ドラマ『逆賊』では、ホン・ギルドンの父親・アモゲが中国の皇室が好んだという“黒細麻布(フクセマポ)”に目を付けて生産・輸出のビジネスを展開しました。# 美しい黒い麻布でした。こちらは映画『逆鱗』でのイ・サンの衣装。(製作2013年、日本公開2014年)実際に映画でヒョンビンが来ていた王衣(夏服)です。素材は黒い麻。(2014年の日比谷の映画館にて)# さて、ドラマ『イ・サン』ではサンが奴婢制度の廃止とと...
六龍が飛ぶ 第30話(上) “無名”の手先チョク・サグォンという伝説の人物は女性(ユンラン)でした。ヨンランは定昌君(チョンチャングン)をこれから守ると、王座に就けたい“無名(ムミョン)”の方針に従います。他方ではバンジとムヒュルとホン・デボンは倒した刺客がユンランの兄のチョク・イングァンだったことを知ります。ムヒュルに「チョッカ」と名乗った男です。ユンラン(チョク・サグォン)の願を聞いて解毒剤を飲ん...
六龍が飛ぶ 第29話(下)コクサン剣法の兄と妹ムヒュルはバンウとナム・ウンに、暗殺者がコクサンのチョクカ(チョク・イングァンのこと)と名乗ったことを話します。「コクサンのチョク・カだと?! だとすれば、 コクサン剣法のチョク・ジョンギュンの子孫だ」ホン・デボンとバンジ「チョク・サグォンはコクサン剣法のチョク・ジョンギュンの末裔だ。 …私の生徒の一人を殺した。私も一戦交えたいと思っているのだ」との師...
六龍が飛ぶ 第29話(中) 定昌君(高麗第34代王)バンジとプニの母ヨンヒャン(# 連音してヨニャン)老婆とチョクリョンとキル・ソンミ(批國寺)「彼らは失敗した。 チョッカは山中に逃げたが消息は分からない」 (チョクリョン)「イ・バンジは罠を見抜いたのか…?」 (キル・ソンミ)「彼らは、我々には何も依頼することはないと言っていた。 ポウンはチョンチャングン(定昌君)のところに行くべきだ」 (老婆)チョ...
六龍が飛ぶ 第29話(上) 李成桂 暗殺計画# 今日のアクションシーンなど次のサイトを参照しています。http://dramacool.ch/six-flying-dragons-episode-29.html刺客から刀を突き付けられたプニしかし、過去に母親が使っていた“無名(ムミョン)”の暗号(合言葉)を覚えていたので、刺客は刀を降ろします。「“聞いてはならないことを聞いてしまった”」「“初無者 無盡(チョムジャ ムジン)”です」# “初めから名も無い者は、(...
六龍が飛ぶ 第28話(下) 合言葉“無名(ムミョン)”の一員が捕獲されています。この男の証言次第では“無名という組織”のことが判明するかもしれません。「俺が吐いたら殺すのだろう?」「いいや、命は守ると言ったはずだ」「お前たちに守れるはずはない」「しかし、何も言わなければ辛く死ぬだけだろうな」「だろうな。 しかし、俺の希望は他のところにある」「“希望”だと?」「ああ、黙秘していればきっと救われるだろう」「こ...
六龍が飛ぶ 第28話(中) 進まない土地改革都堂に来ると収入庁の役人だけでなく、誰も集合していません。いたのはチョン・モンジュだけ。誰も集合していないことに怒るチョ・ジュンはウ・ハクジュたちの所に行きます。「どうしてそんな目で見ているのですか? 弾劾されるのが怖いのですか?」「いいや、土地の調査されても、 都堂の8割の議員たちは問題ないんだ」「そうでしょうが、 私が弾劾したいのはあなたたち3人です」...
六龍が飛ぶ 第28話(上)二人のそれぞれの母(ヨニャン)「…」「…」ドジョンとバンジとヨニ「確かか?」「オモニがここにいました」「ヨニャンに違いないか?」しかし、どの部屋を開いても見つかりません。「キル・ソンミも同じく消えた」その寺の僧侶は、「この寺には太祖(太祖:王建)の記録が残されています。 寺には重病者と退役兵士が住んでいます。 こんなところに軍を入れると言うのでしょうか?」「役人の暗殺との関...
六龍が飛ぶ 第27話(下) 将来の人々「我々の改革計画に賛同しているのに、 なぜですか?」「それは忠義に反し、謀反ではないか?」「どこが忠義に反し、どこが謀反だと言うのでしょうか? 民百姓のためではないですか?! 孟子の教えは“民や百姓”のためでした! 先生もそう思いませんか?」「お前の“成均館”の教授として言う」「民を売るな!」「…」「この国には、 “改革の名の下では 国や国家の制度や人々を守ることがで...
