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セントの最新映画・小演劇120本 https://blog.goo.ne.jp/signnoot

映画館で新作をランダムに見ています。小演劇も好きですよ。

プロフィール 性別   男性 自己紹介 休みは大体映画館かその近くを闊歩しています。自然と繁華街というところを歩くことになります。心は大自然にあこがれながら、結局便利さに負けているような気もします。

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2010/01/07

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  • 劇団1mg「ユメミソウ~夢見荘~」(台所編)(作・演出 伊達百式改) 於indpennded2nd 80点

    いろんな話をいつも様々に展開してくれる1mg。今回はぐっとハートウォーミングの、笑いあり、涙ありの演劇の原点に戻ったかのようないい劇でした。劇場に入ると、古ぼけたアパートの設定なんだが、大道具が斬新で美しい。住民の俳優陣の演技もてきぱきしていてそれがまた美しい。そういえばみんな若く、また美男美女ばかりで、見ているだけで気持ちがさわやかになる。いい話なのである。そこに、時代を20年時間軸を動かして重層的な仕上げに徹していて、脚本のうまさが光っているナア。この劇団は何でもできる劇団なんですね。そういえばこの多様性は、客層も若い人たちから老人たちまで層が厚いと感じる。またまた次作が楽しみになってきました。いい休日でした。劇団1mg「ユメミソウ~夢見荘~」(台所編)(作・演出伊達百式改)於indpennded2nd80点

  • 十戒 (夕木 春央 (著) (2023 講談社) 80点

    これは読みやすく、しかも設定がめちゃ面白い。どんどんページを繰る。あっという間にラストまで一気だ。離島で起こる連続殺人事件。通常は通信機関がオミットされる。しかしこの小説ではそんなことはせず、登場人物たちが身の危険を感じ、警察に連絡できない状態にいる。この設定はユニークだ。そして犯人がいるのを確認しながら行う「こっくりさん」。面白い。才能まで感じるほどだ。しかし、ラストの叙述トリックは何だ。あんなことは違反ではあるまいか。読者をだましているのと同じではないか。ちょっと許せない気もする、、。そうすると他にも何だかなあ、という突っ込みもいろいろ沸いて来る。この点が一番の問題点。ミステリーは面白いのと斬新なだけでは褒めることのできないなにものかが存在する、と思うのだが、、。十戒(夕木春央(著)(2023講談社)80点

  • 湖の女たち (2024/日)(大森立嗣) 65点

    期待してみた映画だったが、、。原作読んでいないので、なんとも言えないが、ある老人の死が四方八方に波紋を立てるように、すべてフォーカスされていないので、何が何だかもやもや感が残る設定になっている。そしてそのど真ん中に、事件と関係のない福士と松本とのドロドロ愛欲関係を据えている。余計、観客は訳が分からなくなる。731を急にこの話に無関係に持ってきたりして、さらに私は戸惑う。大森は何を考えとる。雰囲気は確かにあるなあ、、。でも結局それだけの映画かな。彼は最初の作品「ゲルマニウムの夜」が強烈で秀作であっただけに、「日日是好日」を頂点として、それ以降の作品はちょっとどうだかなあ、と思う。演技としては福士はなかなかいい。財前はさすが。松本はなんだかまばゆい。近藤、平田、根岸はもったいない使い方。大森はどこへ行く。湖の女たち(2024/日)(大森立嗣)65点

  • ミセス・クルナス vs ジョージ・W・ブッシュ (アンドレアス・ドレーゼン)(2022/独=仏) 70点

    劇映画なんだけど、ドキュメンタリータッチというか、ドキュメンタリーを目指してる。そのせいか、映画的高揚が持続せず、すぐ途切れてしまう感覚があるのは、時間軸効用でカットを多用しているからかもしれない。こういう映画作りもあるのだなあとは思うけれど、現実政治へのプロパガンダへの貢献は理解でき、また映画的にも優れていることは否定しないが、あまり好みではないかな、、。結局、彼は何をしたのか、最後まで不明瞭だったような気もするし、何より家族関係では、結婚しているのだから、母親より本来妻の方がしゃしゃり出るべきであろうと思うのだが、この国ではどうもそうではないらしい。なんだか日本人にはわからない点もある。あっ、俺だけ?ミセス・クルナスvsジョージ・W・ブッシュ(アンドレアス・ドレーゼン)(2022/独=仏)70点

