ヨーロッパ、とくに東欧と北欧を文庫本片手にふらふら旅行してます。
旅行と読書、よしなしごと。 旅行は、北欧と東欧。 読書は、雑食。 まったり楽しいことだけしたいゆるゆるブログです。
イタリアのフィレンツェ、特にウフィツィ美術館を訪ねるならお勧めの一冊。メディチ家を中心とした街の成り立ちや歴史、文化(特に美術)を豊富な知識を背景に学ばせてくれます。個人的に面白かったのは、メディチ家の歴史とウフィツィ美術館の鑑賞方法について。あ、でもウフィツィ美術館を楽しむのにメディチ家の知識は不可欠だから、結局はこのフィレンツェにある美術を楽しむためのアレコレが全部面白かったということになるのかな。コジモ一世とその妻の貴族的な関係と、その肖像画の関係とか。錬金術にはまったコジモ一世の息子フランチェスコの恋愛と結婚、その業績の解釈だとか。メディチ家をパトロンとした芸術家たちの人間臭いエピソードなんかも面白いし。その芸術の流れと聖母子・聖家族の描かれ方の変遷とその背景なんて、知らないで見てもちっとも面白くないん...若桑みどり「フィレンツェ」
「風が強く吹いている」を読んでからというもの、三浦しをんブームです。文体が好きってのもあって、いまのところハズレはない。ということで、その流れで王道作品「まほろ駅前多田便利軒」を紹介します。言わずと知れた直木賞受賞作であり映画化もされた人気小説、ですよね、たぶん。便利屋を営むバツイチの多田と、そこに転がり込んだニートの行天が主要人物です。あと置き去りにされたチワワ。二人とも器用になんとかやってけるのに肝心なところで不器用で、でもプライドも捨てきれない人間臭さが好きです。ふるえることしか出来ないチワワへの接し方の違いとかも、読ませるなぁと思ったり。そんでもって。やっぱり思うのは、人物造形と空気感の上手さ!でした。ちょっとした会話や情景が、湿っぽくないのにパサついていないというか・・・寄りそう何かがあるようで孤立(...三浦しをん「まほろ駅前多田便利軒」
スペインはバルセロナ近郊にある、天才ガウディの最高傑作との呼び声も高い建築です!まぁ世の評価はおいとくにしても、個人的には地下聖堂っていう字面にすでにときめきます。カタルーニャ鉄道で20分くらい。けっこー何もなくて、駅のロータリーから遠目になにやら城址っぽいものが見えました。真夏に行ったので、照り返しも厳しい暑さでなかなか遠く感じましたが、実はそんな遠くないです。外からのパッと見はけっこー微妙。どうやら建設途中でガウディがサグラダファミリアに夢中となってしまい、ほっぽり出したなれの果てとのこと。ちょ、ガウディどんだけ童心忘れてないのさと思わなくもない。グエル公園でいやってほど思い知ってた気分ではあったものの、またしても笑だけど、近づいて行くとほんとおもちゃみたいで可愛い。可愛い連呼しすぎてアホ丸出しの感想だけど...コロニア・グエル教会の地下聖堂
箱根駅伝を題材にした青春小説です!満を持しての登場(笑)箱根駅伝の視聴者だと二倍面白いと思うけど、そうじゃなくても面白い。とゆーか、まぁ安心して読めます。直木賞作家の三浦しをんだし、テンポ良く読んでいけるだろーという予想は裏切られることもなく、軽快な第三者的な語りは誰にでも読みやすいでしょう。やや二次元的ではあるものの個性的なキャラクターはストレスなくストーリーを展開させていけるだけの力を持ってるし、あんまり頭を使いたくない人にもオススメ、かも。内容は、簡単に言えば現弱小陸上部の元エリートランナー・ハイジが天才ランナー走(カケル)と出会って、10人しかいないなんちゃって部員と箱根駅伝へと出場しよーと奮闘するはなし。当然ながら走ってるシーンはレースのところも練習の描写も感動するけど、他の何気ない(これも使い古され...三浦しをん「風が強く吹いている」
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