六龍が飛ぶ 第27話(中) 新しい国のかたち土地改革のための収入庁(税務署)の役人が3人も暗殺されました。回復を見せたジランやヨンギュと会っているイ・ソンゲのところにドジョンがやってきて、「土地の調査をする予定の3人の役人が暗殺されました。 おそらく将軍を暗殺しようとした者たちでしょう」「桃花殿でのことですか?」「背後にいる者たちのことを知っているのですか?」「“無名”…。 無名でしょう」「本当に存在...
高麗末期の第31代王・恭愍王(1351-1374)はドラマ『信義』でおなじみ。この「六龍飛天」では第32代王・ 禑王(1374-1388)、そして今日出て来たのが第33代王・ 昌王(1388-1389)です。チョ・ミンスらが大妃からの教示を得て即位させたので、議論もなかったことで議会が騒然となりました。もとより威化島からの回軍の際にイ・ソンゲもチョ・ミンスからこの条件を“協議の上で決める”と認めています。しかし、チョン・ドジョ...
六龍が飛ぶ 第26話(下) 暴かれた洞窟批国寺「あの方からは成り行きに任せろとの指示です」「イ・ソンゲが勝ったということで、 選ばれるのはイ・ソンゲなのか…?死体を運び出した2人の男「確かにポヒョン寺の方向だ。 なんで解ったのか?」「だって、靴のことは気になるからよ」現れたのはハ・リュン死体を確認するハ・リュンですが、どうも違っていたようです。ハ・リュンは14年も、イ・インギョムの指示で「探し続けて...
六龍が飛ぶ 第26話(中)取引と妥協イ・ソンゲへの権力の集中に伴って反対勢力も大きくなることを懸念するチョン・モンジュやチョン・ドジョンチョ・ミンスの反乱を契機に都堂の勢力も拡散するために、儒教界に力を持つイ・セクを首相にすることを提案するイ・ソンゲ土地改革での妥協案と今度は首相の座との取引チョン・モンジュがそれに当たります。10百万平米=300万坪の所有階級の土地から徐々に改革を進めようとする守...
六龍が飛ぶ 第26話(上) オンニの薬第26話の最初の映像はこれまでのこと。あの印章が再登場しました。最初はチョン・ドジョンが使っていたのかと思っていましたが、キム・ネピョンという男が出てきます。キム・ネピョンとは誰なのかとイ・インギョムがハ・リュンにも調査を依頼した男です。あの印章とは背後にあるグループが使っているようです(後に明かされる”無名”です)。もう一つの謎がプニとバンジの母親のこと。「ヨニ...
さて桃花殿では、第25話 38分から庭でも死闘が始まります。この模様は次のサイトでご覧ください。http://dramacool.ch/six-flying-dragons-episode-25.html「!」とくに標的にされたのは高麗最高の剣士のバンジ花事團(ファサダン)にも連絡が入りますヨニは「事情を調べます」と急ぎ仲間に連絡武装して向かうナム・ウンとバングァプニも異変に気づきます「!」矢を持って走るバンウォン「!」戦うバンジとムヒュルようやく刀...
六龍が飛ぶ 第25話(中) チョ・ミンスの乱チョン・ドジョンはハ・リュンに対して、「イ・ソンゲだけでなく、ホン・インバンやイ・バンウォンの気持ちが読めなかった。 彼らは自分が描いていたような動きはしなかった」と言っています。「そなたは、 チョ・ミンスを掌の中で操っていると思っているのか?」「私は“兵を集めればイ・ソンゲ将軍も妥協する”と、 チョ・ミンスには伝えている。 だからチョ・ミンスは祝宴を開いて...
六龍が飛ぶ 第25話(上) 人の人生を背負う…チョ・ミンスが桃花殿で開催する祝宴に招待されたイ・ソンゲとその仲間と一家(バンウォンとチョン・ドジョンは参加しませんでした)桃花殿の外には斧を持った大勢のチョ・ミンスの私兵たちが潜んでいました。宴席だということでムヒュルもバンジも刀は預けさせられます。宴席に護衛として参加するバンジが先に気づきます。あのプニの宿敵のテグンです。テグンの笛の合図で襲撃するこ...
六龍が飛ぶ 第24話(下) チョ・ミンスの罠チョ・ミンスは私兵を開京に呼び寄せるように配下(ヨニの宿敵:テグン)に命令をだします。「3日後の朝までに、 開京の城外に終結させろ」テグンの後をつけたヨニは、ハ・リュンが出入りしている酒屋を発見そして、それぞれ500人の私兵の規模で開京の4つの門を征圧する計画を知ります。「…」飲みに来ていたムヒュルと師匠のホン・デボンテグンが帰る際に顔を見て凍り付くヨニヨ...