  • 青春18×2 君へと続く道 (2024/日)(藤井道人) 80点

    骨太作品「新聞記者」の監督の藤井がこんな100%純愛映画を撮ろうとは思わんだ、、。嘘だろうが、から、だんだん見るモードが純愛本気モードにフォーカスされていき、そしてどんどんはまって行き、、やがて最後はいつも通り、号泣させられる羽目になる。藤井に負けた。まさかと思った。そう言えば、彼と清原とは「デイアンドナイト」「宇宙でいちばんあかるい星」でタッグを組んでた。好みなんだろうな。いい女優だ。黒木お二人の女優の使い方もなかなか秀逸。ましてや、松重の使い方のぜいたくなこと。藤井のチカラなんだろうな。でも何といっても、恥ずかしいほど昔からの純愛映画路線に沿ったストーリー展開の紡ぎ方は100%ストレートですがすがしいほど。それがいい。でも清原は化粧なしの方が断然いいと思う。NHKドラマ「透明なゆりかご」のころはひょっ...青春18×2君へと続く道(2024/日)(藤井道人)80点

  • 四月になれば彼女は (2024/日)(山田智和) 80点

    若い方々の結婚観がわかりづらいのは年のせいか、それとも脳の中身が全く異物であることに気づかないだけなのか、なんてふと思う。でも、この映画、何か颯爽とした清涼感が吹きあふれ、僕は気に入った。これだから映画は見ないとわからない。途中で長澤がいなくなるので、主役がそんなに不在でいいのか、なんて思う時もあったけど、それはそれでその不在がこの映画の底流を流れるテーマだからと思いつくまで、その時間感覚が後で惜しくなるほど愛しい。全体に及ぶこの現実感との違和感は何か?おそらくこの原作がどうもあやしいのではないか。小説的過ぎて、実際的な生活感に乏しい、とまで言わないけれど、でも逆に考えるとこの映画の魅力のほとんどがこの現実感の不在にあることに気づく。人工的な話だけれど、若い人たちの脳裏にある愛の実現とはこういう形で行われ...四月になれば彼女は(2024/日)(山田智和)80点

  • アートひかり「From2011.」「ねずみ狩り」(作・小池美重 ペーター・トゥリーニ)(演出・仲田恭子) at難波サザンシアター 80点

    中編2本。「FROM~」は一人芝居。福島の被災者から日本に送るメッセージの集大成だと思う。もう13年か。されど日本人はもう忘れかけているのではないか。そんな思いを小さな熱源にして被災者からというより、もう一人間として響くように心から叫び続ける女性。その姿は圧倒的だ。確かに、2年ほど前福島に一泊したが、町は完全復興を遂げ、この大きな災害には見ただけではあったかどうかさえ忘れるほどだった。しかし、一人一人の胸の内には秘するものがあるのだろう、そんな感想を得た。「ねずみ狩り」は二人芝居。ごみ溜めの街。中年の男と女。彼らも贅肉と年齢を重ね、実際はごみ溜めの現代に息づいている。二人は自分を語ろうとしないので、持ち物からしまいには衣服まで脱ぎ取る羽目になる。そして真裸の透き通った人間に戻ったとき、自分が狩られる鼠だと...アートひかり「From2011.」「ねずみ狩り」(作・小池美重ペーター・トゥリーニ)(演出・仲田恭子)at難波サザンシアター80点

  • シアターRAKU『Operettaめんどなさいばん』(作・北村 想 演出・流山児 祥) 於space早稲田 80点

    北村想原作、演出が流山児祥、俳優陣はロートル(失礼!)女性陣と聞いて、即東京にまで馳せ詣でしてみたいか、そうでもないか、、、。私はあの小さな早稲田駅前の劇場でどんなバカ騒ぎが垣間見れるか気になってしまいとうとう東上してしまう。相変わらず現物の流山児祥は荘厳で元気。懐かしさを超え、時間間隔がなくなってしまう。話は面白おかしい「怒れる12人の男たち」のすれすれパロディをといえようか、グロテスクを超え、清貧な気持ちにさせてくれました。ものすごいパワーでございます。皆様、たまにセリフのとチリはご愛敬。いつまでもお元気で。楽しませてくれました。シアターRAKU『Operettaめんどなさいばん』(作・北村想演出・流山児祥)於space早稲田80点

  • WWWproject「熊・結婚申し込み/チェーホフ短編集より(作・チェーホフ 演出・千田恵子) 於・新宿atTHEATRE 80点

    チェーホフの3短編集。3編ともとても面白い。さすがチェーホフは演劇の面白さをよく見つめて、そしてよくわかっている。演劇の作り方までわかるような展開である。セリフがすべて洗練されている。無駄がない。これこそ演劇の粋。冒頭の「結婚申し込み」と最後の「熊」が秀逸。本当に小さな劇場上演だが、ファンにはだからこそ応えられない演劇鑑賞となった。やはり東京の演劇は質が高いね。来た甲斐があったものだ。WWWproject「熊・結婚申し込み/チェーホフ短編集より(作・チェーホフ演出・千田恵子)於・新宿atTHEATRE80点

