこと。新羅初の女王・『善徳女王』が第27代王として即位しています。ドラマはほとんどがフィクションなのですが、当時の時代背景としては、...
歴史を駆け抜けた八咫烏(やたがらす)ドラマ『朱豪』では、初めて国家のシンボルマークに三本足の八咫烏(やたがらす)がデザインされました。新羅と唐の連合軍に滅ぼされても高句麗のヤタガラスは歴史を駆け抜けます。1.南北の二国の時代へ668年、第28代の宝臓(ポジャン)王が新羅と唐との連合軍に屈服し、高句麗が滅びます。そこで新羅は、滅ぼした百済と高句麗の民や軍を吸収して、半島での覇権を我が物にしました。さ...
関西に渡来した豪族1.広隆寺と秦氏半島から4世紀から5世紀にかけて渡来した有力な豪族に、漢(あや)氏と秦(はた)氏の一族がいました。それぞれが奈良と京都に一大勢力を築き、とくに京都の秦氏は養蚕・機織り、農業灌漑の技術を伝播し太秦から嵯峨野にかけての農業用地開発と産業を発展させました。京都・右京区太秦(うずまさ)の広隆寺は、603年に秦河勝(はたのかわかつ)が聖徳太子から賜った仏像を本尊として建立し...
半島の三国時代ドラマ『朱蒙』のラストの解説ではソソノの次男が百済の建国者ではないかとの余韻を残しました。また、『太王四神記』では高句麗の版図拡大が描かれました。以下は高句麗、百済、新羅の三国時代の話です。1.三国時代後の第19代王・広開土(クァンゲト)大王(テワン)こと、タムドクが16歳で高句麗王となったのが391年でした。 広開土王の高句麗(コクリョ:고구려)が版図を拡大して次の歴史地図のような...