六龍が飛ぶ 第24話(中) 郷愁チョ・ジュンという新たな人物は、半島を行脚して土地台帳を作成し、全国の土地を農民に返そうという改革案を作っていました。対してハ・リュンという新たな登場人物は過去の土地制度を守ろうとします。これまでの高麗の貴族がトップに立つ制度にとっては、土地を召し上げられてしまう。大革命に相当する土地改革に危機感を訴え、ドジョン達に反対して、イ・セクに協力を求めます。プニ、ヨニ、ムヒ...
六龍が飛ぶ 第24話(上) ふたりの演技バンジとキル・ソンミ+バンウォンとハ・リュン新しい出会いが前話でした。顔相を見る・読むと云われるハ・リュン…イ・バンウォンという男…。まじかで顔を見ると、怖い顔をしている…。「何をするのですか?」「なぜチョン・ドジョンに付いているのか?」「師匠が思う世の中を信じているからです」「どんな世の中だと言うのか? この箱の中のような世の中なのか?」「知っているようですね...
六龍が飛ぶ 第23話(下) 土地と税制の改革イ・ソンゲはチョ・ジュンの前にドジョンと共に、刀を持って現れます。「私の前でひざまづけ」「ははは~、ではそうしないと私の首をはねると言うのでしょうか?」「いいや、これまでも忠誠を誓うために膝を付いたこともある。 しかし、その仲間を裏切ったことがある そなたが私に本当に忠誠を誓うならば、私も膝を付く」「…?」「ひとつ言うが、私は、この私の前で、 膝まづいた者...
六龍が飛ぶ 第23話(中) 故郷の地へ批国寺(ピグクサ)チョクリョンを訪ねるダギョン政治が大好きなダギョンはチョクリョンから“ハ・リュン”の個人情報を買いに来たのでした。ドジョンはウジェ(チョ・ジュン)と言う男とコンタクトするのですが“書物が盗まれた”と追い払われます。それを見ているハ・リュンバンジとプニ「オラビ、どうしてそんなに練習熱心なの? この国では敵なしでしょうに? 他にも怖い武士がいるの?」「...
六龍が飛ぶ 第23話(上) 将棋既に死んでしまっていたイ・インギョムを追っていたバンウォン全てはハ・リュンという男の影の操作でした。ハ・リュンはチョン・ドジョンのことをサヒョン(義兄:同じ師匠の兄弟子)と呼んでいたように、チョン・ドジョンとは成均館時代からの因縁の関係だと思われます。六龍が飛ぶ 第23話(上) この世は将棋のようなゲームではないイ・ソンゲとチョ・ミンス「王には誰を就けるかということは、...
六龍が飛ぶ 第22話(下) 仕組まれた世子選びプニとバンウォンいったい誰が歌を流行らせたのか…?プニとバンウォンは子供たちから、腕に火傷の痕があるアジョシ…、と聞きます。「お前は、もうたくさんのことを知りすぎている。 俺は心配なんだ」「なぜ心配なの? 知ってはいけないことがあるの?」「いや、いいんだ。 ただお前の才能があちこちで溢れている」「なぜ心配なのか話してよ」「いいんだ」「なぜ心配なのよ?!」「...
六龍が飛ぶ 第22話(中) 庶民の夢ホン・デボンの「イ・ソンゲ将軍、万歳!」の声で、待っていた家族と使用人たちも、「万歳!」イ・ソンゲはバンウォンに、「お前はよくやってくれた」「いいえ、それほどではありません」「いいや、よくやった。 お前がこの町でしっかりとやってくれたからこそ、 兵士たちも喜んでいる。 流血は少なかったんだ」(イ・ジラン)「プ二も凄い働きでした。 我々の連絡網となってくれただけでは...
プニを演じるのはシン・セギョン「まだやることがあります」と、バンウォンとプニは回軍途中のイ・ソンゲのところには行きませんでした。これは開京の城壁の城門を開くためでした。六龍が飛ぶ 第22話(上) プニ隊長桃花殿(トンファジャン)に人質として幽閉していたものの、イ・ソンゲの家族が脱出。チェ・ヨン将軍もウ王も部下たちをなじります。そして、北の門から最初に侵攻するチョ・ミンス将軍(左将軍)と正門から侵攻す...
六龍が飛ぶ 第21話(下) 私は勝つ!(家族の無事を確認)桃花殿にぎり飯を持ってきた兵士が扉を開けるとロウソクの火が扉と反対方向に揺れます。それを見たプニはトファジョンの中の空気の流れをロウソクと線香で調べます。しかし、秘密の出入り口を開くことができません。バンウォンはチョヨンにダイレクトに、「ここには秘密の出入り口があると聞いています。 教えてください」「秘密の出入り口?」「その目を見ていると情報...