  • 劇団てあとろ50’「できれば笑って」(作・演出 久松凌空)at早稲田大学学生会館 75点

    学生演劇。出し物もM1グランプリを目指す芸人と出会い系アプリであった若い女性。いかにもヤングの物語まあ彼らの実際の生態も吾輩からすれば異次元の世界。でも、かなりまじめなお笑いを目指す芸人が中心に描かれるので、いやらしさは毛頭ない。マッチングアプリとはいえ、まともな話であるのだ。ただ吾輩からはそれほど深く入り込むこともできず、そうなんだね、とうなずくばかり。劇中劇のM1グランプリ予選はどうなんだろう、あまり面白くなかった感あり。客席からの笑いもなかったようだった。でもこればかりは仕方がないことで、若いっていいなあと思うばかり、、。青春真っ盛りだねえ。劇団てあとろ50’「できれば笑って」(作・演出久松凌空)at早稲田大学学生会館75点

  • かぞく (2023/日)(澤寛) 70点

    4つの話が相互に描かれる。家族の話だ。セリフはほとんどなし。それぞれリンクするかと思っていたら、ただ単に4つのお話でした。それならセリフなくてもかまわない、でも漫画的な雰囲気だなあと思っていたら、原作は漫画でした。納得。心象的なシンボリック映画なんだ。俳優陣が豪華で見ているこちらが逆に戸惑いました。かぞく(2023/日)(澤寛)70点

  • 劇団The Timeless Letter「見果てぬ夢」(作 堤康之 演出・前田アキヒロ) atCUBE1 90点

    最近再演が続く「タイムレスレター」の公演。今回は一番最初の公演の再演らしい。この劇団はずっと見てきているがこの一作目だけは逃したらしい。なんといつもとはかなり印象の違う作品で、前田氏らしくないなあと思って、帰ってからよくプログラムを見てみたら、脚本が前田氏ではなかった。なるほど、そうなんだと納得。舞台はいつも美術がすごくて、それだけでもう高揚してしまう。見る前から盛り上がる。今回は12人の出演だが、全員主役でもある。そんなホンがとてもいい。すばらしい脚本です。役者さんたちの演技に凄みがあり、12人を見ているだけで彼らと同化している自分がそこにある。話はある病院の人生の縮図。それぞれエピソード化されたシチュエーション。誰にでも死は訪れるが、それが早いと人は懊悩する。驚き、怒り、諦観、そして人はある一定のとこ...劇団TheTimelessLetter「見果てぬ夢」(作堤康之演出・前田アキヒロ)atCUBE190点

  • 劇団HALLJACK白亜紀よ羅針盤となれ」(作・水島響 演出・三島歩) at枚方公園青少年センター 80点

    劇団20周年記念上演。3時間を超える長丁場で、会場が空調不良で暑いまま演劇を見る。話は4つのストーリーが並行して流れ、重いものもあれば卑近な軽い人生も描かれる。大道具というものはなく、舞台はシンプルだ。だから観客は想像力を立ててみることになる。結構、コミカルな話もあり、3時間退屈はしない。けれど、結構やはりちょっと長いかなあと思う。ラストになって4つの話がリンクしてつながり、感動的な終わりを迎える。脚本のうまいところである。話はヤング向きだが、観客は結構20年なのか、年向きが多かった。アインシュタインまで出てきて、インテリなのはわかる。まだまだやっていける劇団である。劇団HALLJACK白亜紀よ羅針盤となれ」(作・水島響演出・三島歩)at枚方公園青少年センター80点

  • 悪は存在しない (2023/日)(濱口竜介) 80点

    冒頭の5、6分。下から見上げた木々の枝からの空が延々と続く。長い。少々苛ついてしまう。この経験は前も経験したかな。えっと、そうだ。ゴダールの「ウィークエンド」だ。長らく渋滞する道路、車は全く進まない、延々とその様子を観客に同時体験させる。そしてやっと動き始めたら、なんと衝突事故の悲惨さが、、。この映画の方は、延々と続く空の後は何ともない普通のカットが挿入されていた。テーマは自然と人間。大きいテーマである。そうですね。濱口ほど毎回テーマを変える映画作家も珍しい。なるほど今回は自然か。今までの人間対人間から大きく180度視点を変えた。あるいは、広がりか、、。日本でも自然林がかなり残るある長野の山奥に、助成金目当ての芸能事務所がリゾート施設を作らんと村を蹂躙しようとする。その対立する関係説明会が生々しく、こちら...悪は存在しない(2023/日)(濱口竜介)80点

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