# 寒い雪の中での回軍が描かれました。史実では続々とイ・ソンゲの元に人々が終結して軍の勢力が拡大すると書かれています。六龍が飛ぶ第21話(中)帰還を待つ家族たち西京チェ・ヨン将軍はいち早く開京に戻って、イ・ソンゲの行動を阻止するとウ王に報告。ウ王はバンウの首をはねるように命じますバンウとバングァが兵士たちに囲まれ、乱闘になります。バンウとバングァを救うのはムヒュルソンゲの夫人・康(カン)氏は“クルミの...
二人の将軍と回軍(회군:フェグン)1.二人の将軍私たちはドラマ『信義(シンウィ)』で若き日(30代)のチェ・ヨン将軍を視聴しました。描かれたチェ・ヨンは家訓に「黄金をも石と思え」があったように質実剛健であり、かつ政治からは一歩引き下がって、国家と王に対する揺るぎない忠誠を誓う武人でした。そして、過去に漢民族によって奪われた半島北方の失地を徐々に回復するという偉業を成し遂げた戦術の人でした。ただし、ド...
イ・ソンゲを演じるのはチョン・ホジン六龍が飛ぶ 第21話(上) 家族のもとへ(回軍)兵士たちの苦渋とムヒュルからの訴えを聞いて、王命(チェ・ヨン将軍が総理大臣として背後にいます)を無視しても開京へのリターンを決断したイ・ソンゲでした。そしてソンゲはバックヤードに陣を張っているチョ・ミンス(曹敏修)に報告に行きます。「我々は(王命を無視しても)、 アムノッカン(鴨緑江)は渡りません! 無為に兵士たちを...
景福宮の光化門その衛兵六龍が飛ぶ 第20話(下) 家族か國か…?チェ・ヨンの命令で、夫人をはじめ、家族たちは全員拉致・幽閉されています。…私たちは人質にされているのね… (康夫人)…これでは未来はないわ… (ダギョン)…どうしたら良いのか…? (プニ)ドジョン+バンジ+バンウォンは屋敷に戻りますプニの靴…カプンも「家族が連れられて行った」と報告。「プニは…?」ドジョンは、「この時期の鴨緑江は大雨で、 決して...
六龍が飛ぶ 第20話(中) 威化島(ウィファド)1388イ・ソンゲとチョン・ドジョンソンゲは、…私が知っているチェ・ヨン将軍とは違っている。 サンボンの方が正しいのだろうか? 民と百姓のためには、 私が主導者となるべきなのか…? どうしようか、サンボン…チョン・ドジョンが現れて、ソンゲは、「もしもこの国に混乱が起きたらどうするのか?」「…。 大変な重圧のようですね」「こんな時に、なぜ笑うのか? 悲劇は避...
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ドラマ『逆賊』では、ホン・ギルドンの父親・アモゲが中国の皇室が好んだという“黒細麻布(フクセマポ)”に目を付けて生産・輸出のビジネスを展開しました。# 美しい黒い麻布でした。こちらは映画『逆鱗』でのイ・サンの衣装。(製作2013年、日本公開2014年)実際に映画でヒョンビンが来ていた王衣(夏服)です。素材は黒い麻。(2014年の日比谷の映画館にて)# さて、ドラマ『イ・サン』ではサンが奴婢制度の廃止とと...
(イ・サンが建設した京畿道水原の“華城の南の門”:八達門・2015年撮影)# ドラマ『イ・サン』で描かれていた第21代王・英祖は、晩年になっては老論派(守旧派)との対立を避けて政治の安定のみを図っていたことが脚本(セリフ)からも読み取れました。また、認知症の初期でもあったのでしょうか少々短気でもあり、感情の起伏もあり、老論派+貞純(チョンスン)大妃の策略にも気づかなかった点が強調されているようです。そんな...
『イ・サン』再考(2)~サンの仲間たち(テーマソング)https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?&q=youtube+%e3%82%a4+%e3%82%b5%e3%83%b3+ost&&mid=81EE4A1CB6CEBA91D48E81EE4A1CB6CEBA91D48E&&FORM=VRDGAR1.孝懿(ヒョンイ)王后・金氏(ドラマでの王妃役はパク・ウネ)王妃は9歳(1762年)でサンと結婚しました。その後はサンだけでなく義母にあたる恵慶宮(ヘギョングン)・洪氏(ホンシ)にも精一杯仕えて...
『イ・サン』再考(1)~悪女列伝の最悪女帝1.貞純(チョンスン)王后 彼女は極めつけの“歴史的なワル”と言えましょう。まずは時代背景。儒教の教義を巡る論戦は表面上のことで、病巣だと言われ続けていた王朝内の官僚や両班たち。彼らの私利私欲が根底にあり、勢力・派閥争いの渦を巻き起こしていました。そんな王宮では南人(ナイン)派や小論(ソロン)派を退けて老論(ノロン)派が各部署を牛耳っており、中でも外戚・金家...
これまで冊封国になる前の韓半島(ハンバンド)の歴史を、<古代韓半島>として振り返りました。今回アップして来た『王は愛する』の時代背景が、大陸と半島の歴史的関係のちょうど分岐点だったと思います。(冊封制度は、大陸が明の時代に完成したとされ、日本の室町時代にも明に朝貢したとの記録があります)元からの安全保障を得るべく、高麗第24代王が世子をいわば“人質”として元に預け、その世子(後の第25代・忠烈王)が...
大陸の元と高麗王朝1.王氏高麗ソン・ジナ作家は高麗末期を描いた『信義(シンイ)』で、当時の高麗最大の貴族・“奇(キ)”一族の家長キ・チョル(実在)を登場させました。妹は「元」の皇后となった『奇皇后』です。『王は愛する』では、ワン一族とウン一族を登場させています。いずれも貴族ではあるものの、史実としてはワン一族が王家の外戚です。リンの父親の妹が第25代・忠烈王の最初の妻(実在)です。ただし、父親(ワン...
王は愛する 第40・最終話 王は愛した…一度人生を体験して、もう一度人生をやり直してみたい。そうすれば二度目はもっと良い人生で、反省することは少ないかもしれない。(ウォン)# 以下は3人と師匠で作り上げたストーリーだと思います。イ・スンヒュ師匠のナレーション…元からの使節団は重要な情報を得ました。それはワン・ジョンからでした。…「私が反元勢力の主導者のことを知っています」と、ワン・ジョンはその勢力のこと...
王は愛する 第40話(上) 1297年の夏タンとサンサンがすっかり元気になって挨拶に来たので大喜びのタン「大丈夫なのですか?」「ええ、元気です。 ちょっとだけ、胃が痛みますけどね」「良かった!」「胃が悪くてもですか?」「良かった…」「ピヨンによく似て泣き上戸ですね」「そうなんです。 いつもオラボニに笑われていました」ハンカチを渡すチン・グァンでした。サンはこっそりと料理のコツを教えて欲しいとタンに…。家を...
王は愛する 第39話(下) 王は愛した~元からの調査団ウォンが宮殿に戻ると、元からの使節・調査団が到着していました。回復した王が玉座に座っています。「いったい秘書官は何をしているのか?」「使節団の面々にはたくさんの説明が必要でしたから…」「何を知りたいのでしょうかな?」調査を行った使節団が見せたものは小動物の死骸「元成殿の礎石から発見されました」「呪詛だと?!」「ワンビ媽媽は呪詛により亡くなったとい...
王は愛する 第39話(中) 陰謀の果てに(昨日のシーンのつづき)「私を裏切る気なのか? お前を救ったのは私だぞ。 衣食住を与えて、育てて来た」「一度も裏切ったことはありません。 命令に従い、たくさんの人を殺して来ました」 「これからもそうだ」「あなたは高麗のためだと言った。 しかし…」「あの女を殺せと言ったからなのか?」「ナウリこそ、元の国に高麗を歯向かわせようとしています。 国賊です」「ムソク!...
王は愛する 第39話(上) 解毒剤と玉璽~ムソクの良心今は人がいないウン判府事の元の屋敷駆けつけたウォンとリン。まず、リンは縛られたピヨンを見つけます。「助けて下さい!」「何があったのか?」「世子嬪媽媽とサンアガシが…」「どこなのか?」「もとのアガシの部屋の中です」「!」「これを!」「?!」「彼がくれた解毒剤です」「解毒剤?」「ええ、陽が沈む前までに飲む解毒剤です。 日没と共に死ぬと聞きました」# ム...
王は愛する 第1話(下) 娘・サンへの伝言ゴロツキたちのアジト「お前たちよりも役に立つ連中がいるそうだぞ!」「ところでどうしてこんなに武器が必要なのか?」「ウン・ヨンベク商団の荷物を奪う計画だからだ」「ウン・ヨンベクだと? 奴らの私兵は官軍よりも強いと聞いているぞ。 3日に一度は軍事訓練をしているぞ。 正気なのか?」「俺たちも刺客を集めている。 絹の一反もあれば一年分の稼ぎになるのにな~」「奴らは...
高麗(コリョ)の建国は918年。それから1392年(朝鮮王朝建国)までの474年は、後の朝鮮王朝(518年間)と同様に長い歴史です。ドラマ『王は愛する』は、高麗中期の歴史の転換点を舞台背景としています。脚本はソン・ジナ作家。(同名の小説をソン・ジナ作家が脚本にしたもの)また、ドラマ『信義(シンウィ)』も同じくソン・ジナ作家の脚本・小説で、舞台は14世紀末の衰退する頃の高麗でした。『信義』は第31代...
新羅の首都・慶州の仏国寺(プルグクサ)ドラマ『善徳女王(ソンドクヨワン)』と新羅(シルラ)の興亡大帝国だった高句麗が、唐と新羅の連合により足元をすくわれ、北に追いやられて渤海へと転じました。三国時代が終わった7世紀末のことでした。その唐と新羅の同盟関係ができる少し前のこと。新羅初の女王・『善徳女王』が第27代王として即位しています。ドラマはほとんどがフィクションなのですが、当時の時代背景としては、...
歴史を駆け抜けた八咫烏(やたがらす)ドラマ『朱豪』では、初めて国家のシンボルマークに三本足の八咫烏(やたがらす)がデザインされました。新羅と唐の連合軍に滅ぼされても高句麗のヤタガラスは歴史を駆け抜けます。1.南北の二国の時代へ668年、第28代の宝臓(ポジャン)王が新羅と唐との連合軍に屈服し、高句麗が滅びます。そこで新羅は、滅ぼした百済と高句麗の民や軍を吸収して、半島での覇権を我が物にしました。さ...
関西に渡来した豪族1.広隆寺と秦氏半島から4世紀から5世紀にかけて渡来した有力な豪族に、漢(あや)氏と秦(はた)氏の一族がいました。それぞれが奈良と京都に一大勢力を築き、とくに京都の秦氏は養蚕・機織り、農業灌漑の技術を伝播し太秦から嵯峨野にかけての農業用地開発と産業を発展させました。京都・右京区太秦(うずまさ)の広隆寺は、603年に秦河勝(はたのかわかつ)が聖徳太子から賜った仏像を本尊として建立し...
半島の三国時代ドラマ『朱蒙』のラストの解説ではソソノの次男が百済の建国者ではないかとの余韻を残しました。また、『太王四神記』では高句麗の版図拡大が描かれました。以下は高句麗、百済、新羅の三国時代の話です。1.三国時代後の第19代王・広開土(クァンゲト)大王(テワン)こと、タムドクが16歳で高句麗王となったのが391年でした。 広開土王の高句麗(コクリョ:고구려)が版図を拡大して次の歴史地図のような...
百済から来た王子~および聖徳太子のころ高句麗の王族・若光とその子孫が関東に根を下ろしたように、百済の王族・豪族の一部も日本に渡り、関西(大阪)に根を下ろしました。遡って、新羅と唐の連合軍により高句麗が滅びた話は前回でした(668年のこと)。それよりも少し前の660年に、同連合軍により百済が先に滅びています。しかし、残党によるゲリラ戦は各地で行われていました。1.百済のラストプリンス百済最後の王は義...
(高来神社:2017.11.02)高句麗の王族・若光 (1)1.そのミッション「日本書紀」によると、日本には552年に百済から仏教が伝来。また、聖徳太子が大切にもてなし、師匠として尊敬した慧慈(えじ)は高句麗から派遣(595年)された僧でした。もう一人特筆すべき高句麗からの人が、666年に渡来した「若光」で、彼は高句麗の王族の一人。当時の高句麗は新羅と唐の連合軍との厳しい戦闘状態にありました。日本からの援軍...
高句麗大帝国と『太王四神記』~生きて帰る伝説の王子『朱蒙(チュモン)』は40歳で王位をユリ王に譲り、亡くなります。そして、ユリ王の息子ムヒュルが高句麗の第3代・大武神王(ムヒュル)で、これは同じ作家と主演の『風の国』で描かれます。さらに、ムヒュルの子・ホドンの秘話は『自鳴鼓(チャミョンゴ)』です。高句麗の創世記が楽しめました。そして時は流れ、高句麗第19代・広開土大王の物語は、『太王四神記』へと引...
<朝鮮王朝>は14世紀末から20世紀初に至る518年の長い歴史なのですが、18世紀末のアメリカ独立やフランス革命などの時代になると、海外からの影響がさざ波のようにひたひたと及んできていたと考えられます。逆に言えば、それまでの<朝鮮王朝>では絶対王政の中にあって王室内の権力争いや、王室と官僚たちの綱引きに明け暮れていたように思えます。王朝「クーデター」考(中)ドラマ『大君』より~背徳のクーデターもっ...
今の私たちは極東アジア唯一のG7国であることを誇りに思い、またアジアの朋友国と共に民主主義の輪を広げる一翼を担っていると考えています。そんな中で「武力」によって国際秩序を変えようとするロシア政府(および軍部)によりウクライナが侵攻を受けています。まるで時計の針を逆回転させるかのような時代錯誤の行為です。ウクライナに愛を💙💛さて、ドラマ『華政』に続き『御史とジョイ』を振り返りました。『華政』で描かれた...
# 今日はジョイが髪をアップにします。 さてどのように? 写真上・左はテスモリ (結婚式の王妃の髪型です) 写真上・右はトクジモリ 写真下・左はチョクチンモリ 写真下・右はオヨモリなお、離婚後のジョイの三つ編みの髪型はテンギモリです。(テンギはリボンのことで、モリとは“頭”とか“髪型”の意味です)御史とジョイ第16話(おわり)ジョイフルワールド~共同体の仲間たち漢陽の宮中では大騒ぎ「チョナ!」「御医を呼...
(漢江の下流の江華島)御史とジョイ第16話(最終:中)両班(ヤンバン)シェフからの贈り物~「脱賤」証明書「ははは、開店準備が出来たようだな」「ところで饅頭房の料理長はいつ来るのですか?」「あ~、ちょっと待ってくれ…。 呼んでくる」「俺たちの若旦那が満足できる料理長はいるのか?」しばらくして着換えたイアンが、「朝鮮王朝最高の料理長が出道!」「!」「料理長のパンドクと申します」「やい!パンドク! 腰が...
御史とジョイ第16話(最終:上)正義を貫いたイアン~そして江華島へイアンは逮捕したパク・スンを検察(義禁府)に引き渡す前に、暗行御史団と官軍と共に遠回りして断崖に連れ出しました。「まずは、 大監によって苦しめられた者たちに謝罪して貰う」イアンは刀を抜きます。「…」「愚かな奴だ。 この世の道理を知らないのか。 私に良心があったら、ここまでの権力を得られたと思うのか? 早く義禁府に連れて行け!」イアン...
(いざ光化門:景福宮へ)御史とジョイ第15話(4)特権を得たイアン~苦労の成果アポイントの時間に宮殿に向かったイアン「チョナの好物だと思います」とキナコモチを持って参上。早速手を付ける仁祖でした。しかし、「チョナの健康のためにと“トリカブト”を少量入れています」「?!」(吐き出す王)そこで“切り札”!(まずは処方箋)「これは世子チョハが健康のためにと東宮担当の医者が処方したものです。 同じ処方で私も処...
(江華島の海岸)御史とジョイ第15話(3)霊媒師ピリョンの大役が成功へテソの育ての母親からもたらせられた悲報は、共同体を守ってきたパウェがパク・スンとパク・トス親子と私兵たちに殺害されたことでした。幸いに孤児たちは共同体“トルクソン”から逃れることができました。驚きの情報はパク・テソ、チ・メンス、カン・ハンギも殺害されたことでした。イアンにとっての捜査の詰めとなる証言者たちが消されたということになり...
(両班屋敷:ジョイが見たパク・スン領議政の屋敷には多くの下働きがいました)御史とジョイ第15話(2)突然の悲報~消えたハートのエース港を目指すパク・テソ、カン・ハンギ、チ・メンス「謝ることはないさ。 俺だってチャ・マルジョンには好感を持っていなかった」(チ・メンス)「私が女だということだけで結局は無視されたけど、 テソだけはずっと見守ってくれているわ」(カン・ハンギ)「…」「テソのためには毒薬だっ...
# 『御史とジョイ』第15話の予告の画面。新しいメンバーが加担するようです。特に、ジョイの母親のトクボンの活躍とピリョンの祈祷術を期待しています。御史とジョイ第15話(1)ダイアのエース♦内側にポケットを付けた変わったポソン(足袋)を縫製して両班屋敷に届けたジョイでした。そこで、その屋敷がパク・スンとパク・トスが住む大邸宅だと気付き、“トイレを貸して欲しい”と、内偵をしようと試みました。庭では、下男と...
(イアンの切り札となりますように…と、祈ります)御史とジョイ第14話(下)世子が理想とした社会とテソの証言~二人の過去のエピソードイアンは船酔いの後でした。女将からクッパを頂き、居酒屋で行商人から噂話を聞いている時にパク・テソを遠くに見かけました。すぐに飛び出してテソを追いかけます。「パク・テソ!」そして取っ組み合いのケンカ「…、行かないといけない」「お前は漢陽に連行する!」「アボジに話があるんだ」...
(第14話ではパク・テソの驚きの過去がストーリーを揺るがすようです)御史とジョイ第14話(上)the Way We are.~ふたりの進む道(世子が存命の時の話)「なぜこんなに散らかっているの?!」とイアンの祖母が言っているところに世子がやって来て、自分も楽しみにしているから良縁を期待しているとして、「将来の出世のためにも良家のお嬢さんとの結婚が望ましい。 私も嫁探しに協力します」と。喜んでいたハルモニでした。...
(Korea-Japan First Ladies :ウクライナに愛を💙💛)御史とジョイ第13話(下)ストライクバック~イアンの反撃# 教旨が出て弘文館のシム・テソンと我らがイアンは降格となります。…大堤学(正二品):シム・テソンは正三品の副堤学…イアンは大きく降格となって正八品の“著作”となり、新人レベルの扱いです。トクボンはパク・テソの母親と話しています。「これからどうするの?」「育てた私の罪ですからね」「いいえ、自分で償わ...
(# 当時の法宮を描こうとしたCGだと思います。 現在の景福宮などと合わせて考えれば、 後宮がありませんし、 現在の青瓦台がある当時の練兵場も見当たりません)御史とジョイ第13話(中)ラブラインの行方は?イアンを探しに出たジョイ彼は清渓川(チョンゲチョン)にいました。「さあ、見せて頂戴!」「…」「弘文館は高貴で優秀な官僚が集まるところだわね…」「あ~、悲劇だ…」「じゃあ、もう引退なの?」「そうなった…」「...
(官職地位の剥奪)第13話の冒頭は第16代王・仁祖と世子との不仲のワンシーンでした。世子が清国からのお土産を渡すと、仁祖はその硯石を世子に投げつけました。# 旧来の仁祖の反清国の考えと、親清国となっている昭顕世子との思想の対立です。ドラマ『華政(ファジョン)』では、その他にもキリスト教文化に関わるものなど多くのお土産が投げつけられました。御史とジョイ第13話(上)負けるなイアン!三田渡の屈辱事件から...
テソが捜し出したのは故世子の担当医の記録でした。「薬房日記」その中に挟んであったメモには父親のスンの捺印がありました。…娘の命は保障するから、東宮殿で見たこと知ったことは全て極秘だ。パク・スン(押印)(パク・スン)# 今日はまず、パク・テソ側から見た状況をまとめておきます。・チ・メンスはテソの事業全般を知るガードマン・チャ・マルジョンは銀や毒草などなどを扱う商団のリーダーでした。(イアンが商団を解体...
御史とジョイ第12話(上)ボリのレシピ~料理の腕比べイアンは弘文館のシム・テソン大堤学に報告「パク・テソが担当医者を装っていました。 そして山寺で本当の医者を殺害しました」「本当なのか?」「私は2年前当日の医者の腕の傷跡を覚えています。 パク・テソの傷跡が同じでした。 つまりパク・テソの偽装だったのです」「そうか…、 ではパク・スンも世子の毒殺に絡んでいるということか…」「ええ」「しかし、なぜそんな...
# このドラマは1647年(カン・ハンギがサインしていた契約書の日付から)です。第16代王・仁祖の世子・昭顕(ソヒョン)の毒殺事件(容疑)は1645年なので、その2年後の『御史とジョイ』です。なお、仁祖はそのまた2年後に病死しました。毒殺事件に関与したはずの仁祖の弱点を知るのはパク・スン、トス、テソの親子です。直接取引でテソもチ・メンスらを釈放して貰うつもりのようです。(世子の治療日誌)御史とジョイ...
# 忠清左道の郡守逮捕から始まって、商団の解体(チャ・マルジョン)、海運商団の解体(ホン・ソクギ)、銀山の閉鎖にも至ったのですが、武器弾薬の商人のカン・ハンギとパク・テソの逮捕はこれからのこと。むしろ、彼らの逆恨みからのリベンジ、リバウンドの危険が波乱を招くかもしれません。ただ、ジョイの母親トクボンは狙撃手なのでその助けがあるか?中央政府の首相(領議政)パク・スンの尋問もまだなので、忠清道からの地方...
御史とジョイ第10話(下)確信の薬草~トリカブトとトランペットフラワーいつもイアンのランチボックスを楽しみにしていた“科挙試験”の同期生たちは、イアンの大手柄によりますます近づきます。アラビア製の“蝶々”の飾りを使ったノリゲ(#)をプレゼント# ノリゲノリゲ(노리개)とは、女性のチョゴリ(上衣)のオッコルム(リボン)やスカートの裳(チマ,치마)の腰に下げた装飾具のこと。イアンは迷ったものの受け取ります。さ...
御史とジョイ第10話(上)ジョイたち3人の共同生活開始祖母に怒鳴られるイアン「仕事だとは言え、なぜ私まで死んだと騙したの?!」「…」「人だけでなく食べ物までもてあそんで!」「…」「ここにある食べ物は全部あんたが食べなさい!」「え?!」パク・テソ、チ・メンス、チャ・マルジョンの3人これからは追いかけられる身だと、「江華島に身を隠そう」と言い出すチャ・マルジョンです。そうでなければ「父親(首相)も王